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Yamareco

記録ID: 1731627
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沢登り
谷川・武尊

上越・湯檜曽川 抱返り沢〜朝日岳

1998年09月06日(日) [日帰り]
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usubashiro その他1人
GPS
11:30
距離
15.1km
登り
1,406m
下り
1,551m

コースタイム

日帰り
山行
10:20
休憩
1:10
合計
11:30
6:00
60
7:00
7:15
45
武能沢出合
8:00
8:20
110
十字峡
10:10
65
連瀑帯終了点
11:15
11:30
120
二俣
13:30
13:40
60
14:40
45
15:25
15:35
100
17:15
15
土合橋
17:30
谷川ロープウエイ駅
天候 曇り
アクセス
利用交通機関:
自家用車
一ノ倉出合に車を置きました。
朝日岳の藪でカメラを紛失して写真はなくなってしまいました。これは、1994年10月9日の大倉沢遡行時に撮影した十字峡正面の抱返り沢大滝です。
朝日岳の藪でカメラを紛失して写真はなくなってしまいました。これは、1994年10月9日の大倉沢遡行時に撮影した十字峡正面の抱返り沢大滝です。

感想

 Tさんと溯った4年前の湯檜曽川・大倉沢・・・・。十字峡手前から見た連瀑帯と稜線から見下ろした緩やかな上流部に心惹かれ、次は抱返り沢だと思った。今回、3度目の正直で、この沢を溯行することができた。

 1度目の挑戦は、3年前の10月だった。前夜の土合駅で秋の日の短さを話し合って、白樺沢の溯行に計画を変えた。国境稜線まで見渡せる明るい風景の中に落とす大滝30mを登った。白樺沢は下降路も短く手軽な沢だ。
 2度目は、残雪の多い一昨年の夏。8月半ばだというのに、一ノ倉沢は車道の所まで雪渓が残っていた。湯檜曽川本谷に入ると、うなぎ淵の手前で、谷を埋め尽くした大きな雪のブロックに圧倒された。そこで引き返して、ゼニイレ沢を溯行した。
 そんな経過のあった抱返り沢をやっと溯行することができた。思い入れの沢であり、これからも「心の沢」になると思う。
 また、この計画のきっかけとなった4年前の大倉沢の溯行を含めて、Tさんには湯檜曽川上流域の沢に4本もお付き合いいただく結果となった。

 1週間前に大きな台風が通過した。土合駅周辺やマチガ沢出合などで、土石の堆積があり、周辺は荒れている。
 朝の武能沢出合。湯檜曽川上流域の沢を目指す溯行者が支度を整える場所だ。今日は他に6人のパーティー?がいる。大倉沢に行くという。
 武能沢は下らず、登山道を少し登り魚止の滝をカットして、湯檜曽川本谷に入渓する。水量は多い。うなぎ淵を通過し、滝の左壁を越えて沢が左折すると、3段30mの大ナメから抱返り沢大滝までが望める。十字峡でも水量の多さを感じる。それは、大倉沢出合の滝からも、しぶきをあげる抱返り沢の滝からでもある。
 小休止の後、左岸灌木帯に突入。振り返れば、ここが核心部とも言えた。傾斜はかなり強く、草付きに出ないよう、沢から離れすぎないよう慎重に登る。しばらく登ると、先ほどの大倉沢を目指すパーティーが眼下に見える。大滝から連なる滝上で沢床に降りる。連瀑帯が続き高度をかせぐ。途中、湯檜曽川本谷が見下ろせる。ずいぶん高いところへ登ったことが実感できる。ここからほんの少しで沢が左折し、急に連瀑帯が終了してしまう。
 ここからは、今までの迫力はどこへ行ってしまったのだろうというほど、小さな緩やかな流れになり、緊張感もなくなる。それでもいくつか滝はあって、直登できない滝を2つほど過ごす。やがて、草原の中の流れに変わり、稜線が見渡せるようになる。
 草原と稜線の風景に誘われてルートを左にとってしまう。夏の余韻を残すかのように舞っている高山蝶ベニヒカゲも私たちを誘っていた。これが失敗で、藪こぎの苦戦を強いられることになった。しかも、この藪の中にカメラを落とし、もう辿ることもないであろう抱返り沢の連瀑帯から上流部の風景写真も見ることができなくなった。残念だが、この藪の中では探しようがない。
・・・悪戦苦闘の末、朝日岳の頂上に着いた。

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