船形山連峰。金吹沢下降〜笹木沢遡行
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 742m
- 下り
- 736m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:10
天候 | 一日目 曇り 二日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況 登山道 良好 金吹沢 仙台カゴ下から登山道を楠峰方面に歩くと小さな沢に出会う、この沢を登り詰め稜線に出た所が下降点になる、笹木沢側に下らない様に注意しながら藪を少し下ると沢形がはっきりしてくる、特に滝なども無く順調に下ると最初の滝に出会うが右岸をクライムダウン、大倉川出合いの滝とその上の滝は左岸の尾根を高巻きそのままブッシュ伝いに下ると大倉川出合に下れる。 大倉川 金吹沢出合いから河原やゴーロを下る、笹木沢出合い手前にある15mの滝は落ち口から左岸を登り軌道跡に出、そこからブッシュ伝いに下ると簡単に出合いに下るとこが出来る。 笹木沢 滑と滝の連続する美しい沢である。滝は2つほど高巻くが他はすべて登れる、鎧滝は2段目まで左岸を登り3段目はブッシュを利用して乗り越えた。この上に難しい所は無く少し行くとブナ林の中にビバーク適地があり一日目はここに宿泊。二日目は滑と小滝が適度に続くブナの林の中を緩やかに登って行くと藪漕ぎ無で仙台カゴ下の登山道に出る |
写真
感想
船形山連峰、笹木沢を登る。
紅葉盛りの観音寺登山口を出発、登り始めてすぐの所にあるお堂に安全登山を祈願する。天候は曇り寒い、仙台カゴ下を通過し少し歩くと船形山がガスの中に見え隠れしている、さらに歩くと、流水の無い沢に行き当る。ここは夏に丹生川を詰めた時の遡行終了点だ、ここから沢形を登ると稜線に出る。藪の斜面を金吹沢に向かって下る、直ぐに沢形に入る。特に問題なく下って行くとナメコを見つけ一掴みゲットする。下り続けると滝に出会うが右岸をを難なくクライムダウン、大倉川との出合いに2本の滝が続くが2本まとめて左岸の尾根をブッシュ伝いに下り大倉川に降りる。
大倉川は広い河原とゴーロの下り、途中浅瀬のプール状になった所で岩魚が10尾以上群れを成しているのを見たり、鉄の巨大な残骸を見たりした、上を見ると青空が見える。やがてゴルジュになりへつって進むと15mほどの垂直の滝に出会う、左岸を登ると軌道跡に出る、少し歩いてブッシュ伝いに下ると笹木沢出合いである。
笹木沢出合いに単独行の青年が休憩していた、十里平から遡行してきたとの事。少し会話して先行する、滝を2つ程超え滑を歩いていると先ほどの青年が抜いて行きその先の滝の上で見えなくなった。この滝の取り付きのスラブでスリップしてしまい胸までドボン、寒いこの季節にはちょっときつい、空も曇ってきている。滝と滑が連続する美しい沢を紅葉が彩る、滝は2つ程右岸を高巻く他は流水の近くを登れる。気が付くと目の前に見覚えのある滝が出現、鎧滝とその前衛滝である。前衛滝は結構立っているが手掛かりが豊富で最上部は枝をつかんで乗り越えた。この上で休憩、鎧滝を眺める、堂々とした3段の滝だ。一休みして滝の右岸を流水沿いに2段目まで登る、3段目は ヌメッていていやらしそうなので右岸のブッシュ伝いに登った。この先は滝があるが難しい所は無く20分程歩くとブナの林に囲まれたビバーク適地に着く。先行した青年もそこにいてビバークの用意をしていた薪の置き土産も有るというので私もここに泊まることにする。食事を共にし青年から山の幸のおすそ分けを頂き、酒を酌み交わす。暗くなり焚き火を囲み山の話などをして過ごした。
二日目 曇り、昨夜は今シーズン一番の冷え込みだったがしっかり着込みシュラフカバーの中にアルミのシートを入れて寝たので以外と寒くなかった。ゆっくり起きて食事をし青年より一足先に出発、直ぐに滝があるが難なくクリヤ、この先も小滝と滑、ゴーロがブナの林の中に続く、この辺でも岩魚の姿を見かける、岩の下に隠れた岩魚に手づかみを試みるとなんと捕まえる事が出来た人生初である、写真を撮ってすぐリリース。やがて流水が少なくなり仙台カゴ下の水場のすぐ近くの登山道に出て遡行終了、笹木沢最初の一滴を頂き休憩する。観音寺登山口に向かって下山しようとすると青年が登って来た、今日の彼の予定は鬼口沢を大倉川に下り沢の中でもう一泊してから帰るという事だ、お互いの無事を祈って別れる。紅葉を楽しみながらゆっくり下る、登山口には車が10台程止まっていた。
笹木沢は30数年振りの再訪だったが昔と変わらず美しい沢だった、そして山の幸と人との出会い、良き山旅だった。
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