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Yamareco

記録ID: 1629360
全員に公開
沢登り
奥多摩・高尾

鷹ノ巣谷

2018年10月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:05
距離
20.1km
登り
1,689m
下り
1,965m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:34
休憩
1:13
合計
9:47
8:11
5
8:16
8:16
42
8:58
8:58
269
13:27
13:55
21
14:16
14:52
16
15:08
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53
16:01
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21
16:22
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12
16:34
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18
16:52
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23
17:21
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28
17:49
17:56
2
17:58
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
【往路】奥多摩駅前駐車場に駐車してバスで東日原まで。
【復路】石尾根を奥多摩駅まで。
コース状況/
危険箇所等
鷹ノ巣谷最大の2段18m大滝は、それほど難しくないように見えたが単独なので素直に右手のルンゼから巻き。
この巻きが高度感たっぷり、上部は乏しい木の根を必死に掴んで攀じ登る感じでなかなかスリリング。
二人以上であればビレイしながら滝を登ったほうが遥かに安全と思われる。
滝は水流右側を登る。

大滝の手前に3段12m滝が2つ続く。どちらも3段目がちょっといやらしい。ここもビレイ推奨。

大滝を越えてからすぐに顕著な二俣となる。ここは右手の水ノ戸沢へ進み、水が乏しくなってきたころに現れる三俣は一番右へ進み、完全に水が涸れてから1時間ほどの詰めで稲村岩尾根・ヒルメシクイのタワから50mほど鷹ノ巣山へ向ったあたりの稜線に出る。
お久しブリーフ(約4年ぶり)の東日原バス停からスタート
2018年10月21日 08:01撮影 by  SO-02J, Sony
1
10/21 8:01
お久しブリーフ(約4年ぶり)の東日原バス停からスタート
ここを左手に下り
2018年10月21日 08:18撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 8:18
ここを左手に下り
日原川本流にかかる巳ノ戸橋を渡り、すぐに登山道を右手に見送りそのまま日原川右岸を下流に50mも進むと鷹ノ巣谷の合流点
2018年10月21日 08:25撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 8:25
日原川本流にかかる巳ノ戸橋を渡り、すぐに登山道を右手に見送りそのまま日原川右岸を下流に50mも進むと鷹ノ巣谷の合流点
装備を整えいざ入渓!
初めての沢、しかも単独なので緊張気味
2018年10月21日 08:40撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 8:40
装備を整えいざ入渓!
初めての沢、しかも単独なので緊張気味
こじんまりしたきれいな滝が次々に現れる
2018年10月21日 08:52撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 8:52
こじんまりしたきれいな滝が次々に現れる
なかなか勾配のある沢です
2018年10月21日 08:54撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 8:54
なかなか勾配のある沢です
古い石組みの堰堤も頻繁に出てくる
2018年10月21日 08:59撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 8:59
古い石組みの堰堤も頻繁に出てくる
ナントカ草
2018年10月21日 09:12撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 9:12
ナントカ草
苔むした古いワサビ田跡がちらほら
いつごろまで稼動していたのだろうか?
2018年10月21日 09:17撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 9:17
苔むした古いワサビ田跡がちらほら
いつごろまで稼動していたのだろうか?
釜に浸からないと右壁に取り付けない。見た目、胸くらいまで浸かりそうで、さすがにこの時期キツイなー、とどうにか浸からずにすむようあれこれ20分ほど思案も名案浮かばず、意を決して突っ込んでみればヒザくらいまでで拍子抜け
2018年10月21日 09:21撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 9:21
釜に浸からないと右壁に取り付けない。見た目、胸くらいまで浸かりそうで、さすがにこの時期キツイなー、とどうにか浸からずにすむようあれこれ20分ほど思案も名案浮かばず、意を決して突っ込んでみればヒザくらいまでで拍子抜け
3段12m滝の3段目。
右壁を登り、最上部で残置スリングを頼りに水流を跨いで左側へ移る。ここもなかなかスリリング、落ちたらヤバいので複数人の場合はザイル確保推奨。
2018年10月21日 10:05撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 10:05
3段12m滝の3段目。
右壁を登り、最上部で残置スリングを頼りに水流を跨いで左側へ移る。ここもなかなかスリリング、落ちたらヤバいので複数人の場合はザイル確保推奨。
上から。真ん中付近の左岸に黄色い残置スリングが見える。
2018年10月21日 10:09撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 10:09
上から。真ん中付近の左岸に黄色い残置スリングが見える。
次の3段12m滝
2018年10月21日 10:15撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 10:15
次の3段12m滝
3段目はこの残置をありがたく使わせていただく
2018年10月21日 10:17撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 10:17
3段目はこの残置をありがたく使わせていただく
谷間は暗いが外は秋晴れ
2018年10月21日 10:24撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 10:24
谷間は暗いが外は秋晴れ
いよいよ2段18m滝が見えてきた
2018年10月21日 10:30撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 10:30
いよいよ2段18m滝が見えてきた
風格と威厳に満ちた素晴らしい滝
2018年10月21日 10:34撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 10:34
風格と威厳に満ちた素晴らしい滝
近寄ると飛沫がすごい
2018年10月21日 10:36撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 10:36
近寄ると飛沫がすごい
このラインを登ればいけそうだけど、単独でケガするわけにもいかないので右手のルンゼから巻く
2018年10月21日 10:40撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 10:40
このラインを登ればいけそうだけど、単独でケガするわけにもいかないので右手のルンゼから巻く
ルンゼの途中から木の根を頼りに壁を直登、15mの懸垂で滝の落ち口に下降。この巻きはちょっと悪い。たぶん滝を直登したほうが安全。
2018年10月21日 11:14撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 11:14
ルンゼの途中から木の根を頼りに壁を直登、15mの懸垂で滝の落ち口に下降。この巻きはちょっと悪い。たぶん滝を直登したほうが安全。
ほどなく二俣。右の水ノ戸沢へ進む。左の金作小屋窪は最後が激しいヤブコギらしい。
2018年10月21日 11:34撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 11:34
ほどなく二俣。右の水ノ戸沢へ進む。左の金作小屋窪は最後が激しいヤブコギらしい。
水はかなり上まで豊富に流れる。このあたりでデカいボスザルに率いられたサルの群れに囲まれ、ボスに威嚇されるわ、サルが落とす石に直撃食らいそうになるわでえらい目にあいました
2018年10月21日 12:23撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 12:23
水はかなり上まで豊富に流れる。このあたりでデカいボスザルに率いられたサルの群れに囲まれ、ボスに威嚇されるわ、サルが落とす石に直撃食らいそうになるわでえらい目にあいました
サルの動静を伺いつつどうにか最後の二俣(三俣?)。ここは水の涸れた右端へ進む。
2018年10月21日 12:54撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 12:54
サルの動静を伺いつつどうにか最後の二俣(三俣?)。ここは水の涸れた右端へ進む。
程なく沢形は消え、開けた崩れやすい急斜面となる。
2018年10月21日 13:21撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 13:21
程なく沢形は消え、開けた崩れやすい急斜面となる。
バイルのピックをぶっ刺しながら這うように登ると
2018年10月21日 13:22撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 13:22
バイルのピックをぶっ刺しながら這うように登ると
小一時間でヒルメシクイのタワ付近の登山道に飛び出す
2018年10月21日 13:36撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 13:36
小一時間でヒルメシクイのタワ付近の登山道に飛び出す
ヒルメシクイのタワで沢解除してトレランシューズに履き替え
2018年10月21日 13:37撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 13:37
ヒルメシクイのタワで沢解除してトレランシューズに履き替え
せっかくなので鷹ノ巣山まで
2018年10月21日 14:16撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 14:16
せっかくなので鷹ノ巣山まで
風も無いポカポカ陽気に沢の緊張が緩んでいく
稲村岩尾根から下山の予定だったけど、暗い北斜面を下るのに気が乗らずそのまま石尾根を下ることに
2018年10月21日 14:17撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 14:17
風も無いポカポカ陽気に沢の緊張が緩んでいく
稲村岩尾根から下山の予定だったけど、暗い北斜面を下るのに気が乗らずそのまま石尾根を下ることに
秋じゃの〜
2018年10月21日 15:00撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 15:00
秋じゃの〜
秋の石尾根も良いものだ
2018年10月21日 15:01撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 15:01
秋の石尾根も良いものだ
見返り鷹ノ巣山
2018年10月21日 15:02撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 15:02
見返り鷹ノ巣山
珍しくポツンと一輪だけ咲いているトリカブト
2018年10月21日 15:15撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 15:15
珍しくポツンと一輪だけ咲いているトリカブト
やはり最後はヘッドライトになってしまったけど、無事下山。今日も山の神様に感謝。
2018年10月21日 17:17撮影 by  SO-02J, Sony
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10/21 17:17
やはり最後はヘッドライトになってしまったけど、無事下山。今日も山の神様に感謝。

感想

以前から気になっていた奥多摩・鷹ノ巣谷。
ガイド本によれば、「詰めが核心」というくらい長く苦しい詰めが待っているということと、漁期の間は釣師が多いということで、真夏は見送り、秋も深まってきたこの時期にチャレンジしてきました。
前半はこじんまりとしたきれいな、それほど難しくない滝の連続で飽きずに楽しめるけど、後半は3段12m x 2と2段18mという大物が息つく暇も無く現れてずーっと緊張が続くという、短い割に濃厚な沢でした。

核心の18m大滝は、遠くからでもそれと分かる風格と威厳を備えた美しい滝。
登攀もそれほど難しく無さそうに見えるものの、確保無しで万一怪我したらヤバイので右手のルンゼから巻き。
このルンゼは下が固い岩なのでするする登れますが、上りきってしまう前に左壁の木の根がある辺りから壁を直登、そのまま乏しい木の根を一つづつ掴んで上りきる。ほぼ垂直な、足場の悪い土壁で、滑ったらかなりヤバイので要注意。
壁の上部を登り切った平坦地から滝の落ち口までは傾斜の緩い15mほどの下降。
クライムダウンでも行けそうですが、安全を考慮し懸垂で降りました。
巻きも一苦労で危険なので、ここは滝を直登するのが正解でしょう。

18m大滝手前の3段12m滝 x 2も上部が悪いのでやはりビレイ推奨。
それ以外はヤバそうな場所はありませんが、どうやら大きなサルの群れの縄張りのど真ん中を通るようで、遭遇した際はボスザルの動向に要注意。ヘタに刺激するとやられるかも。

詰めは、確かにかなりキツく時間もかかりますが、「核心」とまで言うほどじゃないかな、と。
キツさでいえばナメラ沢から破風山への詰めの方が遥かに厳しいです。

今回、単独で行ってみましたが、要ビレイ箇所が数箇所あるので、やはり複数で行くべき場所です。ザイルは30mあれば問題なし。
次回は複数で来て大滝を直登したいな!

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