浅間山(黒斑山) 風雨の中で散歩


- GPS
- 06:51
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,917m
- 下り
- 1,175m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
例年ならば8月は出羽三山神社へ修行に赴き、月山に登拝するはずなのですが、今年は病気で体調が万全でない為に断念(登山は問題ないが、滝行が不安なので…)止むを得ず近場の未踏破の百名山の浅間山に向かいましたが、生憎の天候でだいぶ残念な山行になってしまいました。
中腹から上に雲がかかっている浅間山を望みながら、佐久平駅からバスで浅間山登山口へ。そこから未舗装の車道をクネクネと緩やかに上がって行く。進む先に天狗温泉があるためか思いのほかポツポツと車が行き交う。1時間ほどで浅間山荘に到着。学生さん達で賑やか。
登山ポストもあり、ここからが本格的な登山道。入口には警告板がいっぱい。「自己責任」でという文字がいつも以上の重みを感じる。赤茶けた沢に沿って道がのびる。割と傾斜は緩やか。やがて一の鳥居を抜けて、沢側の分岐を進み不動滝に到着。滝の下まで行けるので、山形に行けなかった代わりにちょっと滝行もどき(普通は落下物の危険性もあるのでやってはいけない)
登山道に戻り、急坂を上がって二の鳥居へ。しばらく行くと、道脇に点々と薪が積み上げられており、一本でも火山館に荷上げのご協力をお願いしますの表示板が添えて置いてある。簡単ではあるが両手に一本ずつ持って行くことにする。普段は前に腕を組んで登るのが常なので、薪を持って腕がブラブラしてるのは少し違和感がある。
標高が上がるにつれ雲が近づき、ポツポツと雨粒も落ち始める。アザミやトリカブトが咲く道を進み、中開霊神の碑を過ぎると、やがて硫黄の匂いが漂う荒涼とした谷あいに出て、改めてここが火山であることを知らしめられる。この辺りで今日最初で最後の他の登山者の方々とすれ違う。
山荘出発から1時間半ほどで火山館に到着。両手に持った薪を山に積んでお手伝い終了。しばらく補給休憩を取っていると、雨が本降りになってきて、慌ててレインウェアを着る。
火山館に隣接する浅間神社にお参りしてから再出発。5分ほどで湯の平分岐に。雨降りで視界も悪いが、当初の予定通りにJバンド経由で黒斑山を目指す。
前掛山への分岐を通り過ぎて、木々も疎らな開けた賽の河原へ。この辺りから強い風を感じる。やがて、Jバンドの岩場の急坂に取りつき始めるが、登れば登るほど吹きっさらしになり、雨まじりの強風の圧力を受ける。雨は激しく当たり、ザックカバーは外れ、身体のバランスも時折危うい。このまま一方が岩壁になっているという外輪山の稜線を辿るのは、視界が良くないのも相まって危険と判断。かなり上部まで登っていたが(後でログで見るとあともう少しで鞍部だった)来た道を引き返すことにする。風に煽られながら何とか平地に降りる。ここは賽の河原だが状況的にはやっと生きた心地に。湯の平分岐まで戻り、そこから草すべりルートで黒斑山を目指す。
Jバンドの方とは違い、こちらは笹原の急坂。風も強くはなく、雨も止み始める。白く先が見えない九十九折の道をひたすら登る。やがて右手にトーミの頭がやっと見えてくると分岐の鞍部に到達。そこから400m左手に木々の間の道を進むと、本日山行の最高点の黒斑山山頂に到着。
晴れていれば最高の浅間山の展望地らしいが、今日は真っ白で何も見えない。しかたないので補給休憩を少し取ってから、早々に下山を開始する。
岩場のトーミの頭を過ぎ、若干距離の短い中コースを選んで進み、緩やかな下り坂を車坂峠へ黙々と向かう。
40分ほどで登山口に出るが、丁度また雨が激しく降り始めて来たので、先の高峰温泉へ急ぐ。濡れネズミ状態で旅館に飛び込み、白濁した温泉につかって生きかえる。30分後、旅館前から出るバスに乗って山を後にする。
今回は雨中山行。たまにはレインウェアを着る山行も必要とはいえ、あまりに浅間山の魅力を体感出来なかったのではないかという心残りが… またいずれ晴れた日を狙って改めて訪れたいです。
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