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Yamareco

記録ID: 1641162
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白神山地・岩木山

小岳(秋田白神)

2018年11月03日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:42
距離
6.3km
登り
471m
下り
461m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:19
休憩
0:06
合計
2:25
7:56
76
9:12
9:18
63
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
素波里園地から先、未舗装の林道をいくつもつないで走り、登山口までは20km以上あります。所要時間約1時間。手入れはされている林道ですが、必ずしも平たんな場所ばかりではなく泥濘、洗掘などがあります。四駆が無難。
コース状況/
危険箇所等
登山口から合流点まで、旧道が倒木被害により通行止めです。2018.11.03現在。
その他周辺情報 まだ地理院地形図にも反映されていませんが素波里園地から県道317号湯の沢温泉へ抜ける新しい道ができています。この道を使うと10分ほどで湯の沢温泉へ抜けることができ便利。ゆとりあ藤沢という施設が400円で入浴できます。広くて気持ちいいです。
素波里園地付近のこの交差点から林道に進入。「小岳登山口まで21km」と案内も出ている。
素波里園地付近のこの交差点から林道に進入。「小岳登山口まで21km」と案内も出ている。
さっそくダート区間が始まる。ファンシーな絵柄の案内看板や立派な標柱などがあるが騙されてはいけない。一般的な観光地とは違うのだ。
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さっそくダート区間が始まる。ファンシーな絵柄の案内看板や立派な標柱などがあるが騙されてはいけない。一般的な観光地とは違うのだ。
初っ端から妙にマッディな路面が続くと思ったら奥で伐採作業をしていた。重機が踏み荒らすため道がドロドロになったらしい。
初っ端から妙にマッディな路面が続くと思ったら奥で伐採作業をしていた。重機が踏み荒らすため道がドロドロになったらしい。
全体の半分くらいを走行したところで藤里駒ヶ岳の登山口へ続く道が分岐する。小岳へ向かうにはここは左だ。
全体の半分くらいを走行したところで藤里駒ヶ岳の登山口へ続く道が分岐する。小岳へ向かうにはここは左だ。
粕毛林道から大滝林道へ。大滝林道は通行止めになることが多いようで、ここから歩いた記録がたくさんみつかる。今日は先へ進めるようだ。
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粕毛林道から大滝林道へ。大滝林道は通行止めになることが多いようで、ここから歩いた記録がたくさんみつかる。今日は先へ進めるようだ。
王滝林道から小岳林道へ。ここも通行可能。どうやら登山口まで車で行けそうである。よかった。
王滝林道から小岳林道へ。ここも通行可能。どうやら登山口まで車で行けそうである。よかった。
林道はいよいよ細くなるが通行量が少ないのがかえって幸いしているのか路面の荒れは少ない。
林道はいよいよ細くなるが通行量が少ないのがかえって幸いしているのか路面の荒れは少ない。
長い長い林道走行の末、ようやく登山口へ。
奥山中の奥山とは思えない立派なトイレと小屋が建っていた。
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長い長い林道走行の末、ようやく登山口へ。
奥山中の奥山とは思えない立派なトイレと小屋が建っていた。
小屋の向かいが旧道の入口だが、残念ながら倒木被害で通行止めになっていた。
小屋の向かいが旧道の入口だが、残念ながら倒木被害で通行止めになっていた。
通行止めでは仕方がない。新道をピストンすることにしよう。
通行止めでは仕方がない。新道をピストンすることにしよう。
新道はかつての林道から始まる。
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新道はかつての林道から始まる。
とはいえ、洗掘によってすっかり沢になっている部分があったりしてだいぶ自然に還りつつある。
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とはいえ、洗掘によってすっかり沢になっている部分があったりしてだいぶ自然に還りつつある。
1km弱歩くと林道跡終点。ここから登山道へ。
1km弱歩くと林道跡終点。ここから登山道へ。
登山道ははじめ急な木段で一気に登り始める。
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登山道ははじめ急な木段で一気に登り始める。
山頂方向から延びる尾根に登ると左に90度向きを変える。
山頂方向から延びる尾根に登ると左に90度向きを変える。
このあたりまでくると一旦傾斜は緩み、気楽な尾根道散歩となる。
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このあたりまでくると一旦傾斜は緩み、気楽な尾根道散歩となる。
前方に山が見えてきた。あれが小岳かな?
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前方に山が見えてきた。あれが小岳かな?
気楽な尾根道散歩と書いたが、たまに崩壊地などがある。粘土質の斜面は階段を巻き込んで今もゆっくり崩壊中のようだ。足元注意。
気楽な尾根道散歩と書いたが、たまに崩壊地などがある。粘土質の斜面は階段を巻き込んで今もゆっくり崩壊中のようだ。足元注意。
雪が積もっていた!
今年の初雪は小岳にて。
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雪が積もっていた!
今年の初雪は小岳にて。
旧道との合流点に到着。こちらも厳重に封鎖中。なんか事件現場みたい(笑
旧道との合流点に到着。こちらも厳重に封鎖中。なんか事件現場みたい(笑
分岐から先は日当たりが良くなったためか下生えの笹が勢いを増す。
分岐から先は日当たりが良くなったためか下生えの笹が勢いを増す。
熊が居そうだな〜と思っているとバッキバキに破壊された何かが…。きっとヤツの仕業に違いない。荒ぶってんな〜。
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熊が居そうだな〜と思っているとバッキバキに破壊された何かが…。きっとヤツの仕業に違いない。荒ぶってんな〜。
標高が上がるにつれ気温が下がってきた。足元が滑るなぁと思うくらいに雪が残っている場所もある。
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標高が上がるにつれ気温が下がってきた。足元が滑るなぁと思うくらいに雪が残っている場所もある。
そんな中、なんと花が咲いているのを発見!
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そんな中、なんと花が咲いているのを発見!
そろそろ山頂も近いかなというころ、急な木段にて尾根を突き上げる。
そろそろ山頂も近いかなというころ、急な木段にて尾根を突き上げる。
すると頭上がぽっかりと開け…
すると頭上がぽっかりと開け…
左手には白神山地の山々が。
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左手には白神山地の山々が。
右手には藤里駒ヶ岳など北秋田の山々が。
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右手には藤里駒ヶ岳など北秋田の山々が。
そして、小岳の肩越しには…
そして、小岳の肩越しには…
雪化粧した岩木山!
この角度からの岩木山ってなかなか見ないな。弘前側から見るよりかっこいいんじゃない?(感じ方には個人差があります)
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雪化粧した岩木山!
この角度からの岩木山ってなかなか見ないな。弘前側から見るよりかっこいいんじゃない?(感じ方には個人差があります)
遮るものが無くなり冷たい風が吹き付けてくる。山頂はもうすぐだ。足元が少しか細く不安定だが慎重に進む。
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遮るものが無くなり冷たい風が吹き付けてくる。山頂はもうすぐだ。足元が少しか細く不安定だが慎重に進む。
山頂に立つと「世界自然遺産」の記念標柱が出迎えてくれた。そして先客が独り。カメラマンのようで、長時間滞在してシャッターチャンスを狙っているようだ。
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山頂に立つと「世界自然遺産」の記念標柱が出迎えてくれた。そして先客が独り。カメラマンのようで、長時間滞在してシャッターチャンスを狙っているようだ。
我々も記念写真♪
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我々も記念写真♪
山頂からは世界遺産白神山地の核心部が一望できる。
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山頂からは世界遺産白神山地の核心部が一望できる。
…ちょっと雲がなぁ…。
…ちょっと雲がなぁ…。
岩木山も頭を隠してしまった。
岩木山も頭を隠してしまった。
山頂には小さな山の神の祠がぽつんと建っている。帰路の安全と天気が崩れないことを祈っておこうか。
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山頂には小さな山の神の祠がぽつんと建っている。帰路の安全と天気が崩れないことを祈っておこうか。
下山を始めると山の神に願いが通じたのか雲間から神々しい光が射してきた。…ん? 降りたら晴れるの法則か?
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下山を始めると山の神に願いが通じたのか雲間から神々しい光が射してきた。…ん? 降りたら晴れるの法則か?
深く刻まれているのは小東又沢かな?
深く刻まれているのは小東又沢かな?
下山は厚く積もった落ち葉との戦いだった。うかつに足を踏み出すと落ち葉の下の木の根や泥濘に足をとられる。ツートンあっけなく尻餅をつく。
下山は厚く積もった落ち葉との戦いだった。うかつに足を踏み出すと落ち葉の下の木の根や泥濘に足をとられる。ツートンあっけなく尻餅をつく。
登りではあまり気にならなかったが、かなりの痩せ尾根を通ってきていたようだ。
登りではあまり気にならなかったが、かなりの痩せ尾根を通ってきていたようだ。
最後は林道跡に向けて急な木段を下るが、これが妙に滑って気色悪かった。最後の最後で油断しないように。
最後は林道跡に向けて急な木段を下るが、これが妙に滑って気色悪かった。最後の最後で油断しないように。
無事に下山。お疲れ様でした。とはいえ、このあと1時間を超える林道走行が待っているのだった。登山道より林道が核心部、そんな山だった。
無事に下山。お疲れ様でした。とはいえ、このあと1時間を超える林道走行が待っているのだった。登山道より林道が核心部、そんな山だった。

感想

近くて遠い、秋田白神の小岳に念願かなって登ってきました。隣県ではあるものの麓まで3時間近くかかるうえに、さらに1時間未舗装の林道を走らなければ登山口にたどり着かないという時間的な遠さ。それに加えてしばしば通行止めになる林道となかなか到達難易度が高く、今まで手を付けられなかっただけに登れた喜びはひとしおでした。
登山口に着いてさえしまえば山頂まで往復2時間半。とりたてて難しい場所もなく、中腹のブナ林、山頂近くのハイマツの原、足元の白神山地などなど北東北の奥深い山を存分に味わいながらのんびりと歩くことができます。
世界遺産登録後に何度か整備されたようで、登山記録の乏しさのわりには踏み込まれ刈り払いされた登山道で不安はありませんでした。旧道が倒木で通行止めになっていたのが残念でした。今年の台風の影響でしょうかね。白神のシンボルのマザーツリーも折れてしまったと聞きますし。
もう一度行くことがあるかと聞かれると答えに詰まるところですが、非常に印象に残る山行になりました。白神山地の主峰といえば白神岳になるのでしょうが、訪れる人が多くなりすっかり俗化してしまって久しい今、観光地化されるまえの白神の雰囲気を味わいたいのならばこちらではないでしょうか。

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