ダイトレ(水越峠〜金剛山〜久留野峠〜千早峠)
- GPS
- 07:17
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 914m
- 下り
- 869m
コースタイム
【ダイトレを歩く人のためのサイトを立ち上げました!】
●ダイトレ Solo Walking Guide http://kupi-fw.com/wp/daitore/
---------------------------------------------------------------------------
08:20 富田林発
09:00 水越峠バス停着
09:16 水越峠金剛山登山口
09:46 水場
09:53 カヤンボ
10:22 旧パノラマ台
11:18 一の鳥居
11:32 伏見峠
12:13 久留野峠
12:25 中葛城山(昼食)
12:53 高谷山
13:21 千早峠(休憩)
14:24 池の川谷林道入口
15:13 千早城跡(昼食)
16:18 金剛登山口
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【帰】金剛登山口-河内長野駅(南海バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
ダイトレはしっかりと整備された危険な個所や道に迷うことはありません。水越峠から一の鳥居の間に地図では3本の脇道(朝原寺道、高天道、郵便道)がありますが、標識があったのは、郵便道の分岐だけでした。一の鳥居から千早峠までは、ほぼ一本道です。千早峠から府道705号線に降りるエスケープルート(池の川谷林道)は、道標が何もありません。途中、朽ち果てた軽トラが置かれた林業のガレージがあり、そこで分かれ道があります。左は東條山を越えて国道310号線の小深に至る大住谷林道なので、右を行きます。府道705号線に出るので、右に行けば金剛山ロープウエイ前バス停、左に行けばマス釣り場バス停に着きます。 |
写真
感想
【プロローグ】
少しづつではあるがダイトレを制覇しようと思う。前回は大和葛城山から水越峠に下り、富田林行の金剛バスに飛び乗って帰ったのであるが、今回はそのバスを使って富田林から水越峠に向かい、そこから金剛山へ向うルートである。富田林発水越峠行きのバス時刻表を調べると、一番早くても8:20発。これだと歩き始められるのは9時頃だ。もう少し早目にスタートしたいのだが、こればかりは仕方が無い。
ゴールデンウイーク初日ということもあるのか、水越峠行きのバスは満席で、立っておられる方も何名か見受けられた。ほぼ全員が登山客である。(このバスの乗客全員が、俺と同じように水越峠から金剛山へ行くのだろうか・・・)と思っていたら、大半の方が、水越峠の一つ手前のバス停で降りられた。そうなのだ。このバスは、天狗谷道を通って葛城山に登るルートの登山口である葛城登山口バス停にも停車するのだ。ガランとなったバスは、数名の登山者だけを連れて終着である水越峠に向かった。
【水越峠〜金剛山】
(ダイトレプレートが見つからない・・・)
今回の山行きの目的のひとつに、前回、時間が無くて見つけられなかった水越峠にあるダイトレプレートを撮影するということがあったのだが、そのプレートがどこを探しても見つからないのだ。葛城山への登山口2箇所、金剛山への登山口、ゲートの周辺や東屋の辺りを念入りに探して見たのだが、どうしても見つからない。時間は刻々と過ぎる。いつものテキトー登山なら、時間などあまり気にしないのだが、今回は最終到達地点を紀見峠に置いているので、山と高原の地図から走破タイムを拾い、各地点の予想到達時刻をExcelで計算したタイムスケジュールを持ってきているのだ。ウーム、結局、プレートが見つからないまま、後ろ髪を引かれる思いで、次に向う。どうも本日は幸先が悪いのだ。
カヤンボ迄は道幅の広い林道を歩く。ガンドガコバ林道というらしい。(しかし、ガンドガコバとかカヤンボってどこから付けたのだろう?)
谷を隔てた向こう側に太尾の小高い山が見える。一か所だけピンク色に染まっているのは山桜か。やわらかい日差しが林道を照らし、気持ちのいい歩きが続く。そうこうするうちに水場に到着。手に受けて飲む水は冷たくてうまい。
カヤンボで道は二手に分かれる。ダイトレは左、右はモミジ谷道だ。思ったより多くの方が、右のモミジ谷方面へ向うので、本当にダイトレルートが左なのかどうか、ちょっと怪しんでしまった。ここからすぐ上に休憩所があり、その横の丸太階段を登っていく。結構登りがきつい。タイムスケジュールを気にしながらの登りは、自分にあまり向いていないようだ。普段なら撮影ポイントを探しながら歩くのだが、今回はそれもしない。
奈良県側の展望が広がる旧パノラマ台に着く。地図を見ると、ここからはあまりピークは無く、ゆったりとした尾根道を歩いていく感じだ。ヤレヤレと思い時間を気にしながら足早に歩く。途中で何本もの古い石碑が立っているが、残念ながら刻まれた文字を読み取ることはできなかった。
両脇が植林された登山道は、展望できる場所は無いのだが、一か所だけ右側が開けた場所があり、葛城山がよく見えた。すかさずシャッターを切る。今回の山行きの第二の目的は、PSフィルターを装着しての試し撮りである。今まで撮っていた山の写真だが、どうも全体的に白っぽく、くっきりと撮れていないことに不満を感じて色々と調べていたら、偏光(PS)フィルターというものの存在があることを知り、さっそく購入して、今回の山行きに持ってきたのだ。(但し、使い方がまずかったのか、期待するほどの成果は得られていなかった。)
今回、一番きつかったのは、一の鳥居手前の長い丸太階段である。傾斜はそんなに無いのであるが、とても長く感じられる。そうこうしているうちに郵便道分岐に到着。すこし行けば一の鳥居だ。
【金剛山〜久留野峠】
好天に恵まれた金剛山の山頂は、登山客と観光客でいっぱいだ。一の鳥居から伏見峠に向って歩いていくと、前から中学生の団体に出会う。「こんにちわ」の挨拶がとても気持ちいい。100人近くいたのかも知れないが、挨拶は全く苦にならない。山を歩いて思うのは、若い人ほどしっかりと挨拶をする、ということだ。逆に大人の方が、変に気を使っているのか、相手の出方を伺ったりしているうちに、そのまま通りすぎてしまうことが多い。今回は、途中で高校の山岳部の人たちともすれ違うことが多かったが、全員、躊躇なく挨拶を交わす。そういえば、俺も高校時代は山岳部に所属し、同じようにすれ違う登山者すべてに、「こんちわっ」と挨拶をしたもんだ。中には挨拶を返してくれない方などもおって、あまり良い気はしなかった。なので、若い連中のあいさつには、こちらもしっかりと、答えてやりたいと思うのだ。
伏見峠から舗装道路が終わり再び山道となる。小さなピークをいくつか越えた後、とてもチャーミングなお地蔵さんに出会った。着物を着せられてとても暖かそうだ。こんなにかわいいお地蔵さんを俺は未だかつて見たことがない。そこから、だらだらと登り下りを繰り返し、久留野峠に到着した。
【久留野峠〜千早峠】
久留野峠で少し休憩。昼飯をどこで食おうかと考える。今回の山行きの目的第3弾、それは、チャチャパック(35L)のデビューとビールの持参だ。酒を飲みながらの登山はイカガナモノカという意見は承知の上で、保冷バックに氷とビールを入れ、そのままチャチャパックに詰めこんできたのだ。「腹へった〜、飲みてえ〜」という気分全開である。(久留野峠からのこの急な丸太階段を登ったら確か中葛城山の頂上だ。そこでメシを食おう。) そう決めて歩き始める。
中葛城山は一面ササ原である。ベンチに座って、さあ、飲もう、と思ったのだが、地図を見るとまだまだ先は長い。(ここでビールなどを飲んでゆっくりしていると、もしかしたら、エライことになるかも・・・。飲むのは着いてからや)
そう自制し、コンビニおにぎり2コをそそくさと食ってその場を後にする。この時はまだ、本気で紀見峠に行こうと思っていたのだ。昼メシを食ったのでスケジュールは大幅に遅れている。(少し頑張れば昼飯の時間ぐらい浮くと思っていたので、あえて昼飯の時間は入れずにスケジュールを作っていた。)
高谷山を越え、長い下りを降りきったところに千早峠があった。
【千早峠〜池の川谷林道入口】
千早峠のベンチに座って紀見峠までの道中を考える。午後の遅い時間、到達時刻を気にしながらの山歩きを想像する。(俺が求めていた山歩きってこんなにあせりながらするもんだったか?)なんとなく自問自答。(こんな感じで時間に追われて一気にダイトレを歩くのって、なんかもったいなくないか?)そう思った途端、俺は、躊躇せず、ここから金剛山ロープウェイ駐車場まで、下山することに決めた。少しづつ、少しづつ、標準走破タイムの倍かかってもいいから、撮影ポイントを探しながら、あせらず、ゆっくりと歩くのが、今の俺のスタイルなのだ。千早峠からのエスケープルート、池の川谷林道をゆっくりと歩く、誰ともすれ違わず、誰にも追い抜かされず、誰とも会わない。やはりこの道は、金剛山登山者にとっては、中途半端な道なのだろう。次はこの道を逆に登る。できるだけ早目のバスに乗って、千早峠に向かい、紀見峠まで歩くのだ。
【エピローグ】
後はバスに乗るだけだ。もうそろそろ飲んでもいいだろう。ザックの中には昼食用のカップヌードルも残っている。そいつらも食ってしまいたい。などと考えながら府道を歩いたのだが、それらしき休憩場所が見当たらない。結局、金剛山登山口に着いてしまった。ふと右手を見ると千早城跡に至る石の階段。そういえば、千早城跡には未だ行ったことが無い。一人プチ宴会場所を千早城跡に決め、長い石段を登り、誰もいない広場で、風に吹かれながら、「ウゴウゴ」とビールを飲む。幸せデシタ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
Paperbackさん はじめまして。
ダイトレ制覇を目指されておられるようで、
頑張ってください
水越峠のダイトレプレートは、確かにわかりにくい所にありますね。
葛城山の水越峠登山口2箇所の間にありますが、
どちらかと言えば、奈良県側の登山口標識付近です。
これから雑草が生い茂ると一層探しにくくなりそうですが、焦らず探してください
staygoldさん
はじめまして。
水越峠のダイトレプレート情報、ありがとうございます。
やはり葛城山側にあるのですね。金剛山側のゲート辺りを、目を皿のようにして探していましたが全く見つからず・・・。ゲート傍には土嚢の積まれたところがあり、もしかしたらその下では・・・などと、勝手な推測をしておりました。心の中のモヤモヤが吹っ切れました。本当にありがとうございます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する