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記録ID: 1674615
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ハイキング
奥多摩・高尾

花見尾根( 高尾山 花見ぞね )江戸から明治期のコース

2018年12月10日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.0km
登り
468m
下り
52m

コースタイム

甲州道中 - 荒井宿 - 高尾天満宮 - 花見ぞね - 蛇滝林道 - 花見ぞね - 金比羅台(七盤嶺) - 1号路 - 薬王院 - 高尾山山頂(紫陽関)
天候 曇り-晴-曇り-晴
過去天気図(気象庁) 2018年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自転車
自宅(23区内)からパスハンターで自走、途中にデポ、そして徒歩。
コース状況/
危険箇所等
高尾駅北口から甲州道中を進み、花見ぞね古道を辿る。明治期まで荒井宿のローカルに踏まれていた登山コース。

上ノ宿である荒井宿からは、この花見ぞねで高尾山に参詣していたそうです。

低山バリエーション、基本的な読図必要、危険箇所あり、特に林道から先は初心者向きではない。

昔はわりと踏み跡も明確なルートでしたが、特に先ごろの台風により崩落が進んだようです。

注・歴史ある近世の古道がかろうじて残されています、その現状紹介です。ルートの推奨ではありません。

もしも訪れのであれば生態系に配慮し、オリジナルルートを外さないよう、踏み荒らすことのないよう心がけて下さい。

また大人数でドカドカ入るような場所ではありません。

現在も、この尾根はそれなりに歩かれているので具体的に紹介します。

ただ、ここが「花見ぞね」という近世の古道であるという点はあまり知られていない、忘れられているでしょう。
小仏関跡から甲州道中をさらに西、荒井宿に入り小仏川を渡る。するとここ、天神梅林に囲まれた高尾天満宮が。
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小仏関跡から甲州道中をさらに西、荒井宿に入り小仏川を渡る。するとここ、天神梅林に囲まれた高尾天満宮が。
高尾天満宮脇を通過、花見ぞね(花見尾根)を詰めます。蛇滝林道まで、それなりに急登がつづきます。このルートに展望はありません。
高尾天満宮脇を通過、花見ぞね(花見尾根)を詰めます。蛇滝林道まで、それなりに急登がつづきます。このルートに展望はありません。
尾根道の様子。先の台風により、さらに荒廃が進んだようです。
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尾根道の様子。先の台風により、さらに荒廃が進んだようです。
両側崖の痩せ尾根です、この地形が「ゾネ」です。花見ぞねの由来は感想欄にて説明。
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両側崖の痩せ尾根です、この地形が「ゾネ」です。花見ぞねの由来は感想欄にて説明。
やがて平坦な地形にかかると蛇滝林道手前のサイン。紅葉したモクレンの木の下で一休み。
やがて平坦な地形にかかると蛇滝林道手前のサイン。紅葉したモクレンの木の下で一休み。
蛇滝林道。古道は林道により寸断。岩尾根なので、林道を通す際、おそらくダイナマイトで吹っ飛ばしたのだと思われます。この先はルートが消滅。さらに花見ぞねを辿ります。ザックの置かれている後側の崖に取り付く。この時点で無理と感じたら、林道でエスケープ可能。普通は? ここで林道側に進む方がほとんどだと思います。
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蛇滝林道。古道は林道により寸断。岩尾根なので、林道を通す際、おそらくダイナマイトで吹っ飛ばしたのだと思われます。この先はルートが消滅。さらに花見ぞねを辿ります。ザックの置かれている後側の崖に取り付く。この時点で無理と感じたら、林道でエスケープ可能。普通は? ここで林道側に進む方がほとんどだと思います。
グサグサのズルズル、所々に岩、ほとんどカオス。しかし、よくよく観察すると尾根筋に獣道が通じているので、慎重にそこを辿ります。四つん這いでくぐり抜けます。
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グサグサのズルズル、所々に岩、ほとんどカオス。しかし、よくよく観察すると尾根筋に獣道が通じているので、慎重にそこを辿ります。四つん這いでくぐり抜けます。
金比羅台に向かうトラバース道。本来、このトラバースで金比羅台に出るのですが、崩壊がひどく、あぶないので、花見尾根を詰めました。(尾根上に上がる手前で古道は分岐、そのまま詰めると薬王院方面、手前でトラバースすると金比羅台。)
金比羅台に向かうトラバース道。本来、このトラバースで金比羅台に出るのですが、崩壊がひどく、あぶないので、花見尾根を詰めました。(尾根上に上がる手前で古道は分岐、そのまま詰めると薬王院方面、手前でトラバースすると金比羅台。)
とにかく、この尾根上に出る。金比羅台のやや上、城見坂手前(城見台手前)、七盤嶺の上の尾根筋です。
とにかく、この尾根上に出る。金比羅台のやや上、城見坂手前(城見台手前)、七盤嶺の上の尾根筋です。
尾根上から南側を見下ろすと、まるで商店街のような雑踏は1号路。まだ山の中ですが、なんだか下界に戻れた気分?
尾根上から南側を見下ろすと、まるで商店街のような雑踏は1号路。まだ山の中ですが、なんだか下界に戻れた気分?
尾根上で大休憩、やっと一息。あとは1号路に合流、少し戻り金比羅台、それか薬王院に向かい、そして高尾山山頂に。
尾根上で大休憩、やっと一息。あとは1号路に合流、少し戻り金比羅台、それか薬王院に向かい、そして高尾山山頂に。
おまけ。高尾駅北口国道20号沿い「高尾 萬盛堂」。創業明治43年、高尾周辺の和菓子屋では最古の内の1件。萬盛堂がありがたいのは、硬化防止剤などケミカル不使用の点。昔のままの味。
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おまけ。高尾駅北口国道20号沿い「高尾 萬盛堂」。創業明治43年、高尾周辺の和菓子屋では最古の内の1件。萬盛堂がありがたいのは、硬化防止剤などケミカル不使用の点。昔のままの味。

装備

個人装備
ロープ スリング カラビナ パスハンター

感想

高尾天満宮-蛇滝林道区間は、マイナールートにはよく見られる、注意して進めば、さほど問題はないであろうと思われる急登の尾根筋。

ネックは蛇滝林道から先の区間、ひたすら三点支持で。とにかく尾根上まで延々崖、あぶない(それで却って紹介できるという、近寄り難い、荒れる心配が低いので)。

蛇滝林道の終点から先、金比羅台方向にトラバースする踏み跡もありますが、それは御料林の巡視経路の名残でしょう。

痩せ尾根の「ゾネ」地形の画像、「ゾネ」は「ソネ」とも言われる地形用語。本来、自然堤防を表すそうですが、それが山では境尾根を表す意味から「オネ」と同義語として用いられるそうです。

「花見」は、麓側に高尾天満宮の天神梅林がひらけているため、それに由来するものでしょう。それで花見ぞね(花見尾根)に。

荒井の集落は駒木野関所が設けられたことにより成立した、わりと新しい集落です。それで旧表記は、新たな集落として、新井だったという史観が。

ただ古代から中世の遺跡が発見されており、古くから人の暮しがあったことは確かなようです。

地勢的にこのルートは、高尾山参詣目的のみでなく、相州への間道としても踏まれていたと考察しているのですが、いかがでしょうか?

先に下ノ宿とされる小名路(江戸後期ルート)、そして中ノ宿の駒木野(江戸前期ルート)を紹介しましたが、この荒井は上ノ宿になります。

(上ノ宿 - 中ノ宿 - 下ノ宿の上中下とは、関所との相対的な位置関係によるものです。)

ところで上ノ宿側ルートで気になるのは、伊能忠敬測量隊はこの花見尾根から薬王院に向かったのではないかという謎が。

先に七曲尾根の紹介で、伊能隊は当時のメインルート、参道でもある七曲を詰めたのでは? と説明しました。この花見尾根も、その伊能隊ルートの候補です。

高尾が描かれている「伊能図」は、私が見た範囲では3種類(他にもあるかもしれません)。それぞれ描かれている角度が微妙に異なるのです。

駒木野関所方向からルートが伸びているものが1種、また、荒井宿方向からルートが伸びているものが2種と、いずれもそのように見えるということですが、この件はまた機会があれば紹介します。

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