岡山県津山市 広戸仙半日コース 桜&アセビ&ヤマシャクヤクつぼみ



- GPS
- 04:28
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 817m
- 下り
- 819m
コースタイム
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 4:27
歩行距離10km、歩行時間4時間、歩行数18,600歩、消費カロリー2,210Kcal
天候 | 晴れ(山頂周辺は小雨) |
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過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
広戸仙(ひろどせん)麓のウッドパーク声ヶ乢(こえがたわ)のソメイヨシノは8分咲きくらいで、まだつぼみだけの木が全体の5分の1ほどありました。登山道のヤマザクラなどはつぼみから3分咲きくらいです。 登山道のアセビは広戸仙頂上<写真33>は咲き始め、それ以外は満開です。 水場の東のヤマシャクヤク<写真40>は直径1.5cm程のつぼみが3つくらい確認できました。今年は株数が少なそうです。ふるさとコースは行っていないのでわかりません。 今回のルート上に一部、去年の豪雨の影響が残っていますが、水場より東の踏み跡以外は少し気を付ければ問題ありません。登山道は声ヶ乢(こえがたわ)登山口から時計回りが通常ルートです。今回のように逆回りすると、東側は金山谷林道登山口(タチツボスミレ<写真21>撮影地点のすぐ東)から甲山までは少し道がわかりにくい所があります。しかし、雨天や今回のような雨上がりは、トレランコースにもなってよく整備されている西側ルートを下ったほうが安全です。 コースの東側は、去年の豪雨の影響が多少残っています。 まず、金山谷林道登山口(タチツボスミレ<写真21>撮影地点のすぐ東)の東隣に土砂が積もって道がふさがり重機があります。声ヶ乢(こえがたわ)登山口からここまでのアスファルトの金山谷林道は、今回歩いた区間は、小さな落石が多少あるだけで人間は問題なく通行できます。斜面や愛宕神社<写真16>参道は、砂利で補修してある箇所がありました。 登山口から小石がゴロゴロしているのは2m程で終わります。 標高630m地点に石が大量に流れ下った跡を東に横切る所があります。上りだと少しわかりにくいのですが、ピンクテープを探しながら歩けば大丈夫です。ここからもう少し登ればオレンジ色のテープが適宜あり、歩きやすくなります。 甲山北北西の小さな岩場(矢櫃城跡&爪ヶ城<写真25>撮影地点)周辺も少し崩れたらしく、一部に砂利があります。これらを踏まないように気を付けて下れば、岩自体は滑りにくいので問題ありません。 標高1030m辺りから第3展望所<写真30〜32>までは、元々、濡れていると少し滑りやすい黒土で一部、小石や落ち葉があります。 コースの西側は、去年の豪雨の影響が見られるのは水場より東の踏み跡だけです。これ以外はよく整備され、一部は濡れていると少し滑りやすい黒土ですが、少し気を付ければ雨天などでも大丈夫です。標高910mの鎖場も鎖を使わなくても下れます。 水場までは問題ありませんが、すぐ南東の谷に大量の倒木が重なっているのが見えます。水場からはピンクテープと幅20cm程の踏み跡が東に延びています。水場東の標高830m辺りで大量の土砂が流れた跡が踏み跡を縦断していました。距離は2m程ですが、雨上がりで崩れやすい斜面なので、注意しながら踏み跡に復帰しました。復路は南に下りすぎましたが、ピンクテープが見えたのでよじ登ってすぐに合流できました。 踏み跡終点のヤマシャクヤク群生地<写真40>の谷は、元々、小石がゴロゴロしているので、見た目には豪雨の影響はあまりなさそうでした。しかし、周辺を見渡した限りでは明らかに去年よりも株数が減っているようでした。踏み跡も一部、崩れやすい所があるので、今年は立ち入らずそっとしておいたほうがいいかもしれません。 |
その他周辺情報 | 約1,200本の桜が楽しめる声ヶ乢(こえがたわ)桜まつりは4月21日(日)までです。土日は弁当や特産品の販売があります。ライトアップは散るまでの日没から21時半までです。 4月15日現在、開花中のソメイヨシノは8分咲きくらい、まだつぼみだけの木が全体の5分の1ほどありました。ただし、気温が急激に上昇するため、ソメイヨシノは21日には散り始めているでしょう。 |
写真
広戸仙&滝山&那岐山
散り始めたばかりの桜越しにこれから登る広戸仙(ひろどせん)から滝山、那岐山(なぎさん)までが見えました。動画を撮っていると、風が少し強まり、桜トルネードも見られました。
声ヶ乢(こえがたわ)の駐車場に向かう途中、路肩に自動車を停めて撮影しました。中央に白いコブシ、両サイドに桜並木、右奥に広戸仙南の三角点峰「爪ヶ城」<写真30〜32>が見えています。動画も撮りました。
ソメイヨシノ
ソメイヨシノはまだ少しつぼみもあり、8分咲きくらいでした。傷んだ花がないのでとてもきれいに見えます。アスファルト道に戻り、ちょうどU字カーブの辺りから桜と爪ヶ城<写真30〜32>の動画を撮りました。
コブシの隣にソメイヨシノよりも色が濃い桜がありました。3分咲きくらいだったので、これからが楽しみです。まだつぼみしかない木が植わった一角があったのですが、ヤマザクラかもしれません。この東から360度桜動画を撮りました。
高さ約10mから急流になって直角に折れ曲がり、最後は2条になって落下する滝ですが、雨上がりで水量が多いのか、3条に見えました。愛宕神社の祠の扉は壊れ、ご神体が丸見えでした。動画にもバッチリ映してしまいました。去年の豪雨で参道もやられたのか、砂利で埋めてあり、足元のヤマルリソウ<写真15>やミヤマカタバミは完全になくなっていました。
落差2m程のこの滝は明らかに3条になって落下していました。今まで気づかなかったのは周辺が樹木で被われていたからなのでしょうか。全体が人の顔のように見えます。たらこ唇がセクシー(^_^)
日本三大局地風の一つである広戸風が吹き下ろすこの地区では、北側に戸背(こせ)と呼ばれる防風林を設けている家屋が多数見られます。気象庁の観測点は奈義町にありますが、津山市がここ旧勝北町に設置している風速計では、奈義町を超える風速50m以上が観測されることもあるそうです。以前お会いした地元の方によれば、「奈義、奈義と言われるが、広戸風はうちが本家」なのだそうです。
&白いアセビ
アセビはたいてい白花ですが、たまに淡いピンクもあります。ここは左に淡いピンク、右に白い花が咲いていました。この少し南では、どちらも花をズームして動画に撮ってみました。
矢櫃城跡&爪ヶ城跡
北西方面には、アセビ越しに矢櫃(やびつ)城跡のある標高910m小ピーク、その背後に標高1075.4m三角点「爪ヶ城」<写真31>のあるピークが見えました。爪ヶ城は、広戸氏の居城だった矢櫃(やびつ)城の詰めの城(最後の砦)とみられており、詰ヶ城が訛って爪ヶ城になったと考えられています。
「爪ヶ城」
爪ヶ城は岡山県で一番高い所にある城址といわれ、標高1075.4mの三角点<点名:爪ヶ城>が設置されています。ここから南東に延びる尾根の標高910m小ピークに矢櫃(やびつ)城跡があり、説明板は無事でした。
津川ダム公園
北西方面には、津川ダム公園の満開の桜が見えました。2年前のちょうどこの時季にはここからスタートし、広戸仙<写真33>までピストンしました。声ヶ乢(こえがたわ)から公園までの道は去年の豪雨で一部崩落があり、まだ通行止めのようです。今年は見に行けないので、せめてもと思い、津川川沿いの桜並木を動画に撮りました。
去年の豪雨の影響かパイプ1本だけになってしまった水場から東に延びる踏み跡を辿り、ヤマシャクヤク群生地を見に行きました。豪雨の影響か、明らかに株数が減っており、直径1.5cm程のつぼみがついた株が3つ見られただけでした。見下ろすと、小さな株がいくつかかたまっていたので、今年はそっとしておいて来年に期待しましょう。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
今回は広戸仙(ひろどせん)<爪ヶ城>を訪問しました。広戸風が吹き下ろすため、雪解けが早く、雪の上では必ずと言っていいほど転ぶ連れのお気に入りの山です。毎年、県北で最初に訪れるのはここです。
この日は多くの地域で昨日の雨や風の影響もあり、桜の花がほとんど終焉を迎えていました。ところが、ここ広戸仙麓の声ヶ乢(こえがたわ)では満開でした。しかも、月曜日ということもあり、花見客や家族連れもおらず、気兼ねすることなく、ゆっくりと、桜やコブシを見て回りました。
広戸仙へは金山谷林道からアプローチをしました。歩き始めてすぐに広大な桜園のような所に出てきました。広戸仙(ひろとせん)の南西方向にある山形仙が、桜やコブシ越しにいつもより美しく見えます。以降もこの林道沿いで、いろいろな動植物を観察できました。
なお、この林道は広戸仙登山口から東は土砂で行き止まりになっていました。
金山谷林道登山口より甲山(かぶとやま)経由で南東尾根を登りました。
このゾーンは県下でも有数のアセビゾーンです。広戸仙までの約3kmにわたって、ほぼ途絶えることなく、白やピンクのアセビの花が咲いていました。
広戸仙を訪れる大半の方は西側の第1・2展望所経由で登ります。もちろん、そちらも登山道沿いにアセビが群生しているのですが、日当たりがいいので少し乾燥していたり、変色していたりする花もあります。アセビが満開の時期は、より木が多く少し日当たりが悪めのこのコースがもっとも映えます。
午前中は予報よりも天気が良く、気温も急上昇したので、汗びっしょりでアセビっしりの尾根を歩きました(^^♪
広戸仙頂上からは、第3・2・1展望所とメジャーコースを進みました。
途中、第2展望所を少し下った水場からそのまま延長上に歩くと、つぼみのついたヤマシャクヤクを3株ほど見つけました。残念ながら、豪雨の影響か去年よりもかなり株数が減っていました。
ゴールデンウイーク頃には綺麗な花が咲いているでしょう。ただし、水場より先は足元が不安定な踏み跡しかない所なので、団体さんや「ふるさとコース」を怖いと考える方にはお薦めできません。数も少ないので、今年は立ち入らずにそっとしておくほうがいいでしょう。
声ヶ乢(こえがたわ)の近くまで下りてくると、ヤマザクラなどを見ることができました。まだ咲きはじめのものが多く、もうしばらく観賞できそうです。
花見をメインとした登山は土日祝日以外が最高です。訪問者が少なく、様々な旬の花で彩られた空間を独り占めしているような気分に浸れます。また、そうした花に群がる野鳥の鳴き声も心地よいBGMとして響きます。
去年の豪雨の影響で仲間が激減しながらも健気に咲く花にパワーをもらい、癒し効果抜群の山行ができました!(^^)!
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