薬師岳〜夏山の集大成
- GPS
- 10:59
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,771m
- 下り
- 1,766m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 10:35
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
10月13日の17時過ぎに折立に到着。
この日は天気が良く、翌日の日曜午前の天気予報がイマイチだったんです。
富山市の降水確率が確か朝から40/30/30/10%だったと思います。
到着時には下山後の帰る準備をしている人がいっぱい居て、彼らが帰りやがて寂しくなるんだろうという予想でした。
テントも6、7張りくらいはあるだろうと。
ところが着いてみると、テントはわずか1張り、下山後らしい人影はありませんでした。
結局その後もテントが増えることはありませんでした。
キャンプ場には友人とそれぞれ別のテントを立て、その後友人が夕食の準備。
私は何もしません。
車の車外気温表示が9度でしたが、感覚的にはもっと寒い感じで、じっとしているのが辛い状況でした。
友人は富山の新米種「富富富」を持ってきていました。
「富富富」がうまかったかどうか…料理は混ぜご飯だったので、米自体がうまかったかどうかは不明です^^;
混ぜご飯は美味しかったです。
21時にテントに入りました。
しばらくして眠りました。
ところが…
夜中の1時に目が覚めた以降は、一台の車のエンジン音がうるさくて眠れませんでした。
テント場から離れたところにも駐車場があるのに、わざわざテント場前に車を停め、エンジン点けて中で休んでいるようです。
通常のエンジン音ならさほど気にならなかったのかもしれませんが、10秒程ずつうるさいのと静かになるのを繰り返すのです。
規則正しい繰り返しが気になってなのか、ずっと眠れませんでした。
自分の中では3時出発を描いていたのですが、前日友人と4時出発に決めました。
ところが寝不足のせいか頭痛がし、ロキソニンを飲む始末。
出発を5時にしてもらい、回復を待ちました。
幸い薬が効いて頭の痛みは去りましたが、なんやかんやで出発は6時を過ぎてました。
エンジンの件、気持ち的には文句を言いたいのですが、言える筈もなく、4時すぎにトイレに行く時に、どの車かだけでも見定めてやろうと思い、その車の前まで行き、確認後引き返してトイレに行きました。
…その方、私が見に行ったあとすぐにエンジンを切ってました。
別に睨みつけたわけでもないし、私の人相が悪いわけでもありません。とても柔和な顔をしている筈です。
っていうか、まだ暗くて表情は分からなかった筈です。
遠慮があったんでしょうか、それともそのうち怒鳴り込まれるとでも思ったのでしょうか。
そんなことなら深夜のうちに車を見定めに行っていれば良かったです。
さて本題の山行。
天気は何とか持ちました。
室堂から立山に登るように、最初から森林限界を越えているのもいいですが、出だしは森林の中を歩き、急に木々がなくなり視界が開けてくるのも気分がいいです。
そう言えば寺地山、北ノ俣岳、黒部五郎岳の山行記録に独特の匂い…例えるなら焦げ臭い匂いがしたと書きました。
恐らく木の匂いです。
そんな匂いがしたのは寺地山が初めてで、その後も嗅いだことがなかったのですが、今回折立から上がって行く時に同じ匂いがしました。
どちらも有峰湖の近くから登り始める道で、近いですもんね。
植生も似ているんでしょう。
残念ながら、何という木の匂いなのかは未だに分かりません。
青淵三角点で薬師岳が見え、その後はほぼずっと薬師岳を仰ぎ見ながら歩くことができました。
黒部五郎岳方面との分岐点・太郎平小屋からは黒部五郎岳がきれいに見えました。
薬師峠を過ぎると岩がゴロゴロの涸れ沢のようなところを上がります。
上がり切ると平坦な木道になり、そこが薬師平です。
その後薬師岳山荘に着く筈なのですが、建物は寸前にならないと見えません。
「薬師岳山荘まで15分」の標識があり、そこからしばらく歩いても見えないので、うかつにも山頂近くに見えた旧避難小屋が山荘かと思いました。
あんなところまで数分??嘘だろ??と思ったら、すぐ手前ににょっきり薬師岳山荘が現れました。
薬師岳山荘を過ぎてからは風が強くなり、とても寒かったです。
薬師岳山頂に着いたのは12時半。
山頂からは一部雲に隠れた部分もありましたが、概ねきれいに山々が見えました。
山頂の祠は冷たい風のせいで凍りついていました。
本当は北薬師岳まで行きたかったのですが、出発が6時を過ぎた時点で諦めていました。
有峰林道は通行できる時間帯に制限があるので、折立を19時すぎに出ないと帰れないのです。
ただ時間に余裕があったとしても、寒すぎて北薬師岳に行く気にはならなかったのではないかと思います。
森林地帯→限界を越える→岩ゴロゴロ地帯→平と名付けられた箇所があり→いくつか小屋を越え→山頂到着 というのは大日岳ととても似ていると思いました。
風景も似ている部分が多いと思います。
ちなみに大日岳の山行では登りで、今回は下りで、岩ゴロゴロ地帯で岩に×をしたところに気づかず進入していったのも同じです。
大日岳では10分ほど気づかずにコース外のゴロゴロ地帯を登って行きました。
今回は一人じゃなかったので、後ろの同行者から声を掛けられ間違ったことに気づき、すぐ引き返せましたが。
下り時も薬師岳山荘からは風がなくなり若干暖かくなりました。
今回も雷鳥には会えず。
私は赤谷山で雷鳥らしき鳥が飛び立ったところは見ましたが、ちゃんと見たことは一度もないのです。
でも今回、途中出会った人が雷鳥を見たと言ってました。
雷鳥を見るにはキョロキョロする必要があるのでしょうか?
登りでは足を運ぶことに一生懸命で、他のことに注意を逸らす余裕はありません。
下りはキョロキョロしながら歩いていたのですが、結局下りでも会えませんでした。
前回の鍬崎山でも書きましたが、今回も道が広いので下りは快調に歩きました。
ほとほと猫又〜大猫のきつさを痛感せざるを得ません。
あの下りの厳しさは何なんでしょう。
長い山行の下り時には足の親指、小指が痛むことが多いんですが、今回は痛まなかったです。
ですが、捻ったわけでもないのに右外側くるぶしが痛みました。
そう言えば前回鍬崎山でもそうでした。
下山後に触ると全く異常なしです。
飲み物は2.7L持っていき、1.4L飲みました。
雷鳥とは会えませんでしたが、行きも帰りも有峰林道で日本猿を見ました。
帰りでは20頭ほどの群れと2回行き会いました。
翌週には雪になるので(10月19日は積雪があったようです)、夏登山としては最後の週でした。
通常は人が多いんでしょうが、この日出会った人はソロも組と数えて15組程度でした。
文中にも書きましたが、天気予報は良くなく、雨も覚悟していたのですが、晴れ/曇りで良かったです。
大変楽しい山行でした。
***
富山百山のうち、日帰り登山を昨年から続けて来ました。
厳しいお山ばかりを残して去年を終え、今年は春から徐々に厳しいお山へと登って来ました。
前回書きましたが、鍬崎山には春と秋に登り、タイムも疲れもかなり違ったので、春と秋では体力も違っているんだと思いますし、日々の体調や気温、天候によっても違うと思います。
また、その時点の登山道の整備状況などでも違うと思いますが、自分が感じた難易度を書いてみます。
90 馬場島〜猫又山〜釜谷山〜猫又山〜大猫山〜馬場島
80 飛越新道〜寺地山〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳〜同じコースで下山
80 東又〜毛勝山〜同じコースで下山
75 小川温泉〜越道峠〜初雪山〜同じコースで下山
70 水須連絡所〜フロヤ谷〜鉢伏山〜同じコースで下山
70 桂湖キャンプ場〜大笠山〜同じコースで下山
瞬間的には大笠山の前笈ヶ岳までが一番厳しかった気がします。
毛勝山は緩みが全くないのでキツく、下りもキツかったです。
初雪山、鉢伏山という意外なお山が入っているのは私の山行記録を読んで頂ければ理由が分かると思います。
そしてやはり一番キツかったのは下りで大猫を通った釜谷山!
達成できるという自信を持てない中、悲壮感を抱いて登り、覚悟とは違いちょっと拍子抜けしたほど楽に釜谷山に着いたのですが、帰りに大変な思いをしました。
思い出してもうんざりします。
さりとて、春に鍬崎山に登ってぐったり、うんざりしたのに、秋に再び登ったように、釜谷山にも近いうちに再び登ることになるのでしょうか?
それが登山というものかも知れません。
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