信仰の山、雪深き天祖山(最初から最後まで誰にも会わず!!)
kennogu
体力度について
- GPS
- 09:16
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,465m
- 下り
- 1,467m
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7:22 小川谷橋
7:48 八丁橋
7:58 登山口発
8:39 水源巡視路との分岐
8:50 ロボット計量計
8:53 大日神社
9:40 小さな祠
9:59 露岩帯
10:28 会所
10:32 山頂(天祖山神社)
北斜面偵察及び昼食
11:11 山頂発
11:49 露岩帯
12:13 小さな祠
14:01 水源巡視路との分岐
14:07 水場(一杯水)
14:26 つづら折
15:17 登山口
15:55 小川谷橋
16:16 東日原BS
バスのエンジンかかっていました。1分後に発車。
| 天候 | 晴れ時々雲り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
JR青梅線 4:47 立川 5:19 青梅 6:00 奥多摩 トイレとモーニングコーヒー 西東京バス 6:25 奥多摩 6:58 東日原 バスには9人乗車 川苔橋下車4人 残りは東日原下車、うち2人が稲村尾根、2人が三ツドッケ方面へ (復路) 16:17 東日原 16:43 奥多摩 JR青梅線〜中央線 16:52 奥多摩(ホリデー快速、直通なのでアッと言う間に帰れます) 17:55 立川 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
(装備) 積雪期であればアイゼンは必須。6本爪の物を使用しました。 (コース全体が急なのと、落ち葉の上に雪が乗ると滑るので) ピッケルもあった方が良いかも。 特にトラバースの部分でバランスを取るのに安心できる。 一度転倒した場面で使ったので持って行って良かったと思う。 今日は冬型の気圧配置で気温が低かったのでいつもより1枚多く着込んだ。 ドライ、ベース、ミッドレイヤーに、更にフリースを重ね、 その上にソフト、ハードシェル。手袋も途中から二重の雪山対応の物に変えた。それでも昼食後は凍傷になるかと思った程指先が痛かった。天気予報で予め予想気温調べておいて良かった。 (コースの印象) 人があまり入ってこない信仰の山。登り始めから登山口に戻るまで誰にも会わなかったのは今回が初めて。 獣のトレースばかり追っかけたのも初です。斜面が急なので人間の道を歩くのが楽なのでしょうか。途中は面白い形の木があったり、小さな祠があったりとそれなりに楽しめます。ただし展望は今一つ。これが人気のない理由の一つですね。 (東日原BS〜登山口) 特に変化のない普通の林道。ここで往復2時間弱かかるのがこの山に人気が無い原因の1つ。 (登山口〜ロボット雨量計) つづら折りの急登から高度を稼いで行きます。最も危険なのは登り始めのつづら折りの先のトラロープ。 1日に同じ場所で2度転落事故が発生した場所のようで、最初の事故の救助中に二人目の全く関係ない登山者が転落したという所。 登りはスピードでないのでなんともないのですが、下りが大変危険。いわゆるヘアピンカーブで幅が狭い上にカーブの先にトラロープ以外に遮る物が無く、堕ちたら谷底まで一気と言う所。帰りはスピード出さずに慎重に通過です。 そこ以外はつづら折り途中のトラバースで谷側がスッパリ切れている箇所がありバランスを崩さないように。特に落葉の下に隠れた石を踏むと転倒のリスクあり、自分は1回下りで転倒してヒヤリとしました。斜面までは転げ落ちませんでしたが、咄嗟にピッケルを打ち込んでいました。 落石にも注意。特に先行者がいる場合は確認しながら登って下さい。 途中で水源巡視路へ入る分岐で指導標ははっきりしているのだけど高い位置にあり下を向いていると見過ごす可能性あり、作業道に入らないように注意。作業道の方が立派です。 (ロボット雨量計〜露岩帯) 登りはトレース無しでも赤テープ頼りに行けます。 下りは道迷いに注意でしょうか。スピード出し過ぎると知らないうちに尾根をはずすリスクあります。 赤テープを見失わずに下ればOK。特に秋以降落葉で道が隠れると可能性あるかも知れませんね。 大きなブナの木がたくさんあり、良く観察すると面白い形をしたものや立派な巨木があります。写真が上手い方には絶好の被写体に。 (露岩帯〜山頂) 特に難しいところなく、淡々と進むといつの間にか山頂。山頂は展望は今一つだが、神社の右手前は開けて日当たりが良いので昼食とりながらまったりとする。 ピストンなので下りは省略。 |
写真
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左の道がりっぱなので間違う人多し。
感想
当初は長沢背稜をまわって三ツドッケ〜東日原の予定でいた。
前日夜に都心も予想外の雪、家の車にも雪が積もっている。
これでは山は雪深いかと思いつつ、いくつかの選択肢を考えた。
�々圓韻襪箸海蹐泙嚢圓�
�∧未了海慂儿�
��1日延期して日曜に行く
荷物は既に前々日に詰めてあり、一応暗くなって最終バスに間に合わないときのために避難小屋へ泊まれる装備は入れてある。
とりあえず行ってみて状況に応じて考えようということで結果的に過剰装備のまま出発。
奥多摩駅に着いたら駅の回りを見ただけでも、雪が先週より深いのが判る。
東日原でバスを降りたのは5人、2人は鷹の巣方面、2人は三ツドッケ方面へ。
日原方面へは自分1人。林道には薄いトレースが1人分。
登山口でアイゼン付けるか迷った末、まあなんとかなるだろと、登り始めた。
なんと1歩目でズルッとこけて前へ進めず。すぐにアイゼン着用。間が悪い。
登山口を見るとトレース無く、獣の足跡のみ。
初めてのコースでトレース無しはまずいかなと思いつつも、
基本的に尾根伝いの道だしそのまま進む。
良く見ると積もった雪に消えかかった人のトレースがうっすら見える。途中で消えたり、また出てきたりであまりあてにできない。
つづら折の急登はアッと言う間に高度を稼げるので気持ち良い。
石垣のある部分は良いのだが、石を積んでいないトラバースの部分は片側がスッパリ切れており通過に注意を要する。
過去同じ日に2度墜落事故があったのはつづら折の先で鋭角にターンする部分のようだ。(現在ではトラロープが張ってあり、下りでスピード出さなければ大丈夫だ)
確かに覗くとここから転落したら助からないというような場所だった。
それ以外に危険箇所はない。雪のあるときには露岩帯の通過で滑らないようにすれば
良いと思う。
ただし、落ち葉の上に雪が乗っており良く滑る。
そういう場所はアイゼンが利かないので要注意。
一度ズルッと滑って完全にこけた。
傾斜のゆるい場所だったのでなんともなかったが帰りに現場を通ったらなんでこんな場所でこけたのだろうと苦笑い。
トレースが消えかかっており、ルートファインドには気を使った。
どうしても赤テープを見失う時間がある。
はずしたと思ったら、コースの上を見上げてテープを見つければ良い。
木が多いコースなので手前の木の蔭に隠れて見つからないときもあるが
数メートル動いてポジション変えれば必ず見つかるので問題ない。
露岩帯を過ぎると雪が深くなる。
少しコースをはずして吹きだまりに入ると膝まで潜る。
また凍結している場所があり、アイゼンが利きにくい。
そうこうしているうちに前方に会所が見えてきた。
まだ年に何回かは使用しているようだ。
山頂はすぐそこ、写真をとりながら到着。
やはり信仰の山だ、神社はいくつかの祠に取り囲まれ独特の雰囲気。
行者達はダウンや登山靴のない時代にこんなところまで登ってきて修行したのだろうか?
山頂で先へ進むか判断を迫られる。北斜面を偵察。
雪が予想より深いのと、トレースが消えかかっている状況では長沢背稜まで行くと日帰りは無理と判断、家族にも泊まりは言ってないし翌日やることもありピストンすることに決定。
昼食には少し早いがコーヒーをいれ、アンパンをかじった後、パスタでランチ。
ピストンだと思うとのんびりしてしまう。
昼食後来た道を戻る。自分のトレースを辿れば良いので楽だと思っていたがこれが大きな間違い。
風でパウダースノーがトレースを消してほんの1時間前につけた自分のトレースが見えない部分があり、それなりにルートを見極めながら進む。
またアイゼン装着していても雪の下に隠れた落葉で滑るのでゆっくり慎重に下る。
ピストンだから急いでも仕方ないので写真を撮影しながらゆったりモードで下る。良く観察するとブナの巨木が良い表情を醸し出している。
視線を落として下を見ると自分の登りのトレースを何かの動物が追っている。登りには無かった足跡だ。
犬の足跡に見えるが、猟犬?それにしては人の足跡は自分の分だけで謎だ。
ロボット雨量計の所で小休止。ナッツとドライフルーツとチョコミックス。コーヒーは面倒なので白湯で暖まる。
ここから先は危険地帯。危ない場所は1歩1歩慎重に下る。途中南斜面で雪が消えたのでアイゼンをはずしたが、下りの最後、日原川の水音が聞こえる位の所でまた雪が出てきた。こんな所で滑落するのもいやなので再びアイゼンを装着。そうこうしているうちに無事登山口に到着。
慎重に下りたので登りより下りの方が時間かかってしまった。登山口でアイゼンはずして東日原のバス停に向かう。着くとバスはエンジンかけていた。あわてて乗り込む。
登山口を出発してから戻るまで、誰1人会わないというレアな体験。獣たちは結構人が通るところを歩くのも判った。
ラッセルは無かったがトレースの無い雪山がこんなに時間かかるのだと初めて実感。途中ピッケル使ったり良い経験になった。
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突然にこんにちは。
天祖の糞はシカの糞だと思いますよ。。
それではまた。。
straycatsさん
コメントありがとうございました。鹿なのですね。それっぽいトレースはありましたが、動物に詳しくないので糞もトレースも良く判りませんでした。ところで写真にアップした足跡は何だか判りますか？自分が午前につけたトレースを追っかける動物、気になって仕方ありません。
by kennogu
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