下の廊下（まったりと黒部の観光と水平歩道を歩く）

2018年10月10日(水) 〜 2018年10月12日(金)

• GPS: 56:00
• 距離: 22.6km
• 登り: 1,027m
• 下り: 1,854m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 8:00

7:00 黒部ダム駅
15:00 ロッジくろよん

2日目

• 山行: 8:58
• 休憩: 1:05
• 合計: 10:03

5:47 ロッジくろよん
6:20 6:28 黒部ダム
6:34 6:38 黒部ダム駅
8:10 8:14 内蔵助谷出合
10:35 10:45 黒部別山谷
11:30 11:30 白竜峡
12:30 12:30 十字峡
13:27 13:27 半月峡
14:07 14:33 東谷吊橋
14:39 14:52 仙人谷ダム
14:54 14:54 関西電力人見平宿舎
15:22 15:22 権現峠
15:50 阿曽原温泉小屋

3日目

• 山行: 5:18
• 休憩: 0:34
• 合計: 5:52

6:03 阿曽原温泉小屋
7:58 8:02 折尾ノ大滝
8:07 8:11 オリオ谷
8:55 9:10 大太鼓
9:26 9:36 志合谷
10:18 10:19 蜆谷トンネル
11:03 11:03 水平歩道始・終点
11:55 欅平駅

天候

1日目：曇のち小雨　2日目：小雨　3日目：小雨のち曇

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

大阪〜扇沢駅　さわやか信州号（￥8,400）
扇沢から黒部ダム　トロリーバス（片道￥1,540）
黒部峡谷トロッコ列車　欅平〜宇奈月（片道・普通￥1,980）
富山地方鉄道　宇奈月温泉〜新黒部（￥630）
黒部宇奈月温泉〜大阪　乗車券（￥5,940）
北陸新幹線　黒部宇奈月温泉〜金沢　（はくたか　自由席￥1,840）
特急サンダーバード　金沢〜大阪　（自由席￥1,190）

コース状況／危険箇所等

黒部ダムから仙人谷ダムまでの旧日電歩道は基本、黒部川に沿っていますので、道迷いはしにくいかと思います。阿曽原温泉小屋からの水平歩道も黒部ダムから同様によく整備されていますので、迷いにくいかと思います。足元、頭上には細心の注意が必要です。今回は天候もあまり良くなかったので、非常に滑りやすかったです。
手袋とヘルメット・ヘッデンは必須です。

その他周辺情報

黒部ダム周辺：観光放水期間は10月15日まで
遊覧船ガルベ　運行期間6/1〜11/10[大人：￥1,080]
黒部ｹｰﾌﾞﾙｶｰ（黒部湖〜黒部平）・立山RW（黒部平〜大観峰）[往復：￥3,240]

宇奈月温泉に立寄り湯が多数あります。feel unazuki（立寄り湯 ￥500）を利用させていただきました。

写真

10/10 5:55

大阪・京都〜白馬行きのさわやか信州号
扇沢で下車
初めての夜行バスの旅

10/10 6:55

今日は平日です。トロリーバスの始発は7：30

10/10 6:57

現行の関電トロリーバスは今シーズンの11月30日がラストランです。最終日はたくさんの人が来るだろうな

10/10 7:36

トンネルの破砕帯を通過中
黒部の太陽とブラタモリを思い出す

10/10 7:43

彼の名前はくろにょんだそうな。
かわいいやつだ（笑）

10/10 7:52

黒部ダムから立山を一望
本日は今のところ晴天なり

10/10 7:55

まず最初に黒部の殉難者の慰霊碑へ
ありがとうございます。

10/10 7:56

平日の朝の静かな黒部ダム
今日は自分の誕生日
今回は大台に乗ってしまった自分へのプレゼントの旅です

10/10 8:05

観光放水
間に合って良かった

10/10 8:09

ダム建設のコンクリート打設に使ったバケット
容量9m3、大型ミキサー車1台分入るなぁ

10/10 8:12

ダムからは遠くに赤牛岳が見えます

10/10 8:16

正面に黒部別山南峰
遠くに見えるのは白馬岳

10/10 8:42

黒部の勉強もしていきましょう

10/10 8:50

あらためて人間の凄さを感じる

10/10 9:19

今日はたっぷり時間があるので、大観峰まで行ってみます。

10/10 9:26

まずはケーブルカーで黒部湖駅から黒部平まで

10/10 9:55

黒部平からはRWで大観峰へ

10/10 9:58

山を追ってみよう

10/10 9:58

8月に歩いた鹿島槍ヶ岳に五竜岳
なんか懐かしいな

10/10 9:58

いつか縦走したい針ノ木岳にスバリ岳

10/10 10:00

針ノ木岳かっこいいな

10/10 10:00

10/10 10:14

RWからの眺望はいいカンジ

10/10 10:19

RWの窓から

10/10 11:01

次は遊覧船ガルベに乗ってみよう

10/10 11:44

黒部湖を一周してくれます

10/10 11:55

平ノ小屋が見えました

10/10 12:12

ガルベの船内

10/10 12:13

楽しかったなぁ、、ガルベいいわ。

10/10 12:20

働き者のガルベ
すぐに出航していったよ

10/10 12:47

そうそう、ダムカレーも食べないと

10/10 15:11

そろそろロッジくろよんに向かいましょう

10/10 15:16

この辺のいいカンジの遊歩道

10/10 15:26

キャンプ場を過ぎれば

10/10 15:27

本日の宿ロッジくろよんです

10/11 5:47

【2日目】少し小雨がぱらついていますが出発です

10/11 5:59

今日はモヤで何も見えないかも、、、

10/11 6:03

ガルベはまだ夢の中

10/11 6:14

あ〜何も見えない

10/11 6:20

破砕帯の水を汲んでいきましょう

10/11 6:28

黒部ダム、、、また来ます。

10/11 6:33

黒部ダム駅構内に入って

10/11 6:34

日電歩道へ

10/11 6:35

トイレも済ませておきましょう

10/11 6:38

建物から出たら右へ下ります

10/11 6:43

何とか眺望も望めそうな予感

10/11 6:49

旧日電歩道はこのカーブを曲がります

10/11 6:50

カーブを曲がらず、この石畳のような所を越えて進むと間違い。この先のゲートに突きあたります。

10/11 6:50

カーブの所に小さな案内が

10/11 6:51

しばらく進めば左に下る案内が

10/11 6:51

ここから山歩きといったカンジでしょうか

10/11 7:06

朝から阿曽原へ向かう人が自分で12人目と聞きました

10/11 7:09

よく見る橋を渡ります

10/11 7:10

下から見た黒部ダムの観光放水

10/11 7:12

しばらく山歩き

10/11 7:21

なんとも言えない雰囲気

10/11 7:49

水平に切削された歩道に先行の方々が見えました

10/11 7:55

毎年架け替え整備をされているの丸太橋
この先、さらに危険な設置箇所が続きます

10/11 8:11

内蔵助谷出合

10/11 8:14

内蔵助谷を渡ります

10/11 8:28

川面に近づいたと思ったら

10/11 8:32

崩落したようなガレ場も歩きます

10/11 9:17

新越の滝あたりかな？

10/11 9:32

残雪発見！

10/11 9:34

撮っていただきました
この雪でもまだ小さい方でした

10/11 9:48

小さな滝が至る所にあります

10/11 9:50

これも無名の滝なのだろうか？

10/11 9:50

この滝は？

10/11 9:50

ティラミスのようなスノーブリッジの残塊

10/11 9:51

初めて対向からの人に会う

10/11 9:52

何気に水量があって

10/11 9:53

地味に高度がある

10/11 9:54

二日間、同じ部屋だった名古屋から来られた優しいそうな単独の方。またどこかの山で会えたらいいなぁ。

10/11 9:57

ここにもまだまだ残っています

10/11 10:20

まだそんなに高度感なないですが、だんだんとヤバくなってきそうなカンジが、、、

10/11 10:22

岩が口を開いて待っているように見えるよ

10/11 10:22

写真も人が歩いていると、わかりやすいです

10/11 10:28

高巻の梯子

10/11 10:29

結構高い所にいるな

10/11 10:30

しかし凄いな、、、この梯子

10/11 10:36

黒部別山沢（谷）

10/11 10:39

この谷を

10/11 10:40

渡渉するようです

10/11 10:40

他の方のレポではいつもはここにスノーブリッジが残っていて、梯子が架かっているのだとか、、、

10/11 10:43

谷から登り返す

10/11 10:45

黒部別山沢を通過

10/11 10:46

歩いてきた水平な歩道を振り返る

10/11 10:47

改めて見ると人が歩く所に見えない

10/11 11:30

このあたりが白竜峡

10/11 11:30

白竜、、、

10/11 12:15

こんなところにも丸太橋
ありがたいです

10/11 12:18

冷たい！って声が聞こえる

10/11 12:18

これがあの滝か！

10/11 12:27

十字峡の手前に広場が、、、
テン泊はダメですよ、いいカンジの所だけど、、、

10/11 12:29

十字峡が良く見えるポイントはここを下るようだけど、時間がないので、残念ながらパス

10/11 12:30

さぁ、吊り橋へ降りよう

10/11 12:32

十字峡

10/11 12:32

一人ずつしか渡れません

10/11 12:32

この写真では十字に見えるかな、、、

10/11 13:09

すごいね

10/11 13:10

10/11 13:11

10/11 13:27

10/11 13:27

半月峡

10/11 13:29

10/11 13:30

黒四の送電線が見えてきた

10/11 13:31

この辺りがS字峡

10/11 13:31

S字峡

10/11 13:58

仙人谷ももうすぐかな？

10/11 14:00

しばらく下ります

10/11 14:01

鉄塔下を通過

10/11 14:07

東谷吊橋

10/11 14:07

吊橋から、、
向こうにいるのはくろよんを5時に出発したパーティかな？

10/11 14:08

黒四発電所の雰囲気は独特だな

10/11 14:11

もう使ってないのだろうか

10/11 14:11

これも

10/11 14:13

よくみるトンネルが見えてきた

10/11 14:13

ここも独特な雰囲気が

10/11 14:15

フラッシュ撮影でこれですが

10/11 14:15

明かりがないとこんなカンジでした

10/11 14:16

トンネルの出口で遅い昼食をとります

10/11 14:19

ロッジくろよんで頂いた昼食の弁当

10/11 14:33

弁当食べたら、すぐ出発です

10/11 14:39

仙人谷ダム

10/11 14:47

仙人谷ダム管理所の施設内を通過します
施設内は熱気でモワっとしていました
高熱隧道を思いながらも歩きます

10/11 14:50

熱気が立ち篭める中、電車が通っていました

10/11 14:53

仙人谷ダム管理所を出ました

10/11 14:54

中島みゆきが紅白のために宿泊したという人見寮

10/11 14:55

人見寮の脇を過ぎれば、もうすぐ阿曽原だな〜と思っていたら

10/11 15:12

急登が待ち受けていました
写真はやっと登り詰めたあたり

10/11 15:23

権現峠のトンネル

10/11 15:36

トンネルを過ぎてこのプレートが出てきたら、阿曽原小屋まで激下りです

10/11 15:48

やっと小屋が見えてきた

10/11 15:50

本日のお宿　阿曽原温泉小屋

10/11 19:56

露天風呂は小屋から5〜10分ほど下った所にあります
明かりがないので、ヘッデンが必要

10/11 20:05

写真を撮りたいので、誰もいない時間を選んで（混浴狙いじゃないよ）
貸切り状態の露天風呂
ヘッデンを消せば、周りは真っ暗闇

10/11 20:05

風呂の奥には高熱隧道
小説を思い出して、一人で風呂に来たことに後悔する

10/11 20:07

トンネルの中は高温サウナ
カメラのレンズが一瞬で曇り、全然中の写真が撮れなかった

10/11 20:27

風呂の帰り道、小屋を見上げた所

10/12 6:03

【3日目】阿曽原温泉小屋を出発
昨夜はご主人の佐々木さんの解説付きでビデオ上映を楽しんだり、前日のくろよんでも同宿だった方々ともいっぱいお話したりと楽しい宿でした。カレーも美味しかったですよ！

10/12 6:04

小屋下のテント場を通って行きます

10/12 6:06

テント場にもトンネルがありました

10/12 6:12

テント場過ぎて、阿曽原谷の橋を渡り、これから水平歩道までの登りが始まります

10/12 6:16

ふりかえって阿曽原温泉小屋

10/12 6:34

こんなカンジの急登がしばらく続きます

10/12 7:18

さぁ、水平歩道が始まりました

10/12 7:48

谷の向こうにも水平歩道が

10/12 7:51

整備された丸太橋
雨の日は特に慎重に

10/12 7:56

折尾ノ大滝が見えてきました

10/12 7:59

40mほどの高さがあるそう

10/12 8:02

水平歩道と折尾谷

10/12 8:06

砂防堤が見えてきた

10/12 8:07

通り抜けができる砂防堤

10/12 8:08

砂防堤の中

10/12 8:09

先行者の方が出てきました

10/12 8:11

入口と出口が見えます

10/12 8:59

そろそろ大太鼓のあたりかな

10/12 9:03

この丸太橋も凄いですね
高度感のある場所でこんなキレイな橋を組む技術

10/12 9:06

展望台って、、、

10/12 9:09

せっかくなので片手で自撮り（笑）

10/12 9:10

切削された水平歩道を良く見てみたら、鉄杭が3本ほど打ち込まれています
もともとは鉄杭に板を架けて渡っていたと聞きましたが、、、

10/12 9:22

志合谷が見えてきました
上部には雪が残っています
この谷を通過する為にトンネル作るとは、、、

10/12 9:28

谷の向こうの滝の上にトンネルの出口が見えています

10/12 9:28

志合谷のトンネルの入口

10/12 9:30

これはトンネルの通気孔です

10/12 9:30

トンネル内はヘッデンが無いと何も見えません
下には水がけっこう湧いていました

10/12 9:36

トンネルからやっと出てきました
150mほどあるそうで、長かったよ

10/12 9:38

トンネル出口から入口を望む

10/12 9:41

対岸に奥鐘山西壁
この志合谷には、小説「高熱隧道」で泡雪崩によって吹き飛ばされた仙人谷ダム工事の宿舎跡が残っているそうです

10/12 9:41

帰ってからたくさん撮った写真を見てみたら、偶然にも宿舎の跡らしきものが写っていました！！
ここから対岸の奥鐘山西壁まで吹き飛ばされて84名の方が亡くなっています・・・

10/12 9:41

宿舎の跡がどこにあるのかなと思いながら歩いていましたが、見つけることが出来ませんでした。

10/12 9:50

志合谷を過ぎてまたもトンネルが

10/12 9:50

短いトンネルでした

10/12 10:18

2回目の短いトンネル

10/12 10:18

このトンネルを過ぎれば

10/12 10:19

蜆谷の表示がありました

10/12 10:24

鉄塔が見え

10/12 10:28

高圧線が近い

10/12 10:33

また鉄塔の下を通り

10/12 10:34

欅平が見えてきました

10/12 10:39

花の写真も撮ろう
ダイモンジソウ

10/12 11:03

欅平上部
ここからが長かったよ

10/12 11:08

欅平へ一気に高度を下げて行くんです

10/12 11:20

標識がありました
パノラマ展望台に寄ってみます

10/12 11:21

不帰キレットが見えるそうですが

10/12 11:22

今日は見えませんでした

10/12 11:23

黒部峡谷パノラマ展望ツアーの団体で大渋滞に巻き込まれ、、、

10/12 11:33

欅平にむかいました

10/12 11:35

この丸太階段は滑りやすくて歩きにくかった、、、

10/12 11:53

もうすぐ山旅も終わります

10/12 11:57

欅平に着きました

10/12 13:04

トロッコ列車に乗り

10/12 15:19

宇奈月温泉で立寄り湯

10/12 15:27

富山地鉄を乗り継ぎ

10/12 20:13

サンダーバードで帰ってきました〜！！

撮影機器：

RICOH WG-4 GPS リコー

感想

han-sama

昨年10月に下の廊下を歩く為に小説「高熱隧道」を読み、映画「黒部の太陽」を鑑賞して宿泊の予約をしていたところに台風が上陸したために断念。
今回、念願の水平歩道をやっと歩くことが出来ました。
アクセスが登山口と下山口に問題があるので、今回は初めて夜行バスで扇沢まで来ました。全然眠れんかったよ、、、。
扇沢から行くトロリーバスが今年でラストランということもあったので、何としても行きたかったんです。
扇沢には5時過ぎに着いたんですが、平日のトロリーバスの始発が7時30分。さすがにこの時間から阿曽原小屋まで行くのはしんどいので、初めての黒部ダム周辺もまったりと見学しようと思い、ロッジくろよんに前泊することにしました。RWni乗って大観峰まで行ったり、遊覧船ガルベに乗ったりと。
ただ、ロッジくろよんのチェックインが15時以降なので、だいぶ時間を持て余しましたが、、、。
仕事を休んで、あえて平日に阿曽原温泉小屋に来ましたが、小屋は満室でした。
やはり、開通期間が短い下ノ廊下ですから想像はしていましたが、天気も関係しているのか、前日のロッジくろよんは空いていたから今回はちょっと空いてるかもと思っていたんですがね。
あの小説「高熱隧道」の中での生々しいシーンを読んでいたので、夜の露天風呂と今もまだ熱の帯びたトンネル、それに志合谷の長くて暗いトンネルは、へたれなワシは水平歩道より怖かったです。
それから、あの泡雪崩で吹き飛ばされた志合谷の宿舎の遺構を見ておきたかったのですが、今回は現地できちんと確認できなかったので、次回の宿題ですね。今度は仙人池経由で歩いてみたいですね。雨上がりは滑るので、今度は天気のいい日に、、、。