雨飾山 急登のラッセルに大苦戦(笹平で撤退)
- GPS
- 08:14
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 964m
- 下り
- 973m
コースタイム
天候 | 快晴 (登山口気温 7時半時点でマイナス1℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(トイレは22日に冬季閉鎖されており利用不可。また雨飾荘より先は除雪されていないので冬用タイヤ必須) |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日夜の降雪で登山口辺りは足首より上、標高を上げて行くと膝下迄の雪でトレース無し。 道迷いとツボ足で大幅に遅れ荒菅沢までコースタイムより+1時間かかった。 荒菅沢より先の急登はもはや1人で進むことは叶わず、追いついた他の登山者達と交代でラッセルするも遅々として進まず。 笹平まででコースタイムの+1時間半かかり13時になってしまった為雨飾山山頂は諦め笹平で休憩、撤退した。 (1人だけ雨飾山山頂へ向かった人がいたが無事登頂したようだ) |
その他周辺情報 | 小谷温泉日帰り入浴は15時までの為間に合わず。 麓の宿泊施設サンテインおたりを利用(日帰り入浴600円) |
写真
感想
連休に行く山の選定に迷っていた時友人に「まだ間に合うから真冬になる前に」と勧められた雨飾山。
予報では前日夜降雪アリだったが、土日は快晴予報。寒さ対策さえしっかりしておけば大丈夫だろうと高を括り準備を進めた。
友人の話では笹平の手前は急登との事なので念の為前爪アリのアイゼンをザックに突っ込んで土曜早朝3時20分に出発した。
今まで雨飾山に登って無かった理由は単純に遠いから。
埼玉在住時は遠過ぎて初めから視野に入って無かったが、神奈川からなら4時間で登山口まで着ける。
それでも遠いが、一応日帰りで行けないこともないくらいの距離だ。
◾️快晴の登山口から道迷い
前日の雪がどれくらいあるかが心配の種だったので出発時間を1時間早めたのだが、コレは正解で朝7時20分に登山口の駐車場に到着した時点で快晴。気温もそれほど低くなく(マイナス1℃位)今日の勝利は約束されていると内心歓声をあげた。
駐車場にはすでに先行者の車が3台。
足跡も付いていたので道迷いの心配もなさそうだと油断しまくっていた。
雪は足首より上だったがコレくらいならまぁ大丈夫だろう。
快晴のブルーと雪の白さに酔いしれながら進む。
しかし足跡を追って登る事1時間半。
ふわふわの雪に足元を取られ中々キツイなと思っていた辺りで登山道に違和感を感じスマホを取り出しヤマレコマップを見てみるとルートを逸れていた。
足跡に着いていけば良いと考えていたが、足跡が道を間違えているなんて考えもしなかった…これは反省だ。
そういえば暫くペンキのマーキングやピンクテープを見てなかった。
先行者が数人いる筈だが大丈夫だろうか。
降りてまた登り返すのは辛い。
どうすべきかと立ち止まっていると後ろから2組の登山者がやって来たので道が違うことを伝えると、装備の整ったベテランっぽい男性は先にそのまま進んで行き、もう一組の夫婦はこのまま降りて正規ルートを目指すという。
自分も降りて登山道に復帰する事にした。
◾️膝下ノートレース単独行
降り始めて暫くすると、登りの時は足跡ばかり見ていて気づかなかったがピンクテープがぶら下がった正規ルートを発見。
しかしノートレース。
今日この先を歩いた人はまだいないらしい。
夫婦登山者はこの雪の中を2時間で山頂まで行くのは自分達には無理だと引き返して行った。
自分は先に進む事にしたが膝下まで埋まる雪の中を進むのは大変で、次第に股関節や膝にダメージが溜まっていく。
まだ余裕があったが、先に進めばどうなるか分からない。
不安を感じながらコースタイムを1時間ばかり超過して荒菅沢出合に辿り着いた。
しかし渡河後の笹平への登り返しはあまりにも急登で最初の坂2つを越えるだけでかなりの時間を要した。
こんなペースでは山頂にいつ辿り着けることか。
いや、明るい内に下山するには13時には下山を開始したいが、それまでに山頂に着くのは無理だろう。
せっかくここまで来たのだからもう少し先には進むつもりだが…
迷いながらアイゼンを装着していると他の登山者の人達が追いついてきた。
ミスしたルートから引き返し登山道に復帰したのだろうか。
◾️初のラッセルで笹平を目指す
追いついた登山者は3人でそれぞれソロの様だった。
4人で並び、先頭の人が雪をかき分けつつ定期的に交代する。
これが話に聞いていたラッセルかー
まさか今日体験するとは思わなんだ。
しかしただでさえ急登なのにラッセルまで加わるとなると歩みは遅々として進まず時間だけが過ぎて行った。
樹林を抜け暫く進んだあたりで視界は開けたが時計はもう12時を指しており、自分は完全に撤退しか考えられなくなっていた。
しかし他の方たちは先に進む歩みを止めず、更に後から2人の登山者が登ってきた。
天気も一時的に雲が増えたがまた晴天に戻り、ピークで景色が見たいという思いを諦めきれない。
そんな話を他の登山者の男性にしていると、男性は降りは道が既につけてあるから早く降りれると思うのでもう少し進んでみるという。
更に後から来た女性が先頭に立ちパワフルに道を作り始め、そのスピードの早い事早い事…
スゲーなアレ。
それを見て自分も笹平まで行く事を決意。
そこから45分かけて13時に笹平に到着した。
そこまでの急登もかなりのもので、自分1人では絶対にたどり着けなかっただろう。
笹平の目の前には雨飾山山頂がでーんと聳えている。
無雪期でも40分かかるあそこへ行くのは今からは無理だろう。
今日はここをゴールとし、昼休憩を取る事にした。
他の方たちも雨飾山へ向かった1人の男性を除きここで休憩をとり引き返すようだ。
雪さえ無ければ余裕で山頂へ行ける行程だっただけに悔しさはあるが、非常に良い経験になった。
自然には勝てないなぁ。
30分ほど休憩し下山開始。
降りは登りの半分以下の2時間10分で降りてこれてしまった。
15時を過ぎていたので小谷温泉の日帰り入浴が終わっていたのが痛恨だ。
まあ今度来る時は雪のない時期にしようーっと。
kukaminnさん はじめまして
地元のもので雨飾はいつも日本海側がら登っております。
里から眺めて「冬の雨飾はどんなかなぁ」と思い、昨年は鎌池と大渚山の麓まで
かんじきで行きましたが厳冬期の雨飾はなかなか行けません。
レコで厳しい冬の笹平が見られて幸せな(ちょっと変ですかね)心持です。
笹平におられた時間に同じ頚城山塊の黒姫山から眺めておりましたので尚更感動です。
素晴らしいレコありがとうございました。
どうも初めまして。
土曜の雨飾山は私にとっては難物でしたが、厳冬期はこんなものじゃないと思います。
(登山口のトイレが屋根しか出てないくらい雪が積もるらしいです)
そんな時期に登るとどうなるのか興味はありますが、昨日の状況でもいっぱいいっぱいだった私には無理そうです…
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