岡山県高梁市 木野山プチ冒険 花盛り&生き物躍動の春



- GPS
- 04:44
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 526m
- 下り
- 537m
コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 4:40
歩行距離10km、歩行時間4時間20分、歩行数16,800歩、消費カロリー2,310Kcal
天候 | 晴れ時々曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
また、木野山神社奥宮<写真25〜28>にも数台分の駐車スペースがあります。こちらは北から狭い車道が延びているようです。 なお、木野山駅前は月極駐車場になっており、送迎など一時的なもの以外は駐車禁止のようです。 高梁川沿いの国道180号線は、今回歩いたルートの北端から数m南に土砂が流入し通行止めになっていました。人は歩けます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
木野山神社奥宮<写真25〜28>の北から西の津和谷に下る地形図の破線の道は、廃道になっています。ルートファインディングを誤るとエラい目に遭うので、あまりおすすめしません。 三角点「津川」<写真19>へは、参道から逸れてヒノキ林に取り付くと踏み跡があり、直前で少しツツジなどの細枝をよけるくらいですみます。 三角点「木野山」<写真29>へは、竹林に入って引き返し、もう少し南の入口に赤いビニールテープのある林に入り、途中から竹林の中を進みました。分岐があったようでなぜか南寄りに逸れてしまい、北上して辿り着きました。復路は正規ルート通りです。 これ以外は神社の参道やアスファルト道で、去年の豪雨の影響で倒木や土砂崩れがあるものの、歩くのには支障ありません。 木野山神社奧宮<写真25〜28>からは、北に下って山峠(さんたわ)でアスファルト道に出合い、高梁川に出る予定でした。しかし、津和谷に下る地形図の破線の道があれば下りてみることにしました。 標高440m辺りには道標はないものの、木の間の細道が続いているように見えました。しかし、数mで不明瞭になりはじめ、標高380m辺りから急斜面を木を掴んで適当に下るようになりました。雨上がりで埋まっている石が崩れ落ちそうな所もあり、下りが苦手な連れはかなり時間がかかってしまいました。 標高360m辺りのシロハカワラタケ<写真31>撮影地点で少し緩やかになり、わずかに南西に下ったヒイロタケ<写真32>撮影地点手前で林を抜けると、少し開けた斜面に倒木が多数転がっていました。少し北上し標高355m辺りのニワトコ<写真33>撮影地点には朱色のビニールテープがあり、以前は道があったようです。石がゴロゴロした斜面を少し下ると涸れ沢を渡って対岸に出ました。 標高350mからわずかに下り地形図の破線の道と出合った辺りから多少道らしくなり、沢沿いを歩きましたが、標高260m辺りで再び地形図の破線の道に出合う地点で急に背丈を超えるササヤブに突入しました。かき分けると足元は道らしく見えましたが、すぐに北西には進めなくなったので引き返し、無理やり沢に戻りました。渡渉するとまたすぐササヤブになりましたが、標高245m辺りで地形図の破線の道に出合うと開けた場所(ビロウドツリアブ<写真34>撮影地点辺り)に出ました。 沢をまたぎ南下して目の前のヤブに向かって上ると、不意に道に出合い右折、西から南南西に向かいました。ここからは高さ1m程のツツジやササの間を抜け、標高250m辺りからきれいな砂利道になりました。 標高210m辺りで崩壊したアスファルト道に出合いました。歩くのに支障はなく、標高175m辺りで建物が現れ始めるときれいな砂利道になり、すぐにアスファルト道に変わりました。 |
その他周辺情報 | 木野山神社里宮<写真02>の南南東には、日本三大山城の一つとして有名な備中松山城跡がある臥牛山があります。雲海や野生のニホンザルの群れが見られる人気スポットです。 |
写真
枝が上へと伸びて樹高が2mほどになるボケとは異なり、枝が横に広がって草状に立ち上がるため、クサボケと呼ばれます。短いトゲが多いのも特徴です。赤<写真39>はよく見かけますが、真っ白は初めて見ました。咲き始めでしたが、きれいだったので動画も撮りました。
葉に先立って、鮮やかな黄色い花を枝いっぱいに咲かせていました。 早春の花のイメージがありますが、動画でわかるとおり、まだよく咲いていました。振り返って桜<写真04>もズームして動画を撮りました。
県南では3月から開花しますが、ここのユキヤナギはちょうど見頃でした。一度咲くと、2〜3週間の長い間花を楽しむことができます。切り花にしても7日ほどはきれいに咲き続けてくれます。風に揺れているシーンを動画に撮りました。
コバノミツバツツジ<写真15>をヤマツツジと誤解している人も多いようですが、花の色が違います。通常は5月から6月に咲きますが、この1本は狂い咲きのようで、花は1輪でしたが、咲きそうなつぼみが3,4個ありました。
岡山県でみられるのはミツバツツジではなく、このコバノミツバツツジのほうです。他のツツジに先駆けて早いものは3月からちらほら咲き始め、ソメイヨシノが散り始める頃に満開になります。あと2週間もすれば、美しい花道が見られそうです。
植物を食べて荒らすシカの天敵であるオオカミは、関東を中心に神様と崇められました。山の神をお祀りする木野山神社と、山に君臨するオオカミの信仰との関係は深かったようです。狛犬の手前に狛狼が鎮座しています。
狼様越しに本殿
末社に祀られている高龗神(たかおかみ)、闇龗神(くらおかみ)の両神は山峰、渓谷、雨を掌る神様であり、オオカミの姿をしていることから「狼さま」と呼ばれ信仰されています。
地形図の破線の道を西に下ろうとしたらすぐに不明瞭になり、木の枝を掴んで急斜面を下りました。この辺りで緩やかになったので、連れを待っている間に写真と動画を撮りました。カサの直径は3cm程、とても薄いキノコです。
周辺は木が生えていない緩やかな斜面で短い倒木だらけでした。ヒイロタケはその名の通り、全体が鮮やかな朱色で桜の木によく生えます。古くなると次第に色が抜け、最終的には写真右下のように真っ白になってしまいます。直径7cm前後のものがたくさんありました。
樹高数mになりますが、この木は1m程しかなく、直径数mmの花をたくさん咲かせていました。動画も撮りました。この脇に朱色のビニールテープがあったので、ここからは楽勝だと思っていたら甘かった(>_<)
ササヤブから脱出し、少し開けた所に出たらそばにいてくれました。春にのみ現れ、ホバリングを繰り返しながら、さまざまな花で吸蜜します。モフモフの丸っこい姿に癒されました(*^^*)
雨が降ってきたので、ここで傘を出しました。花の付け根までじっくり観察するどころではなかったので、中心部の黄色みが強いこと、草丈が20cm程しかなかったこと、花の直径が3cm程だったことから判断しました。新見市を基準産地とする吉備白蒲公英は他府県の人にとっては珍しい花かもしれませんが、岡山県や広島県東部では普通に見られます。
雨は本降りになり天気予報では弱いはずだった風も強まって、カッパを着ればよかったと後悔しながら歩いていると、明るい色の満開の花が慰めてくれました(^^♪動画には雨音がしっかり入っています。
国道180号線に出ると雨はやみ、土砂崩れで通行止めの所を乗り越えて歩きました。途中、「不動乃瀧」と彫られた石柱があったので脇のコンクリート道を上ってみましたが、倒木や落石で荒れていたので今回は引き返しました。国道をしばらく歩くと、道端に黄色い花が並んでいました。セイヨウアブラナよりも花がまばらにつき、花弁も細めです。また、葉は茎を抱きません。
322.6m峰「津川」
ゴール間近です。最初に登った322.6m峰「津川」<写真19>が備中富士のように思えました。「止まれ」の標識に従って立ち止まって景観を楽しみました(^.^)/~~~
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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---|
感想
3月最後の日、春の風物詩を期待して木野山を訪問。事前の桜開花情報では、岡山県南部は5分咲きの所が多かったのですが、高梁(たかはし)市にほど近い北部では咲き始めか、つぼみの所ばかりでした。しかし、桜がだめでも他に見頃の花がたくさんあると考え、まずはじめにJR木野山駅まで自動車で来ました。
幸い、駅のホーム沿いに咲いている桜が3分咲きから7分咲きぐらいだったので、駅を出発点にしようとしましたが、駅前は月極駐車場になっており、 送迎など一時的なもの以外では自動車を停められないようでした。そこで、近くの八幡神社と木野山神社の境内まで東から恐る恐るLギアで登り(*_*; 両社の間の駐車スペースに自動車を停めました。ここは八幡神社<写真01>と木野山神社<写真02>が共存していました。
木野山神社は木野山の山頂に奥宮<写真25>があり、麓にあるものは里宮<写真02>といわれています。
奥宮の両側にある末社には、高龗神(たかおかみのかみ)、闇龗神(くらおかみのかみ)が祀られています。この両神は「狼さま」として信仰されており、狼を祀る木野山神社の信仰が広まりました。
コレラの流行とともに、明治9年に講社が創設されると中四国で爆発的に増大し、特に米子市とその周辺部には50講社余りもあったようです。コレラが岡山県下に流行した時は疾病退散祈願のため、参詣者が木野山神社に殺到しました。県が二次感染を恐れたため、木野山参り禁止の布告が出されたほどです。コレラを「虎列刺」と書くことから、「狼は虎より強い」のでご利益があるだろうと考えられたためだそうです。
里宮から奥宮まで、距離約3km、高度差約400mありました。当初は木野山山頂に奥宮が鎮座していましたが、大正時代、伯備(はくび)線の開通に伴い、木野山駅前に里宮が建立されました。
里宮は参拝の便宜を図っての建立だと思いますが、木野山神社の神秘性を追求するには、奥宮まで訪問する必要があります。ただし、今回下りで、木野山から地形図上にある津和谷に下りる道を進みましたが、谷道に合流するまではルートファインディングが難しいヤブコギを強いられました(T_T) かき分けなければならない距離は短いのですが、判断を誤るとエラい目に遭います。元の場所に戻る前提なら、木野山をピストンするか、北上し山峠(さんたわ)に下山して高梁川沿いを戻るのが無難です。
“春が来た、木野山に来た!(^^)!”
本日は山行中、ずっと春の到来を感じさせる風物詩がたくさん見られました。その一部を写真や動画で紹介しています。
高梁市の桜の名所としては、紺屋川(こうやがわ)美観地区や白谷公園などが有名ですが、木野山の麓は駅をはじめ、高梁川沿いや麓集落にもたくさんかつ広域に桜が開花します。
桜だけでなく、全体的に旬の花が早く開花し、その花に昆虫などの小さな生物や野鳥が群がり、さらにそれらを捕食する動物が群がるなど、春が一気にやってきていました(^^♪
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