早春のキノコは不発で野鳥観察 鎌倉山〜峰床山
- GPS
- 05:19
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 989m
- 下り
- 976m
コースタイム
天候 | 晴れ 花粉が・・・ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日は北陸で一時雨になるので山スキーはお休みして近場で普通に歩くことにしました。最初は一般人っぽく武奈ヶ岳にしようかと思いましたが、やっぱりキノコの可能性が少しでも高い方ということで向かいの鎌倉山に行ってしまいました(笑)
さて昨日の足かせ山スキーの影響で出だしから足が重いです。本当は足軽々なはずなのですが、昨日の疲れを引きずっています。何とかブナ平まで歩いて休憩します。
鎌倉山の山頂が近くなると残雪が目に入ります。中には100m以上滑れそうな残雪もあり、真剣に今からスキー取りに戻ろうか?なんて思いましたが、昨日雪山を満喫しましたからもういいでしょう。
それはそうと今日は花粉が辛い・・・鼻水垂らしながらの山行です。他に登山者がいなくて助かりました。武奈ヶ岳ではそうはいかないでしょう。
お目当てのキノコはさすがに何も出てきません。いくら春といってもまだ残雪が残る山でキノコに期待するのは無茶というものでしょうか。
1時間くらい歩くと徐々にいつもの調子で歩けるようになりましたがそれでも疲労感は隠せません。鎌倉山の山頂を越えて稜線を歩きます。今日は天気はいいですが風が強めで昨日より寒く感じます。登りの時に少しかいた汗は大半乾きました。
峰床山に着くとアマチュア無線で交信されている方がいました。あのアンテナの長さからしますと50MHz帯でしょうか。お昼にはまだ早いので行動食を食べて少し休憩して下ります。
八丁平に向かうルートはまだ歩いたことのない尾根筋のルートにしてみました。途中で何かルートが怪しくなったみたいなのでGPSを見ると案の定別の尾根に入ってしまってました。分岐まで戻ると、裏返しになってた道標に違和感を感じつつも通せんぼの木を跨いでいたのです。
本来のルートに戻って下ると八丁平に到着です。ちょうどベンチがあったのでそこでお昼にしました。風もなく日向ぼっこしながらのカップ麺です。
八丁平からは中村乗越を越えて江賀谷に向かいます。ここも下りの分岐で非常に間違いやすいルートがあり、以前一度間違えたのでもう大丈夫なのですが、通せんぼのトラロープはかなり高いところにあってわかりにくい感じです。間違いのルートはしばらくはしっかり踏み跡があるのですが途中から薮が濃くなります。無理やり行くと地図上では尾根筋を下るだけのようですが、尾根の末端は急峻な崖になっているので途中から左手に回ってどうか?という地形です。V字谷の間にある尾根は、末端部分が水流によって削られ、大抵は崖か急峻な斜面になっています。地形図ではそこまで急には読めなくても実際は垂直に近いことがよくあります。等高線は10m単位なので、5mくらいの壁なら省略されているものです。V字谷の尾根を下って往生したという方は少なくないと思いますが、一度経験すれば二度と行こうとは思わないでしょう。
さて沢筋に下りると、何度か渡渉をしながら沢沿いを歩きます。途中にある急峻な斜面についたトラバース道は昨年よりさらに凶悪になっていて、獣道より細い足場なのにかなり急な斜面とあってもはや命がけでしょう。慎重に足を運びますがこれは固定ロープを張って行くレベルです。今度行くときはトラロープ持って行って張ることにしましょう。いやスコップで足場を作った方が良いのかも。
林道が見えてきて、渡渉点は定番のしばらく下ったところにある堰堤の少し上あたりです。あとは黙々と林道歩き、渓流釣りの方がおられます。しばらく渓流釣りやってません。もともと釣り好きじゃなかったので竿の腕前はさっぱりですが・・・。
国道に出れば1kmほど歩いて駐車場に戻ります。
登山で本来のルートを外したときというのは、自分の選択が間違っていたということを素直に認めるという場面でもあります。プライドの高い人、普段自分は間違っていることはしないと思っている人にとっては、間違いを認めて戻るというのは難しいことなのかも知れません。
そのために間違ったルートを突き進み、危ない斜面を無理やり下りて「こっちでも行けた」と自身を肯定すると余計に自信ばかりが高まってしまうでしょう。
プライドや自信というのは、通常は困難を乗り越え人並み外れた素晴らしい結果をもたらしてくれるものです。ただ、事実に目を背けたり、自分の考えに反対する人を排除したりして、裸の王様になったり、法律やマナーを無視するようになることがあります。
それはまるで、人生のルートが間違っているのに、周囲の意見も無視して「こっちのルートで合っている!」と危険な道を突き進んでいくようなものです。そしてその先にはV字谷の尾根筋の末端が待ち受けています。
自分にとって耳の痛い話にどれだけ耳を傾けられるか。痛いのが耳で済むうちにしたいものです。怪我をして本当の痛みに苦しめられる前に。白山での山スキーシーズンが始まる前に自問自答する一日でした。
コメント
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モモちゃん、まいど。
いいルート歩いてますね。
もう少ししたら、鎌倉山の登山道は、
イワカガミやシャクナゲが満開で
八丁平の新緑も目立ってくるでしょうね。
もう少し南側、つまり
足尾谷を下降ルートにとると
ボクのように懸垂下降しなけりゃなりません
こんなはずじゃなかった?
というのがもたらした結果ですが、
思い出してしまいました。
たいへん、耳、痛いです(笑)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1139221.html
クマ
クマさんこんばんは!
興味深いレコ拝見しました〜足尾谷はだいぶ前に2回ほどお邪魔したことがありますが難ルートの往生した記憶があります。若くないですが若気の至りでした(笑)
もちろんヒルもいたので足尾谷からはそれ以来遠ざかっています。
万が一のためにロープは必要ですね。万が一であって欲しいですが…
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