奥沼津アルプス 〜 沼津アルプス


- GPS
- 06:25
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,359m
- 下り
- 1,363m
コースタイム
茶臼山 09:25-09:30
大嵐山 09:50-10:05
大平山 11:15-11:25
鷲頭山 12:00-12:10
小鷲頭山 12:15
志下山 12:45
徳倉山 13:15-13:25
横山 13:50-13:55
香貫山 14:30-14:40
沼津駅 15:15
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
伊豆箱根鉄道線 原木駅 (帰り) JR御殿場線 沼津駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●原木駅〜茶臼山〜大嵐山 大平山までは、「山と高原地図」が破線で示しているルートです。 原木駅から、奥沼津アルプスの登山口までは、案内は一切ありませんでした。 登山口で最初の道標を見た後は、数は少ないものの要所が押さえられた道案内が続いて、迷うような箇所もありません。 草深い時期は草に埋もれそうな箇所もある道ですが、冬枯れのこの時期は割と普通に歩けました。 また急な登り下りが少々あったものの、この先に比べればまだ穏やかな傾斜の道です。 ●大嵐山〜大平山 まず大嵐山からの歩き出しですが、大平山への道が奥まった見つかりにくい位置にひっそりとあるので、良く探す必要があります。 良く踏まれた感じの道は、北側の日守へと下ってしまうので間違えないように。 そして稜線を進んでいくと、中盤にやや険しい要注意箇所があります。特にハシゴのある前後しばらくの間は、足元注意の状況が続きます。 また最後の大平山への登りもかなり急です。この区間は山慣れた人向けでしょう。 ●大平山〜鷲頭山〜徳倉山〜香貫山 ここから先は一般登山道で道標完備です。たくさんあるエスケープルートへの分岐点の全てに、漏れなく親切な道標が立っています。 ただし最後の香貫山を除いて、あとはどの山も頂上直下が見上げるような急斜面となっています。 急斜面には必ず補助ロープがあるので、危険を感じる箇所はありませんが、下りでロープが必要なのは当然としても、登りですら、落ち葉で足元が滑って定まらないために、ロープを頼って登らざるを得ない箇所が度々現れます。 体力勝負の区間です。 ●香貫山〜沼津駅 香貫山周辺は公園のように整備されていますが、沼津駅まで歩こうとする、土地勘のない人にとって、必ずしも案内が行き届いているとは感じませんでした。 公園にある案内図に、園内のことしか書かれていないためです。このため、沼津駅を含む地図を携行していないと、進むべき方角が分からないでしょう。 (ま、地図を持っていなくても、展望台に立てば沼津駅がどの方角にあるかくらい分かる、って話もありますが・・・) 私は地形図を持って歩いていましたが、結果的にはベストなルートを選択して下りてきていたものの、歩いている最中にはその確信は持てていませんでした。 |
写真
感想
2011年の登りおさめとして、「奥沼津アルプス」と「沼津アルプス」を繋げて、駅から駅までの縦走をしてきました。
名前こそ「アルプス」と付いていますが、標高は最高峰の鷲頭山でも400m足らずしかない上、100m台という超低山が全8ピーク中半数の4ピークを占め、標高だけを見ると超ミニアルプスに過ぎません。
しかし標高が低いからと侮ることなかれ、多くの山は急登して頂上を極めた後に急降下が待っていて、その傾斜のキツさも半端ではなく、とにかく厳しい登降が繰り返されるルートなのです。
このため、尾根で結ばれた一連の山々を縦走しているというよりも、別々の山を次々と登っていくという印象に近かったほど。
体力の消耗度は、本場のアルプスにも決して劣らないものがあり、ワケあって少しペースを上げて歩いていたら、最後は結構ヘトヘトになりました。
また、補助ロープを頼りに登降する急斜面が頻繁に現れることで、これまでに歩いた中で最も腕力を駆使するルートとなっています。
最初の茶臼山はヤブっぽい頂上で展望も何もあったものではありませんでしたが、次の大嵐山は大きく開けた気持ちの良い頂上でした。
雲が多かったこの日は大展望とはいきませんでしたが、近くの低い山々や眼下の市街地などはきれいに眺められています。
ただし奥沼津アルプスを縦走する上での難点は、大嵐山の周囲がほぼ全周にわたって柵で囲われていることです。
(北側から遊歩道が登ってくる日守方面にだけ、きちんとした入口があります)
茶臼山から来る時はその柵をくぐりましたし、大平山への向かう時には柵を乗り越えました。このため、縦走路の存在が少し見つけづらくなっています。
頂上を日守山公園として整備した際に設置された柵らしいのですが、20年ほど前のその当時、奥沼津アルプスの縦走路は不明瞭にしか存在しなかったのかもしれません。
その後はすでに書いた通り、急登しては急降下という繰り返しで、いくつものピークを踏んでいきます。
普通ならば転ばぬ先の杖という存在であることの多い補助ロープですが、ここでは完全にマストアイテムとなっていて、登りでもロープを頼らざるを得ない箇所が少なくなかったのは想定外です。
このため、まだ足に余力が残っているうちから、普段はあまり使わない腕の筋肉が先に悲鳴をあげ始めたほどでした。
そんなこんなで、手を使う箇所が多かったり、また前半はちょっとした難所があったりして、ペースが上がりません。
単純な距離や高低差を元にして計算していた時間にはとても収まらず、予定よりもどんどん遅れていきます。
ゴールが電車の本数が多い東海道線の駅なので、特に遅れを気にせずに歩くことも可能なのですが、実は困ったことに乗りたい電車が決まっていたのです。
そこで、特に後半の鷲頭山から先では、疲労が増しても構わずに、少しペースを上げて歩いています。
そのおかげで、なんとか小田急線直通の特急「あさぎり」号に間に合いました。
帰路の時間を短縮できたり、ゆったり座って帰れるというメリットがありますが、今回これに乗ることにこだわった理由はほかにもあります。
3月に予定されているダイヤ改正で、この「あさぎり」号が沼津駅まで来なくなってしまうことが発表されていたのです。
沼津駅から乗るのはこれが最後の機会になりそうなので、それで乗っておきたかったのでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2011_10_12/mt2011_10_12.html#20111231
写真主体のブログ版 (ヤマレコと同じ写真しか使用していません)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2011-12-31
奥アルプスの『茶臼山』は、山がなくて『茶臼』だったと思うんですが。
確かに20年前は『奥アルプス』は不明瞭な登山道でした。ハシゴもなく、すべて尾根伝いだったと記憶しています。また、その当時はこの山域での登山の対象は、香貫山と鷲頭山に限られていました。一部の物好きだけがこの『静浦山地』を線で結んで登っていました。
ところで、以前『大トカゲ場』のあたりに、麓の沼津市立養護施設(遊亀園)のお年寄りの手作りの人形2種類(男の子:ユウキ(遊亀)くん、女の子:ソノ(園)ちゃん)が置いてあって、「志」と交換で入手できましたが、遊亀園の廃止に伴って、この人形も終わってしまいました。非常に残念です。なんとか復活しないものか。
kan_mikamiさん、コメントありがとうございます。
やはり少し前まで『奥アルプス』は不明瞭で、ハシゴなども整備されていなかったのですね。
実はハシゴのあった場所では、そのハシゴが掛けられていた同じ岩の別の側面に、古い補助ロープが残っていたのを見ています。
ハシゴが掛かる前にはロープで垂直な岩を登り降りしていたに違いなく、その頃だったら私はそこで撤退するしかなかったかもと、現在の整備状況に感謝しつつ歩いてきました。
『茶臼山』の名称についてですが、何しろこの山域は公的な案内がなくて、情報源としては個人がウェブやブログに掲載している山行記録が頼りでした。
(出版物については、根気よく漁れば、何かしら見つかりそうな気はしますが・・・)
少なくともウェブの世界で見る限り、「茶臼山」とされている記録が圧倒的に優勢のようで、私も何の疑いもなく「茶臼山」を採用していました。
確かに現地にあった私製の標識には「茶臼」としか書かれていませんでしたし、地元の方々がどう呼んでいるのかがもしも分かれば、それは無視できない気もしますが、ウェブで「茶臼山」と入力して検索した時に引っかからない記録になるよりはと、現在の表記のままとさせて頂くことにしました。
ご指摘ありがとうございました。
以下のサイトでは、『茶臼』と呼んでいます。
http://blog.goo.ne.jp/119hiroeasako/e/7702c9152c2bb60dadccccef41d1317f?st=0
その文章の中で、
「地元では日守山までは尾根道でその途中の頂(茶臼)?ですので茶臼山とは聞きません。」と述べられています。従って、やはり『茶臼』が正解です。
「山頂と思われる場所」の表示板にも2ヶ所は『茶臼』でなおかつ、『茶臼』の右側にはともに「山」の字を書き込める余白が充分あるのにです。さらに、その上部に巻かれた赤いビニテにも『茶臼』とマジックで黒く書かれていました。3ヶ所とも『茶臼』ですから、もう間違いないと断言してもいいでしょう。
kan_mikamiさん、良くお調べになられましたね。その熱意に感服いたします。
地元の方の呼び名が「茶臼」だということは、それが正式名称で決まりですね。
現在の地形図では無名のピークですが、国土地理院が地形図に山名を記載する際は、地元行政から出してもらう地名調書なるものを根拠にするようなので、今から地形図に山名を載せるとすれば、やはり「茶臼」になるのでしょう。
ただ、日守山(大嵐山)までを一連の尾根道とするには、あまりに顕著なピークであるのも確かだと思います。
現に私も、単なる通過点という以上の印象を持ちましたが、そのことは実際に歩いてみる前に、地形図を眺めた時点で既にそう感じていました。
そんなふうに、ひとつの立派な山だったと感じた人が、記録につい「茶臼山」と書いてしまって、それが広まってきたのではと想像しています。
ところで、その地元の方が日守山と呼んでいるらしい山は、地形図や登山地図では大嵐山ですね。日守山公園を整備した当の函南町も、ウェブで正式名は大嵐山だと書いていたりもします。
「茶臼」に関しても、将来的にどちらの名前が市民権を得るのかを見届けられるまでには、もう少し時間が必要かもしれませんね。
奥沼ア「茶臼」については cellist様の仰る通りだと思います。ただ、顕著な頂きなのに山名板の置かれていたのは、そこを少し下がった場所だったのがナゾです(茶臼なのでヘコんだ部分をそう呼ぶ?)。
2012.3/1に逆コースを歩きました。前日が天気が悪かった(鷲頭山、大平山に残雪あり)ので、道がぬかるんでいたり、石や岩が濡れていて、65歳の老体にはしんどい山行でした。その模様をYouTube にUPしましたので、良かったら見て下さい。1/5から5/5まで。
1/5のURL
http://www.youtube.com/watch?v=wW3NIYtg0es&feature=plcp&context=C32e0757UDOEgsToPDskLNvI5MiULs7sYv9hu2z77k
2012/3/1に続き2012/3/14にも、沼アと奥沼アを縦走してきました。カメラ片手の山行がしんどかったので今回は静止画のスライドでYouTubeにUPしました。よろしかったら見て下さい。
静止画のスライドのURL
http://www.youtube.com/watch?v=NdF2BBEQQmA&feature=plcp&context=C404919fVDvjVQa1PpcFNh1h_2sqs7wtuLKiWluT6z46X5wMsrLMc%3D
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