御嶽山(剣ヶ峰)
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
油木美林遊歩道・通行止め(崩落あり) 霊峰ライン(不易の滝〜中の湯)・通行止め(倒木/土砂崩れ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
中の湯登山口ー七合目行場山荘ー女人堂ー石室山荘ー大滝頂上ー剣ヶ峰ー二ノ池ー石室山荘ー女人堂ー七合目行場山荘ー中の湯登山口 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
サングラス
タオル
カメラ
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感想
10月8日まで御嶽山の最高峰「剣ヶ峰(3,067m」まで登れるということだったので、友人となんとか休みを合わせての山行です。
天気が不安なこの秋ですが2日は快晴のようで
いつものコンビニに午前2時に集合です(^^)
昨年の残雪期に登った摩利支天(2,959m)以来の御嶽山です。
黒沢口登山道(百間滝入口)から登る予定が、倒木や土砂崩れによる通行止めにより登山口まで車で上がることができません(*_*)予定を変更して中の湯まで車を走らせます。
<中の湯〜7合目行場山荘>
ちょっとスタートが遅れましたが、中の湯から気持ちの良い森の登山道を登ります。紅葉した広葉樹の森は癒されます。登りやすい木の階段が整備された登山道で徐々に身体を温めます。
ソフトシェルを着ていましたがすぐに脱ぎます。
朝陽と森の空気に癒されながらの登りです。
<女人堂〜石室山荘>
標高2,000mをこえてくると木々の間から吹く風が冷たかったり、登りで汗が吹き出たり、レイヤリングが難しい時間帯です。少しづつ標高を上げると中央や南アルプスの山々が時折見えてきます。
女人堂の辺りは眺めがよく、周りの紅葉も見事です。山頂はガスに覆われていましたが、少し休憩をしていると太陽の力で霧が晴れてきて剣ヶ峰が姿を現しました。
昨年の摩利支天からは剣ヶ峰の辺りはよく分からなかったので、もう何年ぶりの剣ヶ峰かなぁ〜と懐かしく感じます。
献花台があり花がたくさん置かれていました。
噴火の犠牲になった方々に手を合わせます。
石室山荘は山荘の中を通って先に進みます。
<ニノ池〜剣ヶ峰>
石室山荘からは岩陵帯が続き、やっと本格的な登りになります。今回は若手20代のメンバーがいるので、2人でぐんぐんと標高を上げていきます。薄くなった空気と3,000近い周りの景色がテンションを上げてくれます。気持ちよ〜く一気に山頂直下の御嶽剣ヶ峰山荘のあった辺りに着きました。
山荘の撤去は進んでいましたが噴石の跡を思わせる姿でした。シェルターが新しく建設されていました。強固なコンクリートで固められた3つのシェルターの中はステンレス製の折りたためる長椅子があり腰掛けることができます。
仲間を待ち4人で山頂に立ちます。
地元の復興に関わっている方と山頂でお話をさせていただき、噴火口の辺りは風景が変わったことやニノ池の横に新しく池ができていることなどを聞きました。
山頂から見た反対側の火口辺りは火山灰に覆われて、僕が昔に何度も目にした山頂の風景とも違うものになっていました。白く銀色のようにも見える火山灰が風雨や雪などに削られていて、いく筋もの波のような山肌は、自然の力の強さを感じて、綺麗なんだけど怖さも感じる風景でした。
御嶽神社奥社は改修が出来ていたようですが、開いてはいませんでした。
<剣ヶ峰〜ニノ池>
ニノ池に立ち寄り、なんとも言えないエメラルドグリーンの湖と火山灰に覆われた姿を眺めてから下山を始めます。ニノ池本館に荷揚げのヘリが何往復もしていました。強風が吹きガスが時折覆うなか、信じられないようなコントロールで行き来するヘリコプターの操縦はホンモノのパイロットだなぁ〜と感じました。
<石室山荘〜女人堂〜行場山荘〜中の湯>
今回は時間にゆとりがあるので、ゆっくり下山です。女人堂のベンチで遅めの昼ごはんです。手作りのスープを持ってきてくれたり、入れたてのドリップコーヒーなどを仲間が用意してくれました。紅葉を眺めながらの最高な時間です。
たまには時間にゆとりをもって山の中で寛ぐのはいいですね。
下山の登山道は山から滲み出る湧き水などで濡れてぐちゃぐちゃになっています。木々で滑らないように足の位置や置き方を考えながら下るのも楽しいです。
久しぶりに明るい時間に下山して、駐車場で乾杯です。ノンアルコールと残った行動食で楽しく山の話で盛り上がり(^^)あとは温泉でゆったり身体を癒して、帰路に着きます。
10数年前から何度も登っている「御嶽山」
夏の風雨や厳冬期のバックカントリーでも訪れている馴染みの山ですが、噴火のあとは剣ヶ峰に上がることが出来ず、昨年は摩利支天までの山行でした。
久しぶりの御嶽山最高峰(剣ヶ峰)までの山登りです。
あの噴火の災害はとても大きな出来事で、自分なりに記録が書かれた本や雑誌の特集などを読みました。
あれだけの自然の力には人間は無力で、無事に下山された方のインタビューでも運だったと言われている方がいるのに、とても考えさせられました。どんな山に登っていてもリスクはつきものですが。これからも勉強と経験を重ねて、山に向き合うことが必要だなと感じさせられた今回の山行でした。
いつまでも仲間と日本の素晴らしい山々を登って楽しんでいきたいと感じた御嶽山の山登りでした(^^)
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