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Yamareco

記録ID: 1874765
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ハイキング
中国

獄山(だけだん) 〜人知れず山頂でゴハンを炊く〜

2019年06月01日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
03:29
距離
3.6km
登り
280m
下り
283m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:56
休憩
1:34
合計
3:30
12:24
54
スタート地点
13:18
14:52
62
獄山
15:54
ゴール地点
帰りは国土地理院地図の林道終点へ向かってみようと尾根を分岐しましたが上手に尾根を捉えられず、しばらく薮の斜面を下りました。
天候
過去天気図(気象庁) 2019年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道29号線を郡家町堀越で東方向へ折れ、県道麻生国府線を姫路公園方向へ進みます。
麻生の上で山志谷方向へ右折し、県道37号線を八東方向へ進みます。
峠を越えてしばらくしたところで左折して林道嶽山線に入ります。
林道は年々延長されているようですが、国土地理院地図に記されている最終端の辺りで車を停めて歩き始めました。
コース状況/
危険箇所等
道はありませんが、尾根には踏み跡(ケモノ道?)があり、傾斜もそれほどきつくないのでGPSで位置を確認しながら歩けば特に問題なく進むことができました。この辺りは野生の熊が生息しているらしいので、クマ鈴は付けて歩きました。
私都(きさいち)川沿いの県道282号線、山志谷への分岐手前で谷の正面に見える獄山(だけだん)。
2019年06月01日 11:46撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 11:46
私都(きさいち)川沿いの県道282号線、山志谷への分岐手前で谷の正面に見える獄山(だけだん)。
林道入口。「通行止」となっています。ここから先は自己責任でということですね、OK。
2019年06月01日 12:03撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 12:03
林道入口。「通行止」となっています。ここから先は自己責任でということですね、OK。
地図に記されているよりも林道が延長していましたが、路肩が広くなっていて尾根に上がれそうなところがあったので、ここから歩き始めることにしました。
2019年06月01日 12:23撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 12:23
地図に記されているよりも林道が延長していましたが、路肩が広くなっていて尾根に上がれそうなところがあったので、ここから歩き始めることにしました。
広葉樹が中心の森で下草はあまり無く、尾根の傾斜は緩やかで比較的歩きやすい山だと思います。
2019年06月01日 12:31撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 12:31
広葉樹が中心の森で下草はあまり無く、尾根の傾斜は緩やかで比較的歩きやすい山だと思います。
針葉樹はスギ、ヒノキ、アカマツが点在しています。
2019年06月01日 12:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 12:43
針葉樹はスギ、ヒノキ、アカマツが点在しています。
とにかく尾根を伝います。この辺りはクヌギやナラかな。木漏れ日が気持ち良いです。
2019年06月01日 12:47撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 12:47
とにかく尾根を伝います。この辺りはクヌギやナラかな。木漏れ日が気持ち良いです。
尾根にそれほど目立つ岩稜はありません。時折こんな岩塊がありますが、ほとんどは土と落ち葉です。笹が中途半端に伸びていて足につっかえます。
2019年06月01日 12:50撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 12:50
尾根にそれほど目立つ岩稜はありません。時折こんな岩塊がありますが、ほとんどは土と落ち葉です。笹が中途半端に伸びていて足につっかえます。
これぐらいの斜面もありますが、長くは続きません。
2019年06月01日 12:56撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 12:56
これぐらいの斜面もありますが、長くは続きません。
地籍調査のピンクテープが稜線の目印です。どっちに進もうかなと考えた時にはGPSとピンクテープが頼りです。
2019年06月01日 13:05撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 13:05
地籍調査のピンクテープが稜線の目印です。どっちに進もうかなと考えた時にはGPSとピンクテープが頼りです。
開けた笹原に出ました。こういう所が迷いやすいです。
2019年06月01日 13:14撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 13:14
開けた笹原に出ました。こういう所が迷いやすいです。
何かいわくのありそうな杭の打ち方です。
2019年06月01日 13:15撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 13:15
何かいわくのありそうな杭の打ち方です。
山頂は切り拓かれていました。
ちょっと暑いなぁ日陰が欲しい。
2019年06月01日 13:17撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 13:17
山頂は切り拓かれていました。
ちょっと暑いなぁ日陰が欲しい。
三等三角点「稗谷」
 緯度: 35:23:53.9318
 経度: 134:22:32.1963
 標高: 817.87
2019年06月01日 13:19撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
6/1 13:19
三等三角点「稗谷」
 緯度: 35:23:53.9318
 経度: 134:22:32.1963
 標高: 817.87
扇ノ山が見えます。
2019年06月01日 13:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 13:22
扇ノ山が見えます。
今日の山行の目的はメスティンもどきアルミ飯盒でご飯を炊くこと。用意したのはこんな品々。
2019年06月01日 13:31撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 13:31
今日の山行の目的はメスティンもどきアルミ飯盒でご飯を炊くこと。用意したのはこんな品々。
サバ缶を重しにして固形燃料で炊飯
2019年06月01日 13:37撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 13:37
サバ缶を重しにして固形燃料で炊飯
出来上がりました。手前から、味噌汁、炊き立てご飯、サバ缶、トマト。これだけあれば十分でしょう。
2019年06月01日 14:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
6/1 14:24
出来上がりました。手前から、味噌汁、炊き立てご飯、サバ缶、トマト。これだけあれば十分でしょう。
白ご飯の味を確認したら、サバ缶をご飯にぶっかけ〜。
2019年06月01日 14:28撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 14:28
白ご飯の味を確認したら、サバ缶をご飯にぶっかけ〜。
南側には東山、鳴滝山を望むことができました。
2019年06月01日 14:52撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 14:52
南側には東山、鳴滝山を望むことができました。
鹿の痕跡
2019年06月01日 14:58撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 14:58
鹿の痕跡
アカマツと、コシアブラかな?
2019年06月01日 15:05撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 15:05
アカマツと、コシアブラかな?
林床によく見られた葉です。何か樹木の芽吹きかな?
2019年06月01日 15:07撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 15:07
林床によく見られた葉です。何か樹木の芽吹きかな?
スギとコナラかな?
2019年06月01日 15:30撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 15:30
スギとコナラかな?
谷筋に近付くとミツマタが現れました。
2019年06月01日 15:39撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 15:39
谷筋に近付くとミツマタが現れました。
林道が見えてきました。
2019年06月01日 15:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 15:43
林道が見えてきました。
国土地理院の地図に載っている林道の終点はこのあたりです。
2019年06月01日 15:45撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 15:45
国土地理院の地図に載っている林道の終点はこのあたりです。
紫色の桐の花がきれいに咲いていました。
2019年06月01日 15:45撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 15:45
紫色の桐の花がきれいに咲いていました。
林道は年々延長しているようです。
2019年06月01日 15:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 15:48
林道は年々延長しているようです。
しばらく林道を歩いて、車を置いている場所まで戻りました。
2019年06月01日 15:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/1 15:48
しばらく林道を歩いて、車を置いている場所まで戻りました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ ウインドブレーカー 日よけ帽子 サブザック(15L) 昼食(米1合+サバ缶詰+即席味噌汁) アルミ飯盒(Mikicamp) アルミ食器 ポケットストーブ(エセビット) 固形燃料(2個) 割り箸 スプーン 非常食(シリアルバー) 飲料(スポーツ飲料500mL+お茶600mL+水500mL) iPhone(GPS+カメラ) iPad mini サブバッテリー 携帯電話 腕時計 手拭い 防虫スプレー 日焼け止め ヘッドライト 剪定鋏 折り畳み鋸
備考 行動食(飴)を忘れて寂しかったです。
暑くなるかもと思って水分を多めに持って行きましたが、スポーツ飲料を半分位飲んだだけでした。

感想

 ネットで山ゴハンのレポートを見ていると多くの人がトランギアの「メスティン」というアルミ飯盒を使っている。定価は1,600円ほどなのだが、ネットで買おうとすると、3千円から5千円ぐらいの値段が付いている。人気の商品のため販売業者が値を釣り上げているらしい。近所のスポーツ用品屋にはメスティンは置いてないし、定価で販売している業者が見つからないのが腹立たしい。ただ、ご飯は普通のコッヘルでも、昔買ったキャンプ用アルミ食器でも炊けるのでま、いいか、と思っていた。そんなとき、AMAZONでメスティンのパチモンと思しきアルミ飯盒が¥529で売られているのを見つけた。送料を入れても千円ほどで買うことができる。思わず「エスビットと同サイズの固形燃料ストーブ」\259と一緒にポチってしまった。
そのメスティンもどきが数日前に届き、ネット情報に従ってバリ取りと米のとぎ汁によるシーズニングをおこなった。いよいよ、こいつで米を炊いてみなければと思いながら週末を迎えた。
 愛車のエブリイを1年点検&リコール検査で車屋に持って行ったため、この日は出かけるのが遅くなった。近場の山で、山頂でご飯を炊いても迷惑にならない所がどこか無いかとしばらく考えたが、ふと獄山(だけだん)のことを思い出した。獄山は父親の生まれ故郷の村の近くの山で、父と田舎に行くときによく「あの正面の尖った山が、だけだん」と教えてもらっていた。また、父の生家に暮らすいとこに「だけだんは、道はないけど尾根を伝って上がることができる」とも聞いていた。よし、だけだんに登ってみよう。
 獄山に登った情報はヤマレコの山行記録では見つけることができなかった。ネットで検索しても情報がない。父に「だけだんに登ってみようと思う」と話すと、「山志谷から北山の方に抜ける道の途中から林道に入って、裏側から上るといい」とアドバイスしてくれた。さすが、山野草を探しての山を駆けずってきた父親、頼りになる。そのアドバイスに従って獄山の山頂を目指すことにした。

 林道から尾根を伝って西の山頂方面へ進んだ。山の斜面はそれなりに傾斜があるが、尾根の傾斜は比較的緩やかで登り口から山頂までの標高差もさほど大きくない。植生はいわゆる雑木林で針葉樹のアカマツ、スギ、ヒノキと広葉樹のクヌギ、クリ、ナラ、カエデなどが混合している。林床にはあまり草が無い。笹の茎が地上から数十センチの所で折れて突き出しているのが足につっかえて痛い。登り始めて間もなく、私の進行方向を小鹿(だと思う)が駆けて逃げて行った。どうもシカ達が下草を食べてしまっているようだ。おかげでヤブコギをせずに順調に歩いて行くことができた。一応ヤブコギ覚悟で剪定鋏や折り畳み鋸を装備して来ていたのだが、倒木の枝を2,3本ほど切ったぐらいでそれほど出番はなかった。

 獄山の山頂は木が切り払われていて広場になっていた。三角点の標石が山頂の目印だ。ここで昼食にした。持ってきたアルミ飯盒(箱にはMilicampと書いてあった)でご飯を炊き、蓋の上で温めたサバ缶をおかずに食べた。固形燃料1個で特に問題なくおいしいご飯が炊けた。ただ、味噌汁を作るために丸形のアルミ食器を持って来てそれで湯を沸かしたので、結局はかなりかさばってしまった。いろんな形のコッヘルを混合せずに丸型どうしまたは角形どうしでスタッキングしなければ結局は無駄なスペースが生まれてしまうことを実感した。

 獄山は特に特徴のない雑木の山だった。岩場も無ければきれいな花に出会うことも無かった。林道脇で紫色の桐の花や白いネジキの花を見かけたが、山の中では花は見つけられなかった。展望も良くない、時折木の枝の隙間から北側に扇ノ山、南側に東山が見える程度だ。ただ、これがこの地域の普通の山なんだろうなと思う。私の父親なら、こんな山からでも山野草を採取して持ち帰るのだろうが、まだまだ私は修行が足りない。せめて木の幹の模様や葉の形を見て樹木の名前ぐらいわかるようになれば同じ山でももう少し楽しめるのだろうなと改めて思うのだった。

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