山形県・庄内海岸アルプス（荒倉山・八森山・高館山縦走）

2018年11月11日(日) [日帰り]

• GPS: 05:59
• 距離: 14.0km
• 登り: 865m
• 下り: 870m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:03
• 休憩: 1:00
• 合計: 6:03

距離 14.0km 登り 876m 下り 882m

8:56 スタート地点(由良海岸)
9:41 9:51 ほっとハウス・展望広場
10:10 10:13 林道・人工林イチョウ林
10:35 10:41 荒倉山
11:24 油戸トンネルの上付近
11:31 油戸峠(祠あり)
12:14 12:50 209mピーク(昼食)
13:33 八森山
14:12 14:17 高館山
14:47 下池湖畔
14:59 ゴール地点(自然観察交流館)

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

可能なら車2台で行って、起点・終点にそれぞれデポすると便利です。起点となると由良海岸の方は、温泉ホテル八乙女の前の細い道を約50m入った所に3台位停めれる駐車スペースがありますが、ホテルの脇に公衆トイレがある駐車場の方がおすすめです。終点の大山公園下池付近は、大山公園駐車場か鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」の駐車場を利用できます。由良海岸から短縮コースで油戸集落に下山も可能で、その場合は、油戸海岸の公衆トイレのある駐車場に1台デポすると良いでしょう。このコースはすべて良く整備された道となります。

コース状況／危険箇所等

由良海岸からほっとハウスを経て荒倉山、荒倉山から油戸集落への分岐点までは手入れが行き届いた快適な里山の登山道です。山形県の「みどり環境税交付金」も活用されているようですが(？)、油戸集落への分岐から先は刈り払いがあまりされていない箇所もあったり、加茂坂トンネルの真上付近は、作業道らしき道が交差し、案内板も無く、迷いやすい場所がありました。「庄内海岸アルプス」をたくさんの方々から楽しんでいただくためにも、もう少し整備が必要だと思います。

その他周辺情報

この「エリア」は、新潟県村上市三面川河口付近から日本海沿いに、北に向かって新保山、葡萄山、日本国、温海山、荒倉山、高館山と低山が続く「エリア」です。それぞれ魅力ある山ですが、今回、北上した「庄内海岸アルプス」の縦走路からは、左側が日本海、右側が庄内平野を挟んで奥に日本百名山の鳥海山や月山が、庄内平野の南側には、やまがた百名山の金峰山、母狩山などが望めます。起点の由良海岸には温泉も湧き立派なホテルもあり、夏は海水浴場として賑わいます。終点の大山公園はラムサール条約に登録された上池・下池があり野鳥の楽園となっています。近くにはホテルが立ち並び海水浴場としても有名な湯野浜温泉があり、公衆浴場もあるので下山後に立ち寄っては如何でしょうか。

写真

11/11 9:01

由良海岸の登り始め。手前に駐車スペースがあります。

11/11 9:10

間もなく白山島・由良海岸が現れました。

11/11 9:25

よく整備された道。まだ紅葉した木も見ることができました。

11/11 9:38

「山里あるき」という標識も。

11/11 9:41

「釈迦台」分岐

11/11 9:45

地元・鶴岡市の「つるおか森の散歩道20選」に指定された縦走路。

11/11 9:45

ほっとハウスの上にある展望の利く場所。今回の登山口・由良海岸が望める。日本海に浮かぶ白山島がハッキリ見えます。

11/11 9:45

白山島の先には八子の皇子伝説の三瀬海岸・葉山も。

11/11 9:52

ほっとハウス

11/11 10:02

いよいよ荒倉山が見えてきました。

11/11 10:03

この辺は山形県庄内海浜県立公園に位置してます。自然を大切に！！

11/11 10:03

突然、山口集落から荒倉神社への車道が現れ、ほんの少し林道歩きに。植林された立派な銀杏の林がありました。

11/11 10:11

銀杏の林は、もう少しで黄色く紅葉みたいですが、とても素敵な場所です。

11/11 10:12

銀杏の林

11/11 10:19

林道から荒倉山への途中、見事なブナのアガリコ大王？この山域の歴史を感じさせます。

11/11 10:25

荒倉山のブナ林

11/11 10:29

赤く紅葉したモミジも

11/11 10:30

荒倉山と油戸方面への縦走路との分岐。山頂はすぐそこです。

11/11 10:34

荒倉山の山頂です。

11/11 10:45

荒倉山を後に

11/11 10:47

ようやく目指す高館山が見えました。

11/11 10:55

油戸海岸へ下る道との分岐。ここまでは、とても良く整備された快適な道ですが・・・。

11/11 10:56

その先は、踏み跡を覆いつくす笹

11/11 11:08

たまには道もハッキリ

11/11 11:09

時々、ピンクのテープを頼りに。随分色あせています。

11/11 11:15

紅葉した雑木林。きれいです。

11/11 11:21

この辺まで来ると道も随分細くなりました。

11/11 11:23

油戸トンネルの上にたどり着いたようです。

11/11 11:29

油戸峠の祠が見えました。

11/11 11:30

ほかの方の山行記録にもありましたが、中は空っぽでした。「油戸峠」は「加茂峠」と同じように昔々は重要な交通の要所だったのでしょう。

11/11 11:42

いよいよ八森山が見えてきました。

11/11 11:55

加茂集落を見下ろす場所から遠く、庄内海岸と酒田港の火力発電所の煙突が見えます。

11/11 11:55

倍率を上げて。秋田県境に続く庄内海岸は、湯野浜温泉で磯浜から白砂青松の砂浜に変わります。この庄内砂丘は日本三大砂丘のひとつに数えられています。

11/11 11:58

そろそろ、おなかが空いてきました。

11/11 12:10

今回の縦走路の荒倉山、八森山、高館山のほか名も無い209mピークの標識。

11/11 12:32

209mピークで昼食タイム。

11/11 12:59

ほどなく加茂坂トンネルの上付近。分かれ道ですが・・・。ピンクのリボンががどちらにも。北に向かって右を信じて進みました。

11/11 13:02

しかし、踏み跡が切れ斜面を下ると交差する道に。

11/11 13:02

交差する道。昔の加茂坂峠？ここで迷いました。

11/11 13:03

迷って・・・

11/11 13:10

迷って・・・

11/11 13:13

ようやく見つかりました。何ということはなく。そこは十字路。分かりにくいですが、斜面を降りた東西に走る横の道を数メーター西に行って、加茂の文化財保護団体が試掘中と書いた表示のあるブルーシートで覆われた場所を横にして進む道はありました。この辺は是非、整備お願いしたいものです。

11/11 13:15

もう大丈夫

11/11 13:24

八森山に向かって順調・・・

11/11 13:30

林の向こうには大山公園の池も見えてきました。

11/11 13:31

でも、再び、笹に覆われた登山道が・・・。

11/11 13:33

八森山到着です。

11/11 13:35

山頂からは大山公園の池が。上池？

11/11 13:40

八森山を後に、向かう先には高館山が。

11/11 13:51

一旦、国道112号線から高館山に伸びる車道に出て、少しだけ進みます。

11/11 14:08

間もなく高館山です。

11/11 14:11

ほぼ高館山。周りには放送局の電波塔、展望台が。

11/11 14:16

一応、山頂。

11/11 14:22

高館山を後に、1台車をデポしてある下池を目指し下山。

11/11 14:22

大沢コースを下ります。

11/11 14:24

集落に近く「里山の森林浴」という言葉がピッタリの下山路。

11/11 14:25

少し下ると、大沢コースはさらに右に折れ下ります。

11/11 14:25

高館山山麓の美しいブナ林。紅葉がきれいでした。

11/11 14:34

金沢コースの分岐。この辺は非常に滑りやすい土壌でした。

11/11 14:34

まだまだ滑りやすい下りが続きます。

11/11 14:47

ようやく下池です。

11/11 14:47

下池湖畔の大沢コース口の標識

11/11 14:48

下池には渡り鳥のカモがいっぱい。ラムサール条約に指定された野鳥の楽園です。

11/11 14:52

下池から八森山を望む。

11/11 14:59

終点の鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」。車でさらにデポしている由良海岸の駐車場に向かいます。

撮影機器：

SH-01G SHARP

感想

またやん

鳥海山・月山は数え切れないほど登っていますが、地元に居ながら「庄内アルプス」または「庄内海岸アルプス」(こちらの方が呼び方として適当と思います。前者は、2017年度に認定された「やまがた百名山」の金峰山、母狩山、湯ノ沢岳の縦走路に譲って・・・)というコースを知らず、今回初めて晩秋に行ってみましたが、昼食タイムを入れて約6時間もの時間を費やす歩き応えのある縦走路があることに感激しました。春は、ヒトリシズカやミスミソウなどの可憐な山野草も咲く魅力的な山だとか。是非、今度は花の咲く季節に訪れたいと思います。まだまだ整備が必要な個所もありましたが、歩いてみる価値はあります。荒倉山と高館山は共に「やまがた100名山」の一つ。どちらの登山口も「おいしい庄内空港」からは車で30分圏内。美味しい海の幸、山の幸、庄内米や農産物が豊富な山形県庄内地方。日本海を望み潮騒の聞こえ魅力ある縦走コースとして、多くの方々に認知されるよう心から願う次第です。見事な荒倉山周辺の整備に尽力されている地元地域の皆さんに感謝するとともに、残る区間の整備については、山形県みどり自然課や地元市町村・関係団体の皆様に期待したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。由良温泉や湯野浜温泉のホテルに登山口への送迎付きプランがあっても面白いかもしれませんね・・・(笑)