火の山へナイトハイク


- GPS
- 01:27
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 304m
- 下り
- 186m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス | |
その他周辺情報 | 整備された遊歩道 落ち葉は雨に濡れると滑りやすい |
写真
感想
なかなか魅力的な名前の山であるが、関門海峡に面して山口県側で一際高いところであり、江戸時代は狼煙を上げるための、いわゆる狼煙山であり、明治時代以降は旧日本陸軍の砲台がおかれた歴史がある。出張先の下関を訪れるのに門司港から船で渡ってきたのであるが、船からは関門大橋ごしにこの形のよい火の山を望むことになる。
ロープウェイの乗り場を過ぎると整備された公園の中を入ってゆく。トルコチューリップ公園と呼ばれるところらしいが、チューリップの季節はとうに過ぎており、花は見当たらない。
公園の中を上へ上へと登ってゆくと、公園を抜けて遊歩道が山頂へと上ってゆく車道に合流する手前で右手の斜面を登ってゆく登山道が視界に入る。ここまではほとんどヘッドライトをつけることなく進んでくることが出来たが、登山道に入ると暗闇であり、ライトの明かりをつける。
登山道に降り積もった落葉は午後に降った雨で濡れており、滑りやすい。九十九折の登山道はところどころにショートカットする踏み跡があるが、傾斜が急なところではシューズのグリップが全くきかず、ずるずると滑ることはめになった。
登山道の脇の暗闇からはすぐ間近にイノシシのグーッという荒い鼻息が聞こえてくる。すぐにガサゴソという足音が闇の中を遠ざかってゆくのが聞こえたからいいが、これはあまり心地のよいものではない。
樹林を抜けて石段を上がると、ロープウェイの山頂駅だ。あたりは街路灯がついていて明るいのだが、すぐ先の遊歩道にいる大きなイノシシと遭遇する。私の方に顔をむけてキッと睨みつけると、イノシシは斜面を登っていった。その後をぞろぞろと小さな子供のイノシシが10匹ほど、ぞろぞろとついてゆく。
山頂の方向へ進んでゆくと駐車場から出る車がある。夜景を見に来たカップルだろうか。
山頂公園からも展望が開けてはいるが、吊橋の手前の主塔が見えにくくなっており、ロープウェイの山頂駅近くの展望台からの方が景色がよいようだ。
電波塔のある山頂のあたりは濃い霧がかかっている。湿った重苦しい空気の中を進んでゆくと第4砲台の跡に辿り着く。砲台のあたりからは下関の東の周防灘の方面の暗い夜景の中に対岸の九州の埠頭のものと思われる明かりのみが煌々と輝いている。ここで引き返すことにしよう。
山頂公園の立派なトイレの脇には自動販売機がある。登りでペットボトルの水を空けてしまったので、水分を補給したいところであるが、財布の中は一万円札と120円のみ。自動販売機の飲料はほとんどが130円であったが、幸いにも120円の水を手に入れることが出来る。
下山は途中でスマホのバッテリーがあがってしまい、下山口にタクシーを呼ぶことが出来なくなる。下山したところのみもすそ川公園ではまもなくバスが来るところであるが、1万円のみではバスに乗ることも出来ない。車道を歩くと、数台のタクシーが通り過ぎるが、手をあげてもいずれも無情にも通り過ぎてゆく。スタートした唐戸市場の近くにタクシー会社があったので、そこまで歩くと、最後は駅前のホテルまで送ってくれる。
それにしても、うだるような暑い夜であった。
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