糸魚川から雨飾山 下山は破線の周回ルート

2018年08月19日(日) [日帰り]

• GPS: 08:00
• 距離: 8.4km
• 登り: 1,168m
• 下り: 1,167m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:17
• 休憩: 1:23
• 合計: 6:40

7:20 雨飾山荘
8:20 8:25 いっぷく処
9:00 9:00 中の池
9:45 9:50 小谷分岐
10:00 11:00 雨飾山
11:25 11:25 大曲分岐
11:45 11:48 金山分岐
12:30 12:35 1505ｍ地点
13:00 13:05 鋸岳分岐
14:00 雨飾山荘

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

雨飾温泉駐車場

コース状況／危険箇所等

糸魚川方面からのルートはよく整備されていて、登りと平坦を繰り返すような感じで登りやすく、あっという間に笹平に出た、という印象でした。晴れの日の日曜日でも登山者は少なく（出会ったのは2人）、静かな山行が楽しめました。
大曲り経由のルートは踏み跡は明確ですが傾斜がきつく、立木の枝や笹につかまりながら進むような感じで、下山で使うには非常にスリップしやすいです。終始、足裏に力を込めて足を置く場所を慎重に見極めなくてはならず疲れます。鎖を手繰ってへつるような場所や沢を横切るような場所もあり、雨天時は通行しない方がいいかなと思います。また、ほぼ樹林帯の中を進むので風もなく、アップダウンを繰り返すため体力を消耗します。標高1400m以下は少しだけ歩きやすくなり、1200m以下は美しいブナ林です。念のため熊鈴を鳴らしながら行きました。

その他周辺情報

下山後の温泉は登山口の「雨飾温泉」（入湯料500円）
麓の村にある「塩の道温泉」（入湯料500円）
どちらもこじんまりとした小さな温泉ですが、込み合わず泉質も良いです。

写真

糸魚川からは双耳峰に見えるため「猫の耳」と呼ばれます。かわいい猫が励ましてくれます。

（たぶん）ミチノクヨロイグサ。見えているのは鬼ヶ面山と駒ケ岳。

アザミの仲間。

オヤマボクチ。これからですね。

トウヒレンの仲間？

ハクサンシャジンは終わりかけ。

アザミの仲間。目についただけで4種類目です。同定は専門書か専門家でないと難しい・・・。

山頂より。糸魚川では奴奈川姫の横顔と言っています。わかりますか？

山頂でのんびり1時間過ごしました。北アルプスも雲が晴れたりかかったり。風が冷たく心地いい。

マツムシソウ。

タカネイブキボウフウ。

アカモノのじゅうたん。しんどい道のなぐさめになりました。

標高は高くないけど険しい糸魚川の山々。

ブナ林。標高1400m付近は大木。1200m付近は細め。きれいでした。

雨飾山荘。とても雰囲気のいい山小屋です。トイレをお借りする時は100円を用意しましょう。

装備

個人装備

長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ

感想

kulan69

糸魚川ルートの登山口である麓の村に実家があり小さいころから親しんできた「猫の耳」雨飾山。天気もいいので帰省がてらに久しぶりに行ってみました。
糸魚川方面は雨飾山荘が登山口。秘湯の宿でもあるし、日曜日の朝だから停められるだろうか・・・との心配をよそに山荘すぐの駐車場に停められました（ここがいっぱいの場合さらに奥に駐車場があります）。今は山荘まで車道がありますが、昔はもっと下から歩いてこなければならず、大変だったことを思い出します。

糸魚川ルートは整備されていてとても歩きやすいです。山頂で休んでいたとき「糸魚川からのルートはどれだけ大変なんだろう」と小谷側からの登山者の会話が聞こえてきましたが、個人的には糸魚川ルートの方が楽な気がします。登っては平坦、を繰り返しているうちに登れてしまう感じ。登り慣れているせいかもしれませんが・・・。北側を登るので日陰が多いため、夏は糸魚川ルート、肌寒くなって紅葉もいい秋などは小谷ルート、と時期によって選択するのもいいかと思います。山頂付近は渋滞になることもありますが、糸魚川ルートは静かで好きです。

下山は今回初めて鋸岳の縦走コースを通って山荘に戻る、周回コースを歩くことにしました。山と高原地図の破線ルートです。雨飾山荘でコース状況を聞くと「整備はしていると思うが歩く人が少なくて不明」とのこと。「行ってみてダメだったら戻ってピストンに変更します」と伝えました。行ってみての感想は、「たぶんもう行かないかな」です(笑)。踏み跡はほぼ明確で赤テープ・黄色テープ・ペンキもあり迷いそうな個所は少ないです（なくはない）。そして登山整備の方が草刈りをしてくれていました（会ったのはこの1人だけです）。しかし、とにかく滑らないようにすることに神経を集中して疲れます。
良かったのは気になっていたルートを歩けてすっきりしたのと、糸魚川の山々である鋸岳、鬼ヶ面山、駒ケ岳、阿彌陀山、烏帽子岳、がこの角度から見られたこと。地元民ならではかもしれませんね。
花もけっこう咲いていて、山頂は眺め良く涼しくて、とてもいい休日になりました。

咲いていた主な花（標高の低い順）：ホツツジ、クルマバハグマ、オクモミジハグマ、カニコウモリ、オオカニコウモリ、ミヤマママコナ、エゾアジサイ、ミチノクヨロイグサ、サラシナショウマ、ゴゼンタチバナ、ハクサンボウフウ、クロクモソウ、ズダヤクシュ、タテヤマウツボグサ、アキノキリンソウ、ミヤマトリカブト、オヤマボクチ（他アザミ類3種）、ハクサンシャジン、オヤマリンドウ、クロバナヒキオコシ、キバナノカワラマツバ、ウメバチソウ、テンニンソウ、ミヤマコゴメグサ、トモエシオガマ、オヤマソバ、ハクサンフウロ、ミヤマコウゾリナ、マツムシソウ、タカネイブキボウフウ、タカネナデシコ、など・・・