乗鞍岳 〜君、軽んじることなかれ〜 B55
- GPS
- 03:23
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 467m
- 下り
- 478m
コースタイム
- 山行
- 2:47
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 3:44
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
畳平バスターミナル発11:50、平湯バスターミナル着12:50、発15:30(あるぺん号3列、7,700円)新宿駅着22:00 |
コース状況/ 危険箇所等 |
摩利支天岳へは通行止めで行けなかった。 恵比須岳へはそもそも道が無かった。 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉 平湯バスターミナル3階600円、貸バスタオル200円 |
写真
感想
(前日の「焼岳」から続く)
上高地からは、平湯温泉まで臨時便が次々と発車していた。およそ25分で到着、宿に向かう。東館は新しく、ゆったりとした造りだった。チェックインをし、早速入浴、ほとんど貸切状態で、高山病の驚きと苦しみが十分に癒された。
特別休憩室の利用者はほとんどが登山者だった。個室ではないが、山小屋に比べれば十分快適、熟睡できた。5時過ぎには目が覚め、早めにバスターミナルに向かう。自販機で往復乗車券を購入、ベンチで始発バスを待つ。平湯温泉の前泊者は少ないようで、乗客は上高地行も乗鞍行もほとんどいなかった。
定刻どおり出発、きっかり1時間で畳平に到着した。天候は期待どおり、早いうちに往復しよう。お花畑コースから車道に合流する。既に乗鞍高原からの始発バス組が先行している。皆軽装で、ゆっくりと向かっていた。両側に富士見山、摩利支天岳を見ながら行くと、ほどなく肩の小屋に着く。何となく好感の持てる佇まい、立寄りたかったが、休憩するには早い。剣ヶ峰を目指す。
剣ヶ峰口から山頂まで標高差260メートル、ようやく「登山」が始まる。昨日の教訓を活かし、少しでもおかしかったら大袈裟に休むことにしていた。幸い、休養十分のお蔭か、いつものようにテンポ良く歩むことができた。青空と山並みの美しさに感謝する。
蚕玉岳を過ぎると山頂までは僅か、登りは頂上小屋を通らないルートを選んだ。右手に権現沼を見ながら進むと、ほどなく剣ヶ峰山頂に到達する。高密度の焼岳山頂を経験したばかりだから、ちょっとやそっとでは驚かないが、人の姿を入れずに撮るのはやはり難しい。
風を避けて東側の岩陰でコーヒーを淹れた。時間を気にしないひととき、前方には焼岳、その向こう、槍穂高連峰、旨いコーヒーを味わえた。帰りは幾つかの山に寄り道をしてのんびり行こう、こういう山歩きができるのは、夏山でさんざん雨に降られたからなのかもしれない。
「メインストリート」から山々は丘の存在、好きな山を登ればよい。けれども最も登りたかった摩利支天岳は立入り禁止だった。ターミナル背後の魔王岳に向かう。そこからは、今回の締めくくりに相応しく、北方の山々を見渡せた。待っていてください。次の機会には、迷わず訪れますから。
既に空は雲に覆われていた。11時50分、予定よりも1本早いバスで畳平を後にした。平湯で2時間半の待ち合わせ時間が生まれた。日帰り温泉のあと1時間かけてゆっくりと食事をした。これほどのゆとりを享受しても良いのか、少し不安になった頃、頼もしきバスが眼前に現れた。このバスに乗るのは3度目だ。今日も快適な家路に就けるだろう。見上げると雲間から青空がのぞいていた。素敵な二日間を与えてくれたその空に、心から感謝した。
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