『鈴鹿の稜線を繋げる山行』竜ヶ岳〜釈迦ヶ岳周回(なのか?)
- GPS
- 08:01
- 距離
- 25.5km
- 上り
- 1,864m
- 下り
- 1,846m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 8:01
目印、案内標識あり。整備も進められている。概ねなだらかな尾根歩きだが、『白谷越』前後と稜線手前の急登が難所と言えば難所。
【県境稜線】
目印、案内標識多数。整備も行き届いている。
【八風谷ルート】
目印多く特に危険個所なし。
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
春先に福寿草見がてら息子と登った藤原岳。それ以来鈴鹿とはご無沙汰である。久々に鈴鹿主稜線(県境)繋ぎでもしようかと検討。今のところ北は御池岳・鈴北岳、南は仙ヶ岳・野登山まで歩いているのだが、その途中の竜ヶ岳〜釈迦ヶ岳間がまだ未踏破。この稜線絡めた周回ルートで計画したいのだが、普通に考えると八風ロッジから宇賀渓までの東海自然歩道歩きが必要となり何だか億劫。かといって、石榑峠から竜ヶ岳と釈迦ヶ岳をそれぞれピストンするのも何だかなぁ...といった感じで実は伸ばし伸ばしになっている。
ふと目をやると、竜ヶ岳から滋賀県方面へ破線ルートが伸びている。そう言えば、いつもヤブ山行に連れ去って...もとい連れてっていただいているhigurasi氏&black女史の変態...もとい猛者コンビもこの破線ルート(太尾)を歩いていた。林道と車道を使って繋げれば何となく周回っぽくなりそうだ。何より滋賀県側から竜ヶ岳に登るのは何だか面白そう。
石榑トンネルを滋賀県方面へ出たところから200mほどの所に駐車。ここから車道と茨川林道を歩いて太尾登山口を目指す。最新のレコによると、この太尾のルートもここ最近整備が進められているらしい。実際歩いてみると、案内やリボンがきちんとつけられており、危険個所にもロープや整備が施されていた。登りで使用した感じでは、思いのほか快適な尾根歩きだったと言えよう。
2時間ほどで県境稜線へと上がり程なく竜ヶ岳登頂。本日はなかなかの強風だったが、それでも流石は人気の竜ヶ岳。多くのハイカーが山頂に休んでいらっしゃった。そして、そこから望む釈迦ヶ岳は遥か彼方に鎮座しており、石榑峠への急激な下り、三池岳のアップダウンなどなかなか厳しい稜線歩きになりそうな予感。
県境稜線では結構多くのハイカーさんとすれ違った。実は期待値が低かったのだが、八風峠付近の箱庭のような景観や、連なる鈴鹿の峰々、輝く伊勢湾などを眺めながら結構楽しめた。途中冬らしいどんよりした雲が出たりもしたが、終日晴天に恵まれ絶好の登山日和。釈迦ヶ岳山頂はそれほど多くのハイカーさんがいないだろうと勝手な予想を立てていたのだが、ここにも多くのハイカーさんの姿。皆さん賑やかにお食事などをされていた。
ここから八風峠までピストンで戻る。少々ウンザリする距離だが致し方ない。その途中でイノシシの親子に遭遇した。私の数m前を突然巨大イノシシが登山道を横切り、その後を3匹の子イノシシが追っかけてくる。しかし、私の存在に気が付いた子イノシシ達は、道を横切ることなく引き返してしまった。私のせいではぐれてしまった親子...荒ぶる親イノシシの威嚇、寂しげな子イノシシの泣き声。思わぬ修羅場に出くわしてしまい(というか原因は私)、ただ立ちすくむヘタレ。取りあえず少し戻って距離を置き様子をうかがう。程なくして泣き声がしなくなったので、一目散にその場を立ち去った。
八風峠より手前の中峠から仙香谷で下るルートもあるのだが、八風谷の方が道が良いとのレコ情報があったので、小ピークを二つほど超えてわざわざ八風峠まで行くことにした。私は常日頃から”未来の不安”よりも”眼前の苦難”を選ぶのである...何故ならそう、我こそ”豆腐メンタル”ハイカーだからである。まぁ結局この選択は良かったかもしれない。八風谷はとても歩きやすく目印もしっかりあった。沢のせせらぎを聴きながらゆっくりと下山。もはや猿の巣窟と化していた八風キャンプ場を横目に登山口に到着。ここから200mほどの車道歩きが残っているのだが、すぐ隣を猛スピードで車が通過して行く...なんともはやここが本日の核心部だったりする。
これで、鈴鹿の主稜線が繋がった。あとは南北を伸ばすだけなのだが、この先がなかなか厳しそうだ。南はともかく、北は霊仙山まで伸ばしていきたいなぁ
コメント
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ggさん、こんにちは。
相変わらず普通の周回はしませんね!
ロング周回、お疲れ様です。
ggさんらしくて嬉しくなります
荒ぶるイノシシは、驚きですね。
私も、霊仙で親子イノシシに遭遇して驚きました。
猿投でも、何度か威嚇されてますけど
野生動物との共生を模索しないといけませんね。
それにしても、太尾ルートが整備されているんですね。
鈴鹿10になったからでしょう。
つるつる滑りながら登る白ザレが楽しかったのに、普通に歩けるようになったとはとても残念です
竜から釈迦の稜線は、鈴鹿で一番爽快ですね
totokさん コメありがとうございます
昔はピストン気にならなかったんですけどね〜
最近は何とか周回にできないかと色々物色しちゃいます
イノシシ親子には悪いことしちゃいました
動物や植物との共生はなかなか難しいですね
これについて語り始めると長くなりそう
太尾ルートはかなり整備が進んでいましたよ
伐採されているので見通し良いし
案内や目印多数あるし
危険個所は整備されてるし
一般登山道レベルだと感じました
確かにある意味楽しみが無くなったとも言えますね
私の場合
危険個所多々となってしまうとビビって尻込みしてしまいます
まぁ行ってしまえば何とかなるケースが多いのですが...
竜から釈迦の稜線は爽快でした
ggさんこんばんは!
改めて拝見してもむっちゃロングコースですね😱
竜ヶ岳から三池岳まででそこそこくたびれるのに、さらに釈迦ヶ岳ピストン加えるところはとても豆腐メンタルだとは思えないですよ(;´д`)
来年の干支のイノシシたちとの一触即発エピソードは手に汗握りました(;゜д゚)が、無事和解?となりホッとしました。イワクラ尾根では登山道外で見かけますがあんなメジャールートの登山道をイノコたちが横切るんですね😱気をつけなくては。
三池〜釈迦間の稜線はほんと鈴鹿の中でも屈指の名稜線だと思います😄
釈迦ヶ岳までは行けないけど石榑トンネル向こうから太尾尾根、竜ヶ岳、三池岳、八風谷のルート頂いちゃおうと思います😋ナイスコースありがとうございます😆✨
mako_hattoさん コメありがとうございます
「あそこまで行って帰ってくるのか...」と思うと
釈迦ヶ岳へのピストンは結構萎えました
三池岳からでもまだ遠くに見えるんすよねぇ
「もうやめようかなぁ」などと頭をよぎったりして
この辺が”豆腐メンタル”なんですよ
あと稜線の登り返しとか
長い長い下山道とか
いつもブツブツ文句言いながら歩いてます
まぁ猿投山でもイノシシやカモシカに遭遇するくらいですから
鈴鹿ならやっぱりいますよねぇ
近距離でしたので猛突進の迫力に少々ビビりました
この稜線は本当に楽しかったです
鈴鹿には色々素敵な所がありますが
こちらもランクイン間違いなし
こんばんは。
滋賀県からの竜と釈迦を周回でとは、
中々羨ましいルートで。
鈴鹿10座をもう少し完璧にするには、
釈迦ヶ岳を東近江から登りたいんですが、
時間が掛かりそうで行けてないです。(-_-;)
太尾の急登も上からだと全然分かりませんでしたが、
つづら折りに道がついてるんですか?
参考になります。m(__)m
猪ですが、鈴ヶ岳手前で子供2頭しか
出会った事がありません。
あまり親には遭遇したくはないですね。
(って、亥年なのでお友達のはずなんですが。 )
鈴鹿もまあまあの天気だったみたいで。
風は強かったかもしれませんが、
気持ちの良さそうなロングハイク‼
お疲れ様でした。
kei-jiharaさん コメありがとうございあmす
太尾の急登はつづら折りに踏み跡作ってありました
時間が経つと風化しそうなので
もう少し多くの方が歩く必要はあるでしょうね
確かに
鈴鹿10座は東近江から登らないと真の意味で制覇とならないですね
そうすると結構ハードル上がりますかねぇ
『鈴鹿セブンサミット』との差別化出来て良いかも
よくみると鈴鹿10座って赤線繋ぎできるかも...
いつか挑戦してみようかな
貴殿は亥年でしたか!
実は私も同眷属ですよ
いきなり変なコメタイトルですみません
あの白谷越えの先の砂ザレに道が整備されたとは!
全然知らなかったので驚いています。野趣が無くなってちょっと残念ですね。
東近江市のテコ入れみたいですが、あの場所は状況変化が激しいと思います。いったん手を掛けたなら、今後ずっと手入れを怠らないで欲しいですね。その場限りにならない事を願います。
http://higashiomi-ecotourism.blog.jp/archives/19668259.html
大周回お疲れ様でした、こんな周回ができるのはggさんならではですね。
仙香谷は未踏ですが、赤坂谷を歩いて釈迦へ登った事があります。あの辺はちょっと分かりづらいので、八風街道を下るのは正解だったと思いますよ。
R421号は石榑トンネルの滋賀県側は道が良くて下りですから、あそこを歩くのは怖すぎますよ!
teppanさん コメありがとうございます
ザレ場...
整備されてましたよ
残念ながら野趣感は確かに失われましたね
まぁ一旦盛り上がって経費かけた割に
そのまま置き去りにして風化していくのが地方行政の常...
ハイカーさんが日常的に歩いたり
有志の方々の尽力ないと
やっぱり駄目になっちゃんですかね
鈴鹿10座今後に期待といったところでしょうか
おっしゃるとおり
八風谷のルートは快適そのもの
周回後の疲れた足には助かりました
R421号
路肩が結構広くとってあったのですが
それでも怖かったです
ggさん,こんばんは。
またたくさん歩きましたね〜
周回ったって,ふつうこういう周回を考える人はいないと思います
それにしても,ほかの方々も驚いてるけど,
太尾の白ザレに道がつけられたんですね
ボクも登ったことがありますが,
あそこは「アイゼンがほしい」と思うくらいに
ずるずる滑ってやっかいだったところでした。
鈴鹿の赤線つなぎ,がんばってください。
(って,ボクはこの春それなりにつなげたので,ちょっと上から目線〜 )
hushiyamaさん コメありがとうございます
伸ばし伸ばしになっていた
竜〜釈迦の稜線繋がりました
太尾の白ザレは
皆さん印象深かったようですねぇ
気軽に歩けてしまった私にとっては印象薄だったりして...
整備されて嬉しい点もあれば
ちょっと残念な点もあったり
まぁさじ加減難しいところです
まぁお陰様でヘタレな私でも気軽に歩けるルートにはなりました
鈴鹿の赤線繋ぎ頑張りたい所存ではありますが、
貴殿のようなモチベーション&バイタリティがあるかどうか
こんばんは ggさん
こんな周回をなさる方はごくわずかではと思われます。すごーという声しか出ません。やってみたい気がしはすれど体力がなくなってきた私には別世界となってきました。これからも超人の域に達した?貴方のレコが私にとっての愛読書になっているかもしれません。
sireotokoさん コメありがとうございます
道がもっと荒れていたら大変だったと思いますが、
登りと下りの道が良かったので何とか歩き切りました。
貴殿とは御嶽大展望のお山で少しご一緒させていただきましたが、
あのパワフルな歩みを拝見したかぎりでは
「相変わらず謙虚な御仁だ」と思っておりますよ
また何処かの山頂でお会いできたらよいですね
pathoと申します。いつもレコ拝見していて、「スゴイ人!」と感心しておりました。まあ、h氏、b女史と「タイマン」張ってるんですから当たり前といえば当たり前ですが・・・・(笑)。太尾のハゲのルートはびっくりしました。自分は、まさにあそこで「雨後のすべり台パンツ破り」をやってから、hushiyamaさんじゃないですが、簡易アイゼン持って行ってます(笑)。カッコ悪いので周りをよく見て「人がいない」ことを確認してから、コソコソ使います。誰が、いつ作ったんでしょうかねえ?。でも、これにて「無雪期アイゼン」は卒業できます。情報ありがとうございます。
これからもレコ楽しみにしています。
pathoさん コメありがとうございます
いやいや「タイマン」なんて張ってませんよぉ
あの方々は別世界の住人ですから...
お誘いいただいたなら何とか付いて行きますが
自ら行こうとかは思いません...というか考えもしません
太尾ルートの変容ぶりには皆さん驚かれたご様子
趣なくなったとおっしゃる方もいますが
私は安全安心の方が良いので助かりました
ザレアイゼンいいですね
私も泥アイゼンは残雪期とかにやったことあります
(道や自然環境のことを考えると多分NGですが)
レコをちょっと拝見しましたが
貴殿も鈴鹿を中心になかなかのロング歩いてらっしゃるようで...
きっとドMな山行お好きな方ですね
鈴鹿の山でお会いできること
楽しみにしております
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