初冬の八ヶ岳、横岳縦走にチャレンジ


- GPS
- --:--
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,403m
- 下り
- 1,408m
コースタイム
天候 | 快晴♪ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
諏訪南インターから雪、凍結路なし。美濃戸までの林道は滑り止め必須。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
北沢、南沢ともにアイゼン不使用。 行者小屋でアイゼン、ピッケル装着。週末明けだったので、どのルートにもトレースあり。 一部ひざ下ラッセルあったが、ほとんど雪質良好で圧雪されていて歩きやすかった。 鎖、鉄梯子もほとんど出ており問題なし。 |
写真
感想
●美濃戸口〜行者小屋
気温マイナス5度。6時だというのに、まだ暗い林道歩き、さすがに冬至が近いので日の出も遅いです。ヘッデンつけてやまのこ村へ。やまのこ村に着くころには明るくなり、阿弥陀岳がお出ましです。今シーズン初めの雪山登山はいい天気になりました。
今回のルートは地蔵尾根から登るので南沢コースへ。先週の雪が程よく乗っていて、滑らず歩きやすい状態でした。しばらく雪が降らないと凍結して、特に下りは怖いんですよねぇ。2時間半で行者小屋着。
●行者小屋〜地蔵の頭
今日は平日なのでガラガラ、テン場にお一人撤収中の方がいました。テン場の夜はマイナス15度まで下がったそうです。
アイゼン、ピッケル、ジャケットを着込み出発♪ 週末明けなのでトレースはばっちり付いてます。 中間地点の梯子ゾーン、厳冬期なら雪壁と化しますが、まだしっかり出ていました。アイゼンの歯をひっかけないように抜き足差し脚…。
上部の下のお地蔵さんが現れると風が強まります、とりあえず岩陰で目だし帽とフードを被ります。 地蔵の頭直下のリッジ部分は、雪屁はまだ出来てなかったです。稜線にでると期待通りのパノラマが広がり、赤岳の後ろには富士山も登場♪
●地蔵の頭〜横岳〜硫黄岳山荘
稜線の気温マイナス10℃。横岳へ向かう稜線もトレースはしっかりついており、積雪量はそれなりにあるが問題なしと判断。まずは二十三夜峰の登り、鎖も出ていますが普通に登れます。鎖が完全に埋まると下りは怖そう。息を切らせて登りきると日のだ岳へ、さすがに諏訪からの風が吹きつけます。でも少しでも稜線から下がると風は止み、日向は暖かく感じるくらいでした。
少し歩くと、難所といわれる鉾岳岩陰の下り、鎖を伝って下降、ここの鎖は埋もれなさそうですね。すぐに西壁トラバース。急斜面のトラバース15メートルくらいでしょうか、鎖はないけど幅30センチのトレースを慎重にたどります。降った雪が谷側に吹きだまっていて、それを踏み抜いたらアウトです(汗)厳冬期はロープが欲しいところ。
ここから先、大権現までは最高に気持ちいい稜線散歩となります。青い空、きらめく白銀のパノラマに感動! 三又峰から東に尾根が伸びていますが、歩く人が少ないのでしょう、かなりのラッセルを強いられそうです。 そして横岳最高地点、大権現到着♪昨年それぞれ別々に登った赤岳と硫黄岳を両手に抱けるなんて最高です。 稜線では誰にも会わず横岳貸し切りでした。でも記念写真が…自分撮りで。
眺めをたっぷり味わい出発。奥の院を越すと細いリッジの下り、アイゼンとピッケルを聞かせながら慎重に下降、すぐに3メートル梯子と東側の鎖のトラバースもありました。風下のこれらはもうすぐ埋まるでしょう。 すぐに岩の間をくぐって西側に出ると4メートルの垂直の岩場の下降、鎖を持って、アイゼンの歯をしっかりひっかけながら慎重に下降します。これで核心部は通過しました♪ 振り返ると奥の院そのものを西側トラバースしているトレースがありましたが、鉾岳のそれより危うい感じでロープなしでは絶対通りたくない感じ。 おそらく大同心を登頂したクライマーのもの?だと思います。
貸切の硫黄岳山荘テラスにザックを下ろしロールケーキを熱い紅茶でいただきました。潰れて、なんとなく凍りかけたロールケーキでも白銀の世界では最高のクリスマスケーキ?です。
●硫黄岳〜美濃戸口
靴ひもとアイゼンを締め直し出発。硫黄岳の登りは吹きだまりが多く、何回もひざ下までズボズボ潜るので、意外に頂上までしんどかった。頂上は諏訪からの風がもろに吹き付けるから、氷の破片が顔にピチピチ当たってきます。天狗岳もすっかり白くなりました。頂上直下の岩場は夏道と同じく左をトラバースしましたが、結構ここも切れ落ちていて、危ないと感じたら岩場の頭の上を歩いたほうが安心かもしれません。
赤岩の頭で最高なパノラマともお別れです。いまにもサンタとトナカイが出てきそうな針葉樹林を下ります。ここもドッカと雪が降ると森ごと埋まり雪の斜面と化すところです。そのころになったら、雪を掻きながら歩きたいものです。
赤岳鉱泉でアイゼンを外し、南沢よりさらに歩きやすい道を足早に歩き、日暮れななるまえに駐車場に着きました。
※鎖場は出ていれば簡単ですが、埋もれると難易度が急激にアップしそうです。厳冬期までには20〜30メートルのロープは用意しようかと思ってます。
riderさん、こんにちは。
ご無沙汰してます。
最高の天候に恵まれたようでウラヤマシー限りです(笑)
ここ数日間でだいぶ降ったようですね。
年末に行く予定なので参考になります。
(状況はだいぶ変わっているでしょうが…)
奥の院そのものを西側からトラバース(写真23)って
奥の院先のハシゴを東側に下りずに、
リッジ手前を西側に下りそのまま写真22のトラバースへ合流ってことですか?
だとしたら、あなおそろしや〜ですね。
冬はそちらがルートになるんでしょうか?ワカラン。
とにもかくにも、お疲れさまでした!
また会いましょう☆
ご無沙汰しております。なかなか忙しくて遠くの山に行けず、奥多摩、丹沢をウロウロな日々でした。
美濃戸口からだと日帰りは厳しいかなと思ったんですが、天候とコースコンディションに助けられました
奥の院西側のトラバースは、大同心からくるクライマーのものだと思います。しばらくは夏道通りでOKだと推測します。
年末は寒波にならずに、楽しく雪山登山できるといいですね
またどこかで会えるといいですね
早くも今季初の雪山ですね、お疲れ様でした。
先週木曜から金曜にかけていずこも降雪があり、一気に雪山となったようですね。
これからの時期はしっかりとした装備と天気を見ながらの山行となりますが、
お互いに楽しみましょう。
今年も残り少なくなりましたが、北岳以降、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します(まだちょっと早いですか)
こんばんわ。
riderさんは行者小屋周りだったんですね。
赤岳もいかれて羨ましいです(とは言いつつ前回の私の硫黄周りではとても赤岳まで行く体力はありませんでしたが)。
写真が綺麗で、もう一回行った気分になりました
硫黄の直下で二、三度撤退しようかとおもったのは、単に私の経験不足かなと思ったんですけどriderさんの感想を拝見して安心しました。
夏道だとトラバースなはずだけど、結構切れてて嫌だなぁと思って、でも尾根も結構岩岩してるし、右側(赤岩の頭からくると)は腿以上のラッセル&また切れてる、という状態でかなり迷いました。
稜線全般、今なら1人でもいけますけど来月からは無理は格段に難しくなりそうです。
またriderさんのレコ楽しみにしてます。
よろしくお願いします。
ようやくまとまった雪が降ったので、急きょ行ってきました
今季初雪山&冬靴の慣らしです。昨年はスポルティバで厳冬期行きましたが、足の指がちぎれるほど寒かったので、今夏は中綿入りです。装備は大事ですね!
北岳でお会いしてから、なかなかご一緒する機会がありませんが、来年こそディープな丹沢でも、軽〜い雪山でもご一緒したいです
ようこそ
写真見てもらって嬉しいです。下手だし、コンデジなので数は撮っているつもりです、10枚に1枚くらいは「まあまあ」ってのがあるものですよね
硫黄の直下のトラバースは岩場でピッケルも効かせにくいので怖いですよね。頭の上は岩&氷結ですがトラバースの反対側から入っていくと乗っこしやすいかもです。
厳冬期になれば、そういう状況は増えそうです。
これからもtamaoさんのレコも参考にさせてくださいね
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