笠取山、唐松尾山。雨上がりの新緑


- GPS
- 08:21
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,035m
- 下り
- 1,125m
コースタイム
- 山行
- 7:58
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 8:17
天候 | 晴れ。一日中風強し |
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過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
雨後の木の根は滑りやすい。 |
写真
装備
個人装備 |
一般ザック
軽量ダブルストック
撥水夏ズボン
Tシャツ
夏長袖シャツ
革登山靴
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感想
いまはもう退めている歳召した方で、若い頃は、岩登りを軸に据えて、種々やんちゃもやったようで、いろいろな山域を春夏秋冬登られたその人から、こちらが山登りを始めたことを知って、山の話もよくするようになったが、まだ当時はネットなどもなく情報不足は否めなく初歩的な質問にも笑って答えていただいていたが、そんな風に長きにわたって山登りのアドバイスをもらっていた中に、「新緑はきれいだよ、とりわけブナの新緑が。雪の残っている中に映える新緑の季節がもっとも好きだ」と聞いたことが、もう十年以上も経つというのにときおりふつふつと沸きあがってくるのだった。
紅葉ならいざ知らず、常態とさほど変化のない季節に、このように単純明解にあからさまな賛辞を飛ばすのを初めて耳にしたような気がした。それともこちらに聞き入れる準備がやっと整っていたという方が正しいかもしれない。常態と変わらないは当時の己の未熟さを物語るものだろうが、遠からずということで甘受せざるを得まい。新緑がすばらしいとは知っていたつもりだったが、身に染みていなかったようだ。あるものが実際に染みわたるとはなんらかの感動や驚愕をともなわなければならないのだろうか、あるいは長年月を必要とするのだろうか。
いま思えば、それがひとつの契機となって、すばらしい新緑が胃の腑に落ちた、そんな気がしてしてならない。そのとき以来、すてきな新緑を幾度か目にしてきたと思うが、やはり見ようという意気込みがなければなかなか出会えない気もする。歳を増すごとに何故かしらきれいに見えるようになったのは、やはり長年月が経ったということだろうか。
今年もまた、新しい新緑の季節に、山に登れてよかったと素直に思う、その人の賛辞の場面を彷彿させて。
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