御嶽山 秋晴れ、雲海、紅葉、絶景の規制解除最終日
- GPS
- 08:26
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,594m
- 下り
- 1,579m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 8:26
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備された登山道で、特に危険な箇所は見あたりませんでした。 濡れていると泥濘んで足元がよく滑る。下りは転倒注意。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
|
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感想
あの噴火から4年、今年は10月8日の正午まで期間限定の規制解除。
短い期間限定での規制解除でしたが、天気にも恵まれ、秋晴れ絶景の御嶽山を滑り込みで登ることが出来ました。
前夜、またもや仕事終わって自宅の京都市内を出たのは夜10時頃。
またもや睡眠不足登山確定(笑)
中の湯駐車場へ到着したのは真夜中2時頃。
しかも駐車場目前にして既に路駐でいっぱい。
さすが規制解除最終日。
皆、考える事は同じ、ってことな。
さあ、明日朝は何時出発にしようか。
計画書には5時と書いたが、出来れば明るくなり始めてから登りたい。
しばし(と言っても1、2時間)仮眠。
3時半にアラームをセットしたが、再び仮眠、4時半頃起きた。
周りはライト照らして出発し始める人でいっぱい。
もうすぐ夜明け。5時半に出発することに。
すぐさま簡単に朝飯と用意済ませ、出発です。
太陽が昇りはじめ、空が段々明るくなっていきます。
登山口の標高が既に1,800mと高く、木の合間から見える雲海がとても綺麗。
少し登っては振り返り、この景色に見入ってしまいます。
そしてまあまあの急坂を登り続け、あっという間に7合目を過ぎ、ロープウェイとの合流点も過ごしていきました。
この7合目と8合目の間くらいまでやや急坂ですが、距離が短いのと、この日は天気が良く、振り返ると木の合間に見える雲海が美しかったので、あっという間に感じました。
先月の劔岳での初歩的なペース配分失敗の反省を生かし、マイペースで登りました。
森林限界突破でしょうか、8合目で一気に視界が開け、紅葉に彩られた御嶽山の美しい頂きが目の前に現れます。
献花台が置かれた前の展望広場で多くの方が足を止められていました。
雲海とはよく言ったものだ。
ここから見える山々は、正に雲の海に浮かぶ島か船のよう。
乗鞍が目の前にせまってそびえ、その後ろは北アルプス、槍ヶ岳も見えてます。
そして紅葉が綺麗。
これは言葉にならない。
凄い絶景です!
8合目から少し上がった標高2,500m辺り、慰霊碑や石像が並んでいる場所があります。
先ほどの8合目女人堂を石像が見下ろすように立っています。
もう視界を遮るものはなく、ここからは更に雲海に浮かぶ絶景が広がります。
多くの方がここから9合目まで足を止め、景色を眺め、写真を撮ってらっしゃいます。
これが本来の山登りの醍醐味だな、と実感しました。
ここで既に今日、本当に来て良かった、と心から思える絶景です。
8合目からは火山らしい、岩のガラガラした斜面をひたすら登ります。
といっても8合目までと違い、そう急坂でもありません。
もう9合目の小屋も見えてる。そういう意味で印象としては、富士山に近いシチュエーションです。
大きい違いとしては富士山は砂礫ですが、御嶽山はゴロゴロした岩場。
あくまでもこの辺りの印象ですよ。
背後は雲海と紅葉に彩れた絶景が広がる岩場を登り、9合目の石室山荘に到達。
石室山荘を通り抜けたところの水槽の水が凍ってた。
ここで朝7時半。
そろそろロープウェイが動き出す時間。
何とかロープウェイ組みと一緒にならずに済んだ。
それでもそれなりの人出で、6月の富士山を思い出す。
さあ、ではまだ空いているうちに一気に山頂へ行きますか!
それでもそれなりに人の多い岩の斜面をゆっくり上がり、山頂へ向かいます。
7時53分、黒沢十字路。
ここから山頂がこれまでの規制区域でしょうか。
早朝のためか、事前情報にあった監視員もいない。
ちなみに、ほとんどの方がヘルメットかぶっていますが、一部かぶっていない人もそれなりにいました。
そして8時8分頃、山頂直下の元頂上山荘跡へ。
シェルターが3つ並んでおり、この中で皆さん休憩なさっていました。
頂上山荘跡、噴火で破壊された残骸が一部残ってるが、凄まじいな。
そして階段を上がり、8時10分頃、御嶽山山頂、剣ヶ峰へ到着です。
あらためて・・・やはりここは絶景ですね!
目の前に広がる雲海、目の前にそびえる乗鞍、背後は北アルプス。
最高の眺望で言葉にならない絶景です。
眼下には二の池も見える。
そして白山。
白山に登る度に、目の前にそびえる御嶽山の存在感が凄かった。
ようやくその御嶽山に登れた。
次々に人が登って来ます。
狭い山頂は写真行列になってきました。
でもまだ渋滞という程多くはありません。
が、もう十分堪能した。
少し下りて、二の池経由で摩利支天山へ向かいます。
先ほどの黒沢十字路から二の池へ。
ここは火山灰で灰色です。
私は噴火前の御嶽山を知りません。
ここも以前は三の池のように綺麗な所だったんでしょうね。
多くの人が行き交う二の池を通り、二の池ヒュッテ経由で賽ノ河原へ。
ここは白山の御前峰からお池巡りあたりの雰囲気に似ている。
そう思うと白山も火山なんだな、と実感しますね。
そして摩利支天乗越展望台に。
ここからは三の池が見下ろせるのですが、いやぁ美しい光景です。
では摩利支天山へ。
まずは摩利支天山の展望台に登り眺望楽しみます。
いやぁ、これはまたまた絶景ですねぇ。
目の前に乗鞍と北アルプス。
眼下には五の池も。
そして何と言っても白山。
剣ヶ峰からより、白山が綺麗に見えます。
さて、のんびりしていられない、頂上へ向かわなきゃな。
少し下りて頂上目指します。
岩の尾根を歩き、摩利支天山の頂上へ。
頂上は細い岩尾根。
狭く足下の悪い頂上ですが、これまた最高の場所です。
決して居心地の良い場所ではありませんが少し景色を楽しみたい、そんな場所でした。
当初はここから五の池、継子岳にも行こうかと思ってましたが、もう十分と判断し、二の池に戻り、下山することにしました。
二の池まで戻ると、朝よりも多くの人で賑わっていた。
朝とは大違いです。
二の池、頂上分岐時点で11時。
間もなく規制が始まるのでは?
しかし凄い大勢の方が山頂目指しているのが見えます。
皆さん、間に合うのでしょうか。
そして更に石室山荘まで下りて行きますが、もう凄い数の方が登って来られます。
離合するだけで渋滞発生。進みません(笑)
石室山荘を過ぎたのが11時20分過ぎてましたが、まだまだ凄い人です。
せっかく登ってこられたのに、残念ながら山頂へは行けないですよね。
石室山荘から少し下りた所に少し広くなった場所があったので少し休憩。
ここで居合わせた年配の方と談話。
どうやら時間アウトで山頂へは行けなかったらしい。
「自分だけ山頂に行ってずるい!」とからかわれました(笑)
「何時に来たの?」と聞かれ、
「2時に到着し5時半出発」と話すと、
「寝てないやん」と驚かれました(笑)
でも車中泊で来てる人の多くはそうじゃないかと思ってます。
私は、「正午で規制が始まるのに、何でこんなに多くの方がこんな時間に登って来られてるのでしょうかね?」と質問すると、
「知らない人もいるのでは?」とのことでしたが、もしかしたらロープウェイの運行時間との兼ね合いもあるのかな?
私はロープウェイという選択は最初からなかったので普段通り早朝出発でセーフでしたが、こんなに大勢の方が登って来られたにもかかわらず、山頂へ行けないのはお気の毒としか・・・
まあでも、正午で規制開始ということは、正午には分岐にはもうすべての人が下りているということが大前提になるから仕方ない。
ロープウェイがあるためか、高山にもかかわらず、小さな子供連れでもかなりの軽装者が多かったのも印象的です。
まあ、それは人それぞれなので構いませんが、この渋滞に登りで巻き込まれなくて良かったです。
ここからの下山も渋滞しはじめました。
しかし前を見ると、所々遅い方で詰まっているようです。
後ろから猛スピードですり抜けて行く人も出てきました。
気持ちはわかるけど、この人出、この多種多様な登山者の中、残念ながらこの人達はただの危険行為者としか言いようがありませんでした。
これだけ混んでれば少々我慢必要かと思います。そんなに距離もないしね。
途中、ようやく渋滞の原因と思われる方の一部が後続に道を譲って下さり、前に出られました。
そして次の渋滞の原因である「団体」の方も、この先でようやく譲ってくれるようです。
しかしその団体の内の一人の女性(オバさん)が道を譲り前を行く人に残念な捨て台詞。
「急いでる人、早く行って!」
いや、急いでいようがいまいが、譲って頂けないから後ろが詰まって、というのが事実なんですが?(笑)
まあ、そうは言ってもレベルの違う大勢の人を引率する人も大変なんでしょう。
長い行列引率しながら、こまめにその団体止めてたら、それはそれで進まないもんね。
つい余計な捨て台詞が出ちゃったのかな?
はい、そんなわけでこの2組の渋滞原因が解消されたとたん、一気に加速です。
濡れていて木がツルツル滑るので転倒しないよう慎重に。
下りは9合目からはほとんどガスの中のため、渋滞もあったし黙々と下りていきました。
噴火事故後、期間限定規制解除でしたが、無事山頂へ行くことが出来ました。
この日は秋晴れで紅葉、雲海の絶景。
最高の御嶽山を楽しめました。
御嶽山、多くの方が楽しみにしておられるのでしょうね。
普段、どこの山で見るのと同じ光景でした。
御嶽山は信仰の山、霊山でもあり、行者さんも何人かおられました。
しかも、あれだけの大惨事が起こった場所です。
慰霊に訪れる方も当然多くおられます。
それなりの配慮は必要かと思いますが、山が好きで楽しみで来たのだから、状況見て楽しめば良いと思います。
しかし、またいつ危険な状況になり、最悪噴火しないとも限らないとも思いますし、登るならそれなりの覚悟や準備が必要な山だとも思います。
私は「また行くか?」と聞かれても少し躊躇するかも知れないです。
今回も無事安全な山行に感謝です。
そしてお付き合い頂き、ありがとうございます♪
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