甑山


- GPS
- 04:41
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 620m
- 下り
- 617m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
その道を進んでいくと集落の外れに上水道設備がある。これを過ぎると間もなく左手に林道の入り口があり「甑岳・名勝沼」の看板が設置してある。看板は小さいので注意。 林道は未舗装だがローラーでもかけたのかと思うほどフラットに整備されていて普通車での通行になんら支障はない。地図上の林道終点が登山口となるが、林道はその奥にも続いていくので注意。登山口には車を数台停めるスペースがあるが、なぜか残土置き場のように使われていて狭くなっている。 後述する名勝沼からの入山の場合も車はここに停めておいたほうが無難。奥には(確認できた範囲では)駐車スペースはない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所だらけでここには書ききれない(笑 全体的に言えることは ・整備は必要最小限 ・踏み跡は薄い ・落ちたら死ぬような場所がいくつもある 初心者のみでの入山は控えたほうが賢明。 |
その他周辺情報 | 登山口周辺とは言い難いが、下山後にフォレスト鳥海というホテルの日帰り入浴を利用。一人400円と安く、泉質も良いのでおすすめ。 |
写真
感想
秋田と山形の県境付近にある甑山に行ってきました。
低山ではありますが登山口もなかなか山深いところにあり深山の趣があります。
まず登山口を出発して間もなく踏み跡が怪しくなります。その直後、沢の上部斜面を無理やりヘツらされますが、滑る岩・見えない足元・手がかりになるものがない…と三拍子そろった危険箇所。緑で覆われているので高度感こそないものの、落ちたらただでは済まない高さがあるので、さっそく緊張で嫌な汗をかきました。
この区間は林道をたどって名勝沼に直接出ることで回避できる場所なので避けて通ってもいいと思います。実際、我々は帰りはここを通過しないで安全に帰ってきました。
この危険地帯を抜けると名勝沼までは比較的平穏な道が続きます…が、やっぱり踏み跡は薄く露に濡れた下草に撫でられ下半身はびしょ濡れに…。スパッツを着けなかったことが悔やまれますが後の祭りでした。このあたりで福島から来たという単独の登山者と出会いました。お互いに「他の人がいて良かった」と言い合うくらい静寂の山域です。
名勝沼から男女のコルまでの登りがこれまた凶悪でした。急な斜面をトラバース気味に登っていくところから始まるのですが、これがまた登山道とは名ばかりの草付きの「斜面」を登らされます。ここも落ちたらただでは済まない場所で、なにも手がかりがないところで両手両足が滑り始めたときはヒヤリとしました。
トラバースが終わっても枯れ沢の中の急登となり、それがコルにでるまで延々と続きます。これは絶対に破線ルートだ…。この区間は初心者は入るべきではないと思います。危険を避けたい場合は県境尾根から登るべきでしょう。
男女のコルから女甑山にピストン、ついで男甑山に向かいます。ここもとにかく急登。おまけに時々藪…となかなかなスパルタンな道筋。ただ苦労して登ると鳥海や丁山地が見渡せる眺望の良い頂きに立つことができ達成感はあります。ただし、ここも登山道のすぐ脇は断崖絶壁で落ちたら死にます。油断せずに登降しましょう。
男甑山の頂きからは甑山のシンボル「烏帽子岩」を見ることができます。これがまた…なんというか…ねぇ?(笑
いやいや、ガスっていなくて良かった。今日はこの烏帽子岩を見ることが目的の半分以上でしたから(笑
ありがたいものを拝むことができました。
下山は県境尾根を下り、名勝沼を経由して甑林道に出るルートをとりました。このルートは県境尾根の下りが急なくらいで(それでも他に比べたらマシ)危険箇所がありません。難があるとすれば地形図に乗っていない道が複数あり、そちらに迷い込む危険があるくらいでしょうか。
なんとなく予想はしていましたが盛夏のマイナー低山、やはり厳しかったです。蒸し暑さに加え虫も多く、それに加えて甑山は踏み跡も薄く藪化している場所もあり楽に散策できるような山ではありませんでした。正直、なんでここに来てしまったんだろうと自問自答した瞬間もありました(笑
ただ無事に帰ってきた今では妙な達成感を感じているのも事実です。ただガイドブックにしたがってなんとなく歩いて帰ってくる…というようなコースではないので、現地では足を置く場所一つにしても色々考えて難所を突破したり正しいルートを拾うため地図を頻繁に確認したり、久々に頭を使う登山だったからでしょうか。
また行きたいかと問われれば今は遠慮しておくと言うと思いますが、もしかしたら10年後くらいに再チャレンジしてみたくなる…かも?
コメント
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cha-teaさん はじめまして
私は神秘的な名勝沼の神秘さに魅かれて、男・女甑山はついでみたいな感じで行ってきました(2017.10.14)
登山道は道が荒れてて少し慌てたり、男甑山西側の登山道については、生意気にも初心者は遠慮願いたいみたいなことを書く位の急登(岩で足場も悪い所もあります)で体力消耗、今でも鮮明に覚えています。私も暫くは甑山に登る予定には入ってません。
良かったら私のレコも、呆れながら覗いて頂けたらと思います。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1289645.html
山形県側からのアプローチも ??? でした。
はじめまして! コメントありがとうございます
いや実際この山は初心者には厳しいかと。ルートも不鮮明だったりしますし、なにより滑落しそうな場所がたくさんあるのが…。小粒でもピリリと辛いっていうか若干辛すぎる山でした〜(笑
もし、次に行くとしたら秋がいいかなって思いました。
甑山?なんて読むの〜?
凄い藪山みたいだったけど無事に周回してこれてさすが〜!(^^♪
せっかく名勝沼ってポイントもあるのには廃道みたいで勿体ないね〜
こしきやま、と読みます。
我々が登ったコースが最も藪っぽくて他のルートは一応最低限の刈払などはされているようでした。もう少し登る人が多くても…と思う山ですが、いかんせん秋田と山形の県境という立地上、都市圏から離れすぎているのかな…と思います。
よかったら東北遠征にてチャレンジしてみてください(笑
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