西穂高岳


- GPS
- 06:45
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 708m
- 下り
- 703m
コースタイム
天候 | 外気温 9:00 7℃(西穂高口) 12:00 3℃(主稜線上) 16:00 8℃(新穂高温泉) 小雨 → 雨/霙→ 雨 ※西穂高主稜線上は常に飛騨側から信州側に向けて風あり。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂高口(登山口)→ 西穂山荘: 積雪は数m(ルート上10割が雪) 西穂山荘 → 丸山 : 積雪は数cm〜数十cm(ルート上4割程が雪) 丸山 → 独標 : 積雪は数cm〜数十cm(ルート上2割程が雪) 独標 → ピラミッドピーク: 積雪は数cm〜数十cm(ルート上1割程が雪) 注)登山コース区間の積雪の有/無 の比率でコースを外れた箇所には積雪があります。 昨年の同時期と比較して融雪の進むのが早く外気温も上がっていることから氷化した箇所や岩稜帯のベルグラ等は見受けられなかったが、気温変化の激しい時期なので状況は一変するので注意する必要があります。 危険箇所:ピラミッドピーク付近のトラバースルートに設置されている鎖の中間支点のアンカーが抜けていましたので注意が必要です。 濡れた岩場も滑りやすいので注意が必要です。 |
写真
感想
今回、直前に天気予報を確認した所5/4は「午前中は雨マーク午後曇りマーク」5/5「晴れマーク」だが風が相当強く吹くとのことだったので5/4日に決定した。
計画では新穂高ロープウェイの臨時の始発(7:30前後)に乗車する予定だったが、準備に時間をとられ為、新穂高ロープウェイ駅に着いたのが8:20分になってしまい8:45分 発の便に乗車し西穂高口に9:00に着いた。
この時点で山頂へ行くのは厳しいと覚悟して登山を開始し、西穂山荘方面へと足早に進む。 コースはしっかりとしたトレースがあり、各所に旗竿や標識があるので迷うことは無いが、トレースを外すと雪を踏み抜いたりするので極力コース上を行く。
西穂高山荘までは、意外と急な斜面があり登山をしない観光客あたりにはつらいと思う。
本来は西穂山荘で休憩してから先に進みたかったが、天候の具合と時間制約(ロープウェイの最終便 16:45)があるので、そのまま丸山へ向かった。
この頃から雨や霙が降りはじめ風も強くなってきたのでゴアのアウターを着て進むが、飛騨側から信州側に強く吹きつける霙交じりの雨が顔にあたり、視界は遮られメガネは曇り散々であった。
独標付近にさしかかった頃ガスも多く展望も悪く心が折れそうになる。
それでも何とか進むうちに独標に着いた。
独標で小休止をしている時に西穂高岳方面からみえた単独の方と挨拶をし少し話しをしたが、この悪天の中で同じ単独の方に会って話しをしたことで安心できた。
時間が無い為、独標を後にして西穂高岳を目指すものの途中でどうでも良くなってしまいピラミッドピークを越えた7峰前後で撤退。
翌日、各報道で北アルプスの白馬や涸沢で遭難や事故が相次いで起こっていた事を知った。
この日だけで北アルプスで8人が亡くなったという事だが、あの悪天の中を夏山にでも登るような装備で行動したとあった。
確かに麓は暖く春の様相だが、山頂付近はまだまだ気温は低い。
天候の急変に備えた装備や登山技術がないとこのような遭難は繰り返し起きてしまうのではないだろうか。
「喉元過ぎれば熱さを・・・」ではないが、過去の遭難においての教訓が生かされていない現実がある。
遭難や山岳事故は自分にも起こりうる可能性はあるので、山に対して常に真摯でなければならないと思う。
そのような意味合いもあり、羽根田治氏の遭難関連の書籍や松濤明氏「風雪のビバーク」は何度も熟読しているが、山で危機的状況に陥った場合それに対処できるかはわからないが、できる限りの事はした方が遭難のリスクは減らせるだろう。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する