台風を避けたはずが… 猫魔ヶ岳,磐梯山,安達太良山
- GPS
- --:--
- 距離
- 56.2km
- 登り
- 3,198m
- 下り
- 3,088m
コースタイム
- 山行
- 14:05
- 休憩
- 3:05
- 合計
- 17:10
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 4:30
無理は禁物ということで、台風の影響が少なそうな山を急遽検討する。
天候 | 晴れ、曇り、暴風雨、曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:福島交通バス 岳温泉停留所 JR東北本線 二本松駅 |
写真
感想
出発当日の朝(夕方出発の予定)天気予報を見て中央アルプス縦走を断念する。
三連休を無駄にしたくないので、台風のルートから外れた南東北へ計画変更。
仕事を少し早めにあがり、家に帰ってすぐさま荷物をまとめて電車に乗った。
宇都宮で途中下車し、餃子二人前と缶ビール3本買って夕食代わりにいただく。
郡山駅で磐梯西線に乗り換えて磐梯町駅に到着、ここから登山を開始する。
10分ほど歩くとコンビニがあり、夜食がてら休憩をとり二日分の食料を購入した。
地図を見ながら登山口へ進むが、途中からの藪漕ぎに辟易し別の道を探る。
何とか厩嶽山登山口に到着、ここで休もうと横たわったら蚊の餌食になり退散。
満月前日で月が煌煌と明るいが、林道内は樹木で陰るためライトを点灯した。
林道をすぎ登山道に入ると、要所要所に三十三観音という石仏達が鎮座していた。
途中から雲の中に入り真っ暗な中、厩嶽山に到着、少し手前の水場は枯れていた。
台風の影響もあり山頂は風が強め、空気が生ぬるかったのでちょうどよい。
猫石と呼ばれる石の存在はわからず、分岐を右へ行くと猫魔ヶ岳山頂に到着。
ここで長めの休憩をとる、着いた時は暗かったが出発時には明るくなっていた。
猫魔ヶ岳に登るのは初めてだが、ネコマスキー場には大分昔に来たことがある。
ちなみに磐梯山麓と安達太良山のスキー場も合わせると10回以上は来ている。
あのころは登山ができる山だということも知らなかった、長生きはするもんだ。
さて明るくなったのでライトを消して下山、八方台というところまで下りた。
駐車場のすみの東屋でしばし休憩、前日はおろか前々日も1時間ほどしか寝てない。
10分ほど寝落ちしてしまうが、目が覚めたらだいぶ頭がすっきりしていた。
磐梯山に登り始める、晴れそうな感じだったが標高を上げるにつれ雲に包まれた。
途中で中の湯という温泉跡があり、火山を登っていることを実感させられた。
弘法清水で乾いた喉を癒やし、小屋の前に物をデポして空荷で山頂へむかった。
雨ではないが、雲の中で横風に吹かれるため衣服がしっとりと濡れていく。
眺望がないまま山頂に到着、近くには妙に平べったい小屋があった(売店らしい)。
すぐさま下山、こんな天気でも登ってくる人は多く、割にトレラン姿の人が多い。
弘法清水まで戻ると近くの小屋の人が水を汲みに来ていて、少しお話を交わす。
渋谷登山口へ向けて下りる、マイナー寄りの道らしく道中誰とも会わない。
しばらく樹林帯だったが、途中林道に変わり最後はスキー場を通って道路に出た。
登山口の近くにはバス停があり、見ると10分後に猪苗代駅へ行くバスがある。
翌日は天気が悪くなるし、これで終わりにし帰ってもよいかな、と弱気になる。
悩んだすえ、初志貫徹しようと思い直し安達太良山の沼尻登山口へ向かう。
地図上では2時間程度と思っていたが、地図アプリで検索すると3時間半の道のり。
ショートカットの道が通行止めだったり、休憩したりで実際に4時間近くかかった。
くろがね小屋泊を考えていたのだが、遅くなったので難しいかなと思い始める。
セカンドオプションとして、避難小屋の使用も考えてあり寝具は持参してきた。
登り始めすぐの展望台から白糸の滝が見えた、何となくロストワールドを連想した。
小一時間ほど登って左手に折れると、下に湯気を出し白く濁った沢が見えた。
後で調べてみると沼尻元湯地獄という場所で、湯の花の採掘地でもあるらしい。
沢の湯を引いた風呂桶もあったので手を突っ込むと、かなり熱めの湯温。
流れる沢湯はほどよい湯加減で、入浴していきたい所だが顔を洗うに留めた。
沢沿いに登って行くと小雨が降りだしたので傘を差す、沼の平という場所についた。
この辺は有毒の火山ガス(亜硫酸ガス)が立ち込めているため、早々と通過した。
胎内岩と呼ばれる岩をくぐって、稜線に出ると結構な強風が吹いていた。
雲の中に入っていて視界は20m程度、時折切れ落ちた崖の傍を通りひやっとする。
まだ明るい時間帯だが、くろがね小屋泊はきっぱりあきらめ避難小屋を目指す。
なかなか着かないため、今見てる景色は火山ガスによる幻なのかなと思い始める。
そんな頃に、霧の中から黒っぽい避難小屋が浮かび上がって見えた。
この日は自分一人だけ、本を読みながら食事をとり20時すぎには眠りに着いた。
23時頃、風と小屋が軋む音で目を覚ます、外に出ると飛ばされそうな程の強風。
小屋に戻って二度寝する、5時頃には多少風は弱まったがそれでも大変な強風。
雨も降り始めたので、天候が良くなるまで小屋で待機することにした。
お昼をすぎても雨は上がらず、風もひいき目に見て10m/s以上あるだろう。
もう一泊かな、と思ったが本も読み終わったし、残った食糧も味気ない乾物ばかり。
できればくろがね小屋まで行きたいが、この雨と風では微妙なところ。
雨雲レーダーを見ると、もうすぐ雨はやみそうなので14時を目処に行くか決める。
13時半には雨はやみ、風は依然強いままだが出発してみることに決める。
荷物をまとめて小屋の中を掃除して、14時ちょうどに避難小屋を出発した。
視界が悪く方向は分からないので、マーキングを頼りに安達太良山方面へ向かう。
途中何度か道を見失いその都度戻って、ようやくマーキングを見つけたりする。
矢筈岩の辺りでは本当に分からなくなって、スマホのGPS機能を使ったりもした。
突如、安達太良山と思われる小山が目の前に現れ、強引に登ったら山頂だった。
裏手には梯子がかけられた道があり、辿って下りると安達太良山の標識があった。
くろがね小屋に行こうと思っていたが、コースタイムだと+1時間で登山口。
下山するのに時間的にも問題ないので、この日は郡山で宿泊することに決めた。
下山路は風裏で無風状態、風が吹いてくれた方が涼しくていいのにと思った程。
懐かしの安達太良山スキー場(昔よく訪れた)を通って登山口に到着。
登山口には比較的新しい温泉があり、聞くと昔富士急のレストハウスだった場所。
せっかくなので、と汗を流し、さらに1時間道路を歩いて岳温泉街に到着した。
岳温泉街からバスで二本松駅へ行き、電車に乗って雨が降る郡山駅へ。
良さげな居酒屋に惹かれたが、食欲旺盛だったので飲み食べ放題の居酒屋へ。
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