京都の秋の夜☆大文字の夜景と金戒光明寺の紅葉
- GPS
- 02:39
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 325m
- 下り
- 333m
コースタイム
- 山行
- 1:48
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 2:37
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
金戎光明寺までは車で移動、境内に駐車場あり |
写真
感想
この日、出張で鷲羽山を訪れていたのだが、日がなほとんど雲がない快晴が続いている。出張から帰京した後、家内と永観堂のライトアップを訪れる予定していたのだが、この日に登山が出来ない無念を少しでも解消すべく、大文字のナイトハイクと組み合わせることにする。
鷲羽山での仕事が終了し京都に帰り着いたのは夕方の16時半過ぎ、京都駅は数多くの観光客で大混雑である。一年で最も数多くの観光客を迎える週末である。家内と待ち合わせた烏丸丸太町では車が混んでいて、家内は遅れて到着する。丸太町から南へ向かう方向はどこの通りでも相当に渋滞している。かつてこの時期、丸太町から京都駅に車で向かうのに一時間以上要し、国際便に危うく乗り遅れそうになったことがあったが、今日もかなりの時間がかかることであろう。
霊鑑寺の近くの駐車場に車を停めて歩き出す。まずは法然院へ向かう。暗がりの中、早速ヘッデンをつけて墓地の中を抜けると、なんと大文字への登山ルートは通行禁止とのこと。通行禁止のルートを行くにはヤマレコにアップするには問題がある。仕方なく霊鑑寺に向かおうと踵をかえすが、墓地の中でキラリと光る青白い光がある。しかもフラフラと動いている。やがて墓石の影からもう一つの光がみえた。鹿であった。
霊鑑寺に戻りながら西の方角を見ると、刻一刻と消えつつある美しい残照が何とも恨めしく思われる。勿論、このタイミングで登ったとしても大文字の火床に着く頃には残照は望めないだろう。
さて、霊鑑寺にまで戻るとその右手の道を登り、登山道に入る。倒木は多いのだが既にチェーンソーで処理されているか、迂回路もつけられいるところも多い。驚いたのは迂回路が既に十分に踏み固められていることである。登山道から脇にそれてゆく細い踏み跡が散見するのは、いわゆるヴァリエーション・ルートである。大文字はくまなく人が歩いているのでヴァリルートでも道がしっかりと踏み固められており、夜は特に気をつける必要がある。
大文字の左下に辿り着く。上の方で一瞬、ライトが光ったのは既に先客がいるようだ。登るにつれて眼下に京都の夜景を見下ろす。空気が澄んでいるせいだろう、大阪まで綺麗に晴れ渡っており、あべのハルカスを含めた大阪の夜景も明瞭に見えている。
大文字の中心にある祠のところに来ると、肩を寄せ合う一組の若い男女のシルエットが目に入る。我々は完全にお邪魔なのであるが、ついつい習慣的に「こんばんわ」と挨拶してしまう。若い声で「こんばんわ」と返答を頂く。火はないが、二人のまわりは熱そうだ・・・羨ましい。我々が登ってきた大の字の左下に別のライトが見える。どうやら別のカップルが来たようだ。
下りは大文字の右下から降りて、先程のコースと合流する。ここからは霊鑑寺の登山口に戻るのは早い。永観堂にたどり着き、境内に入ってみると、なんと長蛇の列である。19時の時点でチケットを購入するまで1時間半待ちだという。入場の締切が20時半だというのに。勿論、永観堂の参拝は諦めて撤退する。
この日のもう一つの目的地、特別拝観で公開中の金戎光明寺がすぐ近くなので、こちらへ移動する。金戎光明寺というとこの寺院の名称は馴染みが薄いかもしれないが、京都の人には「黒谷さん」という名でよく知られるところだ。とはいえ普段は訪れる観光客も少ない閑静なところでありながら、秘かな名所、いわゆる穴場である。
永観堂とは異なり、こちらはやはり人影も疎らである。しかし、普段は非公開の庭園の素晴らしいこと。イロハモミジの紅葉も最盛期である。池泉回遊式の庭園の池を巡る間、本堂からは琴の生演奏が聞こえてくる。池の奥から眺める本堂の景色も素晴らしいが、闇の中に漂うかのようにライトアップされた紅葉もなんとも幻想的だ。久しぶりになんとも贅沢な夜の紅葉鑑賞であった。公開期間中に京都に行かれることがあれば是非とも、おすすめである。
それにしても、日中は瀬戸内にいたせいか非常に暖かかったのだが、夜は急に冷え込んでくる。指の先まで凍えてくるのだった。
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