小雪舞う!春の武甲山(一の鳥居〜浦山口)←予定外



- GPS
- 06:25
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,102m
- 下り
- 1,113m
コースタイム
天候 | 小雨/小雪のち曇り一時晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
電車で「浦山口」〜「横瀬」(秩父鉄道から西武秩父線への乗り換えは「お花畑」から「西武秩父」まで徒歩5分くらい。切符は通しで買えます(370円)) 「横瀬」から一の鳥居までは早めに歩いて1時間強でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一の鳥居の登山口に登山ポスト有(用紙とペンもあり)。 登山道は多いところで30〜40cmの積雪でした。雪質はとても歩きやすく、アイゼン不要でした。 一の鳥居〜山頂〜浦山口はトレースがありました。その他のルートはトレースなしでした。 特段の危険箇所はありませんでした。 温泉は秩父湯元武甲温泉(800円)に入りました。周辺にはほかにもたくさんありそうです。 お土産は武甲酒造で秩父地酒「武甲正宗」を買いました。いくつか種類あります。 |
写真
感想
ヤマレコメンバーのheromicchiさんと初顔合わせで武甲山へ。
小持山〜大持山の奥武蔵アルプス周回の予定で。
前日の予報では晴れ間も期待できそうだったのだけど、雨がぱらつく。
いくら近づいても車中からは全然武甲山が見えない。
秩父に来たときはいつも見えていた武甲山。家からも秩父方面にひときわ立派に見える武甲山。
登ろうというその日に限って、その姿は完全に雲に隠れてしまったまま。
恥ずかしがりやの武甲山。
登り始めると雪が多い。
溶けた雪でどろどろかな〜とか、凍結しててアイゼン使うかな〜、とか考えていたのに予想外の積雪。
凍結はなく、アイゼン着けなくても快適に登れた。
水墨画の世界が淡々と続く。
登山者は疎らで、風もなく、晴れよりこっちのほうがいいかも、と思うくらい雰囲気がいい。
標高1000mの大杉の広場にはそれはもう素晴らしい杉の巨木が大手をひろげていて、見上げて、抱きついた。
そのあとも何本か巨木があってほれぼれした。
小雪が舞う風景の中で、巨木の神々しいこと。
沈黙は寛容そのものだ。
もさもさと登って行くとやがてひらけて、山頂の神社。
誰もいなくてとっても厳か。
だけどアニメラベルの銘酒「武甲正宗」がそなえてあって笑った。
お願いごとを済ませて展望台(山頂)へ。
展望台からは展望ゼロ!
虚空のような白い空間にただただ霧氷が手を伸ばすのみ。
それはそれで美しかった。
山頂は4℃で無風、山ではこの気温であたたかく感じるから不思議だ。
とはいえじっとしていると冷えてくるので動き出す。
山頂からはシラジクボを経由して小持山〜大持山と縦走する。はずだった。
歩き出してすぐの分岐で、トレースは1本だけ。
いったん浦山口の方へ進んでまた分岐するのだろうとのんきに下り始める。
雪で垂れ下がった低木が行く手を塞ぎ、いちばんひどいところではほとんど歩伏前進。
そんなことをしながら進みながら、なーんかおかしいな?と思ってはいた。
ひとまず下りきった地点に道標があり、「長者屋敷の頭」と書いてある。
地図をみると、完全に浦山口に下っているということだ。
要は小持山へのトレースはなかったということ。
長者屋敷の頭からシラジクボへのトラバースルートもあるにはあるけど破線ルート。
しかもノートレース。
ましてこの天候では、行けない行けない。
おとなしく浦山口に下山して電車で横瀬まで行き、舗装路歩きで一の鳥居に戻ることに決定。
少し時間が早いけど、屋根のあるバラックがあったので長者屋敷の頭でお昼休憩にした。
時折樹上の雪がばさあっと落下してバラックの中にも吹き込んで来る。
カップラーメンとコーヒーであたたまったところで動き始める。
しばらくはなだらかな尾根道。
これがなんとも気持ちのいい雪山ハイキングで楽しかった。
たまに展望のいい場所にでると武甲山とは思えないような雪山風景が広がっていて感動。
尾根を外れて九十九折の下降に入るとどんどん雪が減って行く。
でもこのあたりがいちばん滑りやすくて気を遣った。
やがて下りきると林道に出て、あとは沢沿いにゆるい道がだらだら続く。
だらだら歩き出す前に沢に下りてみたら名もない滝があったりした。
澄んだ沢の水を眺めながら小雨を浴びて春を想う。春にして君を想う。
だらだらと林道を歩いていると猿がいた。たくさん。
毛がもこもこしてあたたかそうだった。
なんか岩壁がみえてきたと思ったらそこには鍾乳洞があるみたいなので、寄ってみようかという話になった。
その前に茶屋でソフトクリームを食べてお茶を飲みながら、何気なく貼ってあった時刻表をみる。
10分後の電車を逃すと1時間近く次が来ない。
我々には温泉に入ったりする予定もあったので、鍾乳洞はやめて駅へ疾走する。
余裕で浦山口駅へ到着。
秩父鉄道から西武秩父線に乗り換えて横瀬駅まで。
途中、車窓や西武秩父駅からはさっき登った武甲山が高い。
最上部にはガスがかかって、なんだかヨーロッパの高山みたいに見えなくもない。
率直にいえば、いままでにみた武甲山の中でいちばんかっこよかった。
堂々たる奥武蔵の盟主。
山腹を痛々しく削られながらも、武甲山はあくまで立派だった。
横瀬駅から一の鳥居までの遠大な舗装路歩きはなかなかのアルバイトだったけど、
結局のところ今日はいい山行だった。
周回コースは次回のお楽しみ。今日の主役は武甲山でありさえすればいい。
温泉に浸かり、日本酒を買って、また降り出した雨の中を帰路についた。
コメント
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nelkenさん
こんばんは。
heromicchiさんと一緒だったんですね。
実は先週、heromicchiさんと谷川岳の山頂でご一緒していたらしく、コメントを頂いてました。
今日もどこに行かれているんですか?とコメントを返したのですが、まさかnelkenさんとご一緒だったとは。
ルートミスがあったようですが、
景色も良かったとのことなので結果オーライですね
こんばんは。
heromicchiさんにお誘いをもらい、ご一緒させていただきました。
前週には1日違いで西上州の御堂山に登るというニアミスだったのも驚きでした。
武甲山はアクセス道路が最後のほう悪そうだったので、運転していただいて笑
ルートはミスしましたが、「あーこれは・・やっぱり」という感じだったので
いずれにしても予定のルートはトレースがなかったのでこれでよかったと思います。予想外の雪山気分を十分に楽しめましたし
3/4の谷川岳、よだれがでるほどうらやましいです。
そのうちに僕もチャレンジしたいと思います!
武甲山、お疲れ様でした
自分もたった今、武甲山の山行記録アップできました。
一緒の山行でしたが、うまく纏められていて感服しました(笑)
ルートは想定外でしたが、想像以上の雪で、この日はあたりでしたね!
展望の武甲山は、またあとでということで、充実した1日なりました
よくよくみたら、先日谷川岳の山頂でご一緒していたYamoooさんのコメントが!
ヤマレコ、つながりますねぇ
またそのうち、どこかの山、ご一緒しましょう!
武甲山、思った以上によかったですね
記録のアップおつかれさまでした!
毎週のように山へいくと記録が追いつかないですよね笑
大持山方面への縦走は次回のお楽しみですね。
ヤマレコは仲間もできるし、計画にも役立つし、記録も整理できるし、すごいですね
ぜひまたご一緒させてください!
景鶴山とか、行きたいですね
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