山行記録: 戸隠山

天候	晴れ
過去天気図（気象庁）	2016年05月の天気図
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コース状況／危険箇所等	鎖場多し

写真

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2016年05月28日 19:11撮影

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5/28 19:11

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2016年05月28日 19:12撮影

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5/28 19:12

2016年05月28日 19:12撮影

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5/28 19:12

蟻の戸渡

2016年05月28日 19:12撮影

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5/28 19:12

蟻の戸渡

八方睨みから高妻山

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八方睨みから高妻山

山頂

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山頂

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装備

個人装備	ヘッドランプ予備電池 1/25000地形図ガイド地図コンパス笛筆記具保険証飲料ティッシュ三角巾バンドエイドタオル携帯電話計画書雨具防寒着ストック水筒時計非常食ファーストエイドキット医薬品カメラ

感想

まみち

例年より気温が高い日が続き、北アルプスの雪解けも例年よりかなり早いスピードで進んでいることがうかがえる今日この頃、そろそろなまった足腰に喝を入れるために土曜日に山へ行くことにした。
当初の計画では北アルプスの唐松岳か燕岳
唐松岳は北に位置するのでアイゼンとピッケルは必ず必要なようですが、燕岳はかなり雪解けが進んでいるので、無くても何とかなりそうな感じ。
そう思って目覚ましを午前3時にセットし就寝
翌土曜日、珍しく早起きした息子の声で叩き起こされた。
と言っても当初予定をしていた午前3時はとうに過ぎており、目覚ましは無意識に止められていた。
こんな時間から出かけては北アルプスに登る気にはならないのですが、せっかく山行きの用意はしてあるので、急遽行先を戸隠山に変更し、出かけることとした。
戸隠山は標高は2,000mにも満たない山ですが、屏風のような断崖絶壁の荒々しい山で、シーズンの最初に登る山としては難易度の高い山ですが、前々から登ってみたい山だったので意を決して登ることとした。
新たな相棒、CX-5に無造作に道具を乗せ、出発するも登山靴を乗せるのを忘れ、すぐに出戻りすることになり、幸先の悪い出発であったが何とか山へ足を向けることができたのでなんとなく一安心。
CX-5のクリーンディーゼルの大トルクは山岳道路にはもってこい、何の苦も無く奥社へたどり着いた。
しかし、山へ登るには完全に出遅れた時間帯だったので、奥社前の無料駐車場は完全に埋まっており、仕方なく普通車600円の有料駐車場に止めることと相成った。
08:53　取り急ぎ装備を整えて駐車場の脇の小道を抜け、
08:55　奥社の鳥居へ
クマよけの鈴を忘れてしまったことに、今頃気が付いたが時すでに遅し…
気にせずに、奥社の参道へ
既に登山だけでなく奥社への参拝目的と思われる人も歩いているので、歩くペースは気持ち速め。
9:05　なので十分足らずで隨神門へ
恒例のスノーシューハイクではよく見る隨神門ですが、グリーンシーズンに見るのは久しぶり、何年ぶりのことだろうか。
それどころか隨神門より奥に足を踏み入れるのは、もしかしたら学生だった頃にさかのぼるくらい久しぶりのことような気がする。
かなり昔のことではありますが、奥社の参道の雰囲気は観光客の増えた今でも昔と変わらず荘厳な佇まい。
由緒正しい奥社へ既に参拝を終えたと思われる人たちと相対しながら、登る自分はなんとなく違和感あり。
そんな思いを秘めながら、歩くこと10分
奥社へ続く階段にたどり着いた。
そしてその奥には奥社があるのだが、今回は時間も時間なので奥社には立ち寄らず。
09:19　注意書きを読み、気を引き締めながら、
09:20　北アルプス3大急登と言われる「合戦尾根」の上りより急に見える登山道を気合を入れて登り始める。
今日はここまで、続きは②に
傾斜の緩い杉並木から、いきなりの急登で気合を入れて登りますが、目の前にいたいかにも山に登ります！風情の人はあっという間に見えなくなってしまった。
9:35　急登を登り始めて15分、気温はそれほど高くないのだが既に滝のような汗でびっしょり
しかも今回は初めて導入した秋冬用のトレッキングパンツをはいての山登りだったのですが、これは完全に選択を誤り、熱気も汗も逃げず下半身も大変な状態…
北アルプスの積雪期用に買ったのをこんな季節に試したのは完全にミスでした。
こんな状態での山登りですが、景色は豊かな緑と屏風のように立ちふさがる断崖絶壁で戸隠ならでは。
9:40　戸隠山を形作る凝灰角礫岩、何もなければ歩きやすい。
9:45　晴れ間は無く、空一面は雲に覆われていますが、曇り空でも5月の木々はこんなにも緑が爽やかで気持ち良し。
9:47　なんて思って登っていると、さらに急登になってきた。
9:48　そしてここからは鎖場の連続
この先で4人組の大学生に追いついた。
大きなザックを背負っているので話を聞くと戸隠の避難小屋付近で一泊して高妻山までの縦走をするとのこと。
胸突き八丁と呼ばれる鎖場が続く登山道で先行く大学生が足を乗せた石が崩落。
体重を乗せていなかったので落ちることは無かったが、その石は木の根に引っかかって邪魔になっていたので下を確認して蹴り落としておいた。
10:00　鎖の上に乗っているのがその石
10:01　ここを登りきると五十間長屋、この場で大学生たちをパスして先行させてもらう。
五十間長屋から次の百間長屋までは傾斜が緩い
10:04　と言ってもほんのわずかな距離だけ
百間長屋の地蔵
振り返ると飯縄山その遠方に見えるは根子岳か
百軒長屋の上はこんな感じの絶壁
10:10　頂上までは標高で200m弱
10:11　西窟
五十軒長屋から続いた緩い登山道はここで終わり。
ここで振り返ると、
ハイ！　長い鎖場登場…
一番上はどこまで続いているんでしょうか？見えませんね。
長い鎖場ですが、要所要所はステップが切られているので登りやすいので、一気に登って振り返るとこの景色
10:12　分かりにくいですが北アルプス発見！
蓮華岳から南、真ん中にとがった槍ヶ岳を何とか確認できます。
鎖場を上から見るとこんな感じ。やっぱり長く感じるなあ。
足元をよく見ると花が咲いているんですが、今日は登るので精いっぱいで目が行きませんねぇ。
10:22　またもや鎖場
10:28　その鎖場を登りきると南西に先ほどの北アルプスの代わりに戸隠連峰最高峰の西岳と本院岳の二つのピーク
10:31　目を南に向けると眼下にはスノーシューで歩いた鏡池
10:35　鎖場をいくつも登りきると目の前には突然、戸隠山の核心部蟻の塔渡りが現れた。
ふぅ…これが噂の蟻の塔渡りかぁ
と心を落ち着けたところで今日はここまで、続きは③に
白いヘルメットの人がおいらの先を行っていた人、オレンジのヘルメットの人は西岳から縦走してきた人です。
白の人は黙々と前へ進み、オレンジの人は後続を持っていました。
白の人は慣れた足取りで、蟻の塔渡りも剣の刃渡りも難なくクリアします。
さて、おいらも覚悟を決めて前へ進みます。
動画は蟻の塔渡りの手前の岩場からから始まってます。（蟻の塔渡りは8分40秒から）
高所恐怖症の人は見ないほうがいいかも。
滑落では無く墜落するという意味がよくわかります。
西側は高さ150mほどの垂直、東側は傾斜80度くらいで同じく150mくらい落ちている。要するに東西どちらに落ちてもまず助からんでしょうね。
蟻の塔渡りの幅は50㎠、長さは20m程度なので立って歩くことができましたが、剣の刃渡りは下って上る形になるので、立って歩くのは至難の業、素直に手を使った方がいいでしょうね。
ここを乗り越え、振り返ると、
こんな感じ。高度感が増して、上りより怖く感じますね。
その先は八方睨
西岳方面
百名山の高妻山
こんな方位盤がありますが、ここはまだ山頂ではありません。
10:50　山頂では無いですが眺めがいいので高妻をバックに1枚
そしてちょっと歩くと、
11:02　本当の山頂1,904mに到着。
ここでお昼と思ってましたが、狭い山頂に何人もの登山者が同じようにお昼にしていたので、諦めてその先へ。
と言っても疲れているので、
11:27　木陰を選んで、チョコと、
カップめんで腹ごしらえ。いつもならバーナーでお湯を沸かすのですが、根子岳で痛い目を見たので、サーモスの山ボトルで熱湯を運んでそのまま注ぐ。
2分程度でほぼ完成、鶏つみれ初めて食べたけど、これうまいよ♪
ゆっくり休んでいると山頂での集団に飲み込まれそうだったので、休憩もそこそこに歩き出す。
11:52　九頭龍山
アップダウンはあるけれど、険しい登りは無いので楽々だ～
なんて思っていたら、泥で滑って尻もちついた…
やはり油断は大敵だ。
12:31　一不動まではアップダウンが多いので少なからず体力消耗。
ここから高妻までは150分、ちょっとそこまで登る体力は無いので、今日はここまで、あとは下る一方へ。
12:44　奥社からの上りと違って、普通の登山道って感じの道を下ると清水あり。
飲料可能なのでコップで2杯のどに注ぎ込む。
山の水は冷たくて旨い！
ここから先はこの清水が源流の沢と登山道が交差する沢下りみたいな道。
12:53
12:54　時たま鎖場がある。
13:08　沢も渡る。
13:20　そして森になった。
13:23　森を抜けると牧場だ。
13:25　牧場を歩き、
13:36　戸隠キャンプ場で生き返る1本！
優雅にキャンプする人々に交じって疲れ切った登山者が歩いているのはなんか変な感じ…
早々に立ち去って、奥社へ向かう。
13:55　お化けになった水芭蕉を横目に植物園を歩く。
急では無いのだが、地味に上っているのでちょっと疲れる。
13:59　微妙な向きの看板を通過し、
14:16　奥社に戻ってきた。
ここで汗で動きにくくなった登山パンツを履き替え、
高原バニラソフトを食し、
戸隠神告げ温泉で汗を流し、
よつかどで戸隠そば（大盛りざるそば850円）を食し、戸隠を去った。
GPSデータだと累積標高1,145m　歩行距離は約14㎞
帰って登山靴を脱いだ足を見たら親指の爪の付け根が青く内出血してました。
シーズン最初の山としては、ちょっと険しすぎたかな。