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Yamareco

記録ID: 1741785
全員に公開
山滑走
大雪山

トムラウシ山、雪洞ビバークから暴風敗退(BC9)

2019年02月26日(火) 〜 2019年02月27日(水)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
26:09
距離
15.5km
登り
1,218m
下り
1,214m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:15
休憩
0:00
合計
6:15
距離 7.7km 登り 1,077m 下り 85m
7:45
375
14:00
宿泊地
2日目
山行
3:41
休憩
0:01
合計
3:42
距離 7.8km 登り 145m 下り 1,132m
6:09
10
宿泊地
6:19
6:20
211
【D1】
駐車場(6:15)前トム付近
※標高1300より上は強風、視程不良により雪洞ビバーク


【D2】
前トム付近(3:40)駐車場
※ビバーク地域周辺は暴風、視程不良につき敗退

天候 【D1】曇り後、雪
※標高1300付近より強風

【D2】曇り後、時々晴れ
※ビバーク地域は、翌朝暴風

過去天気図(気象庁) 2019年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
トムラウシ温泉の駐車場

コース状況/
危険箇所等
※渡渉は、ストックを上手く使って慎重に行動


※尾根のルートには、ピンクテープのような目印は無し


※雪庇が張り出してる箇所もあるので踏み抜き注意

07:43
駐車場、出発
2019年02月26日 07:43撮影 by  SHV39, SHARP
1
2/26 7:43
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駐車場、出発
07:53
2019年02月26日 07:53撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 7:53
07:53
07:53
2019年02月26日 07:53撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 7:53
07:53
08:02
右に進んで橋を渡る
2019年02月26日 08:02撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 8:02
08:02
右に進んで橋を渡る
08:02
奥の橋を渡る
2019年02月26日 08:02撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 8:02
08:02
奥の橋を渡る
08:22
数日前のトレースがあり、ここを渡渉
2019年02月26日 08:22撮影 by  SHV39, SHARP
1
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08:22
数日前のトレースがあり、ここを渡渉
08:49
渡渉後は急登
2019年02月26日 08:49撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 8:49
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渡渉後は急登
09:02
尾根上に出た
ここからは快適な登り♪
2019年02月26日 09:02撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 9:02
09:02
尾根上に出た
ここからは快適な登り♪
09:51
ピンクテープのような目印は無い
2019年02月26日 09:51撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 9:51
09:51
ピンクテープのような目印は無い
09:58
トレースは、スノーシュー2人とスキー滑降2人分と思われるものが残ってた
2019年02月26日 09:58撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 9:58
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トレースは、スノーシュー2人とスキー滑降2人分と思われるものが残ってた
10:12
2019年02月26日 10:12撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 10:12
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10:30
左側は崖
2019年02月26日 10:30撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 10:30
10:30
左側は崖
10:50
奥に見える尾根には夏道がある
2019年02月26日 10:50撮影 by  SHV39, SHARP
1
2/26 10:50
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奥に見える尾根には夏道がある
11:17
だんだん風が強くなり、急登に備えて、風を避けて行動食を腹に詰め、気合いを入れる
2019年02月26日 11:17撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 11:17
11:17
だんだん風が強くなり、急登に備えて、風を避けて行動食を腹に詰め、気合いを入れる
11:28
ここを真っ直ぐ登るが、急登だ
2019年02月26日 11:28撮影 by  SHV39, SHARP
1
2/26 11:28
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ここを真っ直ぐ登るが、急登だ
12:22
急登を終えると、コマドリ沢上部だ
風が強い
2019年02月26日 12:22撮影 by  SHV39, SHARP
1
2/26 12:22
12:22
急登を終えると、コマドリ沢上部だ
風が強い
12:30
視程が悪く、風が強い
2019年02月26日 12:30撮影 by  SHV39, SHARP
1
2/26 12:30
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視程が悪く、風が強い
12:53
2019年02月26日 12:53撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 12:53
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13:02
2019年02月26日 13:02撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 13:02
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13:22
2019年02月26日 13:22撮影 by  SHV39, SHARP
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13:39
前トム平への登りだが、ハイマツや岩が、雪から顔を出してた
雪が意外と少ないエリアのようだ
2019年02月26日 13:39撮影 by  SHV39, SHARP
2/26 13:39
13:39
前トム平への登りだが、ハイマツや岩が、雪から顔を出してた
雪が意外と少ないエリアのようだ
13:56
標高1650付近でプローブを刺すと積雪は3mあった
ここで強風と視程不良のため早めに行動を断念し、ビバーク決定
2019年02月26日 13:56撮影 by  SHV39, SHARP
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2/26 13:56
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標高1650付近でプローブを刺すと積雪は3mあった
ここで強風と視程不良のため早めに行動を断念し、ビバーク決定
16:25
2時間ほどで雪洞完成
と、いっても足元が雪洞
入口付近は雪のブロックにストック、スキーで屋根骨として、ツェルトを被せ、その上に雪のブロックを載せた簡易イグルーのハイブリッド型だ
雪を溶かしてお湯を作り、夕飯を食べ、することも無く寝る
2019年02月26日 16:25撮影 by  SHV39, SHARP
8
2/26 16:25
16:25
2時間ほどで雪洞完成
と、いっても足元が雪洞
入口付近は雪のブロックにストック、スキーで屋根骨として、ツェルトを被せ、その上に雪のブロックを載せた簡易イグルーのハイブリッド型だ
雪を溶かしてお湯を作り、夕飯を食べ、することも無く寝る
翌朝・・・
05:07
昨晩は、雪洞から一歩も出ていない
小用は、雪洞の端でチョロっと♪

04:30に起床し、湯を沸かしホットココア
気温は−7℃だったが、体感的にはもう少し暖かく感じた
2019年02月27日 05:07撮影 by  SHV39, SHARP
4
2/27 5:07
翌朝・・・
05:07
昨晩は、雪洞から一歩も出ていない
小用は、雪洞の端でチョロっと♪

04:30に起床し、湯を沸かしホットココア
気温は−7℃だったが、体感的にはもう少し暖かく感じた
05:46
パッキングを済ませて、意を決して雪洞の外に出る!
どーか、晴天でありますよーに・・・
2019年02月27日 05:46撮影 by  SHV39, SHARP
2
2/27 5:46
05:46
パッキングを済ませて、意を決して雪洞の外に出る!
どーか、晴天でありますよーに・・・
05:51
外に出た・・・
うそーん!(>_<)
強風と視程不良、継続中ーー!
風は昨日より強いーー!
2019年02月27日 05:51撮影 by  SHV39, SHARP
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2/27 5:51
05:51
外に出た・・・
うそーん!(>_<)
強風と視程不良、継続中ーー!
風は昨日より強いーー!
06:09
ツェルトをたたんで丸めてザックに入れようとしたら、ザックが強風に煽られ滑落してくのが見えた!
ヘイ!
ザーーック!

かろうじて回収し、出発準備完了(^o^)v
2019年02月27日 06:09撮影 by  SHV39, SHARP
2
2/27 6:09
06:09
ツェルトをたたんで丸めてザックに入れようとしたら、ザックが強風に煽られ滑落してくのが見えた!
ヘイ!
ザーーック!

かろうじて回収し、出発準備完了(^o^)v
06:48
突き飛ばされるような風に何度も耐風性姿勢でやり過ごしながら行動した
こんなの、いつぶりやろか?
2019年02月27日 06:48撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 6:48
06:48
突き飛ばされるような風に何度も耐風性姿勢でやり過ごしながら行動した
こんなの、いつぶりやろか?
06:49
2019年02月27日 06:49撮影 by  SHV39, SHARP
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06:49
07:19
2019年02月27日 07:19撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 7:19
07:19
07:33
ここからシールを外して滑降モード
2019年02月27日 07:33撮影 by  SHV39, SHARP
2
2/27 7:33
07:33
ここからシールを外して滑降モード
07:33
来た道をスキー滑降で一気に下山
2019年02月27日 07:33撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 7:33
07:33
来た道をスキー滑降で一気に下山
08:04
2019年02月27日 08:04撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 8:04
08:04
08:04
ここまで下がると、青空がチラチラ見えてきた
2019年02月27日 08:04撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 8:04
08:04
ここまで下がると、青空がチラチラ見えてきた
09:05
風も微風
ホットココアを飲む
行動食も食べた
シールを装着し、滑走モードに変換
斜面が緩く滑降は不適と判断
2019年02月27日 09:05撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 9:05
09:05
風も微風
ホットココアを飲む
行動食も食べた
シールを装着し、滑走モードに変換
斜面が緩く滑降は不適と判断
09:30
同じ場所を渡渉して、林道に出た
2019年02月27日 09:30撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 9:30
09:30
同じ場所を渡渉して、林道に出た
09:30
2019年02月27日 09:30撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 9:30
09:30
09:53
駐車場に戻ってきた
2019年02月27日 09:53撮影 by  SHV39, SHARP
1
2/27 9:53
09:53
駐車場に戻ってきた
11:17
ひときわ白いのが、ウペペサンケ山
2019年02月27日 11:17撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 11:17
11:17
ひときわ白いのが、ウペペサンケ山
11:17
トムラウシ方向の稜線はまだ雲の中のようだ
2019年02月27日 11:17撮影 by  SHV39, SHARP
2/27 11:17
11:17
トムラウシ方向の稜線はまだ雲の中のようだ
おまけ
今回、役にたったのがこのインナー手袋
スマホ操作が可能な加工がされてが、効かなくなり、いちいちグローブを外す手間が面倒だったが、中指に切れ込みを入れて、ホツレ防止にライターで炙った
2019年02月27日 13:18撮影 by  SHV39, SHARP
3
2/27 13:18
おまけ
今回、役にたったのがこのインナー手袋
スマホ操作が可能な加工がされてが、効かなくなり、いちいちグローブを外す手間が面倒だったが、中指に切れ込みを入れて、ホツレ防止にライターで炙った
これで、噛んで指を出し入れでき、スマホ操作や細かな作業時に大いに役にたった
切れ込みがあるからといって、特段寒いという事もなかった

オススメです(^o^)
2019年02月27日 13:19撮影 by  SHV39, SHARP
3
2/27 13:19
これで、噛んで指を出し入れでき、スマホ操作や細かな作業時に大いに役にたった
切れ込みがあるからといって、特段寒いという事もなかった

オススメです(^o^)
ビバーク地点
撮影機器:

感想

トムラウシ山、敗退

【D1】
大陸の移動性高気圧が接近中だったので、登り始める
渡渉して、急登から冬尾根上にでる
しばらく、快適な登り
標高1300付近の雪庇ゾーンからは、強風
急登を終えるとコマドリ沢上部で、更に風が強い
コマドリ沢から前トム平へ登り返すが・・・
強風と視程不良により、行動中止
前トム平付近でビバーク決定

プローブを刺し積雪量を計ると3mはある
雪洞と簡易イグルーのハイブリッド型の宿を作成

一人だと雪洞を掘るのが面倒だ
しかも斜面が緩くて排雪が手間だ
悩んだ結果、ハイブリッド型となった
いずれにせよテントより、静で暖かく撤収も楽だし何倍も快適だ

宿が完成し、ひと息
ホットココアを飲む

ヒザ丈の防寒パンツを中に着こんだ
これは、今シーズン秀岳荘で調達し、大活躍で気に入っている
靴を脱がなくても、両サイドのファスナーにより、脱いだり履いたり出来るからアイスクライミングでも重宝している

アウターパンツも今シーズンは、更新しFinetrackのアクロパンツだ
適度にストレッチするので、あぐら姿勢でもストレスが無い

雪を溶かしてお湯を作りアルファ米の夕飯を食べた
する事も無いんで、寝袋に潜り込んだ
こんな時はシュラフカバーは必須だ

乾かしたい物たちも寝袋や服の胸元に入れた

振り替えって見る
人生最初の雪洞は・・・
北ア白馬岳主稜で3人用だった
2回目は、北ア唐松岳の山頂手前で5人用
3回目は、中ア乗鞍岳、森林限界付近で2人用
今回は、1人用・・・
うーん・・・
やっぱ1人で掘るのは面倒だし、なんといっても寂しい

・・・入口のツェルトの隙間から風と雪がチラチラ入ってきてた
隙間を塞ぐのにザックを押し込んだ

ちなみに寝袋は8年前ぐらいのモンベル、ULダウンハガー#1
シュラフカバーは、Finetrackのポリゴンシールド
寝袋の足元にダウンジャケットを押し込んで防寒補強

その夜、寒さを感じたのは、呼吸のための鼻や口元に、粉雪や霜が着くときだけたった


【D2】
翌朝、雪洞内の気温は−7℃だったが、体感的にはもう少し暖かく感じた
お湯を沸かし、ホットココアを飲む
朝飯も、アルファ米

準備を整え、パッキングを済ませる
意を決して雪洞の外に出る!
どーか、晴天無風でありますよーに・・・

しかし!
外は強風暴風で、視程不良
うそーん!
敗退決定

雪洞の周囲に積み上げた雪のブロック40〜50cmは、雪面と同じ高さになっていた
雪が降ったか?、流れて溜まったか?
この地形からなのか?風向きは一定ではなく、どの方向からも吹き付けていた

ツェルトをたたんで丸めてザックに入れようとしたら、雪面に置いてあったザックが強風に煽られ滑落していくのが見えた!(>_<)
ヘイ!ザーーック!
走ってキャッチ!
事なきを得た(^_^;)
あっぶねーー!

その後は、突き飛ばされるような風に何度も耐風性姿勢でやり過ごしながら行動した
こんなの、いつぶりやろか?
思い出すのは、北ア槍ヶ岳の北鎌尾根だ・・・

来た道を引き返し、冬尾根を探して右往左往したが、ようやく特定
下降を始める
途中からシールを外して滑降して一気に距離と高度を下げる、かせぐ、楽チンだ

広い尾根に来るスキーでも滑降できなくなった
そして微風・・・
嘘みたいだ

ホットココアと行動食を詰め込む
さて、温泉だ!

下山して、相棒に無事下山の報告を送る
トムラウシ温泉のエントランスに向かうと張り紙が・・・
日帰り入浴は、12:00からと・・・
そら、2時間は待てへん!
出発

途中、屈足温泉に寄り道
Web検索すると、日帰り温泉は12:00からとある
30分ほど待ち、時間になったので、エントランスに向かう・・・
またしても張り紙が・・・
冬季のため日帰り入浴は15:00からと・・・
3時間は、待てへんわ!(>_<)
つーか、そういう情報はHPにも載せとってー!


とりあえず、何はともあれ、刺激的な二日間だった

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