獄山(だけだん) 〜人知れず山頂でゴハンを炊く〜
- GPS
- 03:29
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 280m
- 下り
- 283m
コースタイム
- 山行
- 1:56
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 3:30
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
麻生の上で山志谷方向へ右折し、県道37号線を八東方向へ進みます。 峠を越えてしばらくしたところで左折して林道嶽山線に入ります。 林道は年々延長されているようですが、国土地理院地図に記されている最終端の辺りで車を停めて歩き始めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道はありませんが、尾根には踏み跡(ケモノ道?)があり、傾斜もそれほどきつくないのでGPSで位置を確認しながら歩けば特に問題なく進むことができました。この辺りは野生の熊が生息しているらしいので、クマ鈴は付けて歩きました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
ウインドブレーカー
日よけ帽子
靴
サブザック(15L)
昼食(米1合+サバ缶詰+即席味噌汁)
アルミ飯盒(Mikicamp)
アルミ食器
ポケットストーブ(エセビット)
固形燃料(2個)
割り箸
スプーン
非常食(シリアルバー)
飲料(スポーツ飲料500mL+お茶600mL+水500mL)
iPhone(GPS+カメラ)
iPad mini
サブバッテリー
携帯電話
腕時計
手拭い
防虫スプレー
日焼け止め
ヘッドライト
剪定鋏
折り畳み鋸
|
---|---|
備考 | 行動食(飴)を忘れて寂しかったです。 暑くなるかもと思って水分を多めに持って行きましたが、スポーツ飲料を半分位飲んだだけでした。 |
感想
ネットで山ゴハンのレポートを見ていると多くの人がトランギアの「メスティン」というアルミ飯盒を使っている。定価は1,600円ほどなのだが、ネットで買おうとすると、3千円から5千円ぐらいの値段が付いている。人気の商品のため販売業者が値を釣り上げているらしい。近所のスポーツ用品屋にはメスティンは置いてないし、定価で販売している業者が見つからないのが腹立たしい。ただ、ご飯は普通のコッヘルでも、昔買ったキャンプ用アルミ食器でも炊けるのでま、いいか、と思っていた。そんなとき、AMAZONでメスティンのパチモンと思しきアルミ飯盒が¥529で売られているのを見つけた。送料を入れても千円ほどで買うことができる。思わず「エスビットと同サイズの固形燃料ストーブ」\259と一緒にポチってしまった。
そのメスティンもどきが数日前に届き、ネット情報に従ってバリ取りと米のとぎ汁によるシーズニングをおこなった。いよいよ、こいつで米を炊いてみなければと思いながら週末を迎えた。
愛車のエブリイを1年点検&リコール検査で車屋に持って行ったため、この日は出かけるのが遅くなった。近場の山で、山頂でご飯を炊いても迷惑にならない所がどこか無いかとしばらく考えたが、ふと獄山(だけだん)のことを思い出した。獄山は父親の生まれ故郷の村の近くの山で、父と田舎に行くときによく「あの正面の尖った山が、だけだん」と教えてもらっていた。また、父の生家に暮らすいとこに「だけだんは、道はないけど尾根を伝って上がることができる」とも聞いていた。よし、だけだんに登ってみよう。
獄山に登った情報はヤマレコの山行記録では見つけることができなかった。ネットで検索しても情報がない。父に「だけだんに登ってみようと思う」と話すと、「山志谷から北山の方に抜ける道の途中から林道に入って、裏側から上るといい」とアドバイスしてくれた。さすが、山野草を探しての山を駆けずってきた父親、頼りになる。そのアドバイスに従って獄山の山頂を目指すことにした。
林道から尾根を伝って西の山頂方面へ進んだ。山の斜面はそれなりに傾斜があるが、尾根の傾斜は比較的緩やかで登り口から山頂までの標高差もさほど大きくない。植生はいわゆる雑木林で針葉樹のアカマツ、スギ、ヒノキと広葉樹のクヌギ、クリ、ナラ、カエデなどが混合している。林床にはあまり草が無い。笹の茎が地上から数十センチの所で折れて突き出しているのが足につっかえて痛い。登り始めて間もなく、私の進行方向を小鹿(だと思う)が駆けて逃げて行った。どうもシカ達が下草を食べてしまっているようだ。おかげでヤブコギをせずに順調に歩いて行くことができた。一応ヤブコギ覚悟で剪定鋏や折り畳み鋸を装備して来ていたのだが、倒木の枝を2,3本ほど切ったぐらいでそれほど出番はなかった。
獄山の山頂は木が切り払われていて広場になっていた。三角点の標石が山頂の目印だ。ここで昼食にした。持ってきたアルミ飯盒(箱にはMilicampと書いてあった)でご飯を炊き、蓋の上で温めたサバ缶をおかずに食べた。固形燃料1個で特に問題なくおいしいご飯が炊けた。ただ、味噌汁を作るために丸形のアルミ食器を持って来てそれで湯を沸かしたので、結局はかなりかさばってしまった。いろんな形のコッヘルを混合せずに丸型どうしまたは角形どうしでスタッキングしなければ結局は無駄なスペースが生まれてしまうことを実感した。
獄山は特に特徴のない雑木の山だった。岩場も無ければきれいな花に出会うことも無かった。林道脇で紫色の桐の花や白いネジキの花を見かけたが、山の中では花は見つけられなかった。展望も良くない、時折木の枝の隙間から北側に扇ノ山、南側に東山が見える程度だ。ただ、これがこの地域の普通の山なんだろうなと思う。私の父親なら、こんな山からでも山野草を採取して持ち帰るのだろうが、まだまだ私は修行が足りない。せめて木の幹の模様や葉の形を見て樹木の名前ぐらいわかるようになれば同じ山でももう少し楽しめるのだろうなと改めて思うのだった。
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