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Yamareco

記録ID: 1719386
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

立野峠〜矢平山〜高柄山〜上野原駅(真冬の山百巡り・足跡繋ぎ:思わぬ雪上ハイクに!)

2019年02月02日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:51
距離
19.0km
登り
1,470m
下り
1,815m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:42
休憩
1:33
合計
8:15
10:17
10:23
11
10:34
10:35
33
11:08
11:14
38
11:52
11:53
11
12:04
12:16
14
13:11
13:38
13
13:51
13:53
11
14:04
14:07
6
14:13
14:18
33
14:51
14:57
14
15:11
15:23
36
15:59
16:03
43
16:46
16:50
23
御前山分岐
17:13
17:14
24
林道出合
17:38
JR上野原駅
天候 終日快晴微風
過去天気図(気象庁) 2019年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(往路)JR上野原駅南口より無生野行きバス(冬季は1日2往復のみ;Suica使えます)
(復路)上野原駅まで徒歩
コース状況/
危険箇所等
・浜沢から立野峠までの登山路の入口から積雪あり(最深で10cm)
・尾根上:北西側の斜面に残雪豊富(急な下りは軽アイゼン推奨:小生は矢平山手前の寺下峠から装着)
・矢平山の先、千足峠への下り、雪の付いた急斜面の下りあり、スリップ注意
・高柄山から先の縦走路には(日陰のトラバース道除き)ほとんど残雪なし
・新矢野根峠(あずまや有)の先、急な下り&トラバース区間の崩壊箇所、滑りやすく通行注意
・上野原御前山手前の登り返し、ガレ場&倒木で歩きにくい区間あり、通行注意
その他周辺情報 ・御前山迂回路の林道出口(鶴島地区)に「つる鉱泉」あり(不定期営業;要電話問合せ)
・この日は下山後に高尾山口へ寄り道、結局いつもの京王高尾山温泉へ…
本日は、上野原駅から無生野行きバスにて出発。暫く来ないうちに、スゴく立派な駅舎と広場が出来てます!
2019年02月02日 08:12撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 8:12
本日は、上野原駅から無生野行きバスにて出発。暫く来ないうちに、スゴく立派な駅舎と広場が出来てます!
4番乗り場から無生野行きバス出ます。平日1往復、休日2往復の超ローカル路線…
2019年02月02日 08:23撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 8:23
4番乗り場から無生野行きバス出ます。平日1往復、休日2往復の超ローカル路線…
小生一人「浜沢」バス停下車。ここから立野峠へ向かいます。
2019年02月02日 09:22撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 9:22
小生一人「浜沢」バス停下車。ここから立野峠へ向かいます。
麓にお堂あり。路傍には一昨日の雪がまだタップリ…。
2019年02月02日 09:27撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/2 9:27
麓にお堂あり。路傍には一昨日の雪がまだタップリ…。
ここから山道に入ります。
2019年02月02日 09:30撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 9:30
ここから山道に入ります。
樹林帯の路を緩やかに登ります。秋山村の道標はなかなかポップな感じでGood!
2019年02月02日 09:45撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/2 9:45
樹林帯の路を緩やかに登ります。秋山村の道標はなかなかポップな感じでGood!
峠が近づきました。雪は結構しっかり残ってますが、先人の(昨日?の)足跡あり、要所の赤テープも参考になります。
2019年02月02日 09:59撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 9:59
峠が近づきました。雪は結構しっかり残ってますが、先人の(昨日?の)足跡あり、要所の赤テープも参考になります。
小尾根乗越を通過。雪は深いところで10cmぐらい。フカフカでアイゼン等今のところ不要。
2019年02月02日 10:06撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 10:06
小尾根乗越を通過。雪は深いところで10cmぐらい。フカフカでアイゼン等今のところ不要。
立野峠着。秋山村沿いの山々の交差点のよう。ここで昨春の九鬼山からの足跡と繋がりました。先行者お二人あり、倉岳山へ向かわれました。
2019年02月02日 10:19撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 10:19
立野峠着。秋山村沿いの山々の交差点のよう。ここで昨春の九鬼山からの足跡と繋がりました。先行者お二人あり、倉岳山へ向かわれました。
植林帯のステキな雪の尾根歩きが続きます。。
2019年02月02日 10:30撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 10:30
植林帯のステキな雪の尾根歩きが続きます。。
一旦下りにかかり、道志〜丹沢方面の展望が拓けます。麓の村々もしっかり雪化粧…
2019年02月02日 10:37撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 10:37
一旦下りにかかり、道志〜丹沢方面の展望が拓けます。麓の村々もしっかり雪化粧…
大菩薩や奥秩父(右奥)の稜線は結構真っ白…かなりの積雪だったようです。
2019年02月02日 10:49撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 10:49
大菩薩や奥秩父(右奥)の稜線は結構真っ白…かなりの積雪だったようです。
小ピーク着。振り返ると、白妙の富士!
2019年02月02日 10:53撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 10:53
小ピーク着。振り返ると、白妙の富士!
鳥屋山(808m)着。この辺りは日当たりが良く、雪がかなり解けてます。
2019年02月02日 11:08撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 11:08
鳥屋山(808m)着。この辺りは日当たりが良く、雪がかなり解けてます。
舟山通過。標高800m超、北側斜面はしっかり雪が積もってます…。
2019年02月02日 11:52撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 11:52
舟山通過。標高800m超、北側斜面はしっかり雪が積もってます…。
ここで左へ一旦下ります(山と高原地図の「?」マーク)。右の尾根に迷い込まぬよう、強力に通せんぼ。。
2019年02月02日 11:55撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/2 11:55
ここで左へ一旦下ります(山と高原地図の「?」マーク)。右の尾根に迷い込まぬよう、強力に通せんぼ。。
寺下峠着。ここから矢平山までは、先年歩いたことがあります(かなりの急坂…軽アイゼン付けるかどうか、思案のしどころ…)
2019年02月02日 12:05撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 12:05
寺下峠着。ここから矢平山までは、先年歩いたことがあります(かなりの急坂…軽アイゼン付けるかどうか、思案のしどころ…)
やっぱり転ぶと嫌なので、着けました…。
2019年02月02日 12:13撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 12:13
やっぱり転ぶと嫌なので、着けました…。
やはり矢平山は尖っています。手前も山頂の向こうも急坂…〈冷汗〉
2019年02月02日 12:17撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 12:17
やはり矢平山は尖っています。手前も山頂の向こうも急坂…〈冷汗〉
手前の小ピークの登り。こりゃあ、軽アイゼンなしでは少々キツいです…。
2019年02月02日 12:27撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 12:27
手前の小ピークの登り。こりゃあ、軽アイゼンなしでは少々キツいです…。
トラバース道の分岐。ケモノは右、人間は左へ…
2019年02月02日 12:32撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 12:32
トラバース道の分岐。ケモノは右、人間は左へ…
嫌らしいトラバースを突破、尾根道に無事合流。降雪後、稜線を歩いた(走った?)のは動物だけのようです…。
2019年02月02日 12:37撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 12:37
嫌らしいトラバースを突破、尾根道に無事合流。降雪後、稜線を歩いた(走った?)のは動物だけのようです…。
山頂直下の急坂はほぼ雪ナシ…。
2019年02月02日 12:41撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 12:41
山頂直下の急坂はほぼ雪ナシ…。
山頂が近づき傾斜が緩むと、また雪が多くなってきました…。
2019年02月02日 13:07撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 13:07
山頂が近づき傾斜が緩むと、また雪が多くなってきました…。
冬枯れの樹間越しに、雪化粧の大菩薩や白根三山が望めます。
2019年02月02日 13:08撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 13:08
冬枯れの樹間越しに、雪化粧の大菩薩や白根三山が望めます。
本日の最高標高ポイント、矢平山着。冬に登るとまた違った味わいがありますが、足が攣りそう…〈汗〉
2019年02月02日 13:11撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 13:11
本日の最高標高ポイント、矢平山着。冬に登るとまた違った味わいがありますが、足が攣りそう…〈汗〉
雪に覆われた静寂の山頂にて、一人ノンビリ昼食。
2019年02月02日 13:37撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 13:37
雪に覆われた静寂の山頂にて、一人ノンビリ昼食。
右へ下ると旧大地峠へ。左の雪尾根を下ります。
2019年02月02日 13:53撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 13:53
右へ下ると旧大地峠へ。左の雪尾根を下ります。
新大地峠着。道標が倒れてますが、正面の登りがこれから目指す高柄山方面、左は前に歩いた四方津への下山路。
2019年02月02日 14:05撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 14:05
新大地峠着。道標が倒れてますが、正面の登りがこれから目指す高柄山方面、左は前に歩いた四方津への下山路。
ここが金山峠方面の分岐。下界が近づき、雪が少し少なくなってきた感じです。
2019年02月02日 14:09撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 14:09
ここが金山峠方面の分岐。下界が近づき、雪が少し少なくなってきた感じです。
ここが大丸。ここからも四方津への下山路あり。
2019年02月02日 14:13撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 14:13
ここが大丸。ここからも四方津への下山路あり。
一旦車道に出て、再び右の山道へ。ヒトとケモノの足跡が入り乱れてます…〈冷汗〉
2019年02月02日 14:21撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 14:21
一旦車道に出て、再び右の山道へ。ヒトとケモノの足跡が入り乱れてます…〈冷汗〉
高柄山の入口にもこのカンバン…[汗]
2019年02月02日 14:23撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 14:23
高柄山の入口にもこのカンバン…[汗]
四方津の「天空の街」がよく見えます。奥の権現山の尾根の向こうには、チラリと雲取山の山頂付近が頭を出してます…
2019年02月02日 14:31撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 14:31
四方津の「天空の街」がよく見えます。奥の権現山の尾根の向こうには、チラリと雲取山の山頂付近が頭を出してます…
小ピーク通過。標高点あり。ここから左の千足峠へ急降下。。
2019年02月02日 14:43撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 14:43
小ピーク通過。標高点あり。ここから左の千足峠へ急降下。。
ここは軽アイゼンなしでは下れません…〈泣〉
2019年02月02日 14:45撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 14:45
ここは軽アイゼンなしでは下れません…〈泣〉
千足峠着。ここから本日のラスボス、高柄山まで20分です。。チカレター…
2019年02月02日 14:51撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 14:51
千足峠着。ここから本日のラスボス、高柄山まで20分です。。チカレター…
山百・高柄山到着。北側の展望が一気に拓け、相模湖がキレイに見えてます。金山地区への下山路あり、真新しい案内標識が。
2019年02月02日 15:12撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 15:12
山百・高柄山到着。北側の展望が一気に拓け、相模湖がキレイに見えてます。金山地区への下山路あり、真新しい案内標識が。
記念の自撮り。今日は午後一人のハイカーにも出会わず、孤独な旅です…
2019年02月02日 15:15撮影 by  F-04K, FUJITSU
9
2/2 15:15
記念の自撮り。今日は午後一人のハイカーにも出会わず、孤独な旅です…
山頂北面の大展望。本日の気温上昇で、下界の雪もだいぶ解けたことでしょう…
2019年02月02日 15:16撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 15:16
山頂北面の大展望。本日の気温上昇で、下界の雪もだいぶ解けたことでしょう…
山頂に小さな祠あり。お参りしましょう。
2019年02月02日 15:17撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 15:17
山頂に小さな祠あり。お参りしましょう。
やはり北側斜面は雪が多く、下りはアイゼン外せません…。
2019年02月02日 15:27撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 15:27
やはり北側斜面は雪が多く、下りはアイゼン外せません…。
高柄山の北側斜面も、残雪しっかり…
2019年02月02日 15:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 15:33
高柄山の北側斜面も、残雪しっかり…
新矢野根峠着。立派なあずまやあり。ここから上野原駅まで2時間、このまま行くと日が暮れる…〈汗〉
2019年02月02日 16:00撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/2 16:00
新矢野根峠着。立派なあずまやあり。ここから上野原駅まで2時間、このまま行くと日が暮れる…〈汗〉
上野原への下山口まで、倒木だらけのガレ斜面を地獄の登り返し…〈涙〉
2019年02月02日 16:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 16:33
上野原への下山口まで、倒木だらけのガレ斜面を地獄の登り返し…〈涙〉
麓のゴルフ場も積雪で営業休止?
2019年02月02日 16:39撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 16:39
麓のゴルフ場も積雪で営業休止?
高柄山の肩に冬の陽が沈みます…
2019年02月02日 16:40撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
2/2 16:40
高柄山の肩に冬の陽が沈みます…
やっとこ御前山分岐到着。間もなく日が暮れますので、当然ながら御前山はパス。足がまたまた痙りそう…〈涙〉
2019年02月02日 16:46撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 16:46
やっとこ御前山分岐到着。間もなく日が暮れますので、当然ながら御前山はパス。足がまたまた痙りそう…〈涙〉
ちょうど日没。右奥に三ツ峠山見えてます。
2019年02月02日 16:50撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/2 16:50
ちょうど日没。右奥に三ツ峠山見えてます。
先ほど上から見下ろしたゴルフ場の横に出て、辺りが少し明るくなりました。下界も近い〈ホッ…〉
2019年02月02日 16:54撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/2 16:54
先ほど上から見下ろしたゴルフ場の横に出て、辺りが少し明るくなりました。下界も近い〈ホッ…〉
何とか広い林道に降り立ちました。「鉱泉」(つる鉱泉)の標識が魅力的ですが、営業しているかはビミョー…
2019年02月02日 17:13撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/2 17:13
何とか広い林道に降り立ちました。「鉱泉」(つる鉱泉)の標識が魅力的ですが、営業しているかはビミョー…
住宅街の端、舗装道に出ました。こっちの方が結構滑りそうで怖いです…〈冷汗〉
2019年02月02日 17:19撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 17:19
住宅街の端、舗装道に出ました。こっちの方が結構滑りそうで怖いです…〈冷汗〉
御前山も夕闇に包まれます…
2019年02月02日 17:28撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
2/2 17:28
御前山も夕闇に包まれます…
ゴール地点、煌びやかな上野原駅が見えてきました。文明社会のニオイが…
2019年02月02日 17:30撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/2 17:30
ゴール地点、煌びやかな上野原駅が見えてきました。文明社会のニオイが…
相模川を渡れば、上野原駅はすぐそこ。何とか明るいうちにゴールできそうです…
2019年02月02日 17:34撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
2/2 17:34
相模川を渡れば、上野原駅はすぐそこ。何とか明るいうちにゴールできそうです…
上野原での鉱泉入浴を逃したので、今月下旬の職場高尾山ツアーの下見兼ね、いつもの高尾山温泉へ。
2019年02月02日 18:27撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
2/2 18:27
上野原での鉱泉入浴を逃したので、今月下旬の職場高尾山ツアーの下見兼ね、いつもの高尾山温泉へ。
撮影機器:

装備

備考 [消費水分量]PETボトル500ml×1(アセロラ)、ポリタン水約300ml 、魔法瓶のお湯約400cc(昼食用)

感想

冬晴れ続きで雪ナシ状態の関東近郊の低山にも、南岸低気圧の季節がやって来ました。先週木曜夜の雨が山でどれくらいの降雪になったか不安はありましたが、週末の好天予報に誘い出され、「金曜の日照りで大半解けただろう」と高をくくって、月末の職場高尾山ハイキングの小手調べ兼ねていつもの山百・足跡繋ぎツアーに出発します。
 この日のスタート地点は上野原駅からバスで小一時間、アオゲラキャンプ場のある浜沢バス停。倉岳山方面のハイカーで賑わうローカルバスを下車した時から、沿道の残雪に嫌な予感…がバッチリ的中、立野峠へ登るにつれて積雪は増し、深いところで約10〜15cmに。稜線に上がるとモフモフの気持ち良い尾根道で、頭上の樹々から風に吹かれてハラハラ、キラキラと雪の粒が降り注ぎます。どこで軽アイゼンを着けようかと思案するうち、矢平山手前の寺下峠着。ここで以前の職場ツアーの足跡と繋がりましたが、当時の記憶だと山頂手前は泣きの入りそうな急斜面。覚悟してアイゼンを着け、気合を入れて登っていくと急坂にはほとんど雪がなく、拍子抜けしつつも太腿がパンパンに張る頃にようやく2度目の矢平山到着。樹間から透けて見える富士や南ア、大菩薩の展望を楽しみ、ノンビリ弁当昼食を済ませて、この日のメインディッシュ・高柄山へ向かいます。
 時刻は既に午後2時前、このままだと下山前に日が暮れる、と気ばかり焦りますが、ビミョーに雪の付いた急な下りや意外に険しい登り返しが続き、高柄山に辿り着いたのは日も西に傾いた午後3時過ぎ。北面の大展望に癒やされ、フルーツ缶で元気回復しますが、この日の核心部はこの先、上野原御前山分岐までの区間。雪の付いた嫌らしいトラバース区間にザレた急な下り、倒木だらけのガレ場の登り返しなど、山と高原地図の「なかなかハードな道」の解説そのままの厳しさでした。度々足が痙りそうになる程に疲弊しながらも、何とか明るいうちに麓の鶴島地区に降り立ち、自宅の雪かきをされていた住民の方からの「山の雪はどうでした?」の問いかけに応じ、バス通りまでの道を急ぎます。電飾煌めく上野原駅に辿り着く頃には、日も暮れて辺りも暗くなりましたが、どうにか無事に冬の日帰り雪山ハイクを終えることができました。
 というわけで、今回は時ならぬ雪の尾根歩きを楽しめましたが、やはり真冬は標高1,000m以下の低山でも、直前にまとまった雨降りがあった場合は油断せずにしっかり足回りの備えをしておくことの重要さを実感した次第です。ヤマレコユーザーの皆様も、安全で楽しい雪山歩きをお楽しみ下さい!

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