霞立つ峯の桜の朝ぼらけ―高尾山・小仏城山〜照手姫伝説の美女谷・底沢へ



- GPS
- 04:50
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 792m
- 下り
- 783m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
高尾山口10:03(京王高尾線) 復路: 相模湖15:15(JR中央本線) 高尾15:24 |
写真
感想
スギ花粉は収まったもののヒノキ花粉はまだ飛んでいるこの時期、山歩きはどうしようかと思っていたのだが、異動したばかりの職場でストレスがたまりこれはもう山へ行くしかないという気分になっていた。
職場から高尾山を眺めつつこの週末は高尾山に桜を見に行こうと決めた。
平地のソメイヨシノはもう盛りはすぎたが高尾山の一丁平の山桜はちょうど見頃を迎えているに違いない。
高尾山にヤマザクラを見に行くつもりだと話すとちょうど予定が空いているとのことでYsと一緒に行くことに。
京王高尾線の車内でYsと落ち合い、高尾山口に降り立つと日焼け止めの試供品を配る人が出るくらいの大賑わいだ。
でも、これでもゴールデンウィークとかに比べるとまだまだ混んでいない方なのだろう。
高尾山がミシュランの三ツ星観光地に選ばれてから10年以上経つのに人気が落ちないのは、高尾山が人気観光地として定着したということなのだろう。
高尾山山頂まではどのコースで行くか悩んだが、最近歩いていない沢沿いを登る6号路で行くことにした。
途中所々詰まる場所もあったが、それでも思ったよりは混んでいなかった。
高尾山山頂も思ったよりは混んでおらず、ちょうどヤマザクラが見頃を迎えていたが、お昼にするにはまだ早いので先に進むことにする。
この高尾山から奥、小仏城山へ続く道は桜がたくさんあり、桜ロードとなっている。
初めて高尾山から小仏城山経由で相模湖駅まで歩いた中学1年生の春の遠足の時もちょうど4月半ばで桜がきれいだった記憶がある。
ヤマザクラだけではなく、赤い葉と一緒に咲いているのが特徴的な桜もあった。
マメザクラなのだろうかそれともミネザクラなのだろうか。
一丁平まで来ると思ったとおりヤマザクラをはじめとする桜が満開だった。
シートを広げてくつろいでいる人も多かったが、ここまで来たらあと一息で小仏城山山頂なので、山頂でお昼にすることにした。
小仏城山山頂からは富士山が見え、振り返れば関東平野も一望出来て気持ちがいい。
そして、花桃や水仙が植えられた南斜面は陽当たりもよく気持ちがいい。
そういえば、6年前異動した時もストレスだらけで友人たちとここへ来たことを思い出した。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-286727.html
それが、異動することになった時にはこの職場にもっと残っていたいと思ったのだから、今回異動した職場もそのうちそうなるに違いないと思った。
ここ数日の寒さが嘘のように今日は春らしい気持ちのいい日だった。
Ysが持ってきてくれた手作りのおにぎりやカップラーメンを食べていると、今日本当に山に来てよかったなと思った。
下りは小仏峠経由で相模湖駅方面の底沢へ旧甲州道中を行くことにした。
小仏城山から相模湖駅方面に下りるときは東海自然歩道のコースを歩くので、このコースはまだ歩いたことがなかったからだ。
美女谷橋まで下りるとYsが「照手姫伝説」の看板に気づき、その照手姫が髪を梳いたという七つ淵を見に行くことにした。
美女谷橋から片道15分ほどあり思ったより離れていたが、小さな淵が連続する沢になっていて、確かに洗面台のように使えたかもしれないなと思わせる面白い沢だった。
ここから相模湖駅へは国道20号を歩くと車の排気ガスが気になるので裏道を通っていくとここも桜がきれいに咲いているところが多かった。
今朝の新聞で藤原定家の「霞たつ 峯のさくらの 朝ぼらけ くれなゐくくる 天の川浪」が紹介されていたが、ちょうどそんな峰の山桜を堪能できた山旅だった。
平安の昔から峰々に煙るほの白い桜の様子は変わらずに続いてきたのだ。
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