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Yamareco

記録ID: 1838028
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山滑走
栗駒・早池峰

秣岳BCX(栗駒山)

2019年05月07日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:05
距離
11.4km
登り
703m
下り
691m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:56
休憩
0:09
合計
3:05
10:12
74
スタート地点
11:26
11:35
102
13:17
ゴール地点
天候 晴れ、風強し
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
須川高原へ続く国道342号線は開通しているが、国道342号線と398号線とをつなぐ秋田県道は5月末の開通予定だ。
ただし、県道の除雪はほぼ完了しているので県道部分の滑走はほとんどできない。
コース状況/
危険箇所等
ルート上にある小仁郷沢がだいぶ口を開け始めた。
小仁郷沢を越えるルートはあと数日で使用できなくなると思っていい。
積雪量は須川高原としては例年通りであり、特別多い印象はない。
3月〜4月にかけての降雪があったおかげで残雪期に十分な量がある。
秣岳北面に雪崩れの跡があり、雪庇も崩壊が始まっている。
今後の天気次第だが、あと数日でこのルートは危険な状態になると思われる。
その他周辺情報 須川高原温泉は岩手県側にあり、栗駒山荘は秋田県側にある。
どちらもお風呂はおすすめであり、須川高原温泉は内湯と露天とそれぞれ別の場所にあるので注意が必要だ。
アメニティを気にするなら内湯のほうがよい。
栗駒山荘は露天と内湯が繋がっており、露天からは天馬尾根やイワカガミ湿原を眺めながら優雅に入浴できる。
天気がよい日は断然おすすめであり、夕陽が沈む時間帯はロマンチックだ。
ただし西日が眩しい時は注意が必要だ。
国道342号線から秋田県道に向けての風景。
県道そのものはほとんどの区間で除雪が完了している。
国道342号線から秋田県道に向けての風景。
県道そのものはほとんどの区間で除雪が完了している。
剱岳の壁が見える。
その向こうに昭和湖がある。
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剱岳の壁が見える。
その向こうに昭和湖がある。
イワカガミ湿原を振り返る。
行きか帰りに寄ろうかと思ったが、風が強いのでやめた。
イワカガミ湿原を振り返る。
行きか帰りに寄ろうかと思ったが、風が強いのでやめた。
一段高いところに上がると剣岳もよりしっかり見える。
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一段高いところに上がると剣岳もよりしっかり見える。
北に焼石連峰を望む。
北に焼石連峰を望む。
目指す秣岳がはっきりと見える。
ここから何回か登ったり、下ったりする。
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目指す秣岳がはっきりと見える。
ここから何回か登ったり、下ったりする。
時々滑っている時間もあるが、秣岳まではほとんど担いで走っている。
時々滑っている時間もあるが、秣岳まではほとんど担いで走っている。
剱岳が一層荒々しく見えるようになった。
剱岳が一層荒々しく見えるようになった。
オオシラビソの森を行く。
どことなく北欧の雰囲気があるような気がする。
もちろん行ったことはない。
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オオシラビソの森を行く。
どことなく北欧の雰囲気があるような気がする。
もちろん行ったことはない。
ところどころ急な斜面を登る。
シールで登るのはキツい斜度だろう。
こういう斜面をスキーを担いで登る時がとても楽しい。
ところどころ急な斜面を登る。
シールで登るのはキツい斜度だろう。
こういう斜面をスキーを担いで登る時がとても楽しい。
オオシラビソの森を見下ろすと、栗駒山の違った一面を見ているような気持ちになる。
ブナを中心とした広葉樹の山としての印象が強いが、オオシラビソやクロベの森も広がり、生物多様性を意識する。
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オオシラビソの森を見下ろすと、栗駒山の違った一面を見ているような気持ちになる。
ブナを中心とした広葉樹の山としての印象が強いが、オオシラビソやクロベの森も広がり、生物多様性を意識する。
秣岳を見上げる。
かっこいい形だと思う。
秣岳を見上げる。
かっこいい形だと思う。
小仁郷沢から秣岳を見上げる。
この周辺は割と見通しがきく疎林が広がる。
その分、雪崩リスクは非常に高いエリアだ。
雪質を見極めたうえで、慎重に行動したい。
小仁郷沢から秣岳を見上げる。
この周辺は割と見通しがきく疎林が広がる。
その分、雪崩リスクは非常に高いエリアだ。
雪質を見極めたうえで、慎重に行動したい。
そろそろ全層雪崩を含めて春山ならではのリスクが高まってきた。
栗駒山の滑走シーズンも終わりが近づいてきている。
そろそろ全層雪崩を含めて春山ならではのリスクが高まってきた。
栗駒山の滑走シーズンも終わりが近づいてきている。
青空と雲
正面に見えるのは、天馬尾根上にあるP1,397だ。
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青空と雲
正面に見えるのは、天馬尾根上にあるP1,397だ。
イワカガミ湿原や須川湖を見下ろす。
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イワカガミ湿原や須川湖を見下ろす。
御駒ヶ岳を眺める。
御駒ヶ岳の左下に見えるのが龍泉ヶ原で、御駒ヶ岳の奥に見えるのが栗駒山の山頂部だ。
御駒ヶ岳は、地図では「御駒岳」と表記される。
ただ、これだと「おこまだけ」と読まれてしまう。
地元では「おこまがたけ」と呼び、表記も「御駒ヶ岳」としている。
古くからそうしていたらしい。
御駒岳の表記がそうだとは言わないが、栗駒山の地形図には担当者のミスによって間違って記載されている箇所がある。
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御駒ヶ岳を眺める。
御駒ヶ岳の左下に見えるのが龍泉ヶ原で、御駒ヶ岳の奥に見えるのが栗駒山の山頂部だ。
御駒ヶ岳は、地図では「御駒岳」と表記される。
ただ、これだと「おこまだけ」と読まれてしまう。
地元では「おこまがたけ」と呼び、表記も「御駒ヶ岳」としている。
古くからそうしていたらしい。
御駒岳の表記がそうだとは言わないが、栗駒山の地形図には担当者のミスによって間違って記載されている箇所がある。
この雪を越えるとしろがね草原だ。
奥に見えているピークは秣岳ではない。
この雪を越えるとしろがね草原だ。
奥に見えているピークは秣岳ではない。
秣岳が見えた。
少々の藪漕ぎをして、しろがね草原の木道に出る。
秣岳が見えた。
少々の藪漕ぎをして、しろがね草原の木道に出る。
秣岳直下のしろがね草原に出る。
まだ花は何も咲いていない。
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秣岳直下のしろがね草原に出る。
まだ花は何も咲いていない。
オオシラビソが生育する秣岳直下。
この写真だけ見ると、八幡平エリアのようにも見える。
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オオシラビソが生育する秣岳直下。
この写真だけ見ると、八幡平エリアのようにも見える。
少々雲の色がよくないが、まだまだ天気はもちそうだ。
少々雲の色がよくないが、まだまだ天気はもちそうだ。
秣岳山頂に着いた。
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秣岳山頂に着いた。
虎毛山方面を見る。
虎毛山は登山道の崩壊により、今シーズンは高松岳からの縦走路を含めて立ち入り禁止の措置がとられる。
復旧まで数年かかる見込みで、再開を待ちたい。
虎毛山方面を見る。
虎毛山は登山道の崩壊により、今シーズンは高松岳からの縦走路を含めて立ち入り禁止の措置がとられる。
復旧まで数年かかる見込みで、再開を待ちたい。
飛んでみた
飛んでみた
栗駒山頂方面を見る。
これが天馬尾根コースだ。
これから寄り道しながらモンサンミッシェルを目指す。
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栗駒山頂方面を見る。
これが天馬尾根コースだ。
これから寄り道しながらモンサンミッシェルを目指す。
メローな斜面を滑る。
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メローな斜面を滑る。
モンサンミッシェルで一段高そうな岩から飛ぶ
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モンサンミッシェルで一段高そうな岩から飛ぶ
モンサンミッシェルを背に飛ぶ
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モンサンミッシェルを背に飛ぶ
これから中央付近に見える龍泉ヶ原を目指す。
これから中央付近に見える龍泉ヶ原を目指す。
龍泉ヶ原に広がる雪原。
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龍泉ヶ原に広がる雪原。
龍泉ヶ原に滑り下りる。
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龍泉ヶ原に滑り下りる。
龍泉ヶ原から秣岳を見る。
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龍泉ヶ原から秣岳を見る。
龍泉ヶ原の先には昭和湖がある。
龍泉ヶ原の先には昭和湖がある。
帰り道。
この沢は使えなかった。
帰り道。
この沢は使えなかった。
小仁郷沢はこんなに口が開いている。
小仁郷沢はこんなに口が開いている。
縦溝はあるが、フィルムクラストで快適滑走ができた。
縦溝はあるが、フィルムクラストで快適滑走ができた。
オオシラビソの森。
美しいなと心から思う。
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オオシラビソの森。
美しいなと心から思う。
これを滑ってツアー終了だ。
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これを滑ってツアー終了だ。
ただいま
無事終了
ただいま
無事終了

感想

本当は鳥海山に行きたがったが、風がメチャクチャ強い予報だった。
起床した時点では、オニコウベの禿岳は見えるものの栗駒山は雲の中にあり、あまり優れない天気のように見えた。
鳥海山を断念して、栗駒山に行ってみようと考え、しばらくねこ達とグダグダとしながら過ごしているうちに天気もよくなってきた。
これは天気予報通りだ。
栗駒山もくっきり見えてきて、予報通り風が強そうではあるが、風を避けたエリアでなんとか活動してみようと須川高原を目指した。
途中まではいわかがみ平と同じ行程で移動するため、目的地をいわかがみ平に変えようか悩みながら移動した。

須川高原に着いてみると、場所によって風が強く感じられ、少々肌寒く感じられた。
鳥海山は裾がなんとか見える程度で、とても登る気にはならないような感じに見えた。
行かなくてよかった。

もともと鳥海山がダメだった時の代替えプランで龍泉ヶ原に行こうと思っていたので、計画的に行動ができた。
雪の状態を見ながらいくつかの沢を越えて秣岳に向かって登る。
今回はバックカントリー用のクロスカントリースキーで移動したが、登りパートはほとんどスキーを担いで登っている。
滑り下りたほうが速いと思われる区間はスキー滑走し、登り返しにさしかかればスキーを担ぐの繰り返しで移動した。

秣岳直下の斜面は、常に雪崩の危険性が伴う崖のようなエクストリーム斜面だ。
いつか滑ろうと思っているが、たまたまタイミングがよい時に滑ることができたらそれでいいやと思っている。
この日は、既に雪崩れが起きた後であり、クロスカントリースキーであったこともあり、とても滑る気持ちにはならなかった。

雪は全体的にフィルムクラストで気持ちよい滑走感が味わえた。
ただ、前夜の降雨のせいで縦溝が深く、フィルムクラストの下にくされ雪があることもたまにはあった。
ストップスノーというわけではなかったので、もうちょっと滑り重視のスキーで来てもよかったかもしれない。
ただ、シール登高できないような急斜面と雪質なので、総合的にみてクロスカントリースキーで来たことは間違いではないと思う。
一番向いているのはSKIMOギアかもしれないが、今日の雪ではシールがグシャグシャになってしまうだろう。
バックカントリー用のクロスカントリースキーも両脚で2kg程度の重量なので、担いでも苦にならない。
着脱も素早く、SKIMO用のリュックなら担ぐのも30秒くらいでできてしまう。
こんな便利で楽しく、世界的には標準仕様とも言えるバックカントリー用のクロスカントリースキーが日本でもっともっと根付いて欲しいなと思う。
滑りは確かに難しいが、まずは標高差の小さいフィールドから練習していくとよいだろう。
テレマークターンができるとかっこいいが、アルペンターンができない道具なわけではない。
アルペンの用具のような剛性感あるターンはできないが、春のやわらかな雪ならアルペンターンそのものはそんなに難しくはない。
ただし、硬い雪は極端に難しいので要注意だ。
ゲレンデの35°程度の斜面を無難に滑るスキルがあれば、割と早めに使えるようになると思う。
いずれにせよ練習は必要ではあるが、春山をより深く楽しめる頼もしいギアであると強く思う。

帰宅すると、夕方から強い雨に変わった。
まるで春の嵐のようだ。
山行中にこうした荒天にあわず、運が良かった。
天候を見極めて、安全な山行を楽しく続けたい。

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コメント

竜泉ヶ原
おはようございます。
スキー三昧もそろそろ終盤ですね
久しぶりに竜泉ヶ原の風景を見ました。とくにNo34の写真の構図
だいぶ以前に水芭蕉の咲くころ、昭和湖から何度か訪ねたことがあります。あの写真の場所に立つとやはり北欧をイメージしたものでした
もうその場所には行けません。
2019/5/8 5:00
Re: 竜泉ヶ原
おはようございます。
5月ともなると気軽にスキー山行ができなくなる季節ですね。
花もどんどん咲き始め、スキーか、花か、と悩ましい季節でもあります。

34の写真は、これぞ龍泉ヶ原の構図と言ってもいいくらい、龍泉ヶ原の風景をまとめてあるように思います。
グリーシーズンの龍泉ヶ原を知る人も少なくなり、天馬尾根や展望岩頭から見下ろす景色のみが知られるよにうなりました。
この場所に行く登山道がないことは残念なようでもあり、環境保全のためにはそれも当然なのかと思います。

いつまでも美しい姿でいて欲しいと願います。
2019/5/8 8:28
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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