硫黄岳 Mt Iou (美濃戸〜赤岳鉱泉〜硫黄岳) 【初めての冬山】



- GPS
- 27:59
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,285m
- 下り
- 1,274m
コースタイム
2日目:8:40赤岳鉱泉〜10:20赤岩の頭〜10:50硫黄岳山頂〜12:00赤岳鉱泉〜14:30美濃戸口
天候 | 1日目:晴 2日目:曇のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
2日目:路線バス(美濃戸口〜茅野駅)、あずさ(茅野〜新宿) |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は少なめだったように思うが、状態は良かった。 特に危険箇所はない。 |
写真
感想
初の雪山登山。冬山の入門にいい比較的登りやすい山として紹介されていた硫黄岳にチャレンジすることにした。
赤岳鉱泉までは、アイゼンは装着せず、ストックのみで十分だった。夏は登りではあまりストックを使わないのだが、雪山ではアイゼンをつけていないときなどはストックがあると便利だと思った。
赤岳鉱泉はとても雰囲気のいい山小屋だった。受付のおじさんはすごく話しやすい親切な方で、運よく空いていた個室は安く(一部屋+4000円)て広く、こたつまであり、すっかり気に入ってしまった。食事もとてもおいしかった。本など読みながらのんびり夕方を過ごしにくるのもいいかもと思った。
2日目は8時半過ぎに山小屋を出発し硫黄岳に登ったが、天気はあいにくの曇り空。アイゼンを装着し、ピッケルをもった。ピッケルはスリングとカラビナを使って、体からひっかけるようにした。
森林限界を越えるまでは、森にさえぎられているため風はほとんどない。ミドルにフリースを着ていたし、傾斜がある程度あったので、じんわりと汗をかいてしまった。
赤岩の頭から先、稜線上では一転、風が強く地面の雪も舞い上がり、冬山の厳しさを体験することができた。冬山は森林限界をはさんで雰囲気が全く違うと思った。一瞬だけだが山頂近くを登っているときに、太陽が雲の隙間から顔を出したのだが、ものすごく暖かく感じた。
バラクラバやアウターのフードの調節など、森林限界を越える前にちゃんと準備しておかないと、森林限界を越えてからでは手遅れであるということを学んだ。バラクラバの内側では、鼻水がいっぱいでて困った。鼻水を減らす何かいい方法はないものだろうか?
強風などでかなり冷えていたので、カメラのバッテリーも稜線上ではあっという間に消費してしまった。カメラの操作をするのも難しいし、バッテリー寿命も極端に短くなるし、なかなか冬山の稜線上での撮影は難しい。バッテリーは使わないときは体に近いポケットに入れておくなどして、できるだけ暖かくしておく必要があるのだろう。
体温調節としては、登りはアウター+ベースのみでOKだと分かった。森林限界を越える頃にミドルとしてフリースなどを着こむのがいいように思う。下りはミドルを着たままでもさほど問題ないように思う。パンツは、アウター+スポーツタイツ+ゲーターぐらいで全く問題がない。靴は、稜線にでてから違いを感じるようで、中綿があるもののほうがいいようだ。
今回は、登りでもミドルレイヤーのフリースを着ていたため、汗をかいてしまった。冬山では汗をかくと体が冷えるのでよくないと、どこかで読んだ気がする。登り始めはどうしても寒さを気にして着込んでしまうので、行動前に少し寒いぐらいの服装で登り始めるのが大事だと学んだ。
グローブもいろいろ試してみた。薄手のインナー+厚手のウール+薄手のアウターミトンは森林限界を越えても十分暖かい。森林限界を越えないうちは、インナー+それほど厚くないグローブでも十分。ただし、この組み合わせにアウターミトンをつける場合は、森林限界を越えてからは指先が痛くなった。ただ、ミトンの中で指を丸めていたら指先は温まった。
初の冬山体験は、あいにく山頂付近での眺めは良くなかったものの、冬山ならではの厳しさの一端を体験できたのでよかったと思う。次回は、登攀時の服装と、稜線に出るときの服装の切り替えなどに注意したいと思う。
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