梅雨空の雲の上の青年小屋―八ヶ岳・権現岳〜編笠山〜西岳

2018年06月17日(日) 〜 2018年06月18日(月)

• GPS: --:--
• 距離: 22.4km
• 登り: 1,478m
• 下り: 2,054m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:45
• 休憩: 2:45
• 合計: 7:30

9:30 観音平
10:10 10:15 雲海
10:40 11:00 押手川
11:55 12:50 青年小屋
13:10 13:10 のろし場
14:15 14:15 縦走路分岐
14:20 15:00 権現岳
15:10 15:20 東ギボシ
16:00 16:20 青年小屋
16:35 16:50 編笠山
17:00 青年小屋

2日目

• 山行: 3:45
• 休憩: 0:45
• 合計: 4:30

6:35 青年小屋
7:10 7:35 西岳
8:45 8:55 不動清水
9:20 9:30 富士見高原リゾート駐車場
11:05 スパティオ小淵沢

天候

曇のち晴/曇のち小雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

往路：
八王子06：35（JR中央本線）
小淵沢09：02
小淵沢駅09：10（タクシー）￥3370
観音平09：25

復路：
スパティオ小淵沢13：38（北杜市民バス）￥300
小淵沢駅13：55
小淵沢14：07（JR中央本線）
高尾16：31

写真

6/17 9:07

陽は照っているのものの雲の多い小淵沢駅前からタクシーでスタート

6/17 9:24

観音平は思った通り雲の中

6/17 9:32

でも気持ちのいい緑の中をスタート

6/17 9:56

八ヶ岳らしいカラマツ林の中を歩いていると、いつの間にか雲の上に抜けたようだ

6/17 10:03

満開のサラサドウダンツツジの向こうは青空

6/17 10:13

「雲海」という場所に着いた

6/17 10:41

気持ちのいい木漏れ日

6/19 18:23

雲海の上に富士山

6/17 11:03

下が曇りだからと諦めないで登ってきてよかった

6/17 11:04

雪の残る南アルプスもくっきりと

6/17 11:24

仙丈ヶ岳もよく見える

6/17 11:27

雲海

6/17 11:55

青年小屋に到着

6/17 13:08

権現岳に向かいつつ、編笠山を振り返る

6/19 18:26

6/17 13:08

富士山と南アルプス。下界も晴れてきたようだ

6/17 13:08

6/17 13:11

先月登った茅ヶ岳があんなに低く見える

6/17 13:13

諏訪湖の向こうに乗鞍岳と槍穂高も見えている

6/17 13:18

目の前にギボシのとんがりが

6/19 19:48

南アルプスを眺めながら

6/17 13:19

編笠山と明日登る予定の西岳

6/17 13:25

阿弥陀岳が見えた

6/17 13:35

ハクサンイチゲがもう咲いていた

6/19 18:26

目の前のギボシと向こうに阿弥陀岳

6/17 13:46

ギボシの向こうの岩場が権現岳だった

6/17 14:03

ギボシは捲いて権現岳への気持ちのいい稜線

6/19 18:24

富士山も見えている

6/17 14:07

権現岳の山頂に人がいる

6/17 14:12

権現岳に近づくと南八ヶ岳がバランスよく大迫力だ

6/19 18:26

6/17 14:15

いいロケーションの権現小屋

6/17 14:18

6/17 14:20

振り返るとギボシの上に人が

6/17 14:20

帰りに寄ってみよう

6/17 14:22

ミヤマキンバイ

6/17 14:29

昔の缶ジュースが捨てられていた

6/17 14:30

権現岳にイワヒバリ

6/19 18:25

形の良い赤岳を間近に眺めながら

6/17 14:58

権現小屋の屋根に毛布が干されている

6/18 23:24

6/19 18:25

6/19 18:25

ギボシに向かって

6/17 15:00

赤岳がいい形に見える

6/17 15:01

ギボシに向かって

6/17 15:02

イワウメが見頃

6/17 15:02

イワカガミもたくさん

6/17 15:09

ギボシ山頂

6/19 18:25

権現岳を眺め

6/18 23:28

赤岳を眺め

6/19 18:25

諏訪湖を眺める

6/17 15:16

ギボシから眺める大迫力の八ヶ岳

6/17 15:26

クサリ場

6/17 15:30

ギボシと権現岳を振り返る

6/17 15:31

毛布を回収している

6/17 15:34

青年小屋が見えている

6/17 15:36

6/17 15:50

キバナノコマノツメ

6/17 16:07

青年小屋

6/17 16:08

クロユリ

6/17 16:10

まずはチェックイン

6/17 16:22

夕食の時間まで時間があったので編笠山を往復することに

6/17 16:37

編笠山山頂

6/17 16:37

編笠山山頂から先ほど登ってきた権現岳の向こうに阿弥陀岳と赤岳

6/17 16:38

明日登る西岳

6/17 16:46

富士山は隠れてしまった

6/17 16:51

青年小屋に向かって

6/17 17:04

6/17 17:42

豪華な夕食

6/17 19:00

ストーブも炊いてくれたのでお湯が沸かせる

6/18 5:01

翌朝、思ったよりも天気がいい

6/19 18:24

6/18 5:01

権現岳には雲がかかっている

6/18 5:08

6/18 5:35

朝食にはオーナーの奥さんの手作りだというシュウマイが

6/18 5:45

6/18 6:33

だんだん天気が悪くなってきている

6/18 6:34

西岳へ向かって広いテント場を横切る

6/18 6:34

青年小屋を裏側から

6/18 6:39

水場「乙女の水」

6/18 6:56

編笠山を振り返る

6/18 6:58

南アルプスと雲海

6/19 18:24

6/18 7:08

シラビソの森を行く

6/18 7:29

西岳山頂

6/18 7:30

ギボシと編笠山を振り返る

6/18 23:23

6/18 7:35

6/18 7:35

ツマトリソウ

6/18 7:36

不動清水方面へ下る

6/18 7:38

南アルプスもどんどん雲に隠れてきた

6/18 7:57

あまり人が通らないのか、文字の消えてしまった標識が

6/18 8:30

でも踏み跡はしっかりとある

6/18 8:48

不動清水に到着

6/18 8:51

先週霧ヶ峰でも満開だったクリンソウがここにも

6/18 8:52

6/18 8:53

6/18 8:55

便所の文字がやたらと大きい

6/18 9:15

富士見高原登山口

6/18 9:16

ここからは車道

6/18 9:22

富士見高原スキー場

6/18 9:26

バス停はあった

6/18 9:26

が、季節運行

6/18 9:28

登ってきた西岳と編笠山が見えている

6/18 9:28

道の駅こぶちざわまで歩く

6/18 9:30

編笠山

6/18 9:30

歩道がしっかりとしていて歩きやすい

6/18 9:56

歩道がなくなったと思ったら「信玄棒道」が並行してあった

6/18 10:00

信玄棒道も歩きやすい

6/18 10:10

気持ちのいい散策路だ

6/18 10:17

6/18 10:25

乗馬もできるようだ

6/18 10:54

6/18 11:04

6/18 11:05

道の駅こぶちざわの中にあるスパティオ小淵沢へ

6/18 11:08

高速バスのバス停もある

6/18 11:08

小淵沢駅へ行くバス停はこちら

6/18 11:09

北杜市民バスの北部巡回線の長坂駅行きが小淵沢駅に寄るとのことだが、記載がないので分かりにくい

6/18 13:45

6/18 13:55

小淵沢駅着

撮影機器：

COOLPIX AW130 ニコン

感想

e351spAz

友人の休暇に合わせて昨年の秋に雨で歩けなかった八ヶ岳の権現岳に行くことにした。
今回は「遠い飲み屋」として有名な青年小屋に宿泊しゆっくりとするのも目的のひとつである。
日曜日、月曜日は晴れの予報だったが、直前で月曜日の予報が雨に変わってしまった。
そのため、1日目は小淵沢駅から観音平まで歩き編笠山に登り、翌日に権現岳に登る予定だったが、1日目に権現岳に登ってしまうことにする。
観音平まで歩くと時間が厳しくなりそうだったので観音平まではタクシーを使うことにした。

到着した小淵沢駅は陽は照っているものの、山の上の方は雲に隠れている。
これはずっと雲の中を歩くようになるのかなと思いつつタクシーで観音平へ。
観音平も雲の中でこの季節だし仕方がないなと思いつつ登っていくと、途中からカラマツの新緑の間から陽光が降り注いでくるようになった。
どうやら雲の上に出たようだ。
途中「雲海」というちょっとした樹林帯の中の広場があるのだが、その手前あたりでその名のとおり雲海の上に頭を出す富士山と南アルプスを見ることができた。
まだ雪が残っている南アルプスが青くくっきりと見えていて、これから夏が来るのだと思うとわくわくとする。
1日目は権現岳へ登るのが目的なので編笠山のピークはとりあえず捲いて青年小屋へ。

青年小屋のテラスでゆっくりと昼食を摂っていると風も爽やかで気持ちよく、このままここでゆっくりするのもいいかななんて思ってしまうのだが、明日は天気が崩れる予報なので権現岳へ向かう。
今日は晴れの予報だったが、予報どおり雲がどんどん取れてきて甲府盆地まで見えるようになってきた。
南アルプスはもちろん、遠く北アルプス、乗鞍岳、中央アルプス、そして御嶽山まで見えている。
のろし場まで来ると、目の前に八ヶ岳の核心部が見えた。
位置的に以前登ったことのある編笠山から見たのと同じような八ヶ岳の姿が見えるのかなと思っていたのだが、高さが違うので見え方が全然違う。
しかも赤岳は左右が締まってシュッと尖っているし、その横の阿弥陀岳、その間に見える横岳、硫黄岳まで形良く並んでいて大迫力の八ヶ岳の核心部を見ることができた。

下界では梅雨空が続いているが、稜線上を吹き渡る風は爽やかで高山植物の花も咲き始めていた。
ハクサンイチゲもイワウメもすでに満開だ。
権現岳は岩がごつごつしているところが山頂だった。
その手前のギボシは「擬宝珠」から来ていると思うのだが、擬宝珠というよりは烏帽子（エボシ）のようにきれいに尖っていて存在感があった。
帰りはそのギボシの山頂にも寄り、360°の大展望を満喫。
夏至に近いのでまだまだ太陽高度は高かったが、それでも西に傾き始めた陽を浴びて、赤岳は赤銅色に、阿弥陀岳は緑青色に輝いていた。

青年小屋にもどりチェックインを済ませる。
今日の宿泊者は我々の他には16人の団体さんのみとのことで、ひと部屋を割り当ててももらえ、至極快適である。
夕食まで1時間ほどあり、まだまだ陽は高かったので編笠山を往復することにした。
この時期は行動時間が長く取れるのが嬉しい。
編笠山山頂に至ると、先ほどより遠ざかった八ヶ岳核心部がギボシや権現岳の向こうに見えている。
そして富士山や南アルプスは黄色がかった夕暮れの光に染まった霞の中に沈んでいた。
夕食の後は夕陽を見ようかと思っていたのだが、この後急に霧が立ち込めて明日はやはり天気が悪いのだろうと思う。
青年小屋は談話室も2つあり、こたつに入りながらゆっくりと友人たちをくつろぐことができた。

翌日起きると思っていたよりも天気は悪くなく、権現岳の上に雲は垂れ込めていたが富士山はしっかりと見えていた。
同じ道を戻るのは面白くないので西岳の方から下ったのだが、西岳へ着く頃には南アルプスの下はしっかりとした雲海になっており、下界はもう雨が降っているようだった。
昨日とは違って空気もしっとりとして、ただその分滴るような緑の中を下っていくと、ところどころレンゲツツジの橙色がぱっと目に付く。
たどり着いた不動清水で先週霧ヶ峰でも見たクリンソウをまた楽しむことができた。
富士見高原スキー場からのバスは季節運行で今月は走っていないので、道の駅こぶちざわにあるスパティオ小淵沢の温泉を目指して歩いて行く。
「信玄棒道」という散策路が整備されていたので、途中から雨が降り始めたが至って快適だ。
途中から並行して乗馬の道も整備されていて、なかなか楽しい散策路だった。
友人たちと話に夢中になりすぎて、道の駅こぶちざわに曲がるポイントを見逃して歩きすぎてしまい慌てて戻ったりする。

オリエンテーリングだろうか、地図を持った小学生たちとすれ違う。
大人になった時にあんなに歩いたのはあれが最後だったなと思う人もいれば、こうやって30代になってもオリエンテーリングのようなことを続けている人もいるのだろうなと思った。