鍋割山〜小丸尾根 『遠いうどん屋』探訪


- GPS
- 05:20
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,018m
- 下り
- 1,014m
コースタイム
天候 | 曇時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鍋割山南稜(後沢乗越〜山頂):950m以上で雪。アイゼン不要。 鍋割山稜(山頂〜小丸尾根分岐):全面的に凍結。ただし、登山道脇は凍結なく、アイゼン不要。 小丸尾根:ほぼ雪なし。霜柱でサクサク。アイゼン不要。 |
写真
感想
日本百名山を10数年前に全制覇したYご夫妻とコラボ登山。
打ち合わせ段階で、私のホーム「鍋割」に決定。
Yご夫妻は当然百名山ピークハントのときに、丹沢山ピークを踏んでおられ、その時なのか別の日なのか、鍋割山にも10数年前に登ったことがあるとのこと。しかし、鍋割山荘の鍋焼きうどんは未体験とのことなので、今回は「鍋焼き」体験が主目的の登山となった。
駐車場からゆっくりと出発。勘七橋を渡ったところで、左の「訓練所小道」経由のショートカットをご説明するが、「ウォームアップのため低傾斜の林道ウォーク」を選択される。この選択は私も賛成。
西山林道を淡々と登って、林道終点へ。残念ながら今日も10kgガソリンタンクなし。ボンベと水で10kg程度ザックに詰める。Y氏も2Lボトル1本歩荷。
林道を離れ、ここからが本格登山道。
右方先のミズヒ大滝の滝壺に過日カメラ持ったまま落水したバカ体験を話しつつ、乗越に向かう。
いつものように乗越で小休止。ほんの1分程度の休憩で、Y氏は「じゃあ行こう。」と出発。確かに休憩を長く取り過ぎると、折角温まった筋肉が冷えてしまい後が辛くなるので、小休止は短くするのが秘訣とはいえ、本当に短時間で出発。
道々、右側に見える丸萱尾根(P928)、小丸尾根、大倉(バカ)尾根、左の雨山などをご案内し(曇りのため遠望きかず)、鍋割南陵が寄住民から一ノ萱、ニノ萱、三ノ萱と呼ばれていた話、ミズヒ大滝へ降りるVR起点ポイントなど、ご説明しながらゆっくり登る。
Y氏は、全盛期は標準時間の70%ぐらいで登ったけど、今は100〜120%かけてゆっくり登るという。
ちょうど正午に山頂到着。頂上は積雪10cm程度。そういえば、私が鍋割山荘に「正しい昼食の時間」に来たのは、なんと初めて。木曜なのに山荘内のテーブルはほぼ埋まっている状態。
私を目にした草野さんが声をかけてくださる。
「ガソリンタンクはねえ、朝若い人が持ってきてくれたから。」
なるほどそうでしたか・・・
混雑の中、注文票に名前と3人分と書いて待つ。なるほど、お昼はこういう状況なのですね、と初体験。Y氏は運転しないのでビールを味わう。
Yご夫妻、初めての鍋焼きうどんに大感激のご様子。奥様は「山の上なのに、物凄くたくさんの種類の具材が乗って、本格的。全部運びあげているなんて凄い。」と評価しておられた。
大休止後出発。外は雪が降りだしたので、アウターを重ね、下り用にWストック準備しての出発。鍋割山稜は登山道部分が凍結しているものの、少し脇を歩くと凍結なく、アイゼン無しで歩行可能。
小丸分岐で下りの準備しているグループにご挨拶して先を行く。皆さんアイゼンを装着していたが、日陰の鍋割山稜と違って小丸尾根上部は南斜面なので、これまでより更にアイゼン不要なのではないか?と思ったので、Yご夫妻にもその旨伝え、アイゼン無しで下り始める。案の定アイゼンを要する箇所なし。
ところで、小丸尾根分岐の以前の古い標識は、左「金冷し」右「鍋割山」の正面ボードの裏に、垂直に至「二俣」と書かれたボードがT字型に付いていたのだが、最近新しくなった標識には、それが付いいない。このポイントを見逃してしまう登山者もいるのではないかと少し心配になる。
大体、「小丸尾根」は小丸から分かれている尾根ではないし、事情を知らない登山者は実情を知ると面食らうのではないか?
尾根の名称としては、昔風の「訓練所尾根」の方がまだ誤解されずに済むのではないか・・・など、色々頭をよぎる。
小丸尾根は、霜柱を踏みつけ、サクサクと小気味良く下降。霜柱踏みつけ歩行は、意外にフリクション高く滑らない。
所々山仕事用の作業道が何本か分岐していて、それなりの踏跡もある様子。以前、小丸尾根で迷ったという記事を読んだことがあり、「迷いようがない尾根でなぜ?」と感じていたが、なるほど、作業道に入り込むと、勘七ノ沢に引き込まれることもありうるな、と思った次第。
一旦止んだ雪が、尾根中腹辺りから再び舞い出した。立ち止まると薄ら寒い。しかし、Y奥様は「夏と違って汗がべとつかなくって気持ちいい。」とあくまでもポジティヴ。
小丸尾根終点付近、右側の目と鼻の先に西山林道が見えつつも、登山道はそちらへ降りず、尾根突先で左旋回して小つづらが始まるところがある。下りで疲れた登山者は、概ね皆ここで「何でだよー」と怒りの声を上げるのだが、今日はYご夫妻にこの無情の左旋回を体験していただくために、滝の上部から先導を譲った。
案の定、Y氏は「すぐそこ道じゃないの!」とちょっと面白くなさそう。
左小つづらを折り切って、林道上り方向に合流という不自然な向きでの終点に、Yご夫妻は少々意外な表情。
ここからは二俣で靴とストック先端の泥を落とし、林道歩き。往路でパスした銅像脇のショートカットを下りて、駐車場へ。
湯花楽でのんびり入浴して帰京。
Y氏は、2階のサウナも含め、施設全制覇したとのこと。さすがは100名山男。私なんぞは何十回来ても一階の変わり湯、ジェットバス、露天のつぼ湯の3箇所のみしか入ったことがない。加齢で衰えない「好奇心」に脱帽。
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