低山でも雪しっかりの☆大川入山
- GPS
- 07:29
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 963m
- 下り
- 956m
コースタイム
天候 | 快晴のち細雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道路情報等は下記HPを参考にしてください。 治部坂高原スキー場HP:http://www.jibuzaka.co.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
国道脇から積雪があり、登山口で30〜50cm。トレースはあるものの横岳から先では 特に鞍部でトレースが消えており、下りの際には登りで付いた自分のトレースが消 えている箇所もありました。吹き溜まりでは腿まで、頂上稜線では頂上直下まで100m ほど胸まで埋まりました。 ロープ場が2ヶ所あります。転落危険箇所もありますが普通に注意して歩けば大丈 夫でしょう。アップダウンが多く距離の割には少しきついかもしれません。 ピッケル不要、アイゼン・スノーシューは必要でしょう。 |
写真
感想
先々週登った蛇峠山と治部坂峠を挟んで北西に対峙する大川入山に登りました。
蛇峠山から見るとピラミッド型のきれいな山容です。
国道からすぐに登山道に入ることができ、マイナーな山ながらヤマレコにも時々
登場しています。
蛇峠山の後、登山の機会を持てないでいましたが、月末から大荒れの天気予報が
出されており、1月中に登るには天気の良さそうな30日しかないだろうと計画しました。
治部坂峠までの国道は凍結もなく8:00前に到着。スキー場の駐車場には数台停ま
っていましたが、観光センターの無料駐車場は自車のみでした。気温は-10℃。セン
ターでトイレ(掃除が行き届いていて綺麗です。感謝)を済ませ身支度を調えて出発です。
国道を横断し「きくいも茶屋」左手の橋を渡るとすぐに遊歩道案内図があり、こ
こから登山口まで雪の林道を歩きます。積雪は30cmほどで 前日のものと思われる
トレースがしっかりついており靴のみでサクサクと歩けました。
「山頂まで約5.3km」の道標のある登山口から登り始めます。5分ほどで水道水置
槽の建物が現れ、この辺りから登山道らしい道になり傾斜も出てきます。
鉄橋の架かる小沢を渡り横岳からの尾根に取りつきます。傾斜も有りますが雪は
踏み固められておりアイゼンなしで登れます。
登山口から15分ほどで暗い樹林帯の稜線に出ます。気温は-7.5℃。ここでアイゼン
を着けました。
横岳に近付くにつれ積雪量も増え傾斜も強くなって、ロープが設置された所が2ヶ
所あります。天気は良いのですが、時折強い風が吹き雪煙が舞います。
視界の開けた場所で振り返ると、歩いてきた稜線と治部坂スキー場、その向こう
に先々週登った蛇峠山の鉄塔群が見えます。
横岳頂上付近はなだらかでちょっとした広場になっていますが、樹木が邪魔して
展望はほとんどありません。小さなベンチが2基設置されていますがほとんど雪に埋
もれていました。
横岳からしばらくはなだらかな尾根道ですが、やがてアップダウンを繰り返すよ
うになります。鞍部では風に飛ばされた雪でトレースが消え、30cmから50cmほど沈
みます。
大小のピークをいくつか越え、いよいよ大川入山への最後の登りに入ります。
山頂にガスがかかっており、なんとか登頂までもってほしいと願いながら進みます。
樹林のない稜線では時々歩けないほどの風が吹き、やり過ごしながら登りました。
低木がまばらになった笹原に出ると頂上もあと少しです。この笹原を直登しま
すがトレースは消えかかっています。
頂上に続く稜線に出たところで山頂もすぐそこに見えますが小休止。積雪は1mを
超えていそうです。
そこから山頂までは200mほどでしょうか。トレースは完全に消えており一直線に
山頂を目指して歩き始めるといきなり胸まで沈みました。ここだけかと思って進も
うとしますが、体が沈んで進めません。スノーシューは持ってないし、山頂を目の
前にして撤退か…。
と思いましたが、「いや、待てよ。ザックは軽いし、四つん這いなら行けるかも」
と考え、両手のストックを中程の位置に持ち替え、前に思い切って飛び込むと20cm
ほどしか沈みません。
しめしめ。そこからはちょっと格好悪いけれど匍匐前進です。
時々、2足を試してみましたが沈むため、結局、山頂平坦部の手前まで這って登
り、ようやく立って歩けるようになって、「やれやれ」でした。それにしても、こ
こでこんな雪山訓練をすることになるとは思ってもみませんでした。(^^;)
苦闘して着いた山頂は雪に覆われ、もちろん人影はありません。依然として強い
風が断続して吹いていますが、天気は良く中央アルプスや南アルプスをはじめ周囲
の山々が良く見えます。絶景バンザ〜イ!
気温は-10℃。苦労して登って来ましたが、遠くに雪雲も見え風も強いので写真を
撮って下山を始めます。
雪道の下りは楽で良いですねぇ。登りの2、3歩を1歩で下れます。アイゼンを外せ
ばもっと早いのでしょうが、雪の浅い急傾斜もあるので着けたまま下りました。
横岳に着く頃には西側の山に雪雲がかかりこちらに近付いているのが見えました。
登山口に着く頃には雪が舞い始め、駐車場からみた大川入山方面はすっかり吹雪
いていました。気温は-4℃。
結局、行程中誰一人にも会うことなく山頂独り占めの山行でした。
アクセスも良く11km弱の行程ですが、アップダウンが多く距離の割には登り甲斐
がありました。
それに、なんと言っても山頂直下の匍匐前進は「低山でも雪山は雪山」でした。
油断はできません。
ここ2、3日は全国的に大雪で山は大荒れのようです。
これから登られる方は十分な装備と心構えで登られてください。
おしまい。
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