梅雨の嵐の中、北八ヶ岳湖水地方―雨池・双子池・双子山・天祥寺原を巡る旅
- GPS
- 21:00
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 384m
- 下り
- 1,274m
コースタイム
天候 | 曇ときどき雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
高尾07:06(JR中央本線) 甲府08:43/08:53 茅野10:12 茅野駅10:20(アルピコ交通)¥1250 北八ヶ岳ロープウェイ11:20 復路: プール平09:20(アルピコ交通)¥920 茅野駅09:57 茅野10:40(JR中央本線) 甲府11:40/11:44 塩山12:03 ※塩山温泉 塩山13:06 高尾14:17 |
写真
感想
去年のこの時期に八ヶ岳の編笠山から権現岳、西岳を歩いて↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1502224.html
梅雨空の上は風も爽やかで、人は少ないし、花は咲いているしでとてもよかったので、今年もこの時期の八ヶ岳へ行くことにした。
最初は、南八ヶ岳で歩いていない部分を歩こうと、大泉コースから三ツ頭を経て権現岳へ、そしてキレット、赤岳を経て県界尾根を下るというプランを立てた。
土曜日は天気予報で「梅雨の嵐」と表現されていた発達した低気圧が通過し本降りだったが、予定していた日曜日、月曜日は幸いにして低気圧は過ぎ去るはずだった。
が、結局日曜日も東北地方に進んだ低気圧の影響が残りそうだったので、南八ヶ岳の岩稜帯を歩くのは危険だろうと計画は変更することにした。
一緒に行くYcが前から蓼科山に登りたいと言っていたのを思い出し、北八ヶ岳で歩いたことのないルートから蓼科山へ登ることにした。
調べたところ歩いたことのない部分の中で双子池の畔にある双子池ヒュッテがロケーションも食事もよさそうなのでそこに泊まることにする。
天気が回復しきらない日曜日は坪庭から北横岳を経て双子池まで歩くだけにし、天気が回復しそうな月曜日は双子池から天祥寺原を経て蓼科山に登る計画だ。
関東地方は天気の回復した日曜日、中央本線で茅野駅へ向かう。
甲府盆地に入り、南アルプス方面を見遣ると西側から雨雲が吹き込んでいるようで、甲府盆地を通過して見えてくるはずの八ヶ岳も案の定雲の中だった。
そして降り立った茅野駅前では風に乗って雨がぱらついていた。
日曜日なのにほとんど客のいない北八ヶ岳ロープウェイに乗り、坪庭に到着すると雨はそれほどでもないが、ものすごい暴風である。
東北地方に進んだ低気圧の動きが遅くそこに向かってものすごい西風が吹き込んでいるようだ。
これは北横岳に登るのも危ないと思い、西風を避けるため雨池の方に下り、そこから双子池に向かうことにした。
雨池の方に向かって北八ヶ岳らしいゴロゴロした岩を下っていくと、風も弱まってきてたので、周囲の新緑を楽しむ余裕が出てきた。
そして到着した誰もいない雨池でくつろいでいると、対岸の森が時折雲の中から姿を現すのが幻想的だ。
その後は苔を楽しみながらカラマツの森を進むと双子池ヒュッテに到着。
雄池と雌池に挟まれた、とてもいいロケーションの山荘だ。
本日は我々以外に宿泊者はいないとのことで、大部屋が貸し切りだった。
内装もとてもきれいでまるでペンションのようだ。
薪ストーブを焚いていただいた談話室にも山雑誌がたくさんおしゃれに置いてあったので、ゆっくりこれからの山の計画を練ることができた。
夕食も具沢山の豚汁がおかわりできるだけでなく、天ぷらやお蕎麦、そしてデザートまであり本当にペンションに泊まりに行ったかのようだった。
夜中に目を覚ますと満月に近い朧月が出ていて、そして朝目を覚ますと目の前の「天狗の露地」という名のピークに朝日が当たっていた。
これは今日は登山日和になるなと思う。
最初は天祥寺原から蓼科山に登る計画だったが、Ycが双子池に来たのだから双子山にも登りたいとのことだったので、双子山から大河原峠を経て蓼科山に登ることにした。
が、双子山に向かって登り始めるとどんどん雲に覆われてきた。
双子山の山頂に至ると樹々もなくなり高山帯になっており、いよいよ風も強くなってきたので今日も低気圧の影響が残っているようだと思った。
大河原峠に到着しても雲が晴れないようなら今回蓼科山に登るのはやめることにした。
結局大河原峠に着いてもますます雲は濃く風も出ているので、天祥寺原から竜源橋を経て親湯まで下りることにする。
竜源橋にもバス停はあるのだが季節運行なのでこの時期はバスがなく、北八ヶ岳ロープウェイから茅野駅まで走るバスのルート上まで下りる必要があるからだ。
結局今回登ったピークは双子山だけになり、別にピークハントが目的ではないのでピークは踏まなくてもよいのだが、双子山山頂は高山帯になっておりミツバオウレンが花盛りで雰囲気がよかったので行ってよかったと思う。
天祥寺原に踏み入れると、土曜日の雨が激しかったからかところどころ登山道が水たまりになっていたり川のようになっていたりした。
Ycが湿原歩きをしているようだという。
湿原のような草原の向こうに半分雲に隠れた新緑の北八ヶ岳の山々が見えていて、しっとりとした雰囲気がとてもよい。
この辺りはカラマツが多く一斉に新芽が芽吹いているのだが、コメツガやシラビソなどの常緑樹も葉先に新芽が芽吹いていてとてもきれいだ。
昨日から雨池、双子池と歩き、今日は湿原のような天祥寺原の草原歩きでまるで北八ヶ岳の湖水地方巡りだなと思う。
最後に平日なのにすごく車が停まっていて人気のありそうな親湯に到着。
親湯入口バス停とプール平バス停はカーブした道路を挟んで隣接していて、プール平バス停の近くにきれいな公衆トイレがあった。
そこから振り返ると蓼科山が頭を出しているのが見え、やっぱり登ればよかったかなとちょっと後悔。
到着した茅野駅からも南八ヶ岳がきれいに晴れているのが見えた。
今日はもう少し晴れるまで粘ってもよかったのかなと思う。
が、帰宅後にちょうど昨日から八ヶ岳に登っていた友人に様子を聞くと、根石岳付近で暴風に合い吹き飛ばされかけたり、低体温症になりかけたメンバーがいたりと大変だったようで、やはり無理して蓼科山のピークを踏むのはやめて正解だったなと思った。
帰りはYcお気に入りの塩山温泉に塩山駅で途中下車して寄ることに。
甲府駅から乗り換えた電車のボックス席で相席した高齢の女性と話をする。
塩山温泉に寄ると話すと実家のすぐそばだとのこと。
またその女性の夫が若い時は登山が趣味であちこち歩きに行っていたとの話も伺う。
最後に買ったばかりだというサンドウィッチまでいただいた。
そういえば前にも中央線の中でお話しした方からフランスパンをいただいたこともあった。
電車旅ならではの出会いが楽しかった。
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