栗駒山(大地森)
- GPS
- 07:13
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,191m
- 下り
- 1,006m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
ほとんどは下りですが、世界谷地手前は急な登りです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■世界谷地第2湿原・・・新しい木道だが固定されず浮いている板が多くある。注意 ■大地森・・・長いトラバース路はあるが危険はない。獣の落とし物多いが気配はなし ■御室付近・・・登山道はないので植生を傷めぬよう気を付けて ■虚空蔵十字路〜天狗平・・・道が深く掘れている箇所あり。天狗平付近のザレたトラバースも注意 ■裏掛け〜笊森避難小屋・・・刈り払いされ歩き易くはなった ■裏掛け・・・若干分かりにくい部分もあるがロープ沿いに歩けば大丈夫。視界の悪い時は避けるのが無難。こちらも落とし物多し |
写真
感想
久々の休日。歩きたい山は色々あるが癒しをメインに考えると自然と足は栗駒へ向かう。
赤の紅葉はもう見ごろを過ぎたのでブナ林の黄葉を楽しめる大地森コースを選択。帰りはダラダラと長くなるので裏掛けを下山するコースとした。
朝家を出ると猛烈な朝霧。これは晴天が期待できそうだ。栗駒が近くに見えてくるころには霧は消え去り青空と黄葉の眩しい表掛け駐車場に到着。準備運動を済ませ、世界谷地まで自転車で向かう。ほぼ下りなので楽ちんではあったが駐車場の手前が割と急でウォーミングアップのつもりが大分息切れしてしまった。
綺麗なトイレで用を済ませ出発。第1湿原付近の木々はまだ青味が残っていて見頃まであと少しといったところだろうか。気になっていた第2湿原に寄り道をする。木道は真新しく輝いてたが、辺りの雰囲気は良い意味で心寂しく何ともいえ渋さを醸しだしていた。もちろん花などはまったく咲いていないのだが今の時期も十分お勧めできる。ただし、木道の板が新しいにも関わらず、きちんと固定されていないものが多数見受けられたので足元にも注意して歩いて頂きたい。それから気になったのは案内図の花暦にある『シロヤツボ』だ。いったいどんな花なのだろうか。シロヤシオの間違いかとも思ったが時期が違いすぎるしな。。
第2湿原を抜け、登山道と合流。風もなく朝日を浴びた木々の美しさに見とれながら歩いていると変則十字路に到着。ここで一息ついたらいよいよ山歩きとなる。大地森コースは栗駒の数あるコースの中でも寂しいコースの一つだ。このコースを歩いていて人に会ったことはほとんどない。その代わり動物の落とし物はよく見かける。幸い気配を感じたことは一度もないので恐怖心はまったくないのだが。
そんな大地森コースだが醍醐味がある。それは御室だ。御室には表掛けからでも湯浜からでも天狗平方面からでも行くことはできる。しかし大地森コースを抜けてから望む御室ほど神秘的な見え方はないのである。
もし、御室に一度も行ったことがない人が居たら騙されたと思って1番最初は大地森コースから行ってみて欲しい。時期はやはり紅葉の時期が最高だ。真っ青な空に黄金の草紅葉、右手を見れば尾根が真っ赤に燃えている。栗駒にこんな場所があったのかと感動ですること間違いなしだ。
大地森コースの布教はこれくらいで良いだろうか(笑)
虚空蔵十字路で会話を交わす。湯浜コースをチョイスとのこと。そう、やっぱりこの時期は湯浜で間違いない。自分も最後まで迷ったのだが久々に大地森も歩きたかったのです。
木道で休憩ののち虚空蔵十字路から天狗平を目指す。春はオノエランやイワカガミ、ハクサンチドリ、オオバキスミレ、岩場にはイワウメ、イワヒゲととても見どころの多い道だが、今回はただの坂道だ。すたこらさっさと天狗平に到着。稜線は風が強く寒かったので展望岩頭へは行かず山頂を目指す。流石にピークは過ぎたようで山頂は多少混んでいる程度。栗駒山の一番の見所である真っ赤な紅葉を見ていただくことができずなぜか申し訳ない気持ちになったが、山頂にいる皆さんの顔は一様に満足気だった。そりゃこんな気持ちの良い天気の日に山に登れれば嬉しいですよね。
帰りは予定通り裏掛けへ。こちらも基本的には人の少ないコースだが不思議と必ず誰かと会う。道はドゾウ沢の付近が若干分かりにくい部分がある程度で刈払い等もされしっかり整備されているので視界さえ良好なら楽しいコースだ。
トラバースな樹林帯へ入ると再び黄葉の森となった。いつもは登山口まで、まだかまだかと思いながら歩く道だが、足を止め斜陽に照らされる木々の葉を見ながら歩いたせいか苦も無く新湯沢へ到着。
いつもの石飛個所の石がなくなっていて少し驚いたが無事渡渉し、苔むした階段を登る。いつもは階段を登ったらショートカットをしてテニスコート跡へ出るのだが久しぶりに正規のルートへ行くと道路の真ん中に黒い影!一瞬体が固まったがよく見るとただの岩だった(笑)
自転車を回収に行く道すがらお土産に高原大根を1袋購入し帰路につく。
ああ充実したとても良い山行であった。
コメント
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どうも、良い天気の日にお会い出来て良かったです
栗駒なので誰かに会うかと思っていましたが、虚空蔵十字路とはナイスなタイミングでした
内陸地震後の表掛けや裏掛け、大地森コース、まだ歩いていないところは沢山あります
また何処かでお会いしましょう
yonejiyさん こんばんは。
本当に天気が良くて絶好の登山日和でしたね。同じ日に同じ山を歩いても案外出会わないものですから確かに絶妙なタイミングでした。恐らく10分程度違っていてもお会いできなかったかもしれません。あの後、木道に座り込み遠くの山々を望みながらオニギリを食べてました。まさに至福の時でした
栗駒はどのコースにもそれぞれ見所があり楽しい山ですよね。裏掛けコースは難易度もそう高くないのでもう少し人気が出ても良さそうですがピストンとなると自分でも、うーん となってします。シャトルバスの出ている季節であれば下山で裏掛けコースを利用することでハードルは下がるかもしれませんが普通の人はそこまでして裏掛けを歩きたいとは思わないのかもしれませんね(笑)
写真や文章でいろいろと共感です。 (*^。^*)
まさしく、栗駒の紅葉最上期は「神の絨毯」ですね。
季節が近づくと落ち着かなくなり、仕事を休んででも行こうと思いつつも、昨年・今年は神様に見放されている気がします。
昨年はガスの中「こんなんなら、来なきゃよかった」と不満の声も聞こえ、少し心淋しく感じましたが、行けば必ず会えるものではないからこそ、出会った時の感動も大きいと伝えたかったなあと、今は思います。
この時期の湿原や御室、気になっていたので、堪能させて頂きました。
また、裏掛けのひなは、来年雪解け狙って行ってみたいものです。ヽ(^o^)丿
minkさん こんばんは。
「神の絨毯」とか白金草原の「モンサンミッシェル」といったキャッチフレーズはどなたが考えたのでしょうね。気になるところです。
「来なきゃよかった」との言葉を聞いたら確かににショックですね。でも、遠路はるばる見に来た方であればついポロっと出てしまった本音だったのかもしれませんね
山を歩くようになってから紅葉の見頃の短さには驚かされます。ピークは本当に短いですし、しかもその期間に天気が良く雲やガス、風もないといった条件が揃うといのはまさしく幸運であり、それだけに見ることができた時の感動もひとしおなんですよね。
去年、ほんの一瞬の間だけ雲が切れ眩しいまでに煌めく紅葉を見ることができた時の感動は心に深く残っています。今年は叶いませんでしたがいつか最高の栗駒の紅葉を拝めればと願っています。
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