記録ID: 1936895
全員に公開
ハイキング
中国
岡山県吉備中央町 本宮山 雨上がりの里山いきものがたり
2019年07月21日(日) [日帰り]



体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 05:28
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 506m
- 下り
- 520m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 5:23
距離 14.6km
登り 523m
下り 520m
8:24
50分
道の駅「かもがわ円城」駐車場
9:14
31分
ルート図中央四辻分岐
9:45
31分
オカトラノオ撮影地点(土道入口)
11:04
11:06
34分
旭川の源泉
11:40
12分
ルート図中央四辻分岐(2回目)
11:52
9分
チロリン村入口
12:01
12:03
8分
標高419.5m三角点「高富開拓」
12:11
10分
チロリン村入口(2回目)
12:21
12分
化氣神社鳥居
12:33
12:36
14分
化氣神社
12:50
12:51
49分
稲荷神社
13:40
13:46
1分
道の駅「かもがわ円城」
13:47
道の駅「かもがわ円城」駐車場
ブッポウソウなど旬の動植物観察や神社などの史跡を楽しむコース
歩行距離14.5km、歩行時間5時間、歩行数21,900歩、消費カロリー2,150Kcal
歩行距離14.5km、歩行時間5時間、歩行数21,900歩、消費カロリー2,150Kcal
天候 | 曇りたまに小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨上がりだったので一部、水が流れていたり、水たまりやぬかるみがあったりしましたが、ヤブコギはありません。本宮山<写真19〜23>へは、北側の道の方が砂利できれいなので、今回のように西から反時計回りしたほうが歩きやすいです。 土や砂利道はオカトラノオ<写真18>撮影地点から本宮山頂上<写真19〜23>を経てルート図中央の四辻分岐まで、および、化氣(けぎ)神社鳥居<写真43>から随身門<写真45>までの2ヵ所のみです。 道の駅「かもがわ円城」からしばらくはアスファルト道を歩きました。オカトラノオ<写真18>撮影地点に土道の入口がありますが道標はなく、うっかりスルーして引き返しました。低い草の間の細い粘土道ですが、緩やかなので滑る心配はありません。 標高480m地点でちょろちょろ流れをまたぎ、丸太が敷いてある道に入り南南東に方向転換しました。直進方向にも道が延びていたように思います。濡れて足元がぐちゃぐちゃなのは2,3mですみました。ここは常に水が流れているようです。木の間の細道は明瞭でピンクテープもありました。一部、水がちょろちょろ流れている所がありましたが、これは一時的なものでしょう。途中から踏み固められたようなきれいな道になりました。 標高520mは四辻分岐です。本宮山南にある正法寺跡に立ち寄る予定だったのですが、左折するとそのまま本宮山頂上<写真19〜23>へと向かう道に入ってしまいました。低い草がまばらに生えた植林帯の中の細道を辿り標高570mのT字路で北上、本宮山頂上に至りました。南下すると寺跡に行けたようです。 本宮山頂上<写真19〜23>から北に下る道はコケが生えた粘土道ですが、少し気を付ければ滑らずにすみます。地形図の実線の道に出合うと、そこからは砂利道でした。雨のためか、あっちこっちに水たまりがあり、多少ぬかるんでいる所もありました。旭川の源泉<写真29>周辺は常に水が流れているようですが、ここの砂利道は沈み込むこともなく、歩きやすかったです。ルート図中央の四辻分岐で地形図の白線の道に出合うと、そこからしばらくアスファルト道でした。 化氣(けぎ)神社<写真44,45>へは、地形図の破線の道を辿って東からアプローチするつもりでしたが、道はなくなっているようです。そのままアスファルト道を進み、神社の北まで来ると鳥居<写真43>があったので、参道に入りました。まばらに低い草が生えた木の間の細道が続き、標高420mに分岐がありました。そのまま南下するとアスファルト道に出られそうでしたが、左折して化氣(けぎ)神社<写真44,45>に向かいました。 |
その他周辺情報 | スタート&ゴール地点の道の駅「かもがわ円城」の休憩所でブッポウソウの巣箱周辺のライブカメラ映像が公開中です。かなり引いて映しているので見えにくいかもしれません。直売所では新鮮な野菜や、焼き屋の天然酵母パンなどが購入できます。 |
写真
04アガパンサス
南アフリカ原産の園芸植物で、これがもっともメジャーな色です。他には、ヒマワリ<写真55>、ルドベキア・タカオ、ハンゲショウ、ヒメヒオウギズイセン<写真54>、アジサイ<写真08>などが満開でした(*^^*)
南アフリカ原産の園芸植物で、これがもっともメジャーな色です。他には、ヒマワリ<写真55>、ルドベキア・タカオ、ハンゲショウ、ヒメヒオウギズイセン<写真54>、アジサイ<写真08>などが満開でした(*^^*)
09ウツボグサ
花穂の上から開花し、一番下に小花が咲くころには、上のほうは枯れ始めて茶褐色になります。たいていは青紫色ですが、これは少しピンク色がかっていました。山行中、何度も群生を見ましたが、花は終わりかけが多かったです。
花穂の上から開花し、一番下に小花が咲くころには、上のほうは枯れ始めて茶褐色になります。たいていは青紫色ですが、これは少しピンク色がかっていました。山行中、何度も群生を見ましたが、花は終わりかけが多かったです。
10ヒガシキリギリス褐色型♂
近畿地方を境に西にニシキリギリス、東にヒガシキリギリスが棲息しますが、岡山県はヒガシキリギリスも見られます。翅の幅が途中で大きくなり、黒斑は2列です。翅は腹部の先端に届かないことが多いのですが、これは長い個体でした。うちの庭にいるのもこのタイプです。
近畿地方を境に西にニシキリギリス、東にヒガシキリギリスが棲息しますが、岡山県はヒガシキリギリスも見られます。翅の幅が途中で大きくなり、黒斑は2列です。翅は腹部の先端に届かないことが多いのですが、これは長い個体でした。うちの庭にいるのもこのタイプです。
13ナツアカネ未熟♂
ナツアカネはアキアカネと異なり、一生を通じて平地から姿を消すことはありません。横から見ると、胸部側面真ん中の黒条の先端がスパッと水平に切れたように見えます。オスは 胸部と腹部の境辺りに副性器という突起があり、成熟すると全身真っ赤になります。
ナツアカネはアキアカネと異なり、一生を通じて平地から姿を消すことはありません。横から見ると、胸部側面真ん中の黒条の先端がスパッと水平に切れたように見えます。オスは 胸部と腹部の境辺りに副性器という突起があり、成熟すると全身真っ赤になります。
14ノギラン
ノギとは ライムギ 、 コムギ などの種の先が尖った部分のことで、花びらの先の尖った様子を表しています。ここからしばらくノギランロードでした。本宮山<写真19〜23>からの下りや化氣(けぎ)神社<写真43〜45>の参道でも群生していました。
ノギとは ライムギ 、 コムギ などの種の先が尖った部分のことで、花びらの先の尖った様子を表しています。ここからしばらくノギランロードでした。本宮山<写真19〜23>からの下りや化氣(けぎ)神社<写真43〜45>の参道でも群生していました。
15サメビタキ
羽色が灰色で鮫皮に似ていることからこの名が付きました。尾羽の付け根辺りに模様があるはずですが、見えていません。胸部の不明瞭な斑紋や目とくちばしの間の微妙な白色部から判断しました。シジュウカラの団体が飛び回り鳴きわめく中、おとなしくこちらを見ていました。動画でも紹介。
羽色が灰色で鮫皮に似ていることからこの名が付きました。尾羽の付け根辺りに模様があるはずですが、見えていません。胸部の不明瞭な斑紋や目とくちばしの間の微妙な白色部から判断しました。シジュウカラの団体が飛び回り鳴きわめく中、おとなしくこちらを見ていました。動画でも紹介。
16メヤブマオ
雌雄同株で、茎の下部に雄花序を上部に雌花序をつけます。葉先は3裂することが多く、花はヤブマオよりもまばらにつきます。写真を撮っていると、側の斜面からニホンアナグマが下りてきて、連れの小声にいったんUターン。目をそらした隙に再び下りてきましたが、バッチリ目が合うと諦めて帰っていきました。
雌雄同株で、茎の下部に雄花序を上部に雌花序をつけます。葉先は3裂することが多く、花はヤブマオよりもまばらにつきます。写真を撮っていると、側の斜面からニホンアナグマが下りてきて、連れの小声にいったんUターン。目をそらした隙に再び下りてきましたが、バッチリ目が合うと諦めて帰っていきました。
18オカトラノオ
ここで舗装道路から逸れて土道に入りました。道標はありませんでした。一部、水が流れてぬかるんでいましたが、低い草はまばらでピンクテープもあり、迷わずにすみました。本宮山<写真19〜23>からの下り道は歩きやすい砂利道でオカトラノオロードでした。
ここで舗装道路から逸れて土道に入りました。道標はありませんでした。一部、水が流れてぬかるんでいましたが、低い草はまばらでピンクテープもあり、迷わずにすみました。本宮山<写真19〜23>からの下り道は歩きやすい砂利道でオカトラノオロードでした。
19本宮山頂上の
海神社&山神宮&龍王宮
頂上周辺は化氣(けぎ)神社<写真44,45>の所有地です。左端の海(かい)神社には白鹿にまつわる話があります。本宮山から牛窓の海に差した霊光のご利益で病が治癒した嵯峨皇子(さがのおうじ)が、白鹿に導かれお礼参りを果たせたため、「いさざ王」という鹿角をご祭神とし祀ったというものです。「いさざ王」は化氣(けぎ)神社の神宝とされています。中央は大山祇神(おおやまつみのかみ)をご祭神とする山神宮、右端が雨乞いの神様をお祀りした龍王宮です。
海神社&山神宮&龍王宮
頂上周辺は化氣(けぎ)神社<写真44,45>の所有地です。左端の海(かい)神社には白鹿にまつわる話があります。本宮山から牛窓の海に差した霊光のご利益で病が治癒した嵯峨皇子(さがのおうじ)が、白鹿に導かれお礼参りを果たせたため、「いさざ王」という鹿角をご祭神とし祀ったというものです。「いさざ王」は化氣(けぎ)神社の神宝とされています。中央は大山祇神(おおやまつみのかみ)をご祭神とする山神宮、右端が雨乞いの神様をお祀りした龍王宮です。
39ヘクソカズラ
万葉の時代に「くそかずら(糞蔓)」の名で詠まれており、それに「屁」も加わりました(-_-;)葉や茎を傷つけると正露丸のようなにおいがします。庭でとぐろを巻いているのを剪定したらエラいことに(>_<)
万葉の時代に「くそかずら(糞蔓)」の名で詠まれており、それに「屁」も加わりました(-_-;)葉や茎を傷つけると正露丸のようなにおいがします。庭でとぐろを巻いているのを剪定したらエラいことに(>_<)
40クロアゲハ夏型
オスには後翅前縁に白い帯がありますが、角度によって見えないことも多いです。動画でもよくわかりませんでした。春型より夏型の方がやや体が大きく、赤斑が少なくなります。ヘビの死骸からミネラル補給中(*_*;
オスには後翅前縁に白い帯がありますが、角度によって見えないことも多いです。動画でもよくわかりませんでした。春型より夏型の方がやや体が大きく、赤斑が少なくなります。ヘビの死骸からミネラル補給中(*_*;
43化氣神社鳥居
舗装道路の西からアプローチするつもりでしたが、この鳥居があったので、参道を歩くことにしました。まばらに低い草が生えていますが、整備されています。最後に直進すると舗装道路に抜けられそうでしたが、左折して神社に向かいました。
舗装道路の西からアプローチするつもりでしたが、この鳥居があったので、参道を歩くことにしました。まばらに低い草が生えていますが、整備されています。最後に直進すると舗装道路に抜けられそうでしたが、左折して神社に向かいました。
45化氣神社随身門
白鹿伝説(<写真19>参照)により「いさざ王」という1尺8寸4分の鹿角が神宝として奉納されているとのことで、社紋は鹿の角のデザインです。ちょうど軒下中央に見えています。ここからはずっと舗装道路でした。
白鹿伝説(<写真19>参照)により「いさざ王」という1尺8寸4分の鹿角が神宝として奉納されているとのことで、社紋は鹿の角のデザインです。ちょうど軒下中央に見えています。ここからはずっと舗装道路でした。
58ブッポウソウ
ゲッ、ゲッと鳴き声がしたので顔を上げると、10m程前方の木から2羽のブッポウソウが飛び立ちました。西の307m峰の木のてっぺんに止まってこちらを見ています。たまに鳴きながら周辺を飛んで様子をうかがっていました。さすがはブッポウソウの里、他にも何羽かいたようです。逆光でほとんど白黒なのが残念でした。
ゲッ、ゲッと鳴き声がしたので顔を上げると、10m程前方の木から2羽のブッポウソウが飛び立ちました。西の307m峰の木のてっぺんに止まってこちらを見ています。たまに鳴きながら周辺を飛んで様子をうかがっていました。さすがはブッポウソウの里、他にも何羽かいたようです。逆光でほとんど白黒なのが残念でした。
60コシアカツバメ
電線に数羽止まっていたので、ブッポウソウの巣立ち雛かと思いきや、コシアカツバメでした。胸部から腹部にかけて褐色の斑紋があります。近畿から中国地方では比較的多いツバメです。そろそろ我が家の周辺でも鳴き声がし始めました。
電線に数羽止まっていたので、ブッポウソウの巣立ち雛かと思いきや、コシアカツバメでした。胸部から腹部にかけて褐色の斑紋があります。近畿から中国地方では比較的多いツバメです。そろそろ我が家の周辺でも鳴き声がし始めました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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---|
感想
この日は天候が不安定でしたので、動植物ウォッチングに目的を切り替えました。吉備中央町にある「道の駅かもがわ円城」を起点に、本宮山(ほんぐうざん)〜チロリン村〜化氣(けぎ)神社と距離は長いですが、その分起伏の少ない安全な道を歩きました。一部、雨で水が流れたりぬかるみや水たまりがあったりしましたが、多少低い草が繁っているものの、わかりやすく歩きやすかったです。
この時期における里山山行の魅力は、なんといってもたくさんの動植物が見られるということです。しかも、想定外の動植物も多く、まるで宝探しをするかのごとく、単調な舗装道でも気が抜けません。
詳細は写真や動画でも紹介していますが、車が通るはずの道にできた水たまりに、なぜかたくさんのオタマジャクシが生育していたりします。また、写真や動画を撮り損ねましたが、ニホンアナグマなど、ふだんは人里近くでめったにお目にかかれない動物も、突然、現れたりしました。
さらには、ゴール近くの里山では、たくさんのブッポウソウを観察することができました。
(ブッポウソウは先週の記録参照
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1927097.html )
前回のコースでは全国からカメラマンが集まっていましたが、今回はいなかったのでラッキーでした。
梅雨が長引いて、天候が不安定な日が続いているおかげで、かえって、動植物ウォッチングが充実するのも、山の楽しみの一つです(*^^*)
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