ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1565448
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

長野・群馬県境の大上峠から「海岸線から一番遠い地点」

2018年08月18日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:42
距離
18.4km
登り
1,241m
下り
1,248m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

大上峠____________ 05:25
1308m標高点 _________ 05:55 〜 06:05
1450m(広小屋山の東肩) ____ 06:45 〜 07:00
矢沢峠____________ 07:30
1410m標高点 _________ 08:00 〜 08:05
約1400mピーク ________ 08:35 〜 08:40
余地峠____________ 09:00 〜 09:15
1331m標高点巻き径終了(北側) _ 09:50
1337.5m三角点(鉄平石山) ___ 10:30 〜 10:50
約1180mコル _________ 11:10
日本で海岸線から一番遠い地点_ 11:40 〜 12:15
約1180mコル _________ 12:30
1337.5m三角点(鉄平石山) ___ 13:05 〜 13:15
1331m標高点巻き径終了(北側) _ 13:35
余地峠____________ 14:05 〜 14:15
林道合流(1150m地点) _____ 14:30
南牧村自然公園________ 15:00 〜 15:15
大上峠____________ 16:00

天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等

・8月中旬と言うこの時期でもブッシュ(藪)は皆無でした。
 クルブシの高さの笹原が何か所も出てきて実に爽快なルートでした。

・全体的に 径=踏み跡 があります。
 何ヵ所かで 径=踏み跡 は消えますが、それは(下山時に気が付いたのですが)藪が皆無で幅広い斜面や平坦地でどこでも歩けるので人の足跡が一本線に収束しないから 径=踏み跡 として残っていないのだと思いました。
 カヤトが出てくると踏み跡は一本道に収束して明確になります。

・1337.5m標高点(鉄平石山)の北斜面
 ルート上の北尾根に直接乗ろうと北斜面を下降するとひどく急でした。
 なだらかな西尾根を50m程進んでから北斜面を右へ右へと下降すれば、通常のストック歩行のまま北尾根に乗れます。


その他周辺情報
古谷(コヤ)ダム 駐車場

本当は登山開始点の大上峠(オオガミ峠)が平らで広いので車中泊したいのですが、真っ暗闇。
妖怪が怖くって私には無理。
(古希の爺さんの言うことか? 笑)
古谷ダム駐車場はきれいなトイレがあります。
電気は点きませんのでヘッデンが要ります。


国道299

お店はおろか自販機一つありません。
国道141号線沿いで買い物は済ませておきましょう。


大上峠
11℃涼しい、これなら歩ける
4th goal 目指して行ってきます
1
大上峠
11℃涼しい、これなら歩ける
4th goal 目指して行ってきます
ボウボウの夏草を覚悟していたけれど皆無
冬場と変わらない
有難い
ボウボウの夏草を覚悟していたけれど皆無
冬場と変わらない
有難い
まず一つ目のピーク
(1308m標高点の南のピーク)
佐久側に面すると風がある
今日はむしろ寒いぐらい
2
まず一つ目のピーク
(1308m標高点の南のピーク)
佐久側に面すると風がある
今日はむしろ寒いぐらい
一つ目のピークの先から広小屋山の東肩までこの程度のカヤトが続く
やはり夏草は無く歩きやすい
一つ目のピークの先から広小屋山の東肩までこの程度のカヤトが続く
やはり夏草は無く歩きやすい
広小屋山の東肩の手前
珍しく石がある
広小屋山の東肩の手前
珍しく石がある
広小屋山の東肩は笹に覆われている
笹と言ってもクルブシ程度の高さ
この直前に熊のフンがありました
1
広小屋山の東肩は笹に覆われている
笹と言ってもクルブシ程度の高さ
この直前に熊のフンがありました
矢沢峠への下降
どこでも歩けるので 径=踏み跡 が消えている
矢沢峠への下降
どこでも歩けるので 径=踏み跡 が消えている
昔は炭でも焼いていたのだろうか?
1
昔は炭でも焼いていたのだろうか?
矢沢峠直前の広い笹原
涼しいせいもあって実に気持ちいい
1
矢沢峠直前の広い笹原
涼しいせいもあって実に気持ちいい
矢沢峠
東西の踏み跡はもう完全に消えていた
この先、次のピークまでカヤトは背丈の高さになった
フト見ると太ももにマダニが一匹
今回、後にも先にも虫を見たのはこれだけだった
2
矢沢峠
東西の踏み跡はもう完全に消えていた
この先、次のピークまでカヤトは背丈の高さになった
フト見ると太ももにマダニが一匹
今回、後にも先にも虫を見たのはこれだけだった
1410m標高点
東側の樹林が薄く少しだけ遠望できる
1410m標高点
東側の樹林が薄く少しだけ遠望できる
上州の山々
私には山座同定全くできない
1
上州の山々
私には山座同定全くできない
碧岩とククリ岩 かな?
3
碧岩とククリ岩 かな?
1410m標高点の北のコル
考えられないほど歩きやすい尾根が続いている
1
1410m標高点の北のコル
考えられないほど歩きやすい尾根が続いている
標高1400mピーク群付近
想像もしていなかった歩きやすい尾根
標高1400mピーク群付近
想像もしていなかった歩きやすい尾根
下降の尾根が少し急になった辺り(1360m付近か?)から直進せずに左へ左へと下降して行く
どこでも好きに歩るけるので踏み跡は消える
下降の尾根が少し急になった辺り(1360m付近か?)から直進せずに左へ左へと下降して行く
どこでも好きに歩るけるので踏み跡は消える
下りきると余地峠に着いたらしい
下りきると余地峠に着いたらしい
余地峠
色んなものがあるがどれも古すぎて字が読めない
1
余地峠
色んなものがあるがどれも古すぎて字が読めない
余地峠
日当たりが良いからかこの広場だけ腰の高さの夏草
1
余地峠
日当たりが良いからかこの広場だけ腰の高さの夏草
浅間山
余地峠の次のコルの手前から見えた
3
浅間山
余地峠の次のコルの手前から見えた
1331m標高点の巻き径開始点
踏み跡は明瞭です
1331m標高点の巻き径開始点
踏み跡は明瞭です
巻き径終了点
ちょっとした窪地
巻き径終了点
ちょっとした窪地
1337.5m三角点
鉄平石山と書かれていた
この平たい石が鉄平石(テッペイセキ)
2
1337.5m三角点
鉄平石山と書かれていた
この平たい石が鉄平石(テッペイセキ)
北面の下降がかなり急
ストックでは無理、立ち木を掴んで下降した
ここは直接北面を下降せずなだらかな西尾根を4〜50m進んでから右へ右へとトラバース気味に下降して北面尾根に出ればずっとWストックで歩ける
北面の下降がかなり急
ストックでは無理、立ち木を掴んで下降した
ここは直接北面を下降せずなだらかな西尾根を4〜50m進んでから右へ右へとトラバース気味に下降して北面尾根に出ればずっとWストックで歩ける
北面尾根、傾斜が落ちても径は出てこない
なだらかすぎてどこでも歩けるようになる
最低コルの手前で径は明瞭になる
1
北面尾根、傾斜が落ちても径は出てこない
なだらかすぎてどこでも歩けるようになる
最低コルの手前で径は明瞭になる
最低コル
左に沢が出てきてしかも水がちょろちょろ流れているのには驚いた
尾根歩きで沢水?としきりに地図を読み直した
水と言っても、2〜3日雨が降らなければ干上がります
1
最低コル
左に沢が出てきてしかも水がちょろちょろ流れているのには驚いた
尾根歩きで沢水?としきりに地図を読み直した
水と言っても、2〜3日雨が降らなければ干上がります
コルの先
またどこでも歩けるので径は消えます
コルの先
またどこでも歩けるので径は消えます
「日本で海岸線から一番遠い地点」への下降点
1
「日本で海岸線から一番遠い地点」への下降点
尾根から7〜80m先にそれはあった
尾根から7〜80m先にそれはあった
大磯海水浴場の「磯砂」クン、太平洋から到着する
(解説板の上)
赤線延ばしの山旅、4th goal 到着
3
大磯海水浴場の「磯砂」クン、太平洋から到着する
(解説板の上)
赤線延ばしの山旅、4th goal 到着
私も一緒に
ワッ、このダニ除けの雨具を履いたままではまずい
4
私も一緒に
ワッ、このダニ除けの雨具を履いたままではまずい
雨具を脱いですっきりとして記念写真
2
雨具を脱いですっきりとして記念写真
海からここまで歩いてきた人って居るのだろうか?
我々が最初だったら嬉しいね、すごいことだね
3
海からここまで歩いてきた人って居るのだろうか?
我々が最初だったら嬉しいね、すごいことだね
佐久市1級基準点の「磯砂」クン

さあ、戻ろう
佐久市1級基準点の「磯砂」クン

さあ、戻ろう
1337.5m三角点手前の尾根
結局、覚悟していた夏草のブッシュ漕ぎは一漕ぎもなかった
ありがたい
でも、猛暑の中を歩く山ではないでしょうね
2
1337.5m三角点手前の尾根
結局、覚悟していた夏草のブッシュ漕ぎは一漕ぎもなかった
ありがたい
でも、猛暑の中を歩く山ではないでしょうね
1337.5m三角点=鉄平石山 に戻ってきた
直下は右手=西側へ回り込んで登ってみた
1337.5m三角点=鉄平石山 に戻ってきた
直下は右手=西側へ回り込んで登ってみた
下山時用にと付けたピンクリボン
下山時用にと付けたピンクリボン
こっちから来たよと余地峠から付けてきた
(ここは1331m標高点の巻き径の北端)
こっちから来たよと余地峠から付けてきた
(ここは1331m標高点の巻き径の北端)
右上ではなく、左下から来たよと付けた
付けたリボンは全部回収
ルートファインディングを楽しむ人の楽しみを邪魔してはいけません
2
右上ではなく、左下から来たよと付けた
付けたリボンは全部回収
ルートファインディングを楽しむ人の楽しみを邪魔してはいけません
余地峠手前のコル
来るときは正面の小ピークを越えてきた
帰りは右の林道跡へと入ってみた
余地峠手前のコル
来るときは正面の小ピークを越えてきた
帰りは右の林道跡へと入ってみた
日当たりが良いので膝の高さの夏草に覆われた林道跡
1
日当たりが良いので膝の高さの夏草に覆われた林道跡
左上に余地峠が見えたのでここで林道跡を離れて適当に左上へ進んだ
左上に余地峠が見えたのでここで林道跡を離れて適当に左上へ進んだ
余地峠の馬頭観世音
今日一日の無事の山行のお礼を述べて帰ります
ところで最初の建立はいつごろでしょう?
武田信玄のころですか?
2
余地峠の馬頭観世音
今日一日の無事の山行のお礼を述べて帰ります
ところで最初の建立はいつごろでしょう?
武田信玄のころですか?
下山の林道
余地峠のすぐ先
まだ現役の林道です
下山の林道
余地峠のすぐ先
まだ現役の林道です
荒船山ですよね
大上峠に戻ってきた
イヤー、涼しいうえにブッシュもなく良い山歩きをさせてもらいました
そして無事の 4th goal
ありがとうございました
1
大上峠に戻ってきた
イヤー、涼しいうえにブッシュもなく良い山歩きをさせてもらいました
そして無事の 4th goal
ありがとうございました

感想

例年のごとく夏は穂高へと思っていたんですが、今年の猛暑の中を歩く自信がなく結局一度も穂高に入ることはできませんでした。
そうしたらこの週末はグッと冷えるとのこと。
夏草が最も茂っている時期だけど、気温が下がれば藪山だって歩けるだろう、とこっちにやってきた。

入山時の大上峠(オオガミ峠)の気温は11℃、戻ってきたときは16℃、とウソのような涼しい山歩きが出来ました。

夏草は、というと、これまた皆無で晩秋とかと変わらぬ雰囲気の尾根歩きでした。

一ケ月続いた猛暑がウソのような涼気に包まれて第4ゴール「日本で海岸線から一番遠い地点」に辿り着きました。



【 日本で海岸線から一番遠い地点 】

今年の4月にこの赤線延ばしの山旅を再開したころ、 u2hs さんが4月16日に登られたダジャレタイトルのレコ『「日本で海岸線から一番遠い地点」の認定証を「茂来山」(信州百名山-68)』をあげられた。
「日本で海岸線から一番遠い地点」 ? どこだろうとそのレコ覗いてみたら、それはそのうち歩きたいと思っていた尾根のわずかに100m程西だった。
じゃあ寄って行ってみよう、と言う程度にその時は思った。

ところで、私が楽しんでいる、そして今は完全に嵌まっている 赤線延ばしの山旅、一応自分なりのルールがあります。
入山路、下山路を除いて延ばしている赤線、これを メインパス と呼んでいる、は「繋ぐ」のではなく先へ先へと「延ばして」います。
なのでメインパス上、前回の到達点が次回のスタート地点になります。
山中では予定外の事が起こってどこから下山するかわからないので下山路では一切の制約は付けていませんが、入山路は完全に計画上で予定するルートになるので一つのきつい制約があります。
それは、入山路は過去の通ったメインパスもこれから通るメインパスも通ってはならない、と言う制約です。

これらの条件、メインパス上前回の到達点が今回のスタート点、入山路ではメインパスを通ってはならない、というのはなかなか難しいです。
丹沢山塊から甲武信岳のように入下山の登山道がいくらでもあるところは悩みませんが、甲武信岳から先の長野県と群馬県の県境尾根のように登山道のない山域では、入山路と下山路をどこにしようか悩みます。
(その答えを設定するのが楽しくって、今、赤線延ばしの山旅 に嵌まっているのですけど)
そんな入下山路をどこにするか考えているときにフト気が付いたのが、「日本で海岸線から一番遠い地点」を佐久市が観光用にしようとしているのならきっと登山道はあるよね、と調べるようになりました。
「日本で海岸線から一番遠い地点」は太平洋の海岸線、小田原市国府津まで114、862m。
これって「磯砂」クンの生まれ故郷 大磯海水浴場 のすぐ隣だ。
そうだこの「日本で海岸線から一番遠い地点」をゴールにしよう。
この「日本で海岸線から一番遠い地点」を通るから 赤線延ばしの山旅 に意味が出てくる。
今までは職場の人に「山、登ってる?どこ登ってきたの?」と聞かれてもその返事が「長野県と群馬県の県境の 名前のない山」と答えても「フーン?」で会話は終わってしまっていた。
明日からは違う、「『日本で海岸線から一番遠い地点』へ 大磯海水浴場から 山から山へと歩いてきたの」と答えたらきっと「えっ!」と驚かれるだろう。



【 大上峠 − 「日本で海岸線から一番遠い地点」  9.3 km 】
【 大磯海水浴場 − 「日本で海岸線から一番遠い地点」  222.4 km 】



お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:776人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

技術レベル
4/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら