磐梯山・猫魔ヶ岳(八方台起点)
- GPS
- 06:11
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,007m
- 下り
- 995m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 6:09
天候 | はれときどきくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場に登山ポストありました。 |
その他周辺情報 | 八方台駐車場から車で20分くらいのところに中ノ沢温泉があります。磐梯山弘法清水小屋のおかみさんにオススメしてもらい、花見屋旅館の日帰り温泉500円で源泉かけながしでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
食器
地図(地形図)
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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感想
遠出したかったので、いざ東北はうつくしまふくしまへ!
3時前に家を出て、東北道を北上し、朝の空いた高速を順調に走ります。
猪苗代磐梯高原インターの手前で、右手にひときわ大きく緑が美しい磐梯山が見えてきました。
テンション上がりながら、登山前にこの姿を撮影したい!と思っていると、ちょうどインター下りたところに道の駅があり、広い駐車も見えました。
迷いなく寄り道、まずは駐車場から磐梯山を見上げます。
これから登ると思うと、気合いが入ります。
お借りしたトイレもとてもきれいで、車中泊らしき車もチラホラ。
少し遠いですが、キラキラした猪苗代湖の湖面も見えます。
そのすばらしいロケーションにも感謝しつつ、いざあの山頂へ向けて再び車を走らせます。
新緑がまぶしい磐梯山ゴールドラインを進むと、右手に大きな駐車場が見えました。
入口にはちゃんと八方台と書かれていました。
すでに数台とまっていたので、それに習い駐車。
東北二座を登りきるべく、まずは車道を渡った磐梯山登山口からスタートします。
傾斜が緩やかな新緑の道。沿道の祠に安全登山を祈り、とても美しいブナ林を進みます。
それにしても、カエルだか蝉だかの声が大音量で響き渡っていて、怖いくらいでした。
熊注意と思い鳴らす熊鈴の音などかきけされていきます。
音に負けないよう、神経を研ぎ澄まして歩いていきます。
傾斜がないので、ほとんど疲れを感じることなく中ノ湯跡に到着できました。
鼻をつく硫黄の臭いがして、息を止めました。
視界が開けたそこは山頂が見えるものの、それよりも廃墟が目に飛び込み、おどろおどろしさが漂います。
近づくと今なお、ぷくぷくと沸き上がるところが見える温泉もありました。
早々に次を目指して歩き始めます。
いよいよ登山らしい傾斜のある道へと入っていきました。先ほどまでの大音量も聞こえなくなり、集中できました。
道は踏まれているので歩きやすく、一歩ずつ確実に登ります。
左側の景色が開けて、のぞくと桧原湖が真下に広がっていました。
ぐんぐん高度を上げていく登りに、しばらくは無言で登ってしまいます。
時々涼しい風が頬を撫でて、上まで登ってきたことを教えてくれました。
ようやく傾斜が緩やかになったなと思うと分岐の標識が見えてきて、その先にラスボス感漂うお山が!
ずいぶん近づいてきたことに興奮、山へ向かう道を思わず早足で進みます。
道が開け、山の真下にでたところが弘法清水で、小屋が二軒たっていました。
弘法清水からはコンコンと水がながれ、手を伸ばしてその冷たさを感じます。
もちろん、持参したコップで二杯分ゴクリ。
癖がなくとても飲みやすくおいしいお水でした。
後ろ側に四合目とかかれた石碑が見えたのにはちょっと焦りましたが、ちょうど下りてきた方が「八合目くらいですよ」と教えてくれました。
ひとがんばり!と、山頂を見上げ、鐘をならして向かいます。
岩が多い道で、足元に気を使いながら登ります。
少し登ると景色が開け、振り返るとまわりの山々を見下ろすことができました。
登り途中で見た桧原湖もかなり遠くに見えます。
みどりの中にぽっかりと白くぬけた中ノ湯跡までよく見えました。
見上げると茶色い斜面の先に、すぐてっぺんが。
少し傾斜が緩んだところで、岩ゴロの盛り上がりにぶつかりました。
そこを登ると岩の上にほこらが見え、山頂に到着です。
流れる雲の下に、猪苗代湖が広がる抜群の見晴らし!
思わず前のめりになり、足を取られてひとり慌ててしまいました。
一度ゆっくり腰をおろして、その景色を楽しみます。
見渡すと、なぜか山頂標識が下の方にありました。
なぜ?と疑問に思いながら、そちらでも写真をとりました。
今日は二座登頂のつもりなので、あまりのんびりせず下山を始めます。
もと来た岩ゴロの道を下り、弘法清水まであっという間でした。
お花畑周回をしようと思っていると、赤茶色の山小屋に「open」の文字が出ていました。
とてもかわいい雰囲気だったので、覗いてみると「こんにちは〜」とやさしい声がして、おかみさんが微笑みかけてくれました。
せっかくなので、弘法清水で入れたコーヒーを注文し、持参したドーナツと美味しくいただきます。
「インスタントなんだけど。。」と言われましたが、お水がいいからなのかとても美味しく感じました。
日帰り温泉に寄りたいと伝えると、オススメは中ノ沢温泉の源泉かけながしだと教えてくれました。
パンフレットまで出してくださいました。
そんな楽しい一時を過ごしているときです。
「スミマセン、紐はありますか?」とひとりの女性が小屋に入ってきました。
見ると、靴底が両足とも剥がれているではありませんか(>_<)。
紐で応急処置をしてありましたが、先の方はパカパカしていて、歩くのも大変そうです。
おかみさんはカウンターの中へと入り、ガムテープを持ってきて、靴をぐるぐるとまきはじめました。
話にはよくききますが、ほんとうに登山靴が剥がれることってあるんだなーと思うと、我が身に置き換えて気を付けねばと思いました。
「なるべく乾いた道を歩いてくださいね」とおかみさんに見送られ、ガムテープで固定された靴の方は山頂へと向かいました。
山小屋の存在って重要ですね。
わたしもお腹を満たしたところで、下山開始です。
おかみさんに教えてもらった西吾妻山を見ながらお花畑をぐるっと一周します。
火口跡方面は荒々しく削り取られた斜面が印象的でした。
お花畑の名の通り、砂混じりの地面にはリュウキンカがたくさん咲いていました。風に体を震わせて揺れています。
一周はあっという間で、すぐに分岐。
ここからは休まず下山します。
なん組もの人たちとすれ違いました。
ひたすら下り、硫黄のにおいが漂うともう中ノ湯跡です。
あとは緩やかな道を駐車場まで戻ります。
登り始めより確実に気温が上がり、暑さを感じました。
そして駐車場へ着いたら、一度トイレをお借りします。
あとは猫魔ケ岳往復。体力的にはまだ行けそうでした。
駐車場の奥に標識があり、登山口がありました。
ちょうど上から、老夫婦が下りてきたので挨拶をすると、「お尋ねしたいのですが。」と、ご主人が話しかけてきました。
「駐車場の看板に、5分くらい先に展望台があると書いてあったので行ってみたのですが見つからなかったのです。どこにあるかわかりますか?」
よく見るとご夫婦とも軽装で、登山というわけではないみたいです。
きかれた私も始めてくる場所なのでわかるはずもなく。。
「ここは猫魔ヶ岳の登山口です。山頂までは1時間とありますが。。」
地図を見てみても、展望台らしきマークはわかりませんでした。
それじゃあここじゃないのかもしれない、と二人はお礼を言って駐車場へ戻っていきました。
わたしも申し訳ない気持ちになりながら、いよいよ登り始めます。
登り始めはとても緩やかで歩きやすい道が続きました。
「猫魔八方台入口」と書かれた標識にぶつかり、さらに先を登っていきます。
一番には暑さが体にこたえました。かなりペースが落ちます。
時々風の通り道に差し掛かると、ひんやり気持ちよく感じられました。
ラジオの音が聞こえる笹薮を通りすぎると、傾斜がついてきます。
ちょうど樹林帯を抜けてくるのか、日差しがきつく途中で休む場面もありました。
休みながら振り返ると、ちょうど正面に緑しげる磐梯山が!
その右手には猪苗代湖が広がる自然豊かな景観にため息がこぼれます。
疲れも癒えていくようで、再び歩き始めます。
必死で登っていると、頂上へと前方を登る人が見えました。
あと少しだと言い聞かせ、きつい登りをこえると岩場が現れました。
方角を確認して手をかけてのぼると、山頂へ到着です。
磐梯山、猪苗代湖はもちろん、磐梯山頂でも見えた西吾妻山方面も視界に飛び込みます。
山頂標識は木でできていて、岩の上にうまくはまっていました。
山頂にいた方に撮影をしていただき、しばらく山頂からの景色をたのしみます。
磐梯山だけでなく、猫魔ヶ岳まで足を伸ばしてよかったと心から思いました。
暑さに負けそうになりながらここまで登ってきたからこそのご褒美。
贅沢過ぎるご褒美になりました。
下山はピストンで、直下の急坂を下ったらあとは緩やかな山道を歩くだけです。
再び「猫魔八方台入口」の標識を通り過ぎます。
そのときです、ピンときました。
歩きながら「猫魔八方台入口」ということは、あそこが展望台だったのでは?と気付いてしまったのです。
先を急ぐあまり、行きも帰りも通り過ぎましたが、あの看板の奥に展望台があったのかもしれません。
先ほどの老夫婦が言っていたのはきっとこの展望台で、それをみつけられなかったんだと思います。
そんなことを考えながら、あっという間に駐車場まで戻ってきました。
お楽しみの温泉は、弘法清水小屋のおかみさんおすすめ、中ノ沢温泉へ♪
教えていただいた花見屋旅館のかけ流し温泉を楽しみ、こちらもご褒美の時間。
新緑の福島を大満喫の一日でした。
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