【石鎚山】四度目の深呼吸
- GPS
- 05:01
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,049m
- 下り
- 1,034m
コースタイム
- 山行
- 3:34
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 5:00
天候 | 晴れ/くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
【四度目の深呼吸】
これで四度目の石鎚山になる。もう山を登り始めてから7年近く経つけれど、これだけ回数を重ねたのは、この山と御在所山くらいだと思う。思いがけず愛媛に引っ越してきて「とりあえず行ってみよう」と初めて登ったのが、もう3年以上前になる。2000mに満たない山だけれど、なんとも言えない不思議な魅力がある。今回はその魅力はなんなんだろう?と頭に浮かべながら、ひとりポクポク登ってみた。
朝目覚めたのは7時前。登山口まで車で1時間半くらいだから、そこまで急がなくてもいい。朝晩が少し冷えてきたから、夏装備よりは若干荷物が多くなる。ザックをどちらにしようか迷ったけれど、小さい方に詰め込んでみる。特別な装備はない。
登山ルートはいくつかあるが、今回も成就社ルートを選んだ。一番ポピュラーで整備されているだけでなく、最も“正式”というか、表参道的な感じがするからこの道が好きだ。
ロープウェイで石鎚神社成就社まで上がる。登山口にこれほど立派な神社があるのは結構珍しいと思う。社の一つは石鎚山の山容自体を、拝殿のガラス奥から見えるようにしている。いかにも御神体ここにありという造りだ。参拝を済ませて“神門”とある門をくぐれば、入山者は下界から切り離される。
山道は鎖場を選ばなければ、そこまで特色があるわけではない。迷うことなき一本道が続く。途中の階段の多さに辟易としながら、ひたすら歩みを進める。夜明峠を過ぎたあたりから、ちらほらと紅葉が目に入りはじめる。ちょうど山頂が一望できるポイントで仰ぎ見ると、中腹あたりが見事にまとまって色づいていた。
その後は淡々と山頂を目指して歩みを進めていった。頂上は少しガスがかかり、風が吹くとかなり寒い。少し離れた場所にある山小屋からは、鋭く尖る山頂のシルエットが美しく見える。今回も目に焼き付けながら、ゆっくり時間をかけて息を整えた。これで四度目の深呼吸。
やはりこの山の魅力を言葉であらわすのは難しい。友達と呼べるほどフランクでもないし、怖いおじさんよりは親しみがある。ある程度考えたところでもういいやと思った。何回も登りたくなる山で十分だ。ただ次はどの時期にどのルートで登ろうか、それをひたすら考えながら黙々と下っていた。
一瞬の僕らの美しさを
此処に刻むように 誰よりも深い呼吸を
(ASIAN KUNG-FU GENERATION「深呼吸」)
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