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Yamareco

記録ID: 178930
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山滑走
谷川・武尊

巻機山 米子沢

2012年03月29日(木) [日帰り]
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kamatsuka その他1人
GPS
--:--
距離
12.5km
登り
1,481m
下り
1,470m

コースタイム

※コースタイムは休憩を含みます。なお、登り下りともに、かなり時間が多めにかかっております。

6:35国道291号西谷後→(30分)→7:35桜坂・夏山登山口→(1時間25分)→9:10井戸の壁上→(2時間41分)→11:51ニセ巻機山
12:13ニセ巻機山→(1時間9分)→13:22巻機山

滑降
14:12巻機山→(19分)→14:31米子沢最下部
(林道合流失敗のため板脱いでラッセル、休憩)
15:28米子沢最下部→(9分)→15:37国道291号西谷後
天候 終日快晴無風
過去天気図(気象庁) 2012年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道291号線・西谷後バス停に数台分の駐車スペースあり。夏山登山口である桜坂までの除雪完了は、例年4月中旬以降。
コース状況/
危険箇所等
●国道291号〜桜坂
明瞭な踏み跡あり。ゆるい登りです。桜坂の夏山登山口駐車場はすっぽり雪に覆われており、どこが駐車スペースなのかも
分かりませんでした。除雪は順調に進むのでしょうか・・・?

●井戸の壁
40度以上の登りあり。スノーシューで腿程度まで潜る箇所も。
噂通り、ここが最初にして最大の難関でした。
ここで何処からともなく一匹の犬が現れ、以降、ニセ巻直下までずっとついてきました。名前はマリーアントワネット、通称「マリコ」とのこと。謎すぎですw
あとで分かりましたが、ふもとの清水では結構名の知れたお犬さんのようです。

●井戸の壁上〜ニセ巻機山
気持ちの良い稜線歩きです。ニセ巻機山直下は条件により凍結し、難所となるようです。
今回は問題なしでした。

●ニセ巻機山〜巻機山
一旦鞍部まで滑り込み、そこから本峰へ登り返します。避難小屋は完全に埋没していました。
鞍部までの滑りは47秒で終わってしまいましたw
が、凍結等一切なく、超快適斜面でした。
鞍部で雪を掘って試験、結合◎。安心して米子沢に飛び込めます。

●巻機山〜米子沢源頭
新雪はありませんでしたがよく締まっており、凍結等も一切なく、滑りやすい快適な斜面でした。

●米子沢源頭〜米子沢最下部
例年ですと支流からのデブリが気になるようですが今年は完璧といっていい面ツルバーンでした。
ただ、大滝〜下部は雪が腐っており、ターンがうまく切れませんでした。

●米子沢最下部〜桜坂〜国道291号
適当な地点で左岸の林道に移るのが正解ですが、誤ってそのまま沢を下ってしまい、堰堤に出てしまって
余計な時間がかかってしまいました。ご注意ください。
林道に合流後、桜坂までは登りは一切ありません。桜坂〜国道は2箇所登りがあり、少し板を脱ぎました。

よく走る雪でしたら、巻機山頂〜桜坂が15分、桜坂〜国道まで5分程度だと思います。
冬季の登山口となる、西谷後バス停です。数台分の駐車スペースがあります。標高570mで、桜坂の夏山登山口(740m)までまずは歩くことになります。
冬季の登山口となる、西谷後バス停です。数台分の駐車スペースがあります。標高570mで、桜坂の夏山登山口(740m)までまずは歩くことになります。
焼ける黒岩峰。きょうの好天は約束されています。
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焼ける黒岩峰。きょうの好天は約束されています。
ボードを背負っていざ出発。凍み渡っておりつぼ足でも行けそうでしたが、担ぐのも嫌ですのでスノーシューで歩き始めます。桜坂に向けて明瞭な踏み跡が続きます。
2012年03月29日 06:04撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
3/29 6:04
ボードを背負っていざ出発。凍み渡っておりつぼ足でも行けそうでしたが、担ぐのも嫌ですのでスノーシューで歩き始めます。桜坂に向けて明瞭な踏み跡が続きます。
(特大画像)桜坂にはテントがずらり。なんと、所属大学のワンゲルが来ていたのです。そして同じ学部の知人&後輩にも遭遇。ここに小屋を持っているのは知ってましたが、まさか本当に会うとは笑
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(特大画像)桜坂にはテントがずらり。なんと、所属大学のワンゲルが来ていたのです。そして同じ学部の知人&後輩にも遭遇。ここに小屋を持っているのは知ってましたが、まさか本当に会うとは笑
桜坂から少し歩くと、何処からともなくお犬様が一匹現れて、後ろをぴったりついて来るようになりました。どういうことなのw
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桜坂から少し歩くと、何処からともなくお犬様が一匹現れて、後ろをぴったりついて来るようになりました。どういうことなのw
さて、謎に旅の仲間も増えたところで、いよいよ井戸尾根に取りつきます。怪我と病気でずっと山を離れていたので、不安しかありません。
2012年03月29日 07:40撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
3/29 7:40
さて、謎に旅の仲間も増えたところで、いよいよ井戸尾根に取りつきます。怪我と病気でずっと山を離れていたので、不安しかありません。
ついに井戸の壁の登りがはじまりました。
2012年03月29日 08:25撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
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3/29 8:25
ついに井戸の壁の登りがはじまりました。
この日は状態もよく、かなり登りやすい部類だったと思うのですが、僕にはキツかったです・・・
2012年03月29日 08:18撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
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3/29 8:18
この日は状態もよく、かなり登りやすい部類だったと思うのですが、僕にはキツかったです・・・
確かに壁ですw 明瞭な踏み跡が続きます。
2012年03月29日 08:25撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
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3/29 8:25
確かに壁ですw 明瞭な踏み跡が続きます。
疎林を包む静寂に、心休まります。
2012年03月29日 08:25撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
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3/29 8:25
疎林を包む静寂に、心休まります。
格闘すること2時間弱、ようやく井戸の壁を突破しました。ここからは気持ちの良い稜線歩きです。正面には・・・
格闘すること2時間弱、ようやく井戸の壁を突破しました。ここからは気持ちの良い稜線歩きです。正面には・・・
これから目指すニセ巻機山が。振り返ると・・・
これから目指すニセ巻機山が。振り返ると・・・
(特大画像、詳細ページより拡大できます)大源太山の大絶景。疲れも吹き飛・・・と言いたいところですが、病み上がりの体は中々そうはいきませんでした。
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(特大画像、詳細ページより拡大できます)大源太山の大絶景。疲れも吹き飛・・・と言いたいところですが、病み上がりの体は中々そうはいきませんでした。
このお犬様、名札によると「マリーアントワネット」というお名前のようです。残念ながらパンもブリオッシュも持ってないす、マリコ様。
2012年03月29日 09:41撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
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3/29 9:41
このお犬様、名札によると「マリーアントワネット」というお名前のようです。残念ながらパンもブリオッシュも持ってないす、マリコ様。
(特大画像)米子沢が見えました。デブリは皆無で面ツルです。これは大いに期待がかかります。
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(特大画像)米子沢が見えました。デブリは皆無で面ツルです。これは大いに期待がかかります。
マリコ、なにを見てる?笑
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マリコ、なにを見てる?笑
大源太山のトンガリに元気をもらいながら登りました。
大源太山のトンガリに元気をもらいながら登りました。
ニセ巻の大斜面の向こうに割引岳。
ニセ巻の大斜面の向こうに割引岳。
妙高・北ア方面。この日はワンゲル以外に、20人前後が入山していたようです。
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妙高・北ア方面。この日はワンゲル以外に、20人前後が入山していたようです。
マリコ「また休憩かよ、にわか乙」 しかし、どこまでついてくるつもりなの・・・w
2012年03月29日 10:42撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
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3/29 10:42
マリコ「また休憩かよ、にわか乙」 しかし、どこまでついてくるつもりなの・・・w
黒岩峰から続く稜線。
黒岩峰から続く稜線。
マリコ「巻機山はわたしの庭ですぞ、馬鹿にすんなや」 でも、スノーシューの尻尾を踏みつけるのは勘弁してくれw これには参りました。
2012年03月29日 10:08撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
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3/29 10:08
マリコ「巻機山はわたしの庭ですぞ、馬鹿にすんなや」 でも、スノーシューの尻尾を踏みつけるのは勘弁してくれw これには参りました。
ニセ巻機山直下は凍結とのことでしたが、時間が遅かったせいかすでに緩んでいました。九十九折れに登りきると・・・
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ニセ巻機山直下は凍結とのことでしたが、時間が遅かったせいかすでに緩んでいました。九十九折れに登りきると・・・
ニセ巻機山頂着。ようやく巻機本峰が見えました。ここから小屋(完全に埋没)の鞍部まで一瞬滑りを楽しみ、本峰へ登り返します。
ニセ巻機山頂着。ようやく巻機本峰が見えました。ここから小屋(完全に埋没)の鞍部まで一瞬滑りを楽しみ、本峰へ登り返します。
鞍部で雪の状態を確認。結合は良く、安心して米子沢に滑り込めます。頂上直下のこの広大斜面を登りきると・・・
鞍部で雪の状態を確認。結合は良く、安心して米子沢に滑り込めます。頂上直下のこの広大斜面を登りきると・・・
ほどなく巻機山頂です。若干拍子抜け。頂上は平坦で、何もありません。
ほどなく巻機山頂です。若干拍子抜け。頂上は平坦で、何もありません。
しかし天候は快晴、展望は360度。画像は越後三山、うっひょー!!
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しかし天候は快晴、展望は360度。画像は越後三山、うっひょー!!
山頂にて僕。10月の槍敗退涸沢以来の山なので、はしゃぎまくりですw
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山頂にて僕。10月の槍敗退涸沢以来の山なので、はしゃぎまくりですw
巻機山頂より大展望。後立山、それに妙高や焼山も。最高の展望でした。
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巻機山頂より大展望。後立山、それに妙高や焼山も。最高の展望でした。
(特大画像)八海山と越後駒ヶ岳。手が届きそう。
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(特大画像)八海山と越後駒ヶ岳。手が届きそう。
山頂からの絶景を楽しんだあとは、いよいよ滑降開始です。上部の雪は快適でした。
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山頂からの絶景を楽しんだあとは、いよいよ滑降開始です。上部の雪は快適でした。
(特大画像)米子沢源頭部の斜面。どこでも滑り放題、天国ですね。
(特大画像)米子沢源頭部の斜面。どこでも滑り放題、天国ですね。
あっという間に本峰の斜面は終わり、米子沢源頭部に入ります。どんどん滑るぞおおおおいいいいいいいいいいい!!!!
あっという間に本峰の斜面は終わり、米子沢源頭部に入ります。どんどん滑るぞおおおおいいいいいいいいいいい!!!!
米子沢上部。斜度もなく快適です。大滝は完全に埋まっており、いつの間にか通過していました。
米子沢上部。斜度もなく快適です。大滝は完全に埋まっており、いつの間にか通過していました。
支沢からのデブリも、この程度ならあってないようなものです。先年のレポと比較する限り、今年は本当に好条件だったようです。ただ、大滝下あたりから雪が腐って板が走らなくなってしまいました。
2012年03月29日 14:37撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
3/29 14:37
支沢からのデブリも、この程度ならあってないようなものです。先年のレポと比較する限り、今年は本当に好条件だったようです。ただ、大滝下あたりから雪が腐って板が走らなくなってしまいました。
米子沢最下部。ここまで来るとザラメに変わり、再び走るようになりました。誤ってこのまま直進してしまい堰堤にぶつかってしまいましたが、適当な場所で左岸の林道に移るのが正解です。
米子沢最下部。ここまで来るとザラメに変わり、再び走るようになりました。誤ってこのまま直進してしまい堰堤にぶつかってしまいましたが、適当な場所で左岸の林道に移るのが正解です。
桜坂へ向かう林道の下り。ギリギリ下り坂のみなので、ストックを使えばボードでもいけました。これはこれでなかなか楽しいです。桜坂からはわずかの滑りで駐車地着。大満足の山行でした。
2012年03月29日 15:28撮影 by  DMC-FX66, Panasonic
3/29 15:28
桜坂へ向かう林道の下り。ギリギリ下り坂のみなので、ストックを使えばボードでもいけました。これはこれでなかなか楽しいです。桜坂からはわずかの滑りで駐車地着。大満足の山行でした。
撮影機器:

感想

昨年10月の涸沢以来、怪我やら病気やらで山から足が遠のいておりました。ご心配をおかけしました。
体力の低下も著しいので、まずは昨年の状態にまで戻すことを当面の目標としたいです。
同行のH様、この度は大変お世話になりました。ありがとうございます。

【追記】
井戸の壁周辺で、白のクライミングヘルメットを見かけた方、ご一報いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。

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(以下、YouTube動画です。レンズが非常に汚くて申し訳ございません)

マリコ様


ニセ巻機山の登り


ニセ巻機山頂


巻機山頂直下の斜面を滑る




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コメント

マリコは・・・
ご無沙汰です。
私も先週末、5ヶ月ぶりに山へ行きました。
一から体力をつけなおさないといけません・・・

ところで犬はどうなったのでしょう?
山頂に置いてきぼり??
2012/3/31 12:11
ご無沙汰しております。
BIMOTA様、こんにちは。

北八ヶ岳お疲れ様です。天気が微妙で残念でしたね・・・ 次なる山行は太陽に恵まれますよう。

僕は年が明けてから病気をしてしまい、結局7ヶ月ぶりの山になってしまいました。退院直後は近所のスーパーにいくのすらキツいという有様で、失意に沈んでおりました・・・
これから少しずつ体力を取り戻していきたいです。

マリコは標高1750mあたりまでついて来ました。しばらくその辺りをうろうろしていたようですが、後続のワンゲル(知人達)の一行とともに下山したようです。
2012/3/31 13:23
プロフィール画像
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