時山から三国岳〜烏帽子岳へ【新緑と石楠花の尾根で周回】


- GPS
- 08:27
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,065m
- 下り
- 1,071m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 2:28
- 合計
- 8:28
天候 | 曇り 後 晴れ 【気温】 駐車地:12℃ ダイラの頭:10℃ 烏帽子岳:15℃ 時山登山口:18℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
緑の村公園を過ぎた下山で右折し県道139で時山へ→養老CC方面へ右折→ 県道139を牧田川に沿って西進→時山バンガロー村入口の赤い橋 「清内橋」の一つ先の白い橋「阿蘇橋」を過ぎた少し先の路肩に駐車。 (5台程のスペース) |
コース状況/ 危険箇所等 |
烏帽子岳の石楠花が見頃を迎えています! |
その他周辺情報 | 「阿蘇橋」の路肩スペースは護岸工事のため現在使用できません。 |
写真
感想
ここ数日は気温の低い日が続いたが、そろそろ石楠花が気になる季節だ。
昨年初めて歩いた三国岳〜烏帽子岳へ今年も花見の山行へ出かけよう。
時山から三国岳に登る阿蘇(あんぞ)谷コースへ向かうが、
荒れていると言われる谷コースを避け、今年も阿蘇谷西尾根から
ダイラの頭経由で三国岳を目指す。
墓地の脇に張り巡らされたフェンスを開けて登山道に入ると
微かな踏み跡と目印のテープが尾根の取り付きを教えてくれる。
昨年は初めての山で、最初からウロウロしたが今回は確信を持って
踏み跡を辿る。
植林の尾根はいきなりの急登だ。
踏み跡は定かではないが尾根筋は明確だ。忠実に尾根芯を辿ると
やがて一段と傾斜が増してきたが、急登を避けて捲き道が山腹を
左へ絡むようにしてへ続いている。しばらくしてトラバースするように
尾根芯へ戻ると尾根の幅が広がり、植林に二次林が混ざってくる。
まるで淡い新緑に染められるようだ。
やがて傾斜も緩み、平坦?な尾根を左へ廻り込むと浅い窪地に
水を湛えた「ひょうたん池」に出る。新緑に囲まれたコバで
体温調整を兼ねて最初の小休止をとる。
緩やかな尾根も徐々に傾斜を増し、派生する尾根を二度ほど
右に見送ると尾根は南向きに変わってくる。
毘沙門谷への分岐と思われる鞍部を過ぎるとやがて雰囲気が変わり、
苔と石灰岩の斜面を登ると本日最初のピーク「ダイラの頭」に到着する。
馬酔木やシロモジに囲まれた山頂は三国岳から五僧峠へ向かう
県境縦走路上のピークだ。この先は踏み跡もしっかり認められるので
ゆっくりと空いた小腹を満たしていこう。
曇り空で常に風が止まない少し残念な天気だが、前日の雨のせいか
瑞々しい新緑と植林の濃い緑のコントラストが美しく眺められる。
そしてシロモジに残った水滴が宝石のように感じられる。
初夏に向かう雰囲気を充分に楽しもう。
癒しの空間と評判の「ダイラ」への分岐を見送り、尾根下に絡んだ
トラバースから鉄塔No,244の建つ尾根上に出ると阿蘇谷コースを併せ、やっと道が安定してきた。
やがて露岩が混じる急登にかかると、あちこちにミツバツツジが
目に留まるようになってきた。
今回も気づかぬうちに三国岳の三角点を通過して「三国岳山頂」に
出てしまった。微かに「三国岳」と読める山頂プレートを横目に
「三国岳最高点」に直行する。
展望には欠けるが、最高点はケルンが積まれたピークで落ち着く場所だ。
二度目の行動食を頬張り、ムシカリやシロモジを愛でながら
ゆっくり過ごそう。
起伏のない尾根を戻る頃から青空が戻り、初夏のような陽気に
なってきた。
三国岳を下った直下から烏帽子岳への縦走路へ向かうが、
しばらくは手持ちの地図では迷いマークが入る急斜面だ。
尾根形状の消えた紛らわしいコースを、慎重にテープを追って
鞍部まで下り、登り返したヌタ場の広がる平坦地を過ぎると
一転して痩せ尾根に変わる。
明確だが痩せ尾根のアップダウンを繰り返し最低鞍部と思われる
場所に出ると、いよいよ楽しみだった石楠花のお出ましだ。
期待通り鮮やかに開いた石楠花ロードの始まりだ。
次々に現れる石楠花と競うようなミツバツツジとまるで花園を
行くようで何度も足が止まり、なかなか先へ進めない。
花に夢中でアップダウンの苦しさを忘れ、気づくと好展望の
鉄塔No,10で烏帽子岳を目前に捉えていた。
霊仙山〜鍋尻山、辿ってきたダイラの頭〜三国岳の展望を
楽しみ、整備された巡視路で岩場のピークを越え、目線の石楠花や
足元の花に迎えられて一登りすると「烏帽子岳山頂」に到着だ。
袴腰〜頭陀ヶ平〜白瀬峠や市街地が眺められる小さな広場で、
昼食タイムをのんびりと過ごし、快晴の中を分岐まで戻り、
北西尾根で下山にかかる。
開花直後の石楠花や新緑に恵まれた快適な尾根道を、整備された巡視路に
案内されるように下ると時山の登山口まであっという間だ。
【昨年に続いて訪れた三国岳と烏帽子岳は新緑と石楠花のシーズンを
迎えていた。初夏のような陽気の中を静かにじっくりと歩くことが
できて、今回も大満足な北鈴鹿周回だった。】
onetotaniさん、こんにちは。
鈴鹿も新緑の美しい季節になりましたね。
二次林に新芽が噴き出すこの季節は、山が美しく爽快です。
さらには多くの花も咲き始めます
この時期の山は、個人的には大好きです
シャクナゲもグッドタイミングですね。
気持ちの良い山歩きだと感じました。
totok さん 今晩は。
天気の回復が遅れましたが、三国から烏帽子に向かう辺りから
素晴らしい天気になってくれました。
期待通りの石楠花やツツジはもちろん、濃淡の違う緑が配色された山腹、
花弁を飾る水滴など、「風薫る五月」の美しさを堪能してきました。
烏帽子岳辺りで単独の方2名に出会ったのみで、一人静かにじっくり歩けた
ことが一層嬉しく感じられた一日でした。
僕が知らないだけかもしれませんが
鈴鹿の山で、規模の大きな
石楠花の群落といえば
今回廻られたルートが
最大でしょうか。
お写真拝見する限り
奥秩父に、勝るとも劣らずな
規模ですね。
気温も、日々上がってきて
夏山本番が近づきましたね。
登山靴の心配が、ほぼ、払拭
されましたので、お時間合いましたら
また、ご一緒させていただきたく
思います。よろしくお願いします。
komakiさん 今晩は。
奥秩父と言えば十文字小屋の石楠花を思い出します。
密生具合は劣るかも知れませんが、延々と続く石楠花ロードでは
負けていないですね。
石楠花を求めていろいろなコースを歩きましたが、烏帽子岳の規模は
評判通り鈴鹿では有数だと思います。
伊吹山の登山道はいろんな要素を含んでいたと記憶していますが、
ノンストレスで歩けたというのは一安心ですね。
こちらこそ機会を見つけてご一緒しましょう。
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