赤岳肩までー初雪山お試しハイク
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,064m
- 下り
- 1,064m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
中央道原PAの駐車場は凍結 諏訪南IC降りると道は雪に覆われ路面も凍結 美濃戸口ー赤岳山荘間の林道使わなくてもスタッドレス必要 南沢、北沢とも積雪は少なく特に危険箇所なしアイゼン不要 行者小屋ー赤岳鉱泉間も同様 文三郎尾根はこの日は階段が露出して歩きづらかったが風がなければ特に危険と思うところはなかった |
写真
感想
や、や、やま...
...禁断症状が。
2度の風邪、雨天中止、仕事...ここ2ヶ月山に行けてない。
山熱が上昇した今年、欲望が抑えきれず禁を破って雪山へと向かう心。
大枚はたいて雪山ギアを買いそろえ12月に講習を受けてからデビューを目論んでたが
先の理由で講習の日程が合わずこのままでは越年してしまう。
そこへ10日安曇野の実家で法事が舞い込む。
11日の天気予報はまずまず。
こうなったら北アのどこでもいいからとにかく雪山にとりつこう。
投資した元をとらねば。
しかし北ア表側の主な登山口への林道は軒並み12月で閉鎖。
常念もだめ、燕もだめ。七倉なら葛温泉まで行ける。
ネットで記録をあさるがヒットしない。行けないのか?
とりあえず雪上訓練でもいいや。とにかくアイゼンとピッケルを試したい。
ところが10日実家へ向かう途中八ヶ岳まではドピーカンなのに北アときたら...
おまけに大町方面の予報が雪に。こりゃだめだ。
一方八ヶ岳、南ア方面の予報をみるといいじゃありませんか。
来る途中のあの美しい山並みを思い浮かべる。行くしかない。
でも初心者だしおとなしく北横岳あたりかな。
ヤマレコをあさる。前日の記録、「アイゼンなしで行けます」
ノーっ!! それじゃあきません! アイゼン、ピッケル使いたいのっ! ぼくちん。
で、成り行き(?)でのこのこ赤岳方面へ。ピークハントせずにあくまで道具ならしが目的。
5:30姉宅出発、6:40には着く予定が赤岳山荘への林道がわからず阿弥陀岳登山口へ。
迷いながらようやく7:00過ぎに赤岳山荘へ。
さすが八ヶ岳、こんな季節でも車があふれてる。
まだ上空は雲があるがとりあえず歩きはじめる。
南沢ルートで行者小屋へ。
途中、雪山用にと新調した度付きサングラスのレンズが何もしないのにぽろっと外れる。
Jins!! ふざけんなよっ! 帰ったら速攻クレームじゃ。
いきなりサングラスなしで晴天の雪山を歩くはめに。
まあいざとなればゴーグル使うか、晴れでゴーグルは暑苦しいな、とテンション↓
徐々に雲が晴れて、歩き出して1時間もするとすっかり青空が。
行者小屋に近づくと迫力の横岳が見えてくる。おー! これぞ雪山! テンションup!
情緒不安定な不惑の40代。
行者小屋からの阿弥陀、赤岳、横岳、硫黄岳の景観がすばらしい。
が、稜線は雪煙がもうもうと舞っている。風、大丈夫か?
多少の不安を覚えつつ、12本アイゼン初装着、ポールからピッケルに持ちかえる。
いつのまにか気持ちは山頂へ。趣旨変わってますが、何か?
装備を整えいざ文三郎尾根へ。
見せてもらおうか、新品のグリベルの実力とやらを。
アイゼン、ピッケルとも動画、本、ショップ店員さんから得た知識だけだが違和感なく使えた(気がするだけかも)。
上に行くに従い徐々に風が強くなってくる。
途中足先が冷たく痛くなってきた。手は大丈夫だが。
まだゲレンデレベルの寒さなのに冬靴+smartwoolマウンテニアリングでこれは想定外。
どうした? smartwool! これがおまえの実力なのか?!
おまけに稜線が近づくにつれシャリバテ。
夏はシャリバテなんてなかったのに。
行者小屋で装備に気をとられちゃんと栄養補給してなかった。
稜線に出ると強風にあおられる。
ザックから食料出して食べる気にならない。
小さい氷のつぶてがびしびし顔にあたる。
坊や、まだここに来ちゃいかんよ、とっとと帰んな、とでもいわれてるよう。
稜線から周囲の景色をみる。晴天で素晴らしい景色だ。
赤岳山頂を仰ぎ見る。
あと40分そこそこで山頂だが、心もギアも準備不足。
今日はこれで充分かな。
あっさりシッポを巻くこととする。
追い抜いた人たちとばつが悪そうにすれ違いながら下山。
しかし私以外に引き返す人はいなかった。
これくらいの風は当たり前ということなのだろう。
むしろいい方なのかもしれない。
さっさと行者小屋に戻る。
上とはうって変わって風もなく陽がさしぽかぽかと暖かい。
お湯を沸かしてラーメンをすすり一息つく。
小屋前は下山してきた多くの人が。山頂の話を口々に語っている。
なんとなく疎外感を感じつつ時間はあるのでたっぷり休憩をとりながら山々を眺める。
いつの間にか稜線の雪煙が消えている。あーそうですか。
少しの後悔を抱えつつ赤岳鉱泉のアイスキャンデーを見物して北沢経由で下山。
途中なんでもないところですっころんで胸を岩に強打。肋骨いったかも。
ピークハントは予定してなかったがそれでも目の前にして撤退というのはやはり悔しい。
しかし当初の目的である冬用ギアのお試しとしては充分だし今回体験できたことは大きい。
今回の問題点を解決して次こそは山頂に立ってやる。
ricalojpと申します。
前もっての下見、ギアチェックの山行に「10拍手したい」と思って書き込みしました。
冬山に臨むには、かくあるべきだと思います。
たまたま天気が良くて、連れて行ってもらっての登頂か、
下見、ギアなどすべて自力で計画しての実力での登頂なのかは、中身が違います。
本番の山行記録、楽しみにしています。
それにしても、安曇野が実家とは、羨ましい。
kanosukeさん、はじめまして。
geraniumと申します。
同じ年齢で、赤岳で雪山デビューを目論んでいます。
勝手に親近感を覚えて、思わず書き込みさせていただきました。
(私の場合、技術を習いたいので、最初はガイド登山ですけれど。)
雪山への思いがヒシヒシと伝わってくるレコを読ませていただいて、ありがとうございました。
はじめまして。
拍手、コメントありがとうございます!
前夜に急遽決めた山行でそんなほめられたもんじゃありませんが。
リサーチも不十分だったので今度はきっちり頭とらせていただきます。
またレポしますのでみてやっておくんなさい。
わたしも山を始めてから実家が安曇野でよかったと思ってます
拍手、コメントありがとうございます!
同年代からの反応はとてもうれしいです。
しかもソロということで同じく親近感です。
私も赤岳冬山講習を受けるつもりだったんですが。
順序が逆になってしまいました。
でもちゃんと講習は受けたいと思います 。
私も奥多摩方面はよく行きますのでいつかお会いできるといいですね。
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