寒波襲来の八ヶ岳 赤岳目指すも。。


- GPS
- 11:43
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,521m
- 下り
- 1,386m
コースタイム
天候 | 1日目:晴れ 2日目:風雪のち曇り(のち晴れやがった。。) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸〜行者小屋まではアイゼン不要 行者小屋 幕営費用1人1000円 行者小屋からアイゼンつけるとよいでしょう 地蔵ノ頭への急登 階段が半分埋まってます。鎖は埋まっているように見えても、引っ張れば大体出てきます。ただ、今後ドカ雪1回くると微妙 稜線は季節風が激しい。緩んだ冬型でもかなり強い風が吹きます |
写真
感想
今週は仕事が忙しく、寝不足もありクタクタ。。山の予定は入れていたが、参加予定のメンバから仕事の都合等で行けないという連絡があり、当初7人予定がなんと3人に。。ややテンションが下がってたのと、自分も木曜段階で今週の仕事が片付くか微妙だったので、「不参加の可能性あり」の連絡をしていた。ただ、金曜にどうにかなりそうな事がわかり3人で行くことに決定。天気も冬型がゆるみつつあり、日曜あたりはくっきり晴れるのではないか?疲れていたけど頑張って来た甲斐がありそうだな〜 そんな期待を膨らませつつ美濃戸へ向かった。
うっかりしてスタッドレスへの交換を済ませていなかったので、美濃戸口に駐車して歩きでスタート。。失敗したな〜〜
久々にかつぐ冬用装備は体にこたえた。約18kg弱を背負い、厳冬期用の靴を履くとかなり一杯々々だ。ただ初日は天気がすばらしく、霧氷の景観、遠くの赤岳横岳を見るだけで満足な歩きとなった。行者小屋についてしばし景色に見とれてしまった。後続メンバ2人と合流しさっそくテントを張りにかかる。この頃から急激に寒さを感じるようになった。やっぱ止まっていると寒いよね〜と話しつつ、つい温度計を見るとなんとマイナス17℃!! ついさっき南沢でマイナス5℃くらいだったのにいつの間に!?温度を知るとますます寒くなってくるのでさっさとテントに逃げ込んだ。体をあっためるべく火を起こすとテント内はあっという間に温度があがり天国のようだ。腹も減ってたし、明日の朝は早いのでさっさと夕飯にした。
料理スキルのない自分は、テキトーにコンビニ鍋を持ってくることが多い(中身だけジップロックに入れコッヘルで加温)。これが案外あなどれない。今回はてんぷらうどんだったが、もちを足せば炭水化物もバッチリで言うことない。t-kinjouはなんと生肉を大量に持ってきてフライパンで焼いて生卵までかけてすき焼き風にして食っていた。やるね〜〜 その後、いつもはちょっと間を空けたりするが、テンションも上がってきたのですぐに宴会突入。相変わらずウイスキーのみだが、黄角、OLDは自分とfujimo。なんとt-kinjouは山崎!山ならトリスでも美味いんじゃないの?と思ったが、やはりうらやましかった。つまみにシャウエッセンやらチョリソー、ピーナッツにサラミ、スルメと皆ぬかりが無かった。
350mmペットボトルに入ったウイスキーをほぼ完飲し就寝。小キジをうちがてら外に付けた温度計を見るとマイナス19℃。これは厳しい夜になりそうだ。。
結構な酒を飲んだに関わらず、イマイチ眠れなかった。さらに寒さを感じるときもあった。テント内温度系も朝起きたとき見ると-10℃。シュラフとシュラフの間に置いていた水まで凍る始末。
外を見てきたt-kinjouが「くもってますね〜」との一言。今回の山行の大きな目的が「燃えるモルゲンロート」の撮影だ。日の出時刻を稜線で迎えられるよう早めに出る計画だ。アラームは3時半。ただ、なぜか出発は5時25分になってしまった。
相変わらず天気は悪い。真っ暗なのでヘッドランプでの登りとなる。やや明るくなったのは森林限界を超えたあたりだ。ただ、、天気はよくなるどころか荒れるばかり。先行していた一人も「何も見えないんで」と引き返してきた模様。これを目の当たりにしたt-kinjouは「自分は撤退するんで。。」と言い出してしまう。まぁ、確かにこの天気。さらに風もだんだん強まってきている。。ただ、天気が回復傾向なのは明らかなので「とりあえず地蔵の頭までいって判断しよう」と、引っ張り上げる。5分後、10分後に急に晴れたら後悔してしまうのだ。
頑張って進むと、ほどなく地蔵ノ頭についた。季節風の風下に入るとちょいしのげる。東側は少しだけ見通しがある。とはいえ「晴れる」という状態にはほど遠い。ズボっとラッセルのような箇所を越えるとすぐに展望荘が見えた。そういや冬季避難小屋ってやってたっけな?と小屋の周りを見るが開放されている様子は無い。とりあえず小屋の影で風しのげるところで休憩。暖かいお湯やらを飲み一息つく。温度はついにマイナス20℃を突破したようだ。赤岳方面は依然としてガスに包まれている。
目出し帽はガチガチに固まり、睫毛も凍る。鼻の中も油断すると凍ってしまう状況。1月の天狗岳に較べれば10℃違うので随分ましだが厳しいコンディションにかわりはない。赤岳山頂、行って行けない状況ではないが、リスクしか無くモチベーションが全く上がらなかった。
「撤退しましょう〜」
という結末でした(笑) 8時過ぎにはテン場に戻るという逃げ足の速さ、うちのユルさをあらわしてるな〜w
この日、バリエーションルートの赤岳主稜や阿弥陀岳北稜、北西稜を目指すパーティーが数多く行者小屋まわりのテントにいた。阿弥陀はさておき、赤岳主稜をこの天候で行くと相当厳しいに違いない(寒さが)。特にビレイ中に止まっていると芯まで冷えるのでは?あそこは晴れてる日にぜひともアタックしたいものである。余談だが、八ヶ岳のガイドで有名な加藤美樹さん?らしき人を撤退後の行者小屋で見かけた。ツアースケジュールを見ると赤岳登頂となっていた。こんな中連れて行くのも大変だな〜。達成できれば参加者の感動は間違いないだろうが。
余談その2 12時くらいから大分晴れてきた(笑) まあ、朝陽が目的だったのでそんなゆっくりは出られないので今さらだが、後発組は稜線で感動を味わえたのであろうな〜〜うらやまし。。
頂上を目指した18日(日)
やっと冬山です。
雪山歩きは、9月の立山や、先週の丹沢でしていましたが、
あくまで夏装備に日帰り装備。
アイゼン装着し、泊まり山行で、今回ようやく冬本番を迎えた実感がします。
久しぶりの冬型装備。
ギア類の新調もあり重かったです。
家に戻って測ったらスキンアウトで20kgありました。
食料や共同装備のテント外張りは含んでなかったので、初日の行者小屋までは
実際はもっと重かったハズ。でもまあ、楽しんで登れました。
冬のピリッとした空気が好いです。雪のサクサクとした踏み音も嬉しいです。
さらに、今回は寒波到来ってことで、冬山に慣れてない体にマイナス20度の洗礼。
ガツンと来ました。
でも、テントの中は天国。
焼肉やおでんを持ち込んで、ガンガンにストーブを焚いて、
がっつり食事。冬の醍醐味ですね。
2日目は、天候が悪くて行程途中で撤退となりましたが
久々の冬山では、そんなのも良いかなと思える山行でした。
stkさん こんにちはです
のち晴れやがった・・・stkさんの気持ちを表しているようで、笑ってしまいました
大変な山行でしたね
晴れることを期待して行きたい気持ちも分かります。
(今年の元旦の写真素晴らしかったですからね)
でも、無事帰ることが一番重要だと思うので、良い判断だったのではと思います。
ただ、マイナス20度は厳しいですよね
中アの山頂も、もしかしたら、その位行ってたかもしれないですね。
(温度計持ってくるの忘れて計ってないです)
あと、宴会楽しそうですね
t-kinjouさんは、料理が得意そうで
stkさんも負けてられないですね
確かに「晴れやがった」は私が書きました^
回復がもうちょっと前にずれれば、と思うとそんな言葉もでちゃうのですよ〜
まぁ、実際それほどの嵐では無く怖さは無かったですが、1月の天狗岳が頭をよぎって、それがリスク回避にはたらきました。
自分は料理はからきしなので、うまいもんを持っていくだけです(笑)冬は冷凍食品もそのまま持っていけますからね。重いですが^
stkさん、こんばんは。
撤退残念でしたね。
八ツは寒いですもんね〜。
こんな時に主稜とかでビレイしている人が信じられない
ですよ
私も昨日、(stkさん程ではないですが)寒さにやられ
てきました
結構な寒さを味わってきました
テントは楽しかったですが、視界のない稜線は楽しさ激減ですよね^
そうそう、赤岳主稜行きたいですが、正直休日は渋滞になるので寒いときはムリ!ですね〜^
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