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Yamareco

記録ID: 157440
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

扇山、山ガールと富士山を期待して登ってみたが

2011年12月23日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:38
距離
15.1km
登り
935m
下り
1,007m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

9:47 JR鳥沢駅
10:45 梨の木平
12:07 扇山山頂
12:51 発
13:54 犬目の車道に出る
14:38 大野ダム貯水湖
15:25 JR四方津駅
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2011年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
出発:JR中央本線鳥沢駅
到着:JR四方津(しおつ)駅
コース状況/
危険箇所等
危険箇所は無し。ぬかるみ、凍結もほとんどなく、困るのは落ち葉が厚くてその下が分からない事ぐらい。
9:45JR鳥沢駅
2011年12月23日 09:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 9:41
9:45JR鳥沢駅
鳥沢駅
かわいらしい駅です
2011年12月23日 09:46撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 9:46
鳥沢駅
かわいらしい駅です
扇山への→
2011年12月23日 09:48撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 9:48
扇山への→
前に見えますのが扇山
扇のまるい形からでしょうか
2011年12月23日 09:48撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 9:48
前に見えますのが扇山
扇のまるい形からでしょうか
中央高速をくぐる
2011年12月23日 09:52撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 9:52
中央高速をくぐる
今度は上から高速を見る
2011年12月23日 09:58撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 9:58
今度は上から高速を見る
まだ住宅街の中を行く
2011年12月23日 09:58撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 9:58
まだ住宅街の中を行く
住宅を抜けて車道を登ります
2011年12月23日 10:07撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 10:07
住宅を抜けて車道を登ります
右手には大月カントリーゴルフ場
そうここは大月市
2011年12月23日 10:13撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 10:13
右手には大月カントリーゴルフ場
そうここは大月市
視界が開けましたが...
2011年12月23日 10:18撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 10:18
視界が開けましたが...
ゴルフコース脇沿いに登ります
2011年12月23日 10:19撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 10:19
ゴルフコース脇沿いに登ります
コースの上に回りこむ
2011年12月23日 10:36撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 10:36
コースの上に回りこむ
梨の木平
登山口です
2011年12月23日 10:45撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 10:45
梨の木平
登山口です
右手トイレ
左手「扇山管理委員会」の事務所棟
2011年12月23日 10:53撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 10:53
右手トイレ
左手「扇山管理委員会」の事務所棟
この道を登る
2011年12月23日 10:57撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 10:57
この道を登る
いい感じの道
2011年12月23日 11:11撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:11
いい感じの道
登っていく
2011年12月23日 11:13撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:13
登っていく
途中に水場がある
2011年12月23日 11:19撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:19
途中に水場がある
ご夫婦が先に行かれた
2011年12月23日 11:22撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:22
ご夫婦が先に行かれた
山の神様
2011年12月23日 11:23撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:23
山の神様
「シモバシラの華」というんですね
2011年12月23日 11:29撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:29
「シモバシラの華」というんですね
なんという名前だったか
教えてもらったが忘れました
2011年12月23日 11:32撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:32
なんという名前だったか
教えてもらったが忘れました
九十九折れの道
2011年12月23日 11:49撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:49
九十九折れの道
ようやく稜線がみえてきた
2011年12月23日 11:54撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:54
ようやく稜線がみえてきた
ここに出ました
2011年12月23日 11:59撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 11:59
ここに出ました
まだ少し尾根を登ります
2011年12月23日 12:00撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:00
まだ少し尾根を登ります
扇山、頂上が見えてきました
2011年12月23日 12:05撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:05
扇山、頂上が見えてきました
12:07扇山山頂
2011年12月23日 12:06撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:06
12:07扇山山頂
ごみは持ち帰りましょう
2011年12月23日 12:07撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:07
ごみは持ち帰りましょう
お湯を沸かす
2011年12月23日 12:15撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:15
お湯を沸かす
富士山はこの方向のはずだが
2011年12月23日 12:33撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:33
富士山はこの方向のはずだが
これは東方向
2011年12月23日 12:39撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:39
これは東方向
これは西だった
2011年12月23日 12:40撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:40
これは西だった
これは北だったか
2011年12月23日 12:40撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:40
これは北だったか
お、富士山が頭だけ
2011年12月23日 12:42撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:42
お、富士山が頭だけ
ああたまを、くうもおの
2011年12月23日 12:44撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:44
ああたまを、くうもおの
12:51下り開始
2011年12月23日 12:53撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 12:53
12:51下り開始
分岐点
君恋温泉看板多数
2011年12月23日 23:07撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 23:07
分岐点
君恋温泉看板多数
こんな道を下る
2011年12月23日 13:18撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 13:18
こんな道を下る
ここの分岐を右に
2011年12月23日 13:19撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 13:19
ここの分岐を右に
ちょっと急かな
2011年12月23日 13:26撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 13:26
ちょっと急かな
暗いところも
2011年12月23日 13:42撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 13:42
暗いところも
急に枯葉が変わった
2011年12月23日 13:46撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 13:46
急に枯葉が変わった
もうちょっとかな
2011年12月23日 13:47撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 13:47
もうちょっとかな
車道に下りてきた
2011年12月23日 13:55撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 13:55
車道に下りてきた
旧甲州街道案内図
2011年12月23日 14:00撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:00
旧甲州街道案内図
犬目宿の町並み
2011年12月23日 14:03撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:03
犬目宿の町並み
犬目の案内図
2011年12月23日 14:06撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:06
犬目の案内図
犬目の兵助?の墓
2011年12月23日 14:08撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:08
犬目の兵助?の墓
車道を行きます
2011年12月23日 14:18撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:18
車道を行きます
中央フリーウエイ♪
2011年12月23日 14:21撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:21
中央フリーウエイ♪
山並みを見ながら
2011年12月23日 14:23撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:23
山並みを見ながら
日本一富士の見える
「君恋温泉」
ちょっと誇大?
2011年12月23日 14:29撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:29
日本一富士の見える
「君恋温泉」
ちょっと誇大?
大野ダム貯水湖
2011年12月23日 14:42撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:42
大野ダム貯水湖
味のある小屋
2011年12月23日 14:45撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:45
味のある小屋
ダムの中の鳥居
沈んだ街を思うのか
2011年12月23日 14:48撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:48
ダムの中の鳥居
沈んだ街を思うのか
桜並木です
2011年12月23日 14:49撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:49
桜並木です
??山のダイヤモンド
2011年12月23日 14:53撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
3
12/23 14:53
??山のダイヤモンド
なにやらゆかしい街並み
2011年12月23日 14:56撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 14:56
なにやらゆかしい街並み
ちょっと車道歩きが長い
2011年12月23日 15:14撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 15:14
ちょっと車道歩きが長い
山懐に抱かれて
2011年12月23日 15:16撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 15:16
山懐に抱かれて
四方津の町です
2011年12月23日 15:20撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 15:20
四方津の町です
15:25 JR四方津駅
ちょっと西部劇風?
2011年12月23日 15:24撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 15:24
15:25 JR四方津駅
ちょっと西部劇風?
東京行き快速が来ました
2011年12月23日 23:25撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
12/23 23:25
東京行き快速が来ました
撮影機器:

感想

<テーマ>
高尾エリアから時々登る対象を広げようとしている。
今回は中央本線でそんなに遠くない扇山。富士山のビュースポットとして、また山ガールにも人気の山との評判も聞いたので、ぜひ登ろうと思っていました。登った印象は、なかなかに山も人も優しいところで、また登ってみたいと思います。


<道すじ>
扇山への道すじを事前に見ると駅からほぼ登り2時間下り2時間ぐらいかと見当をつけていた。前日が冬至で高尾山ではこの時期、日没がダイヤモンド冨士になるとのことなので、朝早く出れば扇山に登ってそのあと高尾山でダイヤモンド冨士も見れるかもしれない、と欲張りなことを考えていた。天気は3連休中で金曜が一番よさそうなので扇山と高尾山で2度富士山を見て、合わせて山ガールも鑑賞できればよろしかろう、と。

しかし出だしからつまずく。前夜からどうものどが痛い。風邪の前兆かもしれない。朝6時前に目覚ましをかけたが起きてみるとまだ痛い。もう一眠りするか、と1時間ちょっと寝て起きると大体直っている。ということで8時前に出かけたが、電車の乗り継ぎも悪く鳥沢に着いたのは10時前になってしまっていた。中央線の高尾行きは、特快をはずすと通過待ちで進みが遅くなるようだ。そのうえ、雲行きが期待した快晴ではなく「晴れ時々曇り」、ぐらい。富士山の西南の方向にはやや分厚い雲の塊がうごめいている。

鳥沢の駅には山登りの格好をした人が10数人降りた。しかし、山おじさんが中心で、ガールはほとんどいない。みんなが扇山ではないだろうが、まあ数人前後していくことになるか、と思ったがいざ歩き出してみると通常のコースを歩いているのは私だけ。皆さんどこへ行ったのだろう。

扇山は鳥沢の駅から見て北側の正面、線路に直角の方向に名前の通り柔らかな曲線を描いて待っている。この前登った三つ峠と比べるとひとまわり小柄な感じだが、同じような配置で、山頂に向かって大雑把に言うとほぼ直線に登っていく。

アプローチ部分は最初人家の中の車道で、中央高速をくぐったり上から見たりしながら、くねくねと進んでゆき、大月カントリーの左側に沿ってくねくねと登り、ゴルフコースの上のほうに回りこんでちょうどコースの時計で言えば12時のあたりに梨の木平という登山口がある。ここまでちょうど1時間ほど車道歩きとなる。11月までは鳥沢からここまで山登りバスもでるようだ。


<梨の木平から登る>
梨の木平の登山道口にはトイレ、ベンチのほか「扇山管理委員会」という大きな看板のかかった事務所の建物がある。閉まっていたがハイシーズンには活動するのだろう。鳥沢の駅でトイレを使おうと思ったがひとつしかない大のほうに盛大に撒き散らした御仁がいて使用不能になっていた。ここのトイレを使わせてもらえて助かりました。

身軽になって少しベンチに座って休憩し、小さいドーナッツを食べていると年配のご夫婦連れがやってきた。もぐもぐやっている私を見てご主人が、「もう下りてこられたんですか?」「いや、これからです」「じゃあ、腹ごしらえですね」といってそのまま登っていかれた。私も食べ終わってそばにあった案内図をしばし眺めた後、後を追いかけた。11時少し前である。

登り始めのあたりの道は結構広く、傾斜もそれほどではない。きれいに整備されているが階段などの人工物はほとんど無い。もともとが大きな土盛りのような印象の山で岩が露出しているところも少なかった。高尾山もコースによっては岩肌が出ているし、先日の三つ峠も岩がちのところが結構あった。高尾も三つ峠も修験道の山でそれなりの険しさがあるが、この山はそんな硬さとは無縁の優しい山である。女性に人気があるのはそのあたりにも理由があるのだろうか?

少し登ったところにベンチがあって、先ほどのご夫婦が休んでおられた。ご主人は扇山は10年ぶりだという。10年前に比べると格段に道がよくなって幅も広くなっている、とのこと。「管理委員会」皆さんのご苦労があるのかもしれない。そこっでは休まず、お先にをして上り続ける。木の間からちらちらと見通しが開けるところがあるが、結構雲が多く、富士山は難しいかな、という印象だった。

中腹あたりに水場があった。ベンチもあるので一休みしてお茶を飲んだ。するとさっきのご夫婦が追いついてこられまた少し話して先に行かれた。ほとんどペースが小生と一緒である。少し遅れて付いていった。するとおふたりが立ち止まって何か見ておられる。「何ですか?」「シモバシラの華ですよ」「シモバシラ?」「霜柱が上がって枝に付くんですね。高尾山の奥の北側の道にはたくさんできるんですよ。」「そうですか。今度見てみます。」

その近くに小さな南天のような赤い実がたくさん丸くなっているものも有った。名前をお聞きしたが忘れてしまった。ラッパのような花が咲いた後この実がなるんだという。そのまま少しご一緒した。徐々に斜面の傾斜が急になり、九十九折りの道が続く。ご主人が立ち止まって「老人はゆっくり行きますから、おさきにどうぞ」とおっしゃった。それでは、と先に行かせて貰ったが小生もそろそろ初老の域に近い。この九十九折りがもうすぐ稜線かな、と思えてから結構続く。息が上がりかかった状態で粘ってようやく尾根にたどり着く。そこに左百蔵山(ももくらやま)、右扇山、の道しるべ。ここから尾根をさらに少し登ったところが扇山の山頂。百蔵山と扇山をつなぐコースを歩く人も多そうだ。


<扇山山頂>
ここまで先ほどのご夫婦にしか会わなかったが、扇山山頂には全部で10人強の人がいた。その中に山ガールは2人連れが1組いただけでしかもまもなく下山してしまった。あとは大体年配の方たちである。簡単なベンチが2つほどある以外は、山頂の広場の縁のあたりにほそい丸太が何本かおいてある。そこに座って昼食をとることに。日差しは照ったり曇ったりだが照るとぽかぽか陽気とでは行かないが結構暖かく、雪もほとんど見当たらない。

座った方向に本来富士山が見えるはずだが残念ながら雲がかかってお姿は見受けられない。山ガールも富士も期待通りとは行かないか、と思いながらバーナーで湯を沸かす準備。そのころ先ほどのご夫婦が到着されて近くに席を取られた。また一組大学の山サークルと思しき6,7人の若い男性グループがやってきて、やはり近くに円陣を組み、昼食に準備を始めた。

湯を沸かしてカップそばとコーヒー、それにサンドイッチパンというお昼を平らげていると、大学サークルの連中が新人にガスバーナーの使い方を教えている。ここにガスが入っていて、これをまわすとガスが出て、火をつけると云々と懇切丁寧に説明しているのにはつい聞き入ってしまった。ひとつのバーナーで肉まんあんまんを人数分蒸しているようだ。

食事が終わってまた先ほどのご夫婦とお話をした。ご主人は山の経験が豊富な様子で、色々と教えてもらった。「富士山は見えませんね」というと、10年ぶりにもかかわらず、「あの木のあの方向に見えるはずだが、ちょっとすそのところが見えてますね、あそこですよ。」と指し示してくれた。なるほどすそがちょっとだけ見えている。使い込んだ1/25000地図を持っておられて、色々書き込んである。10年前には四方津の駅に降りたが、今日はもと来た道を帰る、という。「僕は四方津に行くつもりです。」というと、くだりのどこどこがちょっと急で気をつけろ、とか、ストック持ってるから大丈夫でしょう、とか心配してくれた。10年前の記録を見られて、「1時間40分で駅まで行ってるが、このときは走っていたからね。」

奥さんにリンゴや紅茶をご馳走になり恐縮していると、「あ、頭が見える」とおっしゃる。振り返ると確かに富士山のてっぺんだけが雲の上にすこし出ている。「ちょっとだけよ、ですね。」と小生が下らんことを言うと奥さんは、「ああたまを,くうもおの、うえにいだあし・・・」とちょっと歌われた。山ガールには会えなかったが、いい夫婦にお会いできました。


<犬目に下る>
さて、山頂を出てくだりにかかったのが12:50過ぎ。高尾山のダイヤモンド富士は4時に高尾山頂に行ってないといけないのでとても無理。まあ、富士山も見え無そうなのでどちらにしても難しい。落ち葉を踏みしめながらゆっくり犬目を目指して下りていった。途中ですれ違ったのは登ってきて一休みされている同年輩の男性と中腹まで下りたところで後ろから追いぬいてきた弁慶ふうのがっしりした30代くらいの男性だけだった。

犬目のバス停に出てくると後は車道を四方津駅まで歩く。バスは4時台に一本あるだけ。すぐに犬目の宿場街だったところを通過この道は旧甲州街道である。少し行って安達野というところで分岐を右に下りていく。長い車道をゆっくり下っていく。

向こうから消防団のはっぴを来たおじさんが歩いてくる。小生の格好を見て、「扇山ですか?」「ええ」「寒かったでしょう」「いや、そうでもありません。日が照るとぽかぽかしてました。でも富士山は見えず、残念でしたが」「そうですか、今頃はちょうど中腹まで雪になってきれいなんですがね。ま、またおいでください」、「ハイ、ありがとうございます」短い会話だったが、地域のコミュニティを支えている気概のようなものが感じられる人で、思わず背筋が伸びた思いがする。

中央高速をまたぐ橋を渡って大野ダムのそばを通る。春のさくらの名所だそうで、確かにさくらの木がたくさん湖畔に張り出している。このあたりで3時前だが山の端に日が沈みかかっている。

四方津駅に着いたのは15:25扇山山頂から2時間半かかってしまった。車道をのんびり歩いたせいである。

高尾山での修行から少し浮ついた気分で扇山に登ったが、山ガールにも富士山にも恵まれず、消防団のおじさんの「また来てください」の一言が妙にこころに残った山登りだった。




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コメント

扇山山頂で
初めまして、fujinohideと申します。
23日、私も扇山山頂に12:32に着き12:50まで居ましたのでお会いしていますネ。
私が扇山出発しようとしていた時に、私が休憩していた前を通り犬目方面に下山していった単独校の方がおられましたがそれがOKchanさんだったんですネ。
その時は分らなくてもヤマレコユーザーさんと山頂で同じひと時を過ごしていたことが分かると嬉しくなりコメントさせて貰いました。
2011/12/28 20:53
またどこかでお会いできれば。
fujinohideさん、コメント有難うございます。

プロフィール拝見しますと山の大ベテランでいらっしゃいますね。小生は今年思い立って高尾の周りを歩き出したまさに新参です。
これから時々アドバイスいただければたいへんありがたいと思います。

今年もお元気で山の活動に活躍されることを期待します。
今後ともよろしくお願いします。
2012/1/2 21:26
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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